平成18年6月 和歌山県議会定例会会議録 第9号(全文)
県議会の活動
平成十八年二月 和歌山県議会定例会会議録 第九号
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議事日程 第九号
平成十八年三月十七日(金曜日)午前十時開議
第一 議案第一号から議案第十八号まで、議案第三十六号から議案第九十号まで、議案第九十二号から議案第九十五号まで、及び議案第九十七号から議案第百九号まで、並びに請願八件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第二 議案第百十号(委員会付託等省略・表決)
第三 議員提出議案第一号及び議員提出議案第二号(委員会付託省略・討論・表決)
第四 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
第五 特別委員会閉会中継続審査の件
第六 意見書・決議案
会議に付した事件
一 議案第一号から議案第十八号まで、議案第三十六号から議案第九十号まで、議案第九十二号から議案第九十五号まで、及び議案第九十七号から議案第百九号まで、並びに請願八件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
二 議案第百十号(委員会付託等省略・表決)
三 議員提出議案第一号及び議員提出議案第二号(委員会付託省略・討論・表決)
四 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
五 特別委員会閉会中継続審査の件
六 議員提出議案第三号及び議員提出議案第四号(委員会付託等省略・表決)
七 議員辞職の件
八 意見書案
出席議員(四十四人)
一 番 須 川 倍 行
二 番 尾 崎 太 郎
三 番 新 島 雄
四 番 山 下 直 也
五 番 小 川 武
六 番 吉 井 和 視
七 番 門 三 佐 博
八 番 町 田 亘
十 番 浅 井 修 一 郎
十一 番 山 田 正 彦
十二 番 坂 本 登
十三 番 向 井 嘉 久 藏
十四 番 大 沢 広 太 郎
十五 番 平 越 孝 哉
十六 番 下 川 俊 樹
十七 番 花 田 健 吉
十八 番 藤 山 将 材
十九 番 小 原 泰
二十 番 前 芝 雅 嗣
二十一番 飯 田 敬 文
二十二番 谷 洋 一
二十三番 井 出 益 弘
二十四番 宇 治 田 栄 蔵
二十五番 東 幸 司
二十六番 山 下 大 輔
二十八番 原 日 出 夫
二十九番 冨 安 民 浩
三十 番 野 見 山 海
三十一番 尾 崎 要 二
三十二番 中 村 裕 一
三十三番 浦 口 高 典
三十四番 角 田 秀 樹
三十五番 玉 置 公 良
三十六番 江 上 柳 助
三十七番 森 正 樹
三十八番 長 坂 隆 司
三十九番 阪 部 菊 雄
四十 番 新 田 和 弘
四十一番 松 坂 英 樹
四十二番 雑 賀 光 夫
四十三番 藤 井 健 太 郎
四十四番 村 岡 キ ミ 子
四十五番 松 本 貞 次
四十六番 和 田 正 人
欠席議員(なし)
〔備考〕
九 番欠員
二十七番欠員
説明のため出席した者
知事 木 村 良 樹
副知事 小 佐 田 昌 計
出納長 水 谷 聡 明
知事公室長 野 添 勝
危機管理監 石 橋 秀 彦
総務部長 原 邦 彰
企画部長 高 嶋 洋 子
環境生活部長 楠 本 隆
福祉保健部長 嶋 田 正 巳
商工労働部長 下 宏
農林水産部長 西 岡 俊 雄
県土整備部長 宮 地 淳 夫
教育委員会委員長 樫 畑 直 尚
教育長 小 関 洋 治
公安委員会委員長 大 岡 淳 人
警察本部長 辻 義 之
人事委員会委員長 西 浦 昭 人
代表監査委員 垣 平 高 男
選挙管理委員会委員長 山 本 恒 男
職務のため出席した事務局職員
事務局長 小 住 博 章
次長 土 井 陽 義
議事課長 下 出 喜 久 雄
議事課副課長 薮 上 育 男
議事班長 山 本 保 誠
議事課主査 湯 葉 努
議事課主査 楠 見 直 博
総務課長 島 光 正
調査課長 辻 和 良
(速記担当者)
議事課主査 中 尾 祐 一
議事課主査 保 田 良 春
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午前十時二分開議
○議長(吉井和視君) これより本日の会議を開きます。
この際、暫時休憩いたします。
午前十時二分休憩
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午後一時三十二分再開
○議長(吉井和視君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
日程第一、議案第一号から議案第十八号まで、議案第三十六号から議案第九十号まで、議案第九十二号から議案第九十五号まで及び議案第九十七号から議案第百九号まで、並びに今期定例会の請願四件、継続審査中の請願四件、計八件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長及び予算特別委員会委員長の報告を求めます。
福祉環境委員会委員長玉置公良君。
〔玉置公良君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(玉置公良君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案十二件、請願の新規受理分二件、前会からの継続審査分一件であります。
