平成17年12月 和歌山県議会定例会会議録 第2号(全文)
県議会の活動
平成十七年十二月 和歌山県議会定例会会議録 第二号
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議事日程 第二号
平成十七年十一月三十日(水曜日)午前十時開議
第一 議案第二百三十六号から議案第二百四十一号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
会議に付した事件
一 議案第二百三十六号から議案第二百四十一号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
二 議員提出議案第三号及び議員提出議案第四号(提出者説明)
三 休会決定の件
出席議員(四十四人)
一 番 須 川 倍 行
二 番 尾 崎 太 郎
三 番 新 島 雄
四 番 山 下 直 也
五 番 小 川 武
六 番 吉 井 和 視
八 番 町 田 亘
九 番 前 川 勝 久
十 番 浅 井 修 一 郎
十一 番 山 田 正 彦
十二 番 坂 本 登
十三 番 向 井 嘉 久 藏
十四 番 大 沢 広 太 郎
十五 番 平 越 孝 哉
十六 番 下 川 俊 樹
十七 番 花 田 健 吉
十八 番 藤 山 将 材
十九 番 小 原 泰
二十 番 前 芝 雅 嗣
二十一番 飯 田 敬 文
二十二番 谷 洋 一
二十三番 井 出 益 弘
二十四番 宇 治 田 栄 蔵
二十五番 東 幸 司
二十六番 山 下 大 輔
二十八番 原 日 出 夫
二十九番 冨 安 民 浩
三十 番 野 見 山 海
三十一番 尾 崎 要 二
三十二番 中 村 裕 一
三十三番 浦 口 高 典
三十四番 角 田 秀 樹
三十五番 玉 置 公 良
三十六番 江 上 柳 助
三十七番 森 正 樹
三十八番 長 坂 隆 司
三十九番 阪 部 菊 雄
四十 番 新 田 和 弘
四十一番 松 坂 英 樹
四十二番 雑 賀 光 夫
四十三番 藤 井 健 太 郎
四十四番 村 岡 キ ミ 子
四十五番 松 本 貞 次
四十六番 和 田 正 人
欠席議員(一人)
七 番 門 三 佐 博
〔備考〕
二十七番欠員
説明のため出席した者
知事 木 村 良 樹
副知事 小 佐 田 昌 計
出納長 水 谷 聡 明
知事公室長 野 添 勝
危機管理監 石 橋 秀 彦
総務部長 原 邦 彰
企画部長 高 嶋 洋 子
環境生活部長 楠 本 隆
商工労働部長 下 宏
農林水産部長 西 岡 俊 雄
県土整備部長 宮 地 淳 夫
教育委員会委員長 樫 畑 直 尚
教育長 小 関 洋 治
公安委員会委員長 大 岡 淳 人
警察本部長 辻 義 之
人事委員会委員 守 屋 駿 二
代表監査委員 垣 平 高 男
選挙管理委員会委員長 山 本 恒 男
職務のため出席した事務局職員
事務局長 小 住 博 章
次長 土 井 陽 義
議事課長 下 出 喜 久 雄
議事課副課長 薮 上 育 男
議事班長 山 本 保 誠
議事課主査 湯 葉 努
議事課主査 楠 見 直 博
総務課長 島 光 正
調査課長 辻 和 良
(速記担当者)
議事課主査 中 尾 祐 一
議事課主査 保 田 良 春
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午前十時二分開議
○議長(吉井和視君) これより本日の会議を開きます。
この際、暫時休憩いたします。
午前十時二分休憩
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午前十一時三分再開
○議長(吉井和視君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
日程第一、給与改正条例議案議案第二百三十六号から議案第二百四十一号までを一括して議題とし、順次、常任委員会委員長の報告を求めます。
経済警察委員会委員長森 正樹君。
〔森 正樹君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(森 正樹君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案一件であります。
委員会は、昨十一月二十九日、第三委員会室において開催し、当局から付託案件についての説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第二百四十一号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上をもって、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 文教委員会委員長浅井修一郎君。
〔浅井修一郎君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(浅井修一郎君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案一件であります。
委員会は、十一月二十九日、第六委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第二百四十号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、付託議案について、委員から人事委員会勧告の内容について要望がありました。
以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 総務委員会委員長前川勝久君。
〔前川勝久君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(前川勝久君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案四件であります。
委員会は、十一月二十九日、第一委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第二百三十六号から議案第二百三十九号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、付託案件に係る委員の質疑項目を申し上げますと、人事委員会勧告の実施についてただされました。
以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 以上で、常任委員会委員長の報告が終わりました。
これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
お諮りいたします。ただいま議題となっております案件について、討論の通告がありませんので、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
これより採決に入ります。
議案第二百三十六号から議案第二百四十一号までを一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
この際、報告いたします。
議員提出議案の提出がありました。
お諮りいたします。ただいま報告の議員提出議案第三号及び議員提出議案第四号を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議員提出議案第三号紀の国森づくり税条例案及び議員提出議案第四号紀の国森づくり基金条例案を議題といたします。
議員提出議案はお手元に配付しておりますので、まず提出者の説明を求めます。
二十四番宇治田栄蔵君。
〔宇治田栄蔵君、登壇〕(拍手)
○宇治田栄蔵君 提出者を代表して、議員提出議案第三号紀の国森づくり税条例並びに第四号紀の国森づくり基金条例について、提案理由を御説明申し上げます。
「空青し山青し海青し 日はかがやかに 南国の五月晴こそゆたかなれ」と郷土の文豪佐藤春夫が詠んだ紀州の山々は、古くから温暖多雨の気候により木々の成長がよく、豊かな森林がはぐくまれ、森林を基盤として産業が栄えてきました。林業はもとより、農業や住民の生活そのものが森林に支えられて、今に残る山村や里山の風景が形づくられ、その中で、いかだ流し、紀州備長炭、社叢林、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」などの紀の国の豊かな文化が生まれました。
森林は、木材生産のほかにも、水源涵養、土砂流出防止、土砂崩壊防止、保健休養、野生鳥獣保護や地球温暖化防止における二酸化炭素の吸収源などのいわゆる公益的機能を持っており、その恩恵は、森林所有者だけではなく広く県民全体に及んでいます。
森林の公益的機能を林野庁の試算方法を用いて和歌山県に当てはめて推計したところ、何と年額一兆円と試算され、県民一人当たりに換算すると九十七万円程度にもなります。
本県の森林面積は三十六万三千七百七ヘクタールで、県土総面積の七七%を占めており、森林率は全国六位の森林県であります。また、民有林が森林の九五%を占め、杉やヒノキ等の人工林率は六一%になっております。この人工林の多くは昭和二十年代に戦後の復興造林として始められ、続く三十年代には林業経営と森林資源の充実を目的として旺盛な拡大造林が行われたことによるものでありますが、人々は森林を木材生産活動の場として、あるいは将来的に価値の上がる資産の一つとして考えてきました。そして、森林の公益的機能の発揮も、そうした自立的な経済活動の結果として当然のことのように考えられてきました。
しかし、山村の過疎化、高齢化の進行に加え、長期にわたる木材価格の低迷や労働力コストの増大などによって、採算上も、担い手の確保の上からも林業は大変厳しい状況に置かれており、多くの森林所有者が林業経営に対する意欲を失っています。
天然林は人手をかけなくても健全な状態を保っていく力が備わっていますが、木材を効率的に生産することを目的とする人工林は人手による管理が欠かせません。また、集落周辺のいわゆる里山林では、生活用途への利用がなされなくなり、放置され、竹林の増殖など森林環境の悪化を招いています。
もはや、このような状況の中で森林所有者や関係者のみの努力では森林を健全な状態で管理し続けることは困難であり、それを支える森林整備の公的資金にも限界があります。やはり森林の恩恵を享受している県民全体が森林を県民共有の財産であると認識し、森林づくりを県民全体で取り組んでいくことが必要であると考えます。
このような認識のもと、自由民主党県議団において、平成十六年十月、森林環境税研究会メンバーを設置して研究を重ねた後、本年四月に森林環境税懇話会を発足し、各方面の代表者の皆さんに議論を深めていただきました。そして、八月十九日に中間報告を、十一月九日には最終報告をいただきました。
その内容としては、森林の現況や課題を把握し、森林の持つ多面的な機能の理解や県民参加による森林環境の整備のあり方について検討を重ねた結果、県民の皆様から紀の国森づくり税として新たな負担をいただくことにより、本県の豊かな森林が県民共有の環境・文化資源として意識され、将来へ守り継がれていくことが必要との結論に至ったわけであります。
また、並行して、議会各派の皆様とも議論を重ねてきました。その結果、税収自体を第一の目的とするものではなく、広く薄い負担で県民の皆様の関与や参加をお願いする意味で、今般、紀の国森づくり税の導入を提案するものであります。
税の仕組みは、広く公平に負担していただくために、また低所得者層へも配慮するため、県民税均等割超過課税方式を採用し、個人県民税均等割の超過税額を五百円、法人県民税均等割の標準税率の五%相当額をお願いするものであります。施行期間は、時代の変化に対して見直しができるように、平成十八年四月から五年間とします。
また、紀の国森づくり税として収納した額から賦課徴収に要する費用を控除した額及び寄附金を積み立てるため、紀の国森づくり基金設置を提案するものであります。なお、基金を運用するため基金運営委員会を設置し、県民が知ること、県民が理解すること、県民が参画することを基本理念とし、公益性を重視し、和歌山らしい特色のある新規事業などに使っていってもらいたいと思います。
なお、今回、紀の国森づくり税を提案するに当たり、県当局に対して、一、現行の政策、予算の配分をさらに森林整備に重点化すること、二、企業の森事業を無償貸与から一歩進めて所有してもらうようにすること、三、わかやま森林と緑の公社の経営改善の推進に努力すること、四、木づかい社会の実現にさらに力を入れること、を要請しておきます。
何とぞ、よろしく御審議の上、御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 以上で、提出者の説明が終わりました。
お諮りいたします。十二月一日から五日までは議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、十二月一日から五日までは休会とすることに決定いたしました。
次会は十二月六日定刻より再開し、質疑及び一般質問を日程といたします。
本日は、これをもって散会いたします。
午前十一時十六分散会