平成21年9月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


県議会の活動

平成21年9月
和歌山県議会定例会会議録
第1号
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議事日程 第1号
 平成21年9月8日(火曜日)
 午前10時開会・開議
 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期決定の件
 第3 議案第132号から議案第151号まで(当局説明)
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会議に付した事件
 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期決定の件
 第3 議案第132号から議案第152号まで(当局説明)
 第4 休会決定の件
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出席議員(44人)
 1番 泉 正徳
 2番 山本茂博
 3番 前芝雅嗣
 4番 浅井修一郎
 5番 吉井和視
 6番 向井嘉久藏
 7番 門 三佐博
 8番 町田 亘
 9番 服部 一
 10番 平木哲朗
 11番 花田健吉
 12番 須川倍行
 13番 大沢広太郎
 14番 谷 洋一
 15番 平越孝哉
 16番 下川俊樹
 17番 岸本 健
 18番 川口文章
 19番 尾崎太郎
 20番 藤山将材
 21番 新島 雄
 22番 山下直也
 23番 井出益弘
 24番 宇治田栄蔵
 25番 多田純一
 26番 中 拓哉
 28番 江上柳助
 29番 山田正彦
 30番 坂本 登
 31番 尾崎要二
 32番 中村裕一
 33番 片桐章浩
 34番 原 日出夫
 35番 藤本眞利子
 36番 長坂隆司
 38番 小川 武
 39番 冨安民浩
 40番 奥村規子
 41番 山下大輔
 42番 松坂英樹
 43番 藤井健太郎
 44番 雑賀光夫
 45番 野見山 海
 46番 松本貞次
欠席議員(1人)
 27番 角田秀樹
〔備考〕
37番 欠員
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       曽根義廣
 危機管理監      森 崇
 総務部長       宮地俊明
 企画部長       前硲健作
 環境生活部長     井口悦治
 福祉保健部長     北田佳秀
 商工観光労働部長   永井慶一
 農林水産部長     下林茂文
 県土整備部長     茅野牧夫
 会計管理者      雑賀忠士
 教育委員会委員長   湯川 力
 教育長        山口裕市
 公安委員会委員    片山博臣
 警察本部長      永松健次
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     楠本 隆
 選挙管理委員会委員長 諸木良介
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       藁科善崇
 次長         東岡誠吾
 議事課長       上坊 晃
 議事課副課長     土井敏弘
 議事課課長補佐兼議事班長
            田中健司
 議事課主任      中尾祐一
 議事課主査      保田良春
 議事課主査      瀧川泰治
 議事課主査      中村安隆
 総務課長       佐本 明
 調査課長       中井祥之
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  午前10時0分開会・開議
○議長(冨安民浩君) ただいまから、平成21年9月定例会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。
 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、13番大沢広太郎君、29番山田正彦君、46番松本貞次君の3君を指名いたします。
 次に日程第2、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から9月29日までの22日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(冨安民浩君) 御異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から9月29日までの22日間と決定いたしました。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時1分休憩
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  午前10時59分再開
○議長(冨安民浩君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 この際、諸般の報告をいたします。
 知事から地方自治法第180条第1項の規定による知事専決処分報告、法人の経営状況報告書、公立大学法人和歌山県立医科大学平成20事業年度の業務実績に関する評価結果、環境白書及び健全化判断比率及び資金不足比率報告書の提出が、教育委員会委員長から教育委員会事務の点検及び評価報告書の提出が、監査委員から監査報告及び現金出納検査実施結果の報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