また、平成十八年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、三月十四日、第二委員会室において開催し、福祉保健部、環境生活部の順に当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第五十九号から議案第六十九号及び議案第百七号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第九号は採択すべきものと決し、議請第十八号、議請第十九号は継続審査すべきものと決しました。
調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告をいたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、福祉保健部関係では、知的障害児通園施設利用者の給食費負担の軽減について、障害者自立支援法施行に伴う施設運営について、除細動器の設置と研修について、パソコンからの情報漏えい防止対策について、シニアリーダーカレッジ受講方法について、和歌山型少子化対策の推進について、福祉サービスの第三者評価推進について、肢体不自由者更生施設使用料の改正について、介護サービス情報の公表について、重度心身障害児(者)の医療費助成制度について、「障害者」という言葉遣いや不適切な名称が残っていることについてただされました。次に環境生活部関係では、PSEマーク制度がリサイクル及び廃棄物処理に及ぼす影響について、団塊の世代の地域活動への参加促進について、女性の社会参画・人材育成とチャレンジ・ラボ事業について、和歌山県安全・安心まちづくり条例(案)について、紀南地域における廃棄物最終処分場整備等についてただされました。
以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 経済警察委員会委員長森 正樹君。
〔森 正樹君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(森 正樹君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案九件であります。
また、平成十八年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、三月十四日、第三委員会室において開催し、公安委員会、商工労働部・労働委員会の順に当局から付託議案について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第七十号、議案第七十一号、議案第八十四号から議案第八十八号まで、議案第九十七号及び議案第百七号は、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告をいたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、公安委員会関係では、地域防犯拠点の設置について、県警における情報管理について、県内における暴力団の活動状況と対策について、エアガンに対する取り締まりについて、また商工労働部関係では、企業誘致の現況等について、観光地に関する歴史・伝統の掘り起こしについて、平成の旅籠整備事業についてただされました。
以上、適切な御決定をお願い申し上げ、経済警察委員会の報告を終わります。
○議長(吉井和視君) 農林水産委員会委員長藤山将材君。
〔藤山将材君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(藤山将材君) 農林水産委員会における審査の経過並び結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案五件であります。
また、平成十八年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、三月十四日、第四委員会室において開催し、農林水産部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第九十号は賛成多数をもって、議案第七十二号から議案第七十四号まで及び議案第百七号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、農林水産業費の減額の内容について、木製ガードレールを初めとした間伐材の利用促進について、学校給食へのミカンの活用や食育の推進について、「しみず山椒の里」プロジェクト事業について、スプレー菊など中山間地での施設栽培支援について、鄙の夢農場と企業の農業参入の関係について、ミツバチの転飼調整について、生産から販売までの統括した指導について、予算の横断的な活用について、企業の森における植樹について、試験研究機関の研究テーマについて、ミカンの販売状況と果樹ブランド強化対策について、ベジフルストーリー開発支援事業について、漁協合併について、鳥獣害対策について、公共工事の柔軟な取り組みについて、家畜排せつ物処理法について、熊野古道周辺の森林整備について、樹木医等の活用についてただされました。
以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 建設委員会委員長花田健吉君。
〔花田健吉君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(花田健吉君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載されたとおり、議案十五件、請願新規受理分一件、前会からの継続審査分一件であります。
