平成17年12月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)
県議会の活動
平成十七年十二月 和歌山県議会定例会会議録 第一号
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議事日程 第一号
平成十七年十一月二十九日(火曜日)午前十時開会・開議
第一 会議録署名議員の指名
第二 会期決定の件
第三 議案第二百三十五号から議案第三百号まで、並びに報第十五号から報第十九号まで(当局説明)
第四 議案第二百三十六号から議案第二百四十一号まで(質疑)
第五 議案の付託
会議に付した事件
一 会議録署名議員の指名
二 会期決定の件
三 議案第二百三十五号から議案第三百号まで、並びに報第十五号から報第十九号まで(当局説明)
四 議案第二百三十六号から議案第二百四十一号まで(質疑)
五 議案の付託
出席議員(四十五人)
一 番 須 川 倍 行
二 番 尾 崎 太 郎
三 番 新 島 雄
四 番 山 下 直 也
五 番 小 川 武
六 番 吉 井 和 視
七 番 門 三 佐 博
八 番 町 田 亘
九 番 前 川 勝 久
十 番 浅 井 修 一 郎
十一 番 山 田 正 彦
十二 番 坂 本 登
十三 番 向 井 嘉 久 藏
十四 番 大 沢 広 太 郎
十五 番 平 越 孝 哉
十六 番 下 川 俊 樹
十七 番 花 田 健 吉
十八 番 藤 山 将 材
十九 番 小 原 泰
二十 番 前 芝 雅 嗣
二十一番 飯 田 敬 文
二十二番 谷 洋 一
二十三番 井 出 益 弘
二十四番 宇 治 田 栄 蔵
二十五番 東 幸 司
二十六番 山 下 大 輔
二十八番 原 日 出 夫
二十九番 冨 安 民 浩
三十 番 野 見 山 海
三十一番 尾 崎 要 二
三十二番 中 村 裕 一
三十三番 浦 口 高 典
三十四番 角 田 秀 樹
三十五番 玉 置 公 良
三十六番 江 上 柳 助
三十七番 森 正 樹
三十八番 長 坂 隆 司
三十九番 阪 部 菊 雄
四十 番 新 田 和 弘
四十一番 松 坂 英 樹
四十二番 雑 賀 光 夫
四十三番 藤 井 健 太 郎
四十四番 村 岡 キ ミ 子
四十五番 松 本 貞 次
四十六番 和 田 正 人
欠席議員(なし)
〔備考〕
二十七番欠員
説明のため出席した者
知事 木 村 良 樹
副知事 小 佐 田 昌 計
出納長 水 谷 聡 明
知事公室長 野 添 勝
危機管理監 石 橋 秀 彦
総務部長 原 邦 彰
企画部長 高 嶋 洋 子
環境生活部長 楠 本 隆
福祉保健部長 嶋 田 正 巳
商工労働部長 下 宏
農林水産部長 西 岡 俊 雄
県土整備部長 宮 地 淳 夫
教育委員会委員長 樫 畑 直 尚
教育長 小 関 洋 治
公安委員会委員長 大 岡 淳 人
警察本部長 辻 義 之
人事委員会委員 松 原 敏 美
代表監査委員 垣 平 高 男
選挙管理委員会委員長 山 本 恒 男
職務のため出席した事務局職員
事務局長 小 住 博 章
次長 土 井 陽 義
議事課長 下 出 喜 久 雄
議事課副課長 薮 上 育 男
議事班長 山 本 保 誠
議事課主査 湯 葉 努
議事課主査 楠 見 直 博
総務課長 島 光 正
調査課長 辻 和 良
(速記担当者)
議事課主査 中 尾 祐 一
議事課主査 保 田 良 春
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午前十時二分開会・開議
○議長(吉井和視君) ただいまから、平成十七年十二月定例会を開会いたします。
これより本日の会議を開きます。
この際、暫時休憩いたします。
午前十時二分休憩
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午前十一時二分再開
○議長(吉井和視君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
今期定例会の会議録署名議員は、五番小川武君、二十五番東幸司君、四十四番村岡キミ子君の三君を指名いたします。
次に日程第二、会期決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から十二月十五日までの十七日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から十二月十五日までの十七日間と決定いたしました。
この際、諸般の報告をいたします。
知事から地方自治法第百八十条の規定による専決処分の報告が、監査委員から監査の結果報告及び現金出納検査の結果報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
なお、人事委員会から、去る十月十四日、職員の給与等に関する報告及び勧告がありましたが、この写しは既に各議員に送付されておりますので、申し添えます。
次に、今期定例会に提出された議案等は、お手元に配付のとおり、議案第二百三十五号から議案第三百号まで、並びに地方自治法第百七十九条の規定による知事専決処分報告報第十五号から報第十九号までの計七十一件であります。
なお、議案第二百三十六号から議案第二百四十一号までは、職員に関する条例案でありますので、地方公務員法第五条第二項の規定により人事委員会の意見を徴しましたところ、文書により回答がありました。お手元に配付しておりますので、御了承願います。
日程第三、ただいま報告の議案第二百三十五号から議案第三百号まで、並びに知事専決処分報告報第十五号から報第十九号までを一括して議題といたします。
まず、当局の説明を求めます。
知事木村良樹君。
〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) 平成十七年十二月定例会に御参集いただき、厚く御礼を申し上げます。
ただいま上程されました諸議案について提案理由を御説明するに先立ち、県政の最近の主な動きについて御報告を申し上げます。
まず、三位一体の改革についてでございます。
政府の要請に対し、全国知事会等地方六団体は、総意として二度にわたり国庫補助負担金等に関する改革案を提出し、廃止すべき国庫補助負担金を示したところですが、各省庁の対応は極めて不十分なものとなっております。特に、中央教育審議会が地方側の意見を全く取り入れることなく義務教育費国庫負担制度の堅持を求める答申を多数決で採決したことは、まことに遺憾であります。さらに、厚生労働省が単なる地方への負担転嫁を前提とした生活保護及び児童扶養手当に関する見直し案を提出したことは、国と地方の信頼関係を損なうものであり、到底受け入れることができない提案でございます。
このように、三位一体の改革は、今まさに、平成十八年度までの第一期改革が真の分権改革となり、さらなる第二期改革への道筋をつくれるかどうかという重大な局面に立っております。
このため、去る十月六日、私と増田岩手県知事、高橋北海道知事が上京し、国庫補助負担金改革については地方の改革案に沿って着実に実施することなど、地方分権の推進について関係方面へ強く訴えてまいりました。
また、今月十四日には、地方自治体関係者約三千人が参加した地方分権改革総決起大会が東京都内で開催され、政府や国会議員に対し、地方の改革案に沿った三位一体の改革を実現するよう要請活動を行ったところでございます。その際、あわせて、本県の地方六団体代表者で構成する和歌山県自治体代表者会議及び和歌山県地方分権推進連盟としても、本県選出国会議員に対し同様の要請を行っております。
国庫補助負担金改革については、現在、政府・与党において最終的な調整が行われておりますが、今後ともあらゆる機会を通じて、真の地方分権につながる改革を実現するよう働きかけを強めていく所存でございます。
次に、道州制についてでございます。
三位一体の改革が目指している分権型社会においては、基礎自治体である市町村は住民生活に密接に関連した行政サービスを広く担い、都道府県のような広域自治体は、内政に関して中央省庁や地方支分部局が行っている事務の大部分を担うことが期待されます。
広域自治体のあり方については、当事者である我々都道府県自身が考えなければならない時期に来ていることから、全国知事会に道州制特別委員会が設置され、私が委員長として協議を進めているところでございます。また、政府の地方制度調査会においても道州制のあり方が審議されており、来年二月ごろには答申が出される予定ですので議論が進んでいくものと思っておりますが、残念ながら国民の関心は高いとは言えない現状でございます。
このため、全国知事会として、これまでの道州制特別委員会での議論を踏まえ、道州制導入の検討を進めるに当たっては、その必要性や有効性に関してわかりやすく国民に提示することなどを柱とする意見書を取りまとめ、先日、地方制度調査会に提出したところでございます。
道州制は、単なる都道府県合併にとどまらず、この国の形を変えようということでございますので、このことが国民に何をもたらすのかといったことを明らかにしながら国民的な議論を行っていく必要があると考えております。
次に、地方の道路整備財源の確保についてでございます。
このことにつきましては、九月の定例会において道路特定財源制度の堅持を求める意見書が採択され、今月十日、吉井議長を初め県議会及び市町村議会議員の方々で国に対し要望活動をされたと聞いております。
本県においては、高速道路や直轄国道等の幹線道路から生活圏域内の道路に至るまで、道路ネットワークは全国的に最も低い整備水準でございます。特に今後、東南海・南海地震等の大規模災害時に緊急輸送道路となる命の道や、世界遺産を活用した観光振興を初め地域の自立と活性化を支援する自立の道など、地域課題解決のために早急に進めなければならない道路整備が数多く残っております。
現在、国において道路特定財源の見直しや今後の道路整備のあり方について議論が進められているところですが、国で実施すべき高速道路や直轄国道等の所要額を確保した上で余剰分が発生するのであれば、地方への配分を拡充するなど、地方の道路整備財源の確保に向けて国に対し働きかけていく所存でございます。
次に、平成十八年度の予算編成に当たっての基本的な考え方について申し上げます。
我が国の経済は、景気の踊り場を脱し、民需主導の緩やかな回復を続けているところであり、本県においても緩やかな持ち直しの動きが続いております。しかしながら、県税収入に大幅な伸びを期待できる状況にはないこと、また、地方交付税についても、国の財政運営や構造改革の影響を受け、今後の動向は不透明な状況にあることから、歳入面で大きな増収を見込むことは困難であろうと考えております。また一方、歳出面におきましては、職員の退職手当や社会保障関係経費の大幅な増加が見込まれるなど、今後の財政運営を取り巻く環境は厳しく、引き続き財政健全化に向けた取り組みを着実に進めていく必要がございます。
このような状況の中、平成十八年度の予算編成に当たっては、すべての分野で効率的で質の高い県庁を目指して行政コストの節約を徹底し、また、あらゆる歳入の確保策を講じて生み出した財源を県民が真に必要とする事業に重点配分していくことを基本といたしました。
具体的には、安心で活力あふれる和歌山の実現を目指し、産業振興と雇用の確保、都市との交流による地域活性化、最小不安社会の実現等に重点的に取り組むほか、本県が抱える課題解決に果敢に取り組むための先駆的新規事業の創出にも力を注いでまいりたいと考えております。
また、予算編成の手法につきましては、庁内で行政の効率化を競い合う経営効率化コンペや計画的な予算執行と節減努力を促すメリットシステムなど、職員のアイデアや努力を喚起する新たな手法、手段を導入したいと考えております。
次に、アスベスト問題への対応についてでございます。
県有施設のアスベスト使用状況につきましては、順次、施設管理者による第一次調査、県建築関係職員による第二次調査、さらには検体採取による分析調査を実施いたしました。この結果、使用が明らかになった施設については、必要に応じ立入禁止や使用禁止の措置を講じるとともに、対策工事についても、既に実施済みのものも含め、早急に適切な対応を図っていくこととしております。
民間建築物の使用状況調査については、報告のあった千三十九件のうち百十三件について露出した状態でのアスベストの吹きつけ等が確認されており、これらの建築物の所有者等には適切な維持保全の指導を行ってまいります。また、建築物の所有者や管理者による自主点検や必要な改善を進めるため、パンフレットを作成し、吹きつけアスベスト等の確認方法や対処方法、関連法令などの周知を図ってきたところでございます。
さらに、去る九月定例会で議決をいただいた県公害防止条例の一部改正により、建築物の解体等に当たり、作業現場からのアスベスト飛散防止の徹底を図るとともに、今月一日からは、中小企業向けにアスベスト対策融資枠を設け、県内の中小企業者が事業用として使用している施設のアスベスト除去費用等を低利で融資することといたしました。従来からのアスベスト対策である相談窓口やアスベスト問題庁内連絡会議についても引き続き実施し、今後も県民の皆様の不安を解消するとともに、生活環境の保全に努めていく所存でございます。
次に、ラムサール条約湿地登録についてでございます。
今月八日、アフリカのウガンダで開催された締約国会議において、串本沿岸海域が希少なタイプの湿地としてラムサール条約に登録されました。この登録は、世界的にも貴重なサンゴ群落が広がる串本沿岸海域の自然のすばらしさが国際的に認められたもので、世界遺産とともに、本県にとってかけがえのない貴重な財産となるものでございます。私も先月末にみずからダイビング体験をしてまいりましたが、美しいテーブルサンゴと、その間を群れ泳ぐ色とりどりの魚が描き出す色彩のコントラストは、すばらしいの一語に尽きるものでございます。
今後は、登録を契機に、地元関係者との協力のもと、この恵まれた自然環境の保全に努めるとともに、観光振興による地域の活性化につなげてまいりたいと思います。
次に、企業誘致についてでございます。
今月十八日、和歌山下津港湾雑賀崎用地への工場進出について、東京に本社がある東京貿易株式会社の和歌山現地法人として、油井管や掘削工具等を製造する日本石油鋼管株式会社と協定を締結いたしました。また、昨日は、コールセンターとしては県内五社目、海南市内では初めてとなる株式会社エンコールの和歌山リサーチラボへの進出について、協定を締結したところでございます。一方は世界的に石油需要の大幅な増加が見込まれる中、また一方はコールセンター市場が拡大する中で、それぞれ将来が有望視されている会社でございます。いずれも、今後の県経済の活性化、雇用の創出に大いに寄与していただけるのではないかと期待しております。
県としましては、回復基調にある経済情勢を踏まえ、両社の進出を弾みとして、今後とも迅速かつ積極的な誘致活動を展開してまいりたいと考えております。
次に、民間アンテナショップの認定についてでございます。
県では、首都圏において、県産品の販路拡大のため、アンテナショップとして「わかやま喜集館」を設置しているところですが、この取り組みをさらに拡大するため、民間との連携やネットワークを図ることといたしました。
県外において県産品を販売している店舗等を民間アンテナショップ「わかやまCoCo喜集館」として認定し、「喜集館」という統一名称看板を掲げてもらうことによって全国に「わかやま喜集館」ブランドを広めようというもので、第一号として兵庫県西宮市にある温泉施設の認定を予定しております。
今後、このような民間アンテナショップの輪を広め、東京の「わかやま喜集館」、県内の和歌山ロイネットホテル「喜集館」はもとより、首都圏のソフトアンテナショップやネット販売の「ふるさと和歌山わいわい市場」などとの連携を図ることによって多様な販売チャンネルネットワークを全国に広げ、県産品の知名度アップ、販路拡大につなげていきたいと考えております。
次に、障害者就労インターンシップ事業の実施についてでございます。
県では、障害のある方々の職業を通じた社会参加の促進や働くことによる自己実現、社会貢献を目指して各種の就労支援施策に取り組んでおりますが、今月一日から二カ月間の予定で、本庁や振興局において就業体験を行う障害者就労インターンシップ事業を開始し、五名の実習生の受け入れを行ったところでございます。
この事業は、障害者の就労意欲や職業能力の向上と職場での障害や障害者に対する理解の促進を目指して行うもので、民間企業等においても受け入れをしていただくこととなっております。障害者が地域で社会的、経済的、精神的に自立していく上において就労は非常に大きな意義を持つものであり、昨年策定いたしました紀の国障害者プラン二〇〇四の中でも、雇用・就労を重要な柱として位置づけているところでございます。
本県における障害者雇用率は、昨年全国第三位という位置にあるものの、法定雇用率未達成企業も多く、授産施設や作業所などの福祉施設以外に働く場がない、さらには働く能力を試す機会さえない場合もあると聞いております。今回の職場実習が、障害のある方々の職域の拡大や雇用の促進に向けた契機となること、また、障害のある人とない人が一緒に働くことにより、日常的に接する機会がふえ、障害者や障害に対する理解の促進につながることを願うものでございます。
次に、総合周産期母子医療センターの開設についてでございます。
少子化が進む中、安心して子供を産み育てることができる環境づくりは、本県の将来の活力にもつながるものであり、積極的に推進していかなければならない施策でございます。その一環として、かけがえのない新しい命の誕生を願い、県立医科大学附属病院において整備を進めておりました総合周産期母子医療センターが、来月一日にオープンすることとなりました。
このセンターは、リスクの高い妊産婦に対する医療や高度な新生児医療を提供するとともに、地域の周産期医療施設から二十四時間体制で搬送を受け入れるなど、本県の周産期医療の中核としての役割を担うものでございます。
今後は、このセンターを中心として、地域の医療機関との連携によるネットワークの構築を図り、県内の周産期医療システムの確立に努めてまいりたいと考えております。
次に、補正予算案についてでございます。
今回の補正予算案は、一般会計において総額二億二千五百万円余となっておりますが、すべて県有施設のアスベスト対策工事に関するものでございます。内容については、分析調査によりアスベストの含有が確認された十二施設について除去等の対策工事を実施するものでございます。
このほか、阪和自動車道海南─吉備間四車線化による吉備インターチェンジの形状変更に伴い必要となる取りつけ道路工事等の債務負担行為を設定することといたしております。
続きまして、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。
まず、議案第二百三十六号から第二百四十一号までは、去る十月十四日の県人事委員会からの職員の給与等に関する報告及び勧告に基づく給与改定等を実施するため、給与関係条例の改正をお願いするものでございます。
議案第二百四十二号は、県が設立した地方独立行政法人を県の情報公開制度の対象に加えることに伴い所要の改正を行うものであり、議案第二百四十三号は、県が設立した地方独立行政法人並びに和歌山県住宅供給公社、和歌山県道路公社及び和歌山県土地開発公社を県の個人情報保護制度の対象に加えることに伴い所要の改正を行うものでございます。
議案第二百四十四号は、振興局組織の見直しに伴う所要の改正等を行うものであり、議案第二百四十五号は、県税の賦課徴収体制強化等のため県税事務所を設置することに伴い、条例を制定するとともに関係条例の規定を整備するものでございます。
議案第二百四十六号は、法令等に基づく知事の権限に属する事務の一部を関係市町村が処理することとするとともに規定の整備を行うものであり、議案第二百四十七号は、和歌山県ふるさと自然公園国民休養地の管理について、田辺市に事務の委託をすることに伴い所要の改正を行うものでございます。
議案第二百四十八号は、循環型社会の形成を目指して和歌山県リサイクル製品認定制度の一層の充実を図るため、条例を制定するものでございます。
議案第二百四十九号は、和歌山県熊野川小口キャンプ村が新宮市に譲渡されることに伴い、設置及び管理に関する条例を廃止するものでございます。
議案第二百五十一号及び第二百五十二号は、県営住宅に関して管理代行制度を導入するため所要の改正等を行うとともに、県特定公共賃貸住宅に関する管理についても所要の改正や規定の整備を行うものでございます。
議案第二百五十七号は県営住宅に係る滞納家賃の請求等訴訟の提起について、議案第二百五十八号から第二百九十五号までは県の四十一の公の施設に来年四月から指定管理者制度を一斉導入するための指定管理者の指定について、議案第二百九十六号から第二百九十八号までは工事請負契約の締結について、議案第二百九十九号は工事委託契約の締結について、議案第三百号は工事請負変更契約の締結について、それぞれ議決をお願いするものでございます。
次に、知事専決処分報告でございますが、報第十五号は台風十四号に係る災害緊急砂防及び県立学校等施設のアスベスト撤去工事に伴う平成十七年度和歌山県一般会計補正予算について、第十九号は災害緊急砂防の補正予算措置による建設事業施行に伴う市町村負担金について、報第十六号から第十八号までは紀の川市における字の名称の変更に伴う規定の整備について、いずれも急を要したため、地方自治法第百七十九条第一項の規定による専決処分を行い、その承認をお願いするものでございます。
諸報第三十一号は、地方自治法第百八十条第一項の規定による委任専決処分報告でございます。
何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
○議長(吉井和視君) 以上で、当局の説明が終わりました。
日程第四、ただいま説明のあった議案のうち、給与改正条例議案議案第二百三十六号から議案第二百四十一号までを一括して議題とし、議案に対する質疑を行います。
本案について質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
次に日程第五、議案の付託について申し上げます。
ただいま議題となっております案件は、お手元に配付しております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会にこれを付託いたします。
なお、常任委員会の会場はお手元に配付しておりますので、御了承願います。
この際、永年在職議員に対する全国都道府県議会議長会からの表彰状の伝達を行うため、このまま暫時休憩いたします。
午前十一時二十六分休憩
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○事務局長(小住博章君) ただいまから、永年在職議員に対する全国都道府県議会議長会からの表彰状の伝達式を行います。
まず、議員在職三十年以上で表彰を受けられました門 三佐博殿。
○議長(吉井和視君)
表彰状
門 三佐博殿
あなたは和歌山県議会議員として在職三十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
平成十七年十月二十五日
全国都道府県議会議長会
〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(小住博章君) 次に、議員在職十五年以上で表彰を受けられました中村裕一殿。
○議長(吉井和視君)
表彰状
中村裕一殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十五年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
平成十七年十月二十五日
全国都道府県議会議長会
〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(小住博章君) 次に、議員在職十年以上で表彰を受けられました飯田敬文殿。
○議長(吉井和視君)
表彰状
飯田敬文殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
平成十七年十月二十五日
全国都道府県議会議長会
〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(小住博章君) 同じく、大沢広太郎殿。
○議長(吉井和視君)
表彰状
大沢広太郎殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
平成十七年十月二十五日
全国都道府県議会議長会
〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(小住博章君) 同じく、谷 洋一殿。
○議長(吉井和視君)
表彰状
谷 洋一殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
平成十七年十月二十五日
全国都道府県議会議長会
〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(小住博章君) 同じく、新島 雄殿。
○議長(吉井和視君)
表彰状
新島 雄殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
平成十七年十月二十五日
全国都道府県議会議長会
〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(小住博章君) 同じく、玉置公良殿。
○議長(吉井和視君)
表彰状
玉置公良殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
平成十七年十月二十五日
全国都道府県議会議長会
〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(小住博章君) 同じく、山下直也殿。
○議長(吉井和視君)
表彰状
山下直也殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
平成十七年十月二十五日
全国都道府県議会議長会
〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(小住博章君) 以上で、表彰状の伝達が終わりました。
それでは、木村知事の御祝辞をいただきます。
〔木村良樹君、登壇〕(拍手)
○知事(木村良樹君) このたび三十年以上の永年在職議員表彰を受けられました門三佐博議員、十五年以上の永年在職議員表彰を受けられた中村裕一議員、十年以上の永年在職表彰を受けられた飯田敬文議員、大沢広太郎議員、谷洋一議員、新島雄議員、玉置公良議員、山下直也議員の皆様に、心からお祝いを申し上げます。これまでの議員生活を振り返られ、感慨もひとしおのことと存じます。
今日に至るまで、さまざまな分野において、ふるさと和歌山県発展のために情熱を傾けられ、この御努力を賜ってまいりました。皆様の長年の御功労に対し、感謝を申し上げますとともに、深く敬意を表する次第でございます。
現在、御承知のように、郵政民営化法案が成立し、構造改革が進められる中で、私は、三位一体改革や道州制など地方分権の推進に取り組むことにより真の分権型社会の構築に努めております。
皆様には、今後とも和歌山県がよりよい方向に向かうため御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げますとともに、ますますの御活躍、御健勝を心からお祈りを申し上げ、お祝いの言葉といたします。おめでとうございました。
○事務局長(小住博章君) 引き続きまして、被表彰議員を代表いたしまして門三佐博議員からごあいさつがございます。
〔門 三佐博君、登壇〕(拍手)
○門 三佐博君 皆さん、こんにちは。
このたび県議会議員在職三十年以上の表彰をいただき、先ほど吉井和視議長から御伝達賜りましたので、皆様方のお許しをいただきまして、謹んでお礼のごあいさつをさせていただきたいと思います。
この機会に、在職十五年以上の表彰を受けられました中村裕一議員、十年以上の飯田敬文議員、大沢広太郎副議長、谷洋一議員、新島雄議員、玉置公良議員、山下直也議員の分も含めて、私が代表でお礼のごあいさつを申し上げますので、御了承くださいますようお願い申し上げます。
ただいま表彰をいただきました私ども八名は、県政に参画したいという志を持って、それぞれの選挙区におきまして出馬させていただきましたが、以来十年あるいは十五年以上県議会議員として務めさせていただきましたことは、長年にわたり御支援、御指導賜りました各選挙区の支援者の皆さんを初め、多くの方々のお力添えによるものでありまして、深く感謝申し上げ、お礼申し上げます。今日まで、県民の幸せと県勢発展のため、昼夜を分かたず取り組んできましたことを振り返り、感慨無量であります。
また、この間に御指導賜りました歴代知事、今は亡き大橋正雄知事、今は亡き仮谷志良知事、西口勇知事、木村良樹現知事を初め、県庁関係役職員の方々からの御支援に心からお礼申し上げます。
先ほどから議場内の皆様方から温かい祝福を受け、木村良樹知事様からは身に余る御丁重なお言葉をいただきまして、心から厚くお礼申し上げます。
私ごとで恐縮でございますが、去る十月二十五日に名古屋市で開催されました第百二十六回全国都道府県議会議長会において、全国議長会長の島田明山口県議会議長から、在職三十年以上の表彰を受賞させていただきました。家内ともどもお招きにあずかりまして、直接拝受することができまして感激いっぱいでございました。
受賞者の中には、在職五十年以上務められたという茨城県の山口武平議員がおられ、受賞者代表のごあいさつをしてくださいましたが、大正十年五月十九日生まれ、満八十四歳とのことでしたが、年齢を感じることがなく、かくしゃくとして堂々の発言はとてもすばらしく、尊敬の念を抱き、感動した次第です。
顧みますと、私は、昭和五十年四月、伊都郡選挙区において、定数三名の中、七名が出馬するという県下最激戦区の中、今は亡き県政実力者でございました妙中正一先生らとともに当選させていただき、初陣を飾ることができ、連続八期務めさせていただくことができました。
無名の一青年でした私が念願の県政に参加することができ、目下国政の中で大変御活躍中の現経済産業大臣の二階俊博先生らがリーダーシップをとりