平成18年6月 和歌山県議会定例会会議録 第7号(全文)
県議会の活動
平成十八年六月 和歌山県議会定例会会議録 第七号
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議事日程 第七号
平成十八年六月二十九日(木曜日)午前十時開議
第一 特別委員会中間報告の件
第二 議案第百十一号から議案第百三十七号まで、並びに報第一号から報第七号まで、並びに請願七件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第三 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
第四 特別委員会閉会中継続審査の件
第五 常任委員選任の件
第六 常任委員会の委員長及び副委員長選任の件
第七 予算特別委員の辞任及び選任の件
第八 議会運営委員選任の件
第九 図書委員選任の件
第十 意見書・決議案
会議に付した事件
一 特別委員会中間報告の件
二 議案第百十一号から議案第百三十七号まで、並びに報第一号から報第七号まで、並びに請願七件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
三 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
四 特別委員会閉会中継続審査の件
五 議案第百四十号及び議案第百四十一号(当局説明・同質疑・委員会付託等省略・表決)
六 議員派遣の件
七 常任委員選任の件
八 常任委員会の委員長及び副委員長選任の件
九 予算特別委員の辞任及び選任の件
十 議長辞職の件
十一 議長の選挙
十二 副議長辞職の件
十三 副議長の選挙
十四 議会運営委員選任の件
十五 図書委員選任の件
十六 意見書案
出席議員(四十二人)
一 番 須 川 倍 行
二 番 尾 崎 太 郎
三 番 新 島 雄
四 番 山 下 直 也
五 番 小 川 武
六 番 吉 井 和 視
七 番 門 三 佐 博
八 番 町 田 亘
十 番 浅 井 修 一 郎
十一 番 山 田 正 彦
十二 番 坂 本 登
十三 番 向 井 嘉 久 藏
十四 番 大 沢 広 太 郎
十五 番 平 越 孝 哉
十六 番 下 川 俊 樹
十七 番 花 田 健 吉
十八 番 藤 山 将 材
十九 番 小 原 泰
二十 番 前 芝 雅 嗣
二十一番 飯 田 敬 文
二十二番 谷 洋 一
二十三番 井 出 益 弘
二十五番 東 幸 司
二十八番 原 日 出 夫
二十九番 冨 安 民 浩
三十 番 野 見 山 海
三十一番 尾 崎 要 二
三十二番 中 村 裕 一
三十三番 浦 口 高 典
三十四番 角 田 秀 樹
三十五番 玉 置 公 良
三十六番 江 上 柳 助
三十七番 森 正 樹
三十八番 長 坂 隆 司
三十九番 阪 部 菊 雄
四十 番 新 田 和 弘
四十一番 松 坂 英 樹
四十二番 雑 賀 光 夫
四十三番 藤 井 健 太 郎
四十四番 村 岡 キ ミ 子
四十五番 松 本 貞 次
四十六番 和 田 正 人
欠席議員(なし)
〔備考〕
九 番欠員
二十四番欠員
二十六番欠員
二十七番欠員
説明のため出席した者
知事 木 村 良 樹
副知事 小 佐 田 昌 計
出納長 水 谷 聡 明
知事公室長 野 添 勝
危機管理監 石 橋 秀 彦
総務部長 原 邦 彰
企画部長 高 嶋 洋 子
環境生活部長 楠 本 隆
福祉保健部長 小 濱 孝 夫
商工労働部長 下 宏
農林水産部長 西 岡 俊 雄
県土整備部長 宮 地 淳 夫
教育委員会委員長 樫 畑 直 尚
教育長 小 関 洋 治
公安委員会委員長 大 岡 淳 人
警察本部長 辻 義 之
人事委員会委員長 西 浦 昭 人
代表監査委員 垣 平 高 男
選挙管理委員会委員長 山 本 恒 男
職務のため出席した事務局職員
事務局長 山 本 庄 作
次長 植 野 博 文
議事課長 下 出 喜 久 雄
議事課副課長 薮 上 育 男
議事班長 土 井 敏 弘
議事課主査 石 垣 悦 二
議事課主査 湯 葉 努
総務課長 島 光 正
総務課主査 岡 本 浩 幸
総務課副主査 辻 充
調査課長 辻 和 良
調査課主任 瀬 藤 義 嗣
調査課主査 仮 谷 弥 生
(速記担当者)
議事課主査 中 尾 祐 一
議事課主査 保 田 良 春
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午前十時一分開議
○議長(吉井和視君) これより本日の会議を開きます。
日程第一、特別委員会中間報告の件を議題といたします。
人権問題等対策、関西国際空港対策、防災等対策及び半島振興過疎対策の各特別委員会から中間報告が文書をもってなされておりますが、これらはいずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。(「来てないぞ」「来てません」「今、配付中です」と呼ぶ者あり)──よろしいですか。ただいま配付いたしましたので、御了承願います。
この際、暫時休憩いたします。
午前十時二分休憩
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午後二時三十一分再開
○議長(吉井和視君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
日程第二、議案第百十一号から議案第百三十七号まで、知事専決処分報告報第一号から報第七号まで、並びに今期定例会の請願二件及び継続審査中の請願五件、計七件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長の報告を求めます。
総務委員会委員長小川 武君。
〔小川 武君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(小川 武君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案十一件、知事専決処分報告六件であります。
委員会は、六月二十六日、第一委員会室において開催し、出納室、人事委員会事務局、監査委員事務局、選挙管理委員会、知事公室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百二十号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第百十一号から議案第百十四号まで、議案第百十六号、議案第百十七号、議案第百二十一号、議案第百三十号、議案第百三十四号及び議案第百三十七号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。知事専決処分報告報第三号は賛成多数をもって、報第一号、報第二号、報第四号、報第五号及び報第七号は全会一致で承認されました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、出納室関係では、議案第百三十号に係る産業技術専門学院普通課程の入学金の証紙による徴収方法のメリットについて、知事公室関係では、地方分権推進における県民への目的の周知と県民意見の聴取について、企画部関係では、和歌山県立情報交流センターの指定管理者の指定期間について、情報発信拠点施設「癒し処からす屋熊野本宮」に対する補助金について、和歌山県人口対策推進本部について、コスモパーク加太を防災対策用地として利活用することについて、和歌山大学新駅設置推進事業について、貴志川線の利用促進及び整備等について、和歌山県ブロードバンド基盤整備五カ年計画について、総務部関係では、コスモパーク加太を防災対策用地として利活用することについて、公立大学法人和歌山県立医科大学の中期目標について、市町村合併新法下における取り組み状況について、県内市町村の財政状況について、和歌山県税条例の改正等についてただされました。
以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 福祉環境委員会委員長玉置公良君。
〔玉置公良君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(玉置公良君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案七件、請願継続審査分二件であります。
委員会は、六月二十六日、第二委員会室において開催し、環境生活部、福祉保健部の順に当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百十八号、議案第百二十五号及び議案第百二十七号は全会一致をもって、議案第百二十二号から議案第百二十四号まで、及び議案第百二十六号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第十八号及び議請第十九号は採択すべきものと決しました。
なお、当委員会から、「重症心身障害児(者)通園事業『ふくいくの園』の充実を求める意見書(案)」が提案されるよう要望いたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、環境生活部関係では、県の審議会等委員の女性登用について、NPO活動への支援について、次に福祉保健部関係では、障害者自立支援法施行に伴う市町村の相談体制について、障害程度区分の認定について、施設に対する報酬の支払い方法について、利用者負担について、また、介護保険料の増加抑制について、児童養護施設和歌山市旭学園の人権侵害について、医師不足対策についてただされました。
以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 経済警察委員会委員長森 正樹君。
〔森 正樹君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(森 正樹君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案二件、知事専決処分報告一件、請願新規受理分二件であります。
委員会は、去る六月二十六日、第三委員会室において開催し、公安委員会、商工労働部・労働委員会の順に当局から付託議案等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百十九号及び議案第百三十二号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また、知事専決処分報告報第一号につきましても全会一致で承認されました。請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第二十二号は採択すべきものと、また、議請第二十三号は議請第二十二号と同内容、同趣旨でございますので、和歌山県議会会議規則第十五条の規定に基づき、一事不再議の原則から採択とみなすべきものと決しました。
なお、当委員会から、「『出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律』及び『貸金業の規制等に関する法律』の改正を求める意見書(案)」が提出される運びになっておりますので、よろしくお願い申し上げます。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、公安委員会関係では、子供への声かけ事案の発生状況について、青少年犯罪の現況と対策について、和歌山県暴力団追放県民センターに対する支援について、最近十年間における県下の暴力団組織数及び組員数の推移について、民間駐車監視員制度について、商工労働部関係では、戦略的首都圏対策事業の取り組み内容について、海の駅を利用した取り組みと安全管理について、天台烏薬を使用した県オリジナルブランド医薬品の開発事業について、県立医大における産官学の連携について、海外駐在経験のある専門家を活用した企業支援について、紀州材の中国への販路開拓について、紀南地域への企業誘致についてただされました。
以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 農林水産委員会委員長藤山将材君。
〔藤山将材君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(藤山将材君) 農林水産委員会における審査の経過並び結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案二件であります。
委員会は、六月二十六日、第四委員会室において開催し、農林水産部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百十一号及び議案第百二十八号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、過疎地域集落再編整備事業について、梅の市況と今後の課題について、農薬ポジティブリスト制への対応について、漁船のリースについて、漁業燃油高騰対策について、農業燃料原油高騰対策について、包括外部監査の指摘事項について、紀の国森づくり税について、桃の生産見通しについて、農業農村整備事業について、田舎暮らし支援事業についてただされました。
以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 建設委員会委員長花田健吉君。
〔花田健吉君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(花田健吉君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案四件、請願は前会からの継続審査分一件であります。
委員会は、六月二十六日、第五委員会室において開催し、県土整備部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査しました結果、議案第百二十九号、議案第百三十三号、議案第百三十五号及び議案第百三十六号について全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第二号は継続審査すべきものと決しました。
なお、当委員会から、「地方の自立を支える道路特定財源の確保を求める意見書(案)」が提案されるよう要望いたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、紀の川大堰について、熊野川の河床整備について、県道整備のあり方について、高速道路の南進について、国道四十二号田鶴交差点の白浜への高架化について、宅地開発地ののり面対策について、職員の公務中における交通事故について、予算の事故繰り越しと事業計画について、国道四百八十号府県間トンネル実現について、国道四百八十号平道路開通に伴う国道二十四号へのアクセスについて、京奈和自動車道紀北東道路の進捗状況と今後の取り組みについて、桜谷川改修の現状について、四邑川渋田地区のしゅんせつについて、紀の川左岸農道の現状と今後の取り組みについて、入札制度改革と地元業者育成についてただされました。
以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 文教委員会委員長浅井修一郎君。
〔浅井修一郎君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(浅井修一郎君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案二件、知事専決処分報告一件、請願は前会からの継続審査分二件であります。
委員会は、六月二十六日、第六委員会室において開催し、当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百十五号及び議案第百三十一号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。知事専決処分報告報第一号は全会一致をもって承認すべきものと決しました。また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第十六号及び議請第十七号は継続審査すべきものと決しました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、子供の安全確保について、小中高生の体力、運動能力の低下への取り組みについて、高校入試について、早期退職者の状況について、高野山、奈良での高校生による事件について、公立小中学校の適正規模化について、公立学校の耐震化について、学力、特に国語力の低下について、ゴールデンキッズ発掘プロジェクトについて、スポーツ施設の整備について、中高一貫教育について、地域ふれあいルームについて、きのくに「学びの創成」支援事業についてただされました。
以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 以上で、常任委員会委員長の報告が終わりました。
これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
次に、討論に入ります。
まず、藤井健太郎君から反対討論の通告がありますので、これを許可いたします。
四十三番藤井健太郎君。
〔藤井健太郎君、登壇〕(拍手)
○藤井健太郎君 日本共産党県議団を代表して、議案第百二十号、百二十二号、百二十三号、百二十四号、百二十六号、報第三号に反対の立場から討論いたします。
議案第百二十号は和歌山県税条例の一部を改正する条例であり、報第三号は同条例の一部を知事専決処分としたことについての承認を求めるものであります。
それぞれ地方税法の一部改正によるものでありますが、その主たる内容は、国からの税源移譲のため、個人県民税に係る所得割の税率の見直し、地震保険料控除の創設、定率減税の廃止、法人事業税の税率軽減の恒久化、県たばこ税の税率の引き上げ、個人県民税の非課税限度額の引き下げ、不動産取得税の特例措置の延長、自動車税及び自動車取得税の低燃費車特例の見直しなどとなっています。いずれも県民生活にとって密着したものであります。
国からの税源移譲については、住民税率は引き上げられることにはなりますが、所得税率の段階区分をふやし、人的控除額の差異については調整が行われ、所得税、住民税の課税総額はマクロ的に見ると住民負担に変化はないものとして、また住民税課税のみの世帯についても負担調整がされ、税負担に変化はないものとすることについては了とするものであります。しかし、個人県民税の定率減税の廃止と個人県民税の非課税限度額の引き下げについては、直接住民税の増税につながってきます。既に、老年者控除の廃止、公的年金課税の強化、老年者の非課税範囲の廃止など住民税の増税が進み、税のみではなく、国民健康保険料、介護保険料など社会保障負担の引き上げにもつながってきています。
県民の家計収入の伸びが見られないもとで、法人課税については減税が恒久化されることに対し、個人県民税については増税となり、とりわけ非課税限度額の引き下げなど、より低所得者への課税強化となることについては賛同できません。
議案第百二十二号、百二十三号、百二十四号、百二十六号は、いずれも障害者自立支援法の施行にかかわるものであり、県が設置する児童福祉施設、知的障害者援護施設、身体障害者療護施設、身体障害者更生施設での利用に係る利用料金の額を定めようとするものです。
従来の措置制度、支援費制度での利用者の所得に応じた応能負担から、定率の一割負担を基本とする応益負担に変えるものです。食費、光熱水費も実費負担となります。施設では個別減免や社会福祉法人減免など一定の減免措置がとられるというものの、利用者の多くが負担増大につながるものとなっています。障害を持つ人の所得保障が十分ではないもとで、よりきめ細かな配慮が必要となっていますが、県独自での負担軽減策もとられていないもとでの今回の利用者負担の増大となる条例には賛同できません。
以上、反対理由を述べて、私の討論を終わります。
○議長(吉井和視君) 次に、和田正人君から反対討論の通告がありますので、これを許可いたします。
四十六番和田正人君。
〔和田正人君、登壇〕(拍手)
○和田正人君 久しぶりの登壇であります。よもや反対討論のためにこの壇上に上がるとは考えておりませんでしたが、今回提案をされております議案百三十七号に対して、反対の立場から意見を申し上げます。
昨日の議会運営委員会等でも各会派の代表者の皆さんに御賛同を得るために御説明をいたしましたが、今日、ただいまの状況では御賛同を得られない、そういう向きの中であえて討論をさせていただくものであります。
現在の公職選挙法におきましては、県会議員の補欠選挙を執行する要件が規定をされております。今回、和歌山市長選挙に立候補するということで、和歌山市選出の二名の方が議員辞職をされてございます。現在、和歌山市は十六人の議員定数を持っていますけれども、さきに、いろいろ国勢調査に基づく市町村合併や、あるいは各選挙区の定員のあり方等を検討した際、和歌山市の定数を含めてもっと具体的な議論をしておくべきであったなという個人の私なりの反省点もございますが、今回この二名の補欠選挙を行うということで提案をされている補正予算約八千四百十二万円、この県費支出に対して、県会議員の補欠選挙で当選をされた方の残任期、残る任期を考えた場合、一年もないわけであります。
和歌山市民のどれだけの方がこの補欠選挙を望んでおられるか。私は、現在進められようとしている和歌山市長選挙の市民の状況等を勘案し、同時に行われるこの県会議員の補欠選挙に対していささかの疑問を持ちながら、法律に定められたこのことを、あえて抵触をする部分から意見を申し上げるということで昨日も説明をさしていただいたところであります。
この補欠選挙を執行すべき法的な義務が県に生じます。したがって、これを執行しない場合には当該法令に抵触をするということになってございますから、県当局は当然予算執行のための提案をされる。これに対し、あえて私は、県費の支出として残任期を考えた場合いかがなものかということの一つの問題提起をさしていただくわけであります。
まして、補欠選挙ということで考えますと、全国的に同じような条件というのはなかなか考えられません。したがって、残任期が六カ月以上ある場合、補欠選挙を行うというのが一つの大きな要因であります。六カ月を切った場合にはやらなくていいと。したがって、せめて任期四年間の半分、二分の一以上任期を残す場合、補欠選挙を行うというふうに全国的に統一されないのかどうか。意見書の提出ということも考えましたが、この選挙に間に合いません。したがって、全国議長会等でこの種の問題提起をしていただきたいということも議長にお願いをしたところであります。
今回、そういった意味で、二名の削減を行うという前提で和歌山市の補欠選挙を行わない、すなわち、今回提案をされている補正予算案について否決をお願いできないかどうかと、このことが一つであります。
それから、先ほど申し上げました残任期の二分の一以上ある場合、全国で統一をして補欠選挙を行うけれども、それ以内、切ってある場合については、補欠選挙を行うかどうかということを地方の裁量権に任すというふうなことを議長会で相談ができないか。今、経費削減を含め、いろんなことが言われている中で、一方で定数問題について、一部会派でございますが、県民に署名を集めて回られた。このようなことなども勘案をしながら、議員定数を人口比だけで決めていく、こういうことに、和歌山県の現在の状況で多くの皆さんに賛同を得られるのかどうか。ましてや人口の多い和歌山市、定数が多い和歌山市、その中でこの機会に二名を減らすと、こういうふうな、あえて乱暴な提言をさしていただきながら、将来、議員定数のあるべき姿を大同合併をするこの時期までに検討していただくということを引き続きお願いをしながら、私は、和歌山市民に、現在の十六の県会議員を十四名にする、こういう理解を求める運動もこの機会に一石を投じるという趣旨で討論をさしていただいているわけでございます。
御賛同いただきたいと思いますが、和歌山の市議会におきましても、議員定数を過去四十八名から逐次減らしてきておりますが、来春四月の選挙に向けて、現在四十二名いる市会議員を四十名にしてはどうか、こういうことなども検討されているということをあわせ申し上げまして、この議案第百三十七号に対して、あえて法律に抵触をする、こういう立場をとりながらも一石を投じたい、こういう気持ちで反対討論をさしていただきました。御賛同いただきたいと思います。
御清聴ありがとうございました。