また、平成十八年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、三月十四日、第五委員会室において開催し、当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第七十五号から議案第七十八号まで、議案第九十号、議案第九十四号、議案第九十八号、議案第九十九号、議案第百二号から議案第百四号まで及び議案第百六号から議案第百九号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第二十一号は採択すべきものと決し、議請第二号は継続審査すべきものと決しました。
調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質疑項目を申し上げますと、紀の川大堰建設に関する基本計画の変更について、国道四百八十号改良について、県道和歌山橋本線の今後の見通しについて、京奈和自動車道橋本道路の供用及び紀北西道路の整備について、和大新駅の見通しと地域開発の現状について、一・五車線道路の整備の現状について、紀の川流域下水道事業について、新直轄方式による高速道路の整備について、県道上富田南部線の整備について、南紀白浜空港の利用促進について、入札公告における条件設定について、県内技術者の養成について、技術審査会、資格審査会のあり方について、「平成十七年度行政監査結果報告書」における指摘内容について、平成十七年度和歌山県公共事業再評価結果について、平成十八年度当初予算における具体的な事業内容についてただされました。
以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 文教委員会委員長浅井修一郎君。
〔浅井修一郎君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(浅井修一郎君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案六件、請願は前会からの継続審査分二件であります。
また、平成十八年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、三月十四日、第六委員会室において開催し、当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第八十三号は賛成多数をもって、議案第七十九号、議案第八十号、議案第八十一号、議案第八十二号及び議案第百七号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第十六号及び議請第十七号は継続審査すべきものと決しました。
次に、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、中高一貫教育について、個人情報の管理について、食育の充実について、スポーツの競技力向上対策について、高校の体育館改修について、小中学校の職員定数について、義務教育ニュービジョン研究会議の報告について、文化財の活用について、高校生の意識調査結果についてただされました。
以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 総務委員会委員長小川 武君。
〔小川 武君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(小川 武君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案三十二件、請願新規受理分一件であります。
また、平成十八年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、三月十四日、第一委員会室において開催し、医科大学、看護短期大学部、出納室、人事委員会事務局、監査委員事務局、選挙管理委員会、県議会事務局、知事公室、企画部、総務部の順に当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第八十九号及び議案第九十号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第三十六号から議案第五十八号まで、議案第九十二号、議案第九十三号、議案第九十五号、議案第百号、議案第百一号、議案第百五号及び議案第百七号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第二十号は採択すべきものと決しました。
なお、当委員会から「皇室典範改正の慎重審議を求める意見書(案)」が提出される運びになっておりますので、よろしくお願いいたします。
調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、医科大学関係では、那賀病院への支援について、医科大学の救急医療体制について、法人化後の医師の処遇について、県内病院の医師不足への対応について、県内生の合格者数について、地域医療への貢献について、紀北分院マスタープランについて、運営費交付金について、県議会事務局関係では、議会のインターネット中継について、知事公室関係では、広報紙の配布について、広報予算について、国際交流センターの指定管理者制度について、企画部関係では、和歌山大学観光系学部設置促進について、紀の川大堰基本計画変更について、県土地開発公社の未利用地(川永団地の西グラウンド)について、和歌山県人権課題現況調査について、加太菜園株式会社への企業立地奨励金について、総務部関係では、給与構造改革における給料表改定について、査定昇給制度における適正な評価について、三位一体の改革による本県財政への影響についてただされました。
