平成19年2月 和歌山県議会定例会会議録 第6号(下川俊樹議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 十六番下川俊樹君。
  〔下川俊樹君、登壇〕(拍手)
○下川俊樹君 議長のお許しをいただきましたので、質問を順次進めてまいりたいと思います。
 まず初めに、市町村合併についてお尋ねをしたいと思います。
 今議会でも、坂本登議員、吉井和視議員から当局を厳しく追及する意見もございました。振り返ってみますと、第一次合併、この議場の中でほとんどの議員が和歌山県の行く末を考えて合併是非論の議論を集中されたことを思います。高齢化の高い、そして過疎地の多い我が和歌山県にとって合併がどのように作用するのか、大変難しい状況であります。そういうことを踏まえながら質問を進めてまいりたいと思います。
 先月二十七日に那智勝浦町において、県主催の地域まちづくりシンポジウムが開催をされました。私も、地元県会議員の皆さんと一緒に出席をさしていただきました。シンポジウムは、常磐大学・井上教授による「地域連携と新しいまちづくり」についての基調講演、そして「新宮・東牟婁地域の課題と将来像を考える」をテーマに地元自治体や商工関係者などによるパネルディスカッションが行われ、多くの参加者が熱心に耳を傾けるなど、まことに有意義なものであったと思います。
 そこで、私が注目したのは、参加者を対象に実施されたアンケートの結果であります。私なりに総括しますと、住民が思い描く地域の将来像として、観光・交流の町、健康と福祉の町、そして自然環境の保護・保全を優先する町に対する期待が非常に大きいことを感じました。同時に、今後の町づくりの施策として、多くの方々が医療、高齢者・障害者福祉の充実と観光振興、そして道路網の整備の必要性を特に重視をしていることであります。そして、こうした町づくりを進めるための手法として、全体の六割以上の方が市町村合併が必要だと認識をされておるように感じました。
 アンケート結果にもあらわれているとおり、町づくりのキーワードは、やはり広域と集積であり、私がかねてより新宮・東牟婁地方八万人の広域大合併を主張していることとも通じるところであります。しかしながら、その実態はと申しますと、第一次の合併により五十市町村が三十市町村となりましたが、この間、地域の事情により必ずしも合併に加わらないと申しますか、合併できない町村も見受けられました。人口一万人以下の町村が十一町村存在することがこの間の事情を物語っているところであります。
 市町村合併は、基本的には地域の自主的な判断が前提となるというのはある程度理解をいたします。同時に、少子高齢化が今後も進展をする中、とりわけ小規模町村の存在は地域間での新たな不均衡の源にもなりかねないという大いに危惧するところがございます。また、一次合併によって合併はしたけれど合併前の予想や期待とはかけ離れ、こんなはずではなかったと後悔している地域もあるかもわかりません。
 県は、昨年二月に策定した和歌山県市町村合併推進構想において、第二次合併対象市町村の組み合わせを示されました。そして、これを促進するため、合併新法では、知事による合併協議会の設置勧告権が付与されるなど、県の役割も強化されているところであります。第一次合併の成果を踏まえ第二次の合併はどうあるべきか、市町村に対する指導をどうなされるのか、市町村合併に対する知事の基本的な考え方をお伺いしたいと思います。
 また、副知事にお尋ねをいたしたい。合併新法の期限は平成二十二年三月末、合併協議会を経て合併に至るまでおおむね二年を要するとお聞きをしてございます。逆算すると、タイムリミットは平成二十年三月ごろ、来年度が市町村の合併のまさに正念場に当たる年ではないかと思います。県内各地域においては、市町村合併推進構想に基づいて既に勉強会、研究会が設置されているやにお聞きしていますが、現在の県下の検討状況と今後の対応について答弁を求めたいと思います。
 次に、公共下水道についてお尋ねをいたします。
 私の地元である新宮市は、いわゆる熊野地方の中心都市として、これまでその役目を果たし、またこれからもその役割を担うべき都市として整備充実していかなければならないと私は信じてございます。