 次に、今期定例会に提出された議案は、お手元に配付のとおり、議案第132号から議案第151号までの計20件であります。
 日程第3、議案第132号から議案第151号までを一括して議題といたします。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 平成21年9月定例会に御参集いただきまして、厚く御礼申し上げます。
 ただいま上程されました諸議案の提案理由を御説明するに先立ち、県政の主な動きや施策の進捗状況等について御報告申し上げます。
 我が国の経済情勢は、依然厳しい状況が続いています。在庫調整が一巡し、生産や輸出に対する底入れ感や、追加経済対策等による効果も生じてきていると思われるところもございますけれども、雇用の大幅な調整や所得環境の悪化による消費の冷え込み等、まだまだ懸念材料もございます。この局面に全力で立ち向かっておられる県内中小企業の方々の頑張りにこたえるべく、県におきましても、引き続き県内の業況を的確に把握し、国の施策で利用できるものは大いに利用しながら、県民生活や企業活動の安定化に向けた対策を機動的に講じてまいります。
 まず、企業誘致につきましては、成長分野を中心として、できるだけ多くの企業が本県へ進出できるよう、今後とも職員一丸となって取り組んでまいります。ただし、当県の経済発展のためには、何といっても県内の各経済主体が積極的に事業展開していただくことが大事であります。このため、県内企業の技術開発やイノベーションを促進するため、地域資源の積極的な利活用や、産学官・事業者間における経営資源の有機的連携を促進するなど、活用可能なあらゆる施策を総動員して、県内企業を支援してまいります。
 また、わがまち元気プロジェクトや新農林水産業戦略プロジェクト等を活用して、農林水産業や観光業の活性化も図ってまいります。
 本県では、雇用状況をあらわす直近の有効求人倍率も近畿でトップであり、元気な中小企業として表彰された企業や、世界の優秀食品に授与されるモンドセレクションの受賞者も輩出しております。また、住友金属和歌山製鉄所の新第1高炉の竣工など、厳しい状況の中にも明るい兆しもございます。長年の経済低迷で体力をなくしている企業や家計がこの不況に耐え得るよう、切れ目のない経済対策を実施することにより、県内経済の下支えを図り、元気な和歌山の創造に取り組んでまいります。
 続いて、安全・安心の実現に向けた取り組みでございます。
 まず、7月の県中南部の局地的な集中豪雨では、県内各地の道路、河川等の公共土木施設被害や農地、農業施設、林道等の農林業関連被害も甚大であり、県では地元関係者とともに、国に対して早期復旧対策支援を要望してまいりました。その結果、8月下旬、この豪雨等による農林業災害に係る激甚災害の指定がなされましたので、当該措置等を活用しながら、早期完全復旧に向けた取り組みを一層進めてまいりたいと存じます。
 また、県民の命と暮らしを守る防災対策につきましては、総合防災情報システムや広域防災拠点の整備に取り組むとともに、県立学校など県有施設の耐震改修等を前倒しで実施するなど、大規模災害への備えを強化してまいります。
 続いて、福祉についてでございますが、すべての県民が安心した生活を送れるよう、必要なセーフティーネットを充実させなければなりません。そのため、昨今の厳しい経済雇用情勢を踏まえ、離職者等の生活再建を支援するための生活福祉資金貸し付けの拡充など、社会福祉の向上に努めてまいります。
 高齢者福祉に関しましても、地域で支え合い、安全・安心に暮らせる社会の仕組みづくりを進めるとともに、介護人材の確保や定着を促進するため、国の経済危機対策を活用しながら、介護職員の処遇改善や介護分野への新規就業支援に取り組んでまいります。
 さらに、障害のある人の就労等を積極的に推進するとともに、障害者支援施設等の整備を行い、安心して地域で暮らせる社会の実現に向けた取り組みを進めてまいります。
 次に、世界遺産登録5周年を機に、「紀伊山地の霊場と参詣道」の環境保全や活用、地域づくりの促進など、鋭意取り組んでいるところですが、今後も海外や国内のネットワークを生かし、古道の魅力をアピールするシンポジウムの開催、物産とタイアップした観光PRイベントの実施などを通じ、世界遺産高野・熊野はもちろんのこと、本県の観光資源全体の認知度向上に向けたプロモーションを実施してまいります。
 また、農水産物の販売促進活動につきましても、生産者の積極的な参加のもと、国内外で県産品のPRや商談などを実施してまいりました。間もなく秋冬の果実シーズンを迎えますが、生産者団体との連携を一層強化し、県産品のブランド力の向上と多くのマーケットとの取引を促進してまいります。
 続いて、第70回国民体育大会につきましては、2巡目開催について広く県民の皆様への周知を図るため、各種イベントを活用した啓発活動を進めており、来年度の内定に向け、会場地市町村、競技団体及び関係団体と連携を密にしながら準備を進めてまいります。関連施設の整備につきましても、基本計画の策定や設計作業を進めており、秋葉山公園県民水泳場、紀三井寺公園運動施設、県立総合体育館──仮称です──等の早期完成に努めてまいりたいと存じます。
 また、第62回全国植樹祭開催に向けた取り組みにつきましては、和歌山らしい大会となるよう、先般設置した実行委員会を中心に基本計画の作成を進めるなど、準備を着実に進めてまいります。