以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 予算特別委員会委員長下川俊樹君。
〔下川俊樹君、登壇〕(拍手)
○予算特別委員会委員長(下川俊樹君) 予算特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案十八件であります。
委員会は、まず三月十日、十三日の二日間にわたり第一・第二委員会室において開催し、総括質疑を行い、質疑終了後、直ちに議長を通じ各常任委員会に対し部局別質疑・調査を依頼したところであります。その調査結果の報告を受けて、三月十六日に第一・第二委員会室において委員会を開催し、慎重に審査いたしました結果、付託を受けました議案第一号、議案第五号、議案第九号、議案第十八号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第二号から議案第四号まで、議案第六号から議案第八号まで、議案第十号から議案第十七号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、総括質疑での付託議案に係る各委員の主な質疑項目を申し上げますと、中心市街地の活性化、和歌川水系の水環境の改善、防災対策、南紀スポーツセンターの整備、団塊世代の対策、企業誘致に全力で取り組む対策、関西国際空港に関する諸問題、大量退職時代を迎えて財政運営上の対応、農山漁村における担い手の確保、捜査におけるIT化、広告料収入の積極的確保、シーニック・バイウェイ、企業誘致論と百億円対策事業、異常気象と危機管理、世界遺産からの贈り物、教育問題、企業誘致と内発型の地域の発展、鳥獣被害対策、都市計画道路の幅員の見直し、津波・洪水対策、道路特定財源の見直しに関する基本方針についての知事の所見について、有害鳥獣被害対策、マイナー作物の使用農薬問題、今後の経済見通しについてただされました。
以上をもちまして、予算特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 以上で、常任委員会委員長及び予算特別委員会委員長の報告が終わりました。
これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
次に、討論に入ります。
まず、雑賀光夫君から反対討論の通告がありますので、これを許可いたします。
四十二番雑賀光夫君。
〔雑賀光夫君、登壇〕(拍手)
○雑賀光夫君 日本共産党を代表して、反対討論を行います。
反対する議案は、第一号、五号、九号、十八号、七十一号、八十三号、八十九号、九十号、百二号であります。
新年度の予算は、二〇〇四年度から本格的に始まった地方税財政の三位一体の改革が一応の区切りを迎えた中での編成になりました。国は国庫補助負担金の削減と税源移譲の目標は達成したとしていますが、本県にとっては財政運営の厳しさは何ら変化なく、裁量が拡大したとは到底言えない状況と言わざるを得ません。
地方交付税と臨時財政対策債は、人件費の抑制を含む地方財政計画の見直しのもとで減額を見込まざるを得ず、退職手当債や行政改革推進債の発行による起債の拡大を余儀なくされました。財政の硬直化が進んでいる中で、税源確保を国へより一層求めていく必要があります。
施策を見ると、乳幼児医療費無料の就学前までの拡大や児童養護施設等への小規模改修の全額補助、障害者自立支援法のもとでの無認可の小規模作業所が法人へ移行していくための支援策、地震・防災対策の前進など、県民要求にこたえた面は評価するものです。また、貴志川線やJR黒江駅改修への助成が盛り込まれていることも評価するものであります。
しかし、今日、所得格差が開き、税や社会保障の負担に悲鳴を上げる人がふえているもとで、県民福祉の向上に資する施策をより一層拡充することが県政には求められています。そうした点では、重度心身障害児(者)への医療費助成制度で六十五歳以上で障害を持つようになった人への新規補助を認めないことや、障害者自立支援法のもとで利用料の県独自の負担軽減がとられていないことなどは遺憾と言わざるを得ません。
産業政策を見ても、最大で百億円もの奨励金を出すという県外企業への誘致の熱意と支援策を地元の中小企業、地場産業、農林水産業などへもっと注ぐべきだと考えます。奨励金制度は、県内で苦労して経営している中小事業者へこそ手厚くするべきです。また、公共事業と公共施設への間伐材の持続的な活用など、県内資源を生かして暮らす人たちへの支援の拡大が求められています。
昨年、和歌山市加太で操業が開始されたトマト工場は、県が造成費を負担し、土地開発公社から借りる土地に誘致したものです。県がトマト工場の用地分として土地開発公社に支払う賃借料と企業に県が払う賃借料の差額は、二〇〇六年度一年間で一億九千五百万円に上ります。その上、企業立地のための奨励金として九千七百九十五万円もの支出が予定されています。製造業の工場や試験研究施設、地域産業の高度化に寄与する特定業種など、企業立地優遇制度が定める対象施設に当てはまらない場合でも、知事が特に認めたものという要綱の規定に基づいて支出できるということでありますが、これには不公平感を覚える県民は少なくないと考えます。
教員定数の削減は、児童生徒数の減少に伴うものだけでなく、県単独で置いてきた教員も減らしてゼロにしてしまうものになっており、認めることはできません。ことしも少人数学級の拡充がなされていますが、県単独で配置してきた教員を少人数学級の拡大に充てるべきです。