 何ゆえか、理由は二点ございます。世界遺産熊野は、今や熊野古道と熊野三山を超えて熊野全域が世界遺産としての広がりを見せてございます。熊野は全国ブランドになった、私はそう断言していいと思います。その玄関都市であり中心都市である新宮市がそれにふさわしい都市機能を持つことが必要であります。さらに言えば、この時期に政治に携わる私たちの責任でもあろうかと思います。
 その都市機能とは何か。私はこれまで何度かこのことに言及をし、主張してまいりました。熊野圏という、和歌山、三重、奈良、三県にまたがる県境を超えた熊野地域を対象にその中核都市としての新宮市がいかにあるべきか、どのような都市機能を備えなければならないか。常にキーワードは「広域」であります。
 広域医療、広域商業、広域消防、広域交通等々、これらはすべて新宮市が人口約十万人の熊野圏の中心都市として備えるべき、あるいは果たすべき役割としての新宮市の都市機能なのであります。今回は取り上げませんが、新宮市立医療センターやドクターヘリ、熊野文化会館の整備充実などは、こうした認識のもとで主張してまいったわけであります。
 今回、新たに公共下水道をこれに加えていただきたいと思います。新宮市が公共下水道を整備し、都市機能を充実することは、もちろんそこに住む人々の生活雑排水やトイレの水洗化など生活環境の向上に資するとともに熊野川の水質を保全することとなり、これも熊野圏の中核都市としての新宮市の役割であろうかと思います。人々が住みたい町、訪れたい町をつくることがねらいであります。
 もとより、公共下水道の整備には、気の遠くなるような事業期間と事業費が必要であることは指摘されるまでもありません。しかしながら、このことを恐れていては下水道整備の全国ワースト二位の汚名返上は難しくなるばかりであります。
 公共下水道の整備は、幹線や終末処理場の整備といった補助対象事業と、家庭内設備とか宅内配管といった受益者負担の事業に大別されます。今後、公共事業がますます縮減されていくことが予想される中、公共事業と受益者負担の両方をうまく組み合わせることにより地域の新たな事業を生み出したい。こうしたことにより、地域経済の活性化に大きな波及効果が期待をされるわけであります。私は、新宮市における公共下水道の事業採択を通してこのことへの一つの答えを見出していきたいと考えております。
 新宮市における公共下水道の整備について、県土整備部長にお伺いをしたいと思います。
 次に、熊野川河口大橋についてお尋ねをいたします。
 御存じのとおり、新宮市は、和歌山県と三重県を結ぶ国道四十二号、そして和歌山県と奈良県を結ぶ国道百六十八号との交通結節点に位置をしてございます。先ほども申し上げたように、三重県南部地域までを含むと、人口十万人の熊野圏の中核都市として周辺地域との有機的連携のもとに成立している都市であります。国道四十二号では、東西に近畿自動車道紀勢線、熊野尾鷲道路、そして那智勝浦道路、国道百六十八号では地域高規格道路など、広域にわたり幹線道路網の整備が着実に進められているところであります。ところが、そこで大きなネックになるのが、熊野川を挟んで三重県との間に国道四十二号の新熊野大橋ただ一本しかないということであります。
 新宮市と三重県の紀宝町は、ともに熊野川河口に位置し、属する県こそ違え、生活、経済、文化を共有する一体となった圏域であります。両地域を結ぶ新熊野大橋においては、交通量の多さから朝夕に慢性的な渋滞が発生をし、圏域住民の日常生活に大きな障害となっているだけでなく、一度交通事故が発生すると和歌山─三重間の交通が寸断をされるなど、非常に脆弱な状態にあります。熊野圏の中核都市としての機能を果たす上で、また差し迫る東南海・南海地震などの大規模災害への対応としても、現状では大きな問題があります。
 私は、県議会議員に当選直後から海岸沿いの新線建設を強く訴え続け、現在では県道あけぼの広角線として着実に整備が進められています。この道の持つ意味は、言うまでもなく、新宮市内のバイパス機能であります。さきに申しました国道四十二号の現状と海岸沿いの県道の役割を考え合わせ、私は、この県道を熊野川河口大橋として延長し、三重県と連結することがぜひ必要であると訴えているところであります。
