平成18年12月 和歌山県議会定例会会議録 第2号(角田秀樹議員の質疑及び一般質問)
県議会の活動
午後一時三分再開
○議長(向井嘉久藏君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
質疑及び一般質問を続行いたします。
三十四番角田秀樹君。
〔角田秀樹君、登壇〕(拍手)
○角田秀樹君 議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
まず初めに、今回起こりました県政史上初めての、官製談合により現職知事が逮捕されたということは、まことに遺憾であり、また県民に対する背信行為であると、こういうことを改めて思う次第でございます。また、議会人の一人といたしまして、こういった事件を未然に防ぐことができなかった、また調査、チェックができなかったということに対しては、県民の皆さんに深く心からおわびを申し上げるとともに、今後は信頼回復に向かいまして全力で取り組んでまいる決意でございます。
また、午前中にも一般質問にるる御質問がございました。私は、県民の代弁者といたしまして、今回のこの事件につきまして何点かお尋ねしたいと、こういうふうに思っております。
事件の全容につきましては、現在、大阪地検特捜部の今後の取り調べを見守りたい。一方、今年度、通常国会におきましても、こういった今現在の日本各地における相次ぐ官製談合への規制強化という、こういう目的で官製談合防止法が改正されたところでもあります。しかしながら、残念ながら新聞報道にまた一千万円、前知事に対して井山容疑者の方からわいろが渡ったというふうな報道も報じられております。当局におかれましては、県政の遅滞なく、県民の信頼に全力を挙げていただきたいということを重ねて願うものであります。
また、我々は、今県民の方々からのたくさんの御意見の中に、今回の事件のその背景にあるものは一体何であったのかと、こういう素朴な疑問が投げかけられるところでございます。
そこで、お尋ねいたします。
第一点目は、県当局として、外部の調査機関を設置し、県みずから解明に努力をすべきであるというふうに思いますが、知事職務代理者・副知事にお伺いいたします。
第二点目は、県土木工事に関して談合があり、今回の事件に発展しました。今後の対応として、損害賠償請求についてどうなされるのか。また、新聞報道にもありますが、天の声と言われる事実の有無についてどうであったのか。これは県土整備部長にお伺いいたします。
第三点目は、秘書課において知事の私的な、先ほど午前中にも質問が出ました親睦会等々そういった業務に携わっていた職員について、今後どのような処分を行うのか。これは総務部長にお伺いしたいと思います。
第四点目は、マスコミ報道によりますと、今回の談合については、この事件、発覚いたしましたが、以前より慣習的にこういったことが行われていたんではないかといったような話もございますが、その事実について知事職務代理者・副知事にお伺いをいたします。
談合関係の質問はこの程度におきまして、次に生活関連の質問をさしていただきます。
以前にも、この本会議場にて一般質問をさしていただきました、紀の川に接する県管理河川鳴滝川河口付近の交通安全対策上、水道橋のかけかえ工事というものがございますが、今後の見通しについて、何年に工事着工になるのか。現在、河川管理道路の拡幅改修工事も園部側におきましては進み、あとはもう橋のつけかえ工事が完成すれば、交通渋滞はもとより学校への通学時の安全確保も図られ、安心して通行できます。これは県土整備部長にお伺いいたしまして、第一問を終わりたいと思います。(拍手)
○議長(向井嘉久藏君) ただいまの角田秀樹君の質問に対する当局の答弁を求めます。
知事職務代理者・副知事小佐田昌計君。
〔小佐田昌計君、登壇〕
○知事職務代理者・副知事(小佐田昌計君) まず、外部調査機関の設置についてでございますが、先ほどもお答えをいたしましたように、新しい知事が決まり次第、その意向を確認した上で適切に対応してまいりたいというふうに考えております。
それから、談合問題についての慣習はあったのかということでございますが、今回報道されているような以前からの慣習につきましては、今後の事実解明を待たなければなりませんが、私といたしましては、いわゆる官が関与するという慣習があったという認識はございませんでした。
○議長(向井嘉久藏君) 県土整備部長宮地淳夫君。
〔宮地淳夫君、登壇〕
○県土整備部長(宮地淳夫君) 官製談合事件について二点、生活関連について一点、お尋ねがありました。
まず、談合事件に係る損害賠償請求については、建設工事請負契約条項に定めており、競売入札妨害罪の刑が確定した時点で支払いを求めることとなっております。その額は、平成十七年六月以前は契約額の十分の一、それ以降は十分の二となっております。
なお、天の声といったことにつきましては、今後の事実解明を待たなければなりませんが、私としましては、そのような事実があったと認識はしておりませんでした。
次に、生活関連についてお尋ねがございました。
県道小豆島船所線の鳴滝川にかかる水道橋のかけかえにつきましては、河川管理者である国と県で進めている鳴滝川の改修事業に合わせてかけかえる予定で、現在、詳細な計画について調整を行っているところでございます。今後とも早期整備に向け努力してまいります。
○議長(向井嘉久藏君) 総務部長原 邦彰君。
〔原 邦彰君、登壇〕
○総務部長(原 邦彰君) 県職員の処分についてのお尋ねがございました。
秘書課において知事の私的と思われる業務に携わった職員がいるとの件でございますが、現在捜査中でございますので、その動向を見きわめながら、事実関係が明らかになった時点で適切に対応してまいりたいと考えております。
○議長(向井嘉久藏君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(向井嘉久藏君) 以上で、角田秀樹君の質問が終了いたしました。