○議長(吉井和視君) これをもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、議案第百二十号、議案第百二十二号から議案第百二十四号まで、及び議案第百二十六号を一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告どおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議案第百三十七号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第百十一号から議案第百十九号まで、議案第百二十一号、議案第百二十五号及び議案第百二十七号から議案第百三十六号までを一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、知事専決処分報告報第三号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、承認であります。
本件を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立多数であります。よって、本件はこれを承認することに決定いたしました。
次に、知事専決処分報告報第一号、報第二号、及び報第四号から報第七号までを一括して採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、いずれも承認であります。
本件を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立全員であります。よって、本件はいずれもこれを承認することに決定いたしました。
次に、請願七件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。本請願をいずれも委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、本請願はいずれも委員長の報告のとおり決定いたしました。
次に日程第三、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に日程第四、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。人権問題等対策、関西国際空港対策、防災等対策、半島振興過疎対策及び予算の各特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
この際、報告いたします。
議案の追加提出がありました。
お諮りいたします。ただいま報告の議案第百四十号及び議案第百四十一号を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議案第百四十号及び議案第百四十一号を一括して議題といたします。
議案はお手元に配付しておりますので、まず当局の説明を求めます。
知事木村良樹君。
〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) ただいま上程されました議案第百四十号及び第百四十一号は、県監査委員山田正彦君、坂本登君が六月二十九日辞職いたしましたので、その後任として門三佐博君、小原泰君を選任いたしたく、同意をお願いするものでございます。
何とぞ、御賛同賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(吉井和視君) 以上で、当局の説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
本案について質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
お諮りいたします。本案については、いずれも委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
これより採決に入ります。
まず、議案第百四十号和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
本県監査委員に門三佐博君を選任することにつき同意することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立多数であります。よって、議案第百四十号はこれに同意することに決定いたしました。
次に、議案第百四十一号和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
本県監査委員に小原泰君を選任するにつき同意することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立多数であります。よって、議案第百四十一号はこれに同意することに決定いたしました。
お諮りいたします。議員派遣の件を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議員派遣の件を議題といたします。
お諮りいたします。本件については、会議規則第百十三条の規定により、お手元に配付しております文書のとおり議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に日程第五、常任委員選任の件を議題といたします。
常任委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名したいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
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総務委員会委員 新島 雄君
吉井和視君
花田健吉君
谷 洋一君
藤井健太郎君
江上柳助君
東 幸司君
以上七人
福祉環境委員会委員 小川 武君
向井嘉久藏君
藤山将材君
前芝雅嗣君
玉置公良君
村岡キミ子君
角田秀樹君
以上七人
経済警察委員会委員 須川倍行君
山下直也君
町田 亘君
井出益弘君
尾崎要二君
阪部菊雄君
長坂隆司君
以上七人
農林水産委員会委員 浅井修一郎君
大沢広太郎君
飯田敬文君
冨安民浩君
原 日出夫君
松坂英樹君
松本貞次君
以上七人
建設委員会委員 尾崎太郎君
門 三佐博君
山田正彦君
小原 泰君
野見山 海君
森 正樹君
和田正人君
以上七人
文教委員会委員 坂本 登君
平越孝哉君
下川俊樹君
中村裕一君
浦口高典君
雑賀光夫君
新田和弘君
以上七人
────────────────────
○議長(吉井和視君) お諮りいたします。ただいま朗読した諸君を常任委員として指名することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名した諸君を常任委員に選任することに決定いたしました。
次に日程第六、常任委員会の委員長及び副委員長選任の件を議題といたします。
常任委員会の委員長及び副委員長の選任については、委員会条例第六条第二項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
────────────────────
総務委員会委員長 花田健吉君
同副委員長 江上柳助君
福祉環境委員会委員長 角田秀樹君
同副委員長 藤山将材君
経済警察委員会委員長 須川倍行君
同副委員長 長坂隆司君
農林水産委員会委員長 浅井修一郎君
同副委員長 松坂英樹君
建設委員会委員長 尾崎太郎君
同副委員長 山田正彦君
文教委員会委員長 坂本 登君
同副委員長 中村裕一君
────────────────────
○議長(吉井和視君) ただいま朗読した諸君を各常任委員会の委員長及び副委員長として指名することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立全員であります。よって、ただいま指名した諸君を各常任委員会の委員長及び副委員長に選任することに決定いたしました。
次に日程第七、予算特別委員の辞任及び選任の件を議題といたします。
予算特別委員会の各委員から、辞任の申し出があります。
お諮りいたします。予算特別委員の辞任については、これを許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に、ただいま欠員となりました予算特別委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
────────────────────
予算特別委員会委員 須川倍行君
尾崎太郎君
町田 亘君
浅井修一郎君
坂本 登君
大沢広太郎君
花田健吉君
藤山将材君
飯田敬文君
井出益弘君
中村裕一君
浦口高典君
村岡キミ子君
角田秀樹君
新田和弘君
松本貞次君
以上十六人
────────────────────
○議長(吉井和視君) お諮りいたします。ただいま朗読した諸君を予算特別委員として指名することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名した諸君を予算特別委員に選任することに決定いたしました。
〔議長退席、副議長着席〕
○副議長(大沢広太郎君) この際、報告いたします。
ただいま、議長吉井和視君から議長辞職願が提出されました。
お諮りいたします。議長辞職の件を本日の日程に追加し、議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議長辞職の件を議題といたします。
まず、その辞職願を朗読させます。
〔職員朗読〕
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辞職願
私儀
一身上の都合により県議会議長を辞職いたしたいと存じますのでよろしくお取り計らい願います
平成十八年六月二十九日
県議会議長 吉井和視
和歌山県議会副議長 様
────────────────────
○副議長(大沢広太郎君) 吉井和視君の議長の辞職を許可することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○副議長(大沢広太郎君) 起立全員であります。よって、吉井和視君の議長の辞職を許可することに決定いたしました。
吉井和視君から発言の許可を求められておりますので、これを許可いたします。
六番吉井和視君。
〔吉井和視君、登壇〕(拍手)
○吉井和視君 議長辞任につきまして、一言ごあいさつを申し上げさせていただきます。
ちょうど昨年のこの六月二十九日に皆さん方に御選任をいただきまして、ちょうど一年がたち、無事務めさせていただきましたことをまず皆様方に御礼を申し上げさせていただきます。
この一年間、就任直後は、三位一体改革の中で、我々が本当に望んでやまなかった地方分権がようやく緒についたときであります。それから、住民に身近な我々地方から国に対していろんなことが物を申せるぞという機会にあったときであります。そして、ずっと改革が続いてまいりました。郵政改革、そしてまた我々地方にとっては、地方分権の受け皿整備としての市町村合併が和歌山県も大幅に進みました。そして、最近、歳出・歳入一体改革という名のもとに、我々地方を巻き込んだ大きな改革がなされようといたしております。その時に当たり、一年間この議長をやらせていただいて、本当に思い出深いものとなったことを御礼申し上げたいと思います。
そしてまた、この一年間で特に思い出に残ることは、議会議長就任直後、七月の十三日、第四十一回の全国献血運動推進大会が和歌山県で開催されました。それに御出席していただくために、皇太子殿下が和歌山県に御来県されました。そして、皇太子殿下を木村知事とともに三日間御案内できたというのも生涯忘れることのできない思い出であります。
そしてまた、議会活動におきましては、紀の国森づくり税が私の在任中に制定されました。これは、我々議会、すなわち県民の県政の意思決定機関、最高機関である我々が県民に税について語りかけ、そして本来、自治法に想定されておらない、税については想定されておらないことを全国第一号としてやってのけた。このことに対して、私たちは本当にうれしいなと、そういう喜びでいっぱいでありました。そして、今後もこの議会から、ほかの県の横並びでない和歌山県の発想で議会改革等、そういった問題をやっていきたい、そういう思いでいっぱいであります。
今後、私も一議員として皆さん方とともに一生懸命議会発展のために、和歌山県議会のますますの交流のため頑張りたいと思いますので、御指導、御鞭撻をいただきますことをお願い申し上げまして、議長辞任のごあいさつにかえさせていただきます。
本当に一年間、ありがとうございました。(拍手)
○副議長(大沢広太郎君) ただいま議長が欠員となりました。
お諮りいたします。議長の選挙を本日の日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議長の選挙を行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
○副議長(大沢広太郎君) ただいまの出席議員数は、四十二人であります。
お諮りいたします。立会人に、十五番平越孝哉君、二十番前芝雅嗣君、三十九番阪部菊雄君、四十三番藤井健太郎君の四君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
なお、この際、白票は無効といたします。
投票用紙を配付いたします。
〔投票用紙配付〕
○副議長(大沢広太郎君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
○副議長(大沢広太郎君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
点呼いたします。
〔氏名点呼・投票〕
○副議長(大沢広太郎君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○副議長(大沢広太郎君) これより開票を行います。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔開票〕
○副議長(大沢広太郎君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 四十二票
うち有効投票 三十八票
無効投票 四票
有効投票中
向井嘉久藏君 三十四票
村岡キミ子君 四票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は十一票であります。よって、向井嘉久藏君が議長に当選されました。
ただいま当選されました向井嘉久藏君が議場におられますので、本席から議長に当選されましたことを告知いたします。(拍手)
十三番向井嘉久藏君。
〔向井嘉久藏君、登壇〕
○向井嘉久藏君 一言、皆さん方にごあいさつ申し上げます。
ただいまは、皆さん方の御推挙をいただきまして第七十七代の議長ということで就任を皆さん方からお受けいただきました。本当にありがとうございます。
これから非常に厳しいことになってまいると思います。議会運営というのは、だんだん県民のニーズが、その要望を議会にかけたいという声が大きくなってまいる時期でございます。そのような声をできるだけ議会に反映しつつ県民のニーズにこたえてまいりたい、また皆さんから負託していただきました議長職を汚すことのないように頑張ってまいりたいと、このように決意も新たにしております。どうぞ、御指導、御鞭撻のほどお願い申し上げたいと存じます。
思い起こせば、平成五年でございました。橋本市の補欠選挙で本議会に送っていただきました。前にも述べましたが、私は、過去二回、この県議選に失敗しております。したがって、この浪人中に本当に歩いて歩いて、橋本市内を二巡いたしました。三万軒──一万五千の家を二回回りました。そういうことで、あいつ頑張っとるなということで、そのときは無投票ということで当選さしていただいたわけでございますが、そのときの気持ちを忘れず今後とも議長職を全うしたい、このようなことでいっぱいでございます。どうぞ、ひとつよろしくお願いいたしたいと思います。
また、県当局の知事初め皆さん方におかれましては、どうかひとつ御協力いただきますように、高いところからでございますが、ひとえにお願い申し上げたいと思います。県民のニーズ、これを実現するために頑張ってまいりたい、これがただ一つの思いでございます。立派にこの議長職を全うしたい、このような思いでございます。
どうぞ皆さん方の御指導、御鞭撻をお願い申し上げまして、甚だ簡単粗辞でございますが、心からのお願いと心からの喜びを皆さん方にお伝えいたしまして、ごあいさつとさしていただきます。ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
〔副議長退席、議長着席〕
○議長(向井嘉久藏君) この際、報告いたします。
ただいま、副議長大沢広太郎君から副議長辞職願が提出されました。
お諮りいたします。副議長辞職の件を本日の日程に追加し、議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(向井嘉久藏君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
副議長辞職の件を議題といたします。
まず、辞職願を朗読させます。
〔職員朗読〕
────────────────────
辞職願
私こと
このたび都合により和歌山県議会副議長を辞職いたしたいので許可されるよう願い出ます
平成十八年六月二十九日
和歌山県議会副議長 大沢広太郎
和歌山県議会議長 様
────────────────────
○議長(向井嘉久藏君) 大沢広太郎君の副議長の辞職を許可することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(向井嘉久藏君) 起立全員であります。よって、大沢広太郎君の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。
大沢広太郎君から発言の許可を求められておりますので、これを許可いたします。
十四番大沢広太郎君。
〔大沢広太郎君、登壇〕(拍手)
○大沢広太郎君 一言、退任のごあいさつをさせていただきたいと思います。
昨年の六月の二十九日、先輩・同僚の皆さん方の御配慮のおかげで副議長に選任をさせていただきました。そして、この一年間、無事に過ごさしていただきました。これもひとえに皆さん方の御指導と御鞭撻のおかげだと、厚く感謝を申し上げているところであります。
これからは一議員に戻らしていただきまして、そして初心を忘れることなしに今後とも頑張ってまいりたい、このことをお誓い申し上げたいと思います。
また、皆さん方には温かい御指導、御鞭撻をいただきますように心からお願いを申し上げる次第でございます。また、知事初め当局の皆さん方にも大変お世話になりましたこと、重ねて厚く御礼を申し上げまして、まことに簡単粗辞でありますが、御礼のごあいさつにかえさせていただきます。
本当に長い間ありがとうございました。(拍手)
○議長(向井嘉久藏君) ただいま副議長が欠員となりました。