 地元でも大変な盛り上がりを見せており、既に「熊野川河口に橋を架ける会」も結成をされ、活発な活動を展開しているところであります。先週も、新宮市長、紀宝町長、そして須川県議ともども私も同席をし県当局に要望をしたところであり、一日も早い実現が待たれるところであります。
 熊野川河口大橋について知事の御所見をお伺いし、あわせて県の取り組み状況、今後の予定について県土整備部長にお尋ねをいたします。
 最後に、熊野学センターについてお尋ねをいたします。
 この熊野学センターの設立は、昭和六十三年に開催をされました日本文化デザイン会議において、特に地方の文化が色濃く残る熊野地域の歴史、自然、宗教などを対象に、これを研究し、集積し、発信することで熊野の魅力を全国に伝えようとする提案でありました。
 その後、哲学者の梅原猛先生を中心に熊野学シンポジウムを毎年開催し、西口元知事の時代には、新宮市に熊野学研究センターを設置してという段階まで議論が進みました。国、地方の財政難などから施設の建設は敬遠され、プロジェクトは中断という状態に置かれてございました。平成十一年、南紀熊野体験博の開催、その翌年、博覧会のテーマであった「癒し」が流行語のトップテンに選ばれ、熊野は再び全国から注目をされることとなりました。そして、平成十七年、熊野古道と熊野三山が世界遺産として登録されるに及び、国民の関心は再び熊野に集まりました。
 熊野はいやしの地、よみがえりの地として人々は競って熊野を目指して、観光客も大幅に増加をいたしました。ことしの初もうでには、熊野本宮大社が和歌山県の二位という二十五万人を超える参拝、熊野速玉大社は十六万、那智大社が十六万と本当に多くの方が紀南の地に訪れ、そして新春を祝って誓ってくれた地であります。
 さて、団塊の世代が大量に退職するこれからの高齢化社会は、知識、経験の豊富な高齢者が大きなウエートを占める社会でもあります。「うんちく商法」という言葉がありますように、旅行一つ、買い物一つにそれなりの理屈、理由づけが必要な時代となってございます。地方の時代は、地方競争の時代であります。熊野地方がこれまでの魅力に加え、いま一段の飛躍を遂げるためには、やはり熊野の魅力を学問的にも研究、集約し、世界遺産センターとともに訪れる人々の知的好奇心を満たすことも重要なことであります。
 もちろん、このことは、梅原先生の言葉をかりれば、日本全国でも少ない縄文文化の残る地域・熊野の歴史、文化、宗教、自然などの学問としての文化センターを整備することであり、この面からも重要なプロジェクトであることは申すまでもありません。今回ようやくその願いが通じ、来年度予算で熊野学センター関連予算が計上され、実現に向けて大きく前進することになりました。この場をおかりして、知事初め関係各位に厚く御礼を申し上げますとともに、改めて知事に熊野学センターについて御所見をお伺いしたいと思います。
 通告にはなかったんですけれども、通告を締め切ったすぐに、新宮市に大変な朗報が届きました。南海トラフの掘削調査、ことし九月から四年間、新宮港が物資補給拠点にということで、この二十一日に決定をしていただきました。
 なぜこの話題を通告もなしに皆さんに報告をさしていただきたかったかと言えば、知事が当選をされて三週間ぐらいたった後に、メタンハイドレートのこの熊野灘での三カ所の調査が始まるわけでありますが、その港を新宮港にぜひと今までの経緯を説明しながら協力を要請しに行ったときに、知事から「もっとすごい話がありますよ。この熊野灘のトラフにまで届く地震計を入れて、東南海・南海地震に備える調査を始めます」という報告を聞いたんですよね。そのときに、こんなに短期間に決定をしていただけると思ってなかったもんですから、「まあ知事、頑張ってください」ということで聞き流して──と言うたら悪いですけど、また時間かかるんだろうなと思って帰ってきたわけです。そしたら、もう早く決定をしていただいた。