紀の川大堰建設に関する基本計画の変更は、容認できません。計画変更に伴う治水効果の減少への懸念が和歌山市民から表明されてまいりました。県は、国、地元との協議の継続、県管理河川の整備促進などを表明していますが、地元の不信感や不安が払拭されたとは言えません。
高等技術専門学校について申し上げます。若年者の雇用の拡大につながる機関は、縮小するのでなく、維持し、充実させることこそ必要です。また、全日制高校に準じて入学金や授業料を徴収することも認められません。使用料手数料条例の中で高校のエアコン使用料徴収が含まれていることにも反対です。
建設事業に伴う市町村負担金については、二〇〇六年度は何ら軽減策がないことは残念です。これまで県は、国直轄事業の県負担金については繰り返しその廃止を国に要望され、今般の行財政改革プログラムでは市町村負担金について見直しを表明されていることを指摘しておきたいと思います。
土地造成事業については、依然として土地の売却が遅々として進まず、利払いに追われるという行き先不透明な状況を生み出した責任は重いと言わなければなりません。
競輪事業については、ギャンブルに頼らない町づくりを多くの住民が望んでいるということを申し上げたいと思います。
最後に、安全・安心まちづくり条例については、反対するものではありませんが、一言申し上げます。
地域が支え合い、安全な住環境をつくることは、だれもが願うことです。そして、その取り組みはあくまでも自主的なものとして推進され、それを応援する施策が進められることが大切です。防犯のための活動においてプライバシーが尊重され、人権侵害にならないよう、最大限留意することが大切だと考えます。今後の指針づくりにおいてこうした点が重視され、住民の意見が十分反映されることを強く望みたいと思います。
以上で、反対討論を終わります。
○議長(吉井和視君) 次に、新島雄君から賛成討論の通告がありますので、これを許可いたします。
三番新島 雄君。
〔新島 雄君、登壇〕(拍手)
○新島 雄君 お許しをいただきましたので、自由民主党県議団を代表いたしまして、本二月定例議会に提案されている平成十八年度当初予算関係議案並びに諸議案に対し、賛成の立場から討論を行うものであります。なお、新生わかやま県議団、公明党県議団、県民クラブ、無所属クラブ、県政21の各会派も賛成という立場で、同じ認識のもと、私の方から討論させていただきます。
まず平成十八年度当初予算案でありますが、景気回復により税収は四十六億円の増となるものの、国の三位一体改革が進展する中で臨時財政対策債を含む実質的な地方交付税が七十一億円削減されるなど、引き続き厳しい財政状況下での予算編成であったものと認識をいたしております。そのような中で、県当局におきましては、効率的で質の高い県庁を志向し、喫緊の課題や新たな行政需要に積極的に取り組むため、歳入歳出の両面からあらゆる検討を行われたことと思います。
その結果として、人件費総額の抑制により六十五億円、事務事業見直しにより三十億円を削減する一方で、新たな財源を九億円発掘するなど、財政健全化に向けて最大限の行財政改革を断行されたことは高く評価されるものと考えています。
そして、このようにして捻出した財源を活用して、人口減少問題への対応、地域力の強化、安全で安心な社会の実現といった予算の三本柱や地域に根差した発想や工夫を盛り込んだ新規事業などにめり張りをつけて重点配分された予算案となっており、本県が自立し、地域間競争を勝ち抜くために必要な内容であるものと認識しております。
また、その他の諸議案につきましても、厳しい財政状況を勘案し、行財政改革推進プランに沿った職員定数の削減等に係る条例改正や、県民や和歌山を訪れた観光客などの人たちが安全で安心して暮らし、また滞在することができる社会を実現するための条例案など、いずれも必要かつ適正なものであります。この上は、これら諸議案に盛り込まれた各般の施策を迅速に執行し、成果を上げることが県民の負託にこたえる上でも最も肝要と考えるところであります。
我々自由民主党県議団、そして各会派といたしましては、以上申し上げた認識のもと、今議会に提案されている平成十八年度当初予算関係議案並びに諸議案について原案どおり成立することを期するものであることを申し上げ、賛成討論とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(吉井和視君) これをもって、討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、議案第一号、議案第五号、議案第九号、議案第十八号、議案第七十一号、議案第八十三号、議案第八十九号、議案第九十号及び議案第百二号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議案第二号から議案第四号まで、議案第六号から議案第八号まで、議案第十号から議案第十七号まで、議案第三十六号から議案第七十号まで、議案第七十二号から議案第八十二号まで、議案第八十四号から議案第八十八号まで、議案第九十二号から議案第九十五号まで、議案第九十七号から議案第百一号まで及び議案第百三号から議案第百九号までを一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議請第二十号を採決いたします。
本請願に対する委員長の報告は、採択であります。
本請願を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長の報告のとおり決定いたしました。