お諮りいたします。副議長の選挙を本日の日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(向井嘉久藏君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
副議長の選挙を行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
○議長(向井嘉久藏君) ただいまの出席議員数は、四十二人であります。
お諮りいたします。立会人に、十五番平越孝哉君、二十番前芝雅嗣君、三十九番阪部菊雄君、四十三番藤井健太郎君の四君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(向井嘉久藏君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
なお、この際、白票は無効といたします。
投票用紙を配付いたします。
〔投票用紙配付〕
○議長(向井嘉久藏君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
○議長(向井嘉久藏君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
点呼いたします。
〔氏名点呼・投票〕
○議長(向井嘉久藏君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○議長(向井嘉久藏君) これより開票を行います。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔開票〕
○議長(向井嘉久藏君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 四十二票
うち有効投票 三十八票
無効投票 四票
有効投票中
谷 洋一君 三十四票
藤井健太郎君 四票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は十一票であります。よって、谷洋一君が副議長に当選されました。
ただいま当選されました谷洋一君が議場におられますので、本席から副議長に当選されましたことを告知いたします。(拍手)
二十二番谷 洋一君。
〔谷 洋一君、登壇〕
○谷 洋一君 一言、ごあいさつを申し上げます。
ただいま副議長に御選任をいただき、まことにありがとうございます。先輩・同僚議員に心から御礼を申し上げます。
浅学非才の身ではございますけれども、議長を補佐して誠心誠意議会の円滑な運営に努めてまいりますので、皆様方の御協力をどうかよろしくお願いいたします。
また、知事初め御当局の皆さん方には御指導のほどよろしくお願いいたしまして、簡単でございますけれども、お礼のごあいさつといたします。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(向井嘉久藏君) 次に日程第八、議会運営委員選任の件を議題といたします。
議会運営委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
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議会運営委員会委員 新島 雄君
山下直也君
吉井和視君
町田 亘君
山田正彦君
平越孝哉君
下川俊樹君
前芝雅嗣君
野見山 海君
藤井健太郎君
森 正樹君
和田正人君
以上十二人
────────────────────
○議長(向井嘉久藏君) お諮りいたします。ただいま朗読した十二人の諸君を議会運営委員として指名することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(向井嘉久藏君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名した十二人の諸君を議会運営委員に選任することに決定いたしました。
次に日程第九、図書委員選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。図書委員会の委員については、議会運営委員の兼任とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(向井嘉久藏君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に、日程第十に入ります。
和議第五十一号「地方の自立を支える道路特定財源の確保を求める意見書(案)」、和議第五十二号「『出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律』及び『貸金業の規制等に関する法律』の改正を求める意見書(案)」、和議第五十三号「自立支援医療制度につき必要な診断書等の無償交付を求める意見書(案)」及び和議第五十四号「重症心身障害児(者)通園事業『ふくいくの園』の充実を求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
案文は、お手元に配付しております。
お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(向井嘉久藏君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
これより採決に入ります。
まず、和議第五十一号を採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(向井嘉久藏君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、和議第五十二号から和議第五十四号を一括して採決いたします。
お諮りいたします。本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(向井嘉久藏君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議はすべて終了いたしました。
議員各位には、連日御精励をいただき、深く感謝申し上げます。
気候不順の折、健康には十分御留意の上、御活躍されますよう御祈念申し上げます。
これをもって、平成十八年六月定例会を閉会いたします。
午後三時五十分閉会