 もちろん、新宮港が物資補給拠点になるということは、熊野地方に経済的にも大変大きな波及効果を及ぼします。ただ、私はもっとうれしいのは、新宮港が──日本的にまだまだ二流の港であるその港に「ちきゅう」号──総トン数五万七千八十七トン、全長二百十メートル、幅三十八メートル、高さ百二十一メートル、定員は研究者も入れて百五十人ほど乗り込むらしいですけども、その大きな船がこの新宮港に着岸できるということを全国に発信ができることが大変うれしいんですよね。
 そして、この「ちきゅう」号が調査に動くたびに、日本全国に向けて新宮の名前が発信をされます。ぜひ、その経済効果、そして今後、新宮港の前途に大きな明るい光を投げかけてくれたこの四年間のトラフの掘削調査、成功さしていただいて、そしてメタンハイドレートの寄港としての新宮港の効果も皆さんとともに全国に発信できる、そういう明るいニュースになるようにお力添えを賜りますことをお願い申し上げ、また、これは質問でございませんので知事に答弁を求めるわけではありませんけども、知事が一生懸命頑張ってやってくれた仕事ですから、感じることがあれば一言でも御発言をいただければと思います。
 以上で、質問を終わります。ありがとうございます。(拍手)
○副議長(谷 洋一君) ただいまの下川俊樹君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 市町村合併につきまして、基本的な考え方を申し上げさしていただきます。
 市町村合併につきましては、地方分権改革を推進し、自立した個性豊かで元気な地域づくりのためには、合併による効果を生かした行財政基盤の強化も有効となると思います。一方では、地元の方々の気持ちも大切であると思っております。したがって、その意味で真摯な議論が必要だと考えております。
 今回有田川町と那智勝浦町で開催いたしましたシンポジウムには大変多くの方々の参加があり、住民の方々の関心の高さがうかがわれます。これを契機として、地域の現状や抱える課題等を十分踏まえ、合併も含めた地域の将来像や、あるいは行政のあるべき姿について、住民の方々も交えたしっかりとした議論を行うことが必要であると考えております。県もその議論に積極的に参加をいたしまして、地域の方々と一緒になって取り組んで、またできるだけの支援も行ってまいりたいと考えております。
 続きまして、熊野川河口大橋についてでございます。
 新宮市は紀南地方における産業、経済及び文化の拠点であり、世界遺産登録を契機に今後一層地域の活性化が期待される地域でありますことは、議員御指摘のとおりであります。そのためには、高速道路体系の整備が大きな課題となっております。
 一方、国道四十二号線一本に地域間交通を依存する構造でありますために、慢性的な渋滞が発生しております。御指摘の熊野川河口大橋につきましては、高速交通ネットワークと整合を図りつつ、構想の早期具体化を三重県と連携し国に働きかけてまいりたいと思います。
 次に、熊野学センターについてでございます。
 熊野には魅力ある豊かな自然があり、また、その中で先人たちがはぐくんでこられた歴史、文化、宗教があります。これらの資源を総合的に研究し、熊野の魅力を全国に発信、アピールしていくことは熊野地域の振興に大変重要なことであると考えております。
 熊野学センターにつきましては、設置主体となります地元新宮市が旧熊野川町役場跡の利用を中心に検討されておりますが、県としては、熊野学研究の中心としていろいろな機能をそこに集中させ、より効果的な施設とすることによりまして、国内外の研究者、愛好者を初め、広く一般の方々にも訪れていただける、また熊野の魅力を全国にアピールできる施設となるように、関係機関と連携しながら協議を進めてまいりたいと思っております。
 それから、一言所信をというふうに議員おっしゃられましたが、今回の新宮市への「ちきゅう」号の寄港につきましては、大変喜んでおります。なぜならば、これは、経済的効果もさることながら、一つには、地球研究に関する世界的な、あるいは日本一の研究施設、あるいは研究の機会でございます。国内外の研究者もたくさんそこに集うということでありますので、新宮市がいわばこれの母港化をすることによって、そこで多くの学問的な交流や、あるいは青少年に対する刺激がそこにもたらされると思っております。これが第二点でございます。それから第三点は、この「ちきゅう」号の研究目的は、実は地震の解明ということにもございます。したがいまして、地震対策で浜口梧陵先生の御衣鉢を継ぐ和歌山県といたしましては、こういう問題について、「ちきゅう」号の母港を新宮という町に持ってくるということにつきましては大変意義のあることだと考えております。そういう意味で私は大変喜んでおります。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(谷 洋一君) 副知事原 邦彰君。