 次に、企業立地や観光振興、農林水産業の振興など、県民経済を活性化させ、将来のチャンスを保障するものとして、さらに、東南海・南海地震への備えや緊急医療活動の観点から、高速道路ネットワークを初めとした公共インフラの整備を積極的に進めなければなりません。本県では、近畿自動車道紀勢線田辺─すさみ間の平成27年供用や海南以南の4車線化の促進、さらに事業未着手区間の早期事業化による紀伊半島一周道路の早期実現、京奈和自動車道の平成27年全線供用、X軸ネットワークの平成23年度概成など、幹線道路ネットワークの一日も早い整備に努めるとともに、国、関係機関に対する強い働きかけを続けてまいります。
 こうした中、私も新しい政権の政策を注視しつつ、特に高速道路の基幹ネットワークが未完成のまま放置されている本県のような地方を大事にする政策の重要性について、これからも機会あるごとに訴え続けてまいりたいと存じます。
 なお、南海フェリー和歌山―徳島航路につきましては、県民の利便性維持や航路の利用促進等を図るため、9月以降も土日祝日の料金の値下げを継続いたしますが、今回の危機的状況は国の政策に起因するものであるため、国の責任に基づく支援を引き続き要望してまいります。
 次に、地方分権推進についてでございます。
 我々地方のことは地方が責任を持つという地方分権は、これからの日本の発展になくてはならないものでございますので、引き続き、新政権のもとでこれが正しく推進されるよう努力してまいりたいと思います。
 また、地方分権改革の突破口を開くことなどを目的に検討しております関西広域連合に関してでございますが、当初目指しておりました平成21年中の設立にはこだわらずに、議会と十分協議させていただく中で、早期の規約案の上程に向けた具体的な準備を進めることとなっておりますので、今後とも議員各位や県民の皆様の御理解を得られるよう努めてまいります。
 続きまして、今定例会に上程しております諸議案の提案理由を御説明申し上げます。
 補正予算につきましては、一般会計と特別会計を合わせ、総額194億円余を計上したところでございます。
 今回の補正予算は、6月補正に引き続き、国の交付金等を活用して切れ目のない景気対策を講じるため、今後対応の必要となる事業を前倒し実施するものでございます。なお、事業の執行に際しては、経済効果をより着実なものにするため、県内事業者が受注機会を確保できるように配慮してまいります。
 次に、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。
 議案第134号及び138号は、国からの交付金等により新たに基金を設けるものであり、議案第140号は、新技術の創出を推進し、県経済の活性化を図るためのものでございます。
 次に、主な条例改正についてでございますが、議案第137号は、住民に身近な事務を市町村に移譲するものであり、議案第141号及び第142号は、県立体育館及び武道館に指定管理者制度を導入するものでございます。
 また、議案第146号から第149号までは、工事請負契約の締結または工事請負変更契約の締結について議決をお願いするものであり、議案第150号及び151号は、平成20年度の歳入歳出決算及び公営企業決算の認定をお願いするものであります。
 さらに、諸報第15号から第21号までは、地方自治法第180条第1項の規定に基づく委任専決処分報告でございます。
 このほか、公立大学法人和歌山県立医科大学の経営状況を説明する書類及び業務実績評価結果の報告、そして環境基本条例第8条に基づく年次報告書、さらに地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく健全化判断比率等の報告書を別途提出いたしております。
 何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(冨安民浩君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 この際、新任者を御紹介申し上げます。
 まず、6月29日、人事委員会の委員に選任同意され、7月15日、委員長に就任されました守屋駿二君を御紹介申し上げます。
 人事委員会委員長守屋駿二君。
  〔守屋駿二君、登壇〕
○人事委員会委員長(守屋駿二君) 去る6月県議会で皆様方の御同意を賜り、7月15日付で人事委員会委員に再任され、同日付で委員長に再選されました守屋駿二でございます。
 もとより微力ではございますが、決意を新たにして誠心誠意職務に取り組んでまいる所存であります。
 県議会の皆様におかれましては、今後ともさらに一層の御指導、御鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申し上げまして、簡単ではございますけれども、再任のあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(冨安民浩君) 次に、事務局長から新任者を紹介させます。
○事務局長(藁科善崇君) 御紹介申し上げます。
 警察本部警務部長小澤孝文君。
 以上でございます。(拍手)
○議長(冨安民浩君) お諮りいたします。9月9日から11日まで及び14日は議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(冨安民浩君) 御異議なしと認めます。よって、9月9日から11日まで及び14日は休会とすることに決定いたしました。
 次会は9月15日定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を日程といたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午前11時15分散会

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