次に、ただいま採決いたしました請願を除くその他の請願七件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。本請願をいずれも委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、本請願はいずれも委員長の報告のとおり決定いたしました。
次に日程第二、議案第百十号を議題といたします。
これより質疑に入ります。
本案について質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
お諮りいたします。本案については、委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議案第百十号和歌山県収用委員会の予備委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
本県収用委員会の予備委員に森本好典君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立全員であります。よって、議案第百十号はこれに同意することに決定いたしました。
次に日程第三、議員提出議案第一号及び議員提出議案第二号を議題といたします。
お諮りいたします。本案については、いずれも委員会付託を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
これより質疑に入ります。
本案について質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
次に、討論に入ります。
まず、玉置公良君から反対討論の通告がありますので、これを許可いたします。
三十五番玉置公良君。
〔玉置公良君、登壇〕(拍手)
○玉置公良君 ただいまから、新生わかやま県議団を代表して、議員提出議案第二号に反対する立場で討論を行います。
まず、反対する理由を三点申し上げます。
その一つは、議員数を一切減らさないことは行財政改革に逆行しており、県民の理解を得られないということであります。
つまり、厳しい財政状況のもと、行政全体として経費の削減が強く求められている中で、定数削減をもとにした定数案になっていません。県は、思い切った行財政改革によって、五年以内に知事部局の五千二百七十人から一千四百人減らす約二七%の削減を決断しました。また、一昨年から始まっています市町村合併に伴い、平成十八年三月現在、県内の市町村議員は七百四十五人から四百八十人に約三六%の削減、さらに全国の都道府県議会では、平成十八年二月現在、全国平均で八・三%の削減、さらに、きょう現在、本県のみが法定上限数を適用していこうという状況になってきていることであります。
二つ目は、定数配分に不合理な格差を持ち込んでいることであります。
つまり、議員一人当たりの人口比率による定数配分を考慮し、平等を重視した選挙区の定数になっていないことであります。例えば、紀の川市が六万七千八百六十四人で定数三、それより多い橋本市が六万八千五百二十五人で定数二というのですから、橋本市議会が反対決議されるのも当然であります。また、伊都郡は二万九千八百十七人で定数二、伊都郡より人口の多い有田市が三万二千百四十三人で定数一というのも理解できませんし、さらに、一票当たりの最大格差の一番高い伊都郡と橋本市では二・三倍と大きな開きがあります。
三つ目は、橋本市議会の反対決議や県民、マスコミの指摘を重視したいことであります。
「唖然とした。議員数を一切減らさず、定数配分にも不合理きわまりない格差を持ち込んでいるからだ」とのマスコミ報道。橋本市議会からの反対決議では、「厳しい財政状況の中、定数削減による経費削減を考慮していない」。こうした指摘は当然で、重く受けとめなければならないと思います。
また、昨年十二月議会において、議員提案により、県民の皆さんから年間二億六千万円の紀の国森づくり税を五年間にわたり徴収することを、私どもは反対をしましたが、賛成多数で議決をし、県民に負担を求めている事実であります。
以上、反対理由を申し上げてきました。
最後ですが、今、私たち県議会議員の役割を冷静にもう一度考えたいと思います。
これからの県政は、厳しい財政状況の中、行政も民間と同じように痛みを分かち合う時代であります。各都道府県議会も定数を削減しています。どこもかしこも身を切る努力をして、経費を削減し、税金を有効に使おうとしているのであります。県議会議員だけは例外ということにはなりません。県政において節約をしたりむだをなくそうとする姿が見えないと、県民は協力をしてくれません。県民より、まず議員が率先する姿を見せることであります。それが、新しい県政を豊かにするために県民が協力してくれるかどうかにつながるのだと私は思います。
また、国民、県民の政治家に対する不信感が高まっています。時代に合わない議員の特権を見直し、公僕としての信頼を得ることが求められていると思います。本来ならば、ほかの都道府県議会と同様、厳しい形の削減条例をつくることが必要であると思います。自分たちの痛みをまず味わうことが我々県議会議員の立場であり、そのことが県民の信頼をかち取る一番の近道と信じます。
以上申し上げ、それぞれ政党や会派の立場や拘束を超え、県民から選ばれてこられた議員の皆さん方一人一人の良心で判断をしていただくことを切に願い、反対討論といたします。ありがとうございました。
○議長(吉井和視君) 次に、新田和弘君から反対討論の通告がありますので、これを許可いたします。
四十番新田和弘君。
〔新田和弘君、登壇〕(拍手)
○新田和弘君 公明党県議団を代表いたしまして、議員提出議案第二号和歌山県議会議員の定数及び各選挙区において選挙すべき議員の数を定める条例の一部を改正する条例に反対の立場から討論を行います。
今回提出されました条例案は、我が国における国会や各都道府県議会、市町村議会の定数削減の流れに明らかに逆行するものであり、お手盛りと言われても仕方のない議案であり、到底県民の理解を得られるものではなく、条例改正に断固反対するものであります。
議員提出議案第二号は、議員の総定数を法定数上限いっぱいの四十六と定めており、全く削減されておりません。
現在、全国で法定数の上限を議員定数としている県は本県を含め四県ありますが、その中の岩手県は法定数五十一に対して三名の削減を本年三月に、山口県は法定数五十三に対して四名の削減を本年六月に行う運びであります。徳島県でも削減の方向で検討中であり、場合によりましては、法定数上限いっぱいの県議会は全国で和歌山県だけとなるため、県民から議員の数を削減すべきだとの厳しい批判の声があります。
また、本県における市町村合併は、平成十六年十月一日にみなべ町が誕生して以来、五十市町村から三十市町村となりました。市町村合併と市町村議会における定数削減により、市町村議員数は、前回統一選後の平成十五年七月現在七百四十五人であったのが平成十八年三月現在の条例定数では四百八十名と、実に二百六十五人、三五・六%削減されてきています。本年四月に町議選が行われる上富田町は、合併を行わなかったため議員定数を十八から十二へ六議席を削減するなど、市町村議会ではみずから厳しい選択を行い、定数削減に努めてきております。
一方、国の三位一体改革により、本県の行財政改革推進プランでは、職員定数総人件費の大幅な削減を実行するため、県当局では、平成十七年から今後五年間で国の指針四・六%削減を大幅に上回る千九百人、一一%の削減を図り、行政のスリム化を行うことで県財政の健全化を目指しております。県当局がみずから大幅な職員定数を削減しているわけであり、議会と当局は車の両輪とよく言われますが、国の公務員削減四・六%からすれば、本県議会は二・一人、すなわち二名の定数削減が必要となってきます。県議会もみずから痛みを伴う総定数削減を実施して歳出削減に努めるべきであります。
次に選挙区定数の配置については、議員選挙区等検討委員会の町田試案を改悪して、橋本市選挙区を三から二へ、伊都郡選挙区を一から二にしたことにより、一票の格差が二倍以上となる選挙区が橋本市選挙区二・三〇倍、有田市選挙区二・一六倍の二選挙区となり、このような一票の格差が拡大される変更は断じて認めることができません。
橋本市議会は、今回の答申案に対して反対決議を行い、吉井県議会議長に提出しています。ある橋本市議は、アメリカのボストン・ティーパーティー事件ではありませんが、イギリスが茶に税金を課したことに対して「議会に代表なき者は納税の義務なし」と立ち上がったように、県議会議員の一票の格差が二倍を超える橋本市は、県税など負担を半分にしてもらえるのかと怒っております。
加えて、町田試案の和歌山市選挙区一議席分を、自由民主党県議団、日本共産党県議団、県民クラブの三会派が、全く想定外とも言える同一の修正案を作成し、強引に有田市選挙区へ一増したことにより議員総定数が四十六となってしまったことは到底認められません。
今回提案の選挙区定数の配置は、随所に人口の多い選挙区より人口の少ない選挙区の方が議員定数が多くなる逆転現象が生じており、県民の「なぜこうなったのだ」との声に説明責任を果たせない状況にあります。このため、県民から「県議会議員へのお手盛りされた条例案」と言われても仕方がないと危惧するものであります。
本県では、景気の十分に回復していない今日、税制改正による負担増や紀の国森づくり税など、県民に負担をかけることになっております。さらに、二極化の進展に加え、高齢者の方々や障害を持った方々にとっても厳しい社会情勢にあります。県民の方々が懸命に努力し、それぞれ痛みを分かち合う中で、「県議会だけが聖域なのか」との批判を受けかねない今回の提案に対して、県議会がみずから率先して改革に立ち上がり、議員総定数の削減を行い、人口に応じた選挙区定数の配置を行うべきであることを強く訴え、反対討論といたします。
○議長(吉井和視君) これをもって、討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、議員提出議案第一号和歌山県議会議員の定数及び各選挙区において選挙すべき議員の数を定める条例の一部を改正する条例案を採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
次に、議員提出議案第二号和歌山県議会議員の定数及び各選挙区において選挙すべき議員の数を定める条例の一部を改正する条例案を採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に日程第四、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
日程第五、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。人権問題等対策、関西国際空港対策、防災等対策、半島振興過疎対策及び予算の各特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に、報告いたします。
議員提出議案の提出がありました。
お諮りいたします。ただいま報告の議員提出議案第三号議会の議員の報酬の特例に関する条例の一部を改正する条例案及び議員提出議案第四号議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例案を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議案は、お手元に配付しております。
お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議員提出議案第三号及び議員提出議案第四号を一括して採決いたします。
本案をいずれも原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
この際、報告いたします。
ただいま、宇治田栄蔵君から辞職願が提出されました。
お諮りいたします。宇治田栄蔵君の議員辞職の件を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
宇治田栄蔵君の議員辞職の件を議題といたします。
まず、その辞職願を朗読させます。
〔職員朗読〕
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辞職願
私儀
このたび一身上の都合により平成十八年三月十七日に和歌山県議会議員の職を辞したいので許可されるよう願い出ます
平成十八年三月十七日
和歌山県議会議員 宇治田栄蔵
和歌山県議会議長 吉井和視 様
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○議長(吉井和視君) お諮りいたします。宇治田栄蔵君の議員辞職を許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、宇治田栄蔵君の辞職を許可することに決定いたしました。
この際、このまま暫時休憩いたします。
午後二時三十分休憩
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○議長(吉井和視君) このたび議員を辞職されました宇治田栄蔵君からごあいさつの申し出があります。
宇治田栄蔵君。
〔宇治田栄蔵君、登壇〕(拍手)
○宇治田栄蔵君 一言ごあいさつを申し上げます。
昭和六十二年、統一地方選挙におきまして、和歌山市民の皆さん方の熱い御支援をいただきましてこの県政壇上に送っていただき、はや十九年の年月が流れました。今日まで私を指導いただきました先輩・同僚議員の皆さん、知事初め県当局の皆さん、本当にありがとうございます。心から御礼を申し上げます。
この十九年間を振り返りますと、さまざまなことが思い出されます。平成六年、約三百万人の入場者を数えたリゾート博の大成功、時を同じくしての関西国際空港の開港、また全国大会を開催する会場が欲しいという県民の要望にこたえてのビッグホエールの建設、老朽化著しかった県立医科大学の移転新築、そして熊野・高野の世界遺産登録であります。数え上げれば切りがないほど、いろいろなことがありました。
私は、この県政の場にあって、道路網の整備、このことに大変重点を置いて訴えてまいりました。私が初当選さしていただいたころ、和歌山市中心部と紀の川北部を結ぶ北島橋、紀の川大橋、大変な渋滞でありまして、道路にかける県民の期待は大きいものがありました。この渋滞解消を何とかしてくれと、そういう市民の声は大変高いものがありました。しかしながら、南海橋のかけかえ、これはなかなか進まず、市民の不満は高まるばかりでございました。
そういう中にあって、ようやくにして平成十五年、南海橋、今の紀の国大橋が完成をいたしました。第二阪和国道和歌山北バイパス・紀の国大橋が開通されたわけでございます。この一本の橋の開通によってこの交通渋滞が大幅に緩和されたわけでありまして、道路網の整備の必要性、これを改めて感じさしていただきました。
この道路網の整備を初め、経済活性化と雇用対策、安全で安心な社会の実現、福祉の充実、そしてスポーツの振興など、山積する諸問題に対して新たな決意を持って私は取り組んでまいる所存でございます。
ただいま、辞職の許可をいただきました。私は、自民党県議団の会長を務めさしていただいておる関係もありまして、本議会において予算の成立を待って辞職をさしていただきたい、そういう思いで辞職を提出さしていただきました。皆様方には御理解をいただきましたことを熱く御礼を申し上げます。
最後に、本議場を去るに当たり、歴史と伝統に輝く和歌山県議会のますますの御発展をお祈り申し上げますとともに、ここにいらっしゃるすべての方々の御健勝と御多幸を心からお願いを申し上げまして、ごあいさつとさしていただきます。
十九年間の長きにわたりまして皆さん方に御指導いただきました。本当にありがとうございます。心から感謝申し上げて、ごあいさつとさしていただきます。
○議長(吉井和視君) 宇治田栄蔵君のあいさつが終わりました。
御健康に気をつけられ、一生懸命頑張ってください。
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午後二時三十六分再開
○議長(吉井和視君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
日程第六、和議第四十八号「皇室典範改正の慎重審議を求める意見書(案)」を議題といたします。
案文は、お手元に配付しております。
お諮りいたします。本案については、提出者の説明等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
和議第四十八号を採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議はすべて終了いたしました。
議員並びに関係各位には、長期間にわたり連日御精励を賜り、深く感謝申し上げます。
健康に十分御留意の上、県勢発展のため、ますます御活躍されるよう祈念いたします。
これをもって、平成十八年二月定例会を閉会いたします。
午後二時三十七分閉会