  〔原 邦彰君、登壇〕
○副知事(原 邦彰君) 市町村合併の検討状況と今後の対応についてのお尋ねがございました。
 現在の検討状況については、構想をお示ししましたそれぞれの地域におきまして研究会が設置され、県も参加をして、地域の課題や将来見通し等についての研究が行われております。
 今回シンポジウムを開催した有田及び新宮・東牟婁地域におきましては、研究会での成果も活用しながら、さらに踏み込んだ議論が行われるものと期待をしております。行政と住民の皆様が一体となって行われる新たな地域づくりや市町村合併についての活発な議論に県も積極的に参加してまいりたいと考えております。
 今後は、ほかの地域におきましても研究会と並行して順次シンポジウムを開催するなど、地域における機運の醸成と住民も交えた活発な議論の喚起を図ってまいりたいと考えており、その議論には、知事も御答弁申し上げたとおり県も参加し、できるだけの支援を行うなど、法期限も見据え、積極的な役割を果たしてまいりたいと考えております。
○副議長(谷 洋一君) 県土整備部長宮地淳夫君。
  〔宮地淳夫君、登壇〕
○県土整備部長(宮地淳夫君) 新宮市における公共下水道及び熊野川河口大橋に対する取り組み状況についてお尋ねがありました。
 公共下水道の整備は、快適で衛生的な生活環境を確保し、河川など公共用水域の水環境を保全するために重要であり、また、さまざまな波及効果も期待されるところであります。
 県下の平成十七年度末の汚水処理人口普及率は四〇・八%、また下水道処理人口普及率は一四・三%と、全国に比べてかなりおくれております。県では、全県域汚水適正処理構想に基づき、平成二十年度末の汚水処理人口普及率五〇%を目標に、公共下水道を初め、農業集落排水、浄化槽など、地域の実情に応じた汚水処理施設の整備を効率的に進めているところであります。
 議員お尋ねの新宮市の公共下水道につきましては、事業主体となる市の計画等の熟度に応じ、県としても積極的に取り組んでまいります。
 続きまして、熊野川河口大橋の取り組み状況についてお答えをいたします。
 平成十六年度から国土交通省及び三重県と検討会議を設置し、国の補助調査として熊野川河口大橋を含めた幹線道路網調査を実施しております。国道四十二号新熊野大橋付近は、日二万四千台の交通量があり、慢性的な渋滞が発生しております。熊野川渡河交通のうち、広域的な交通が五〇%以上混在をしております。
 調査においては、新宮市広域圏の一体的な発展のための広域交通の整備や世界遺産を活用した観光ルートの強化、災害時の代替路確保、さらに生活交通の利便性向上等の課題解決のため、熊野川を渡河する新たな架橋の必要性について検討を進めているところであります。
 今年度は、構想を早期に実現するため、高速道路と生活道路の機能を兼ね備えた道路の可能性について検討を行っております。来年度も引き続き補助調査を要望しており、国及び三重県と連携しながら、今年度の調査結果を受け、ルートの具体化の検討を進めてまいります。
○副議長(谷 洋一君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(谷 洋一君) 以上で、下川俊樹君の質問が終了いたしました。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 明日も定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午後二時五分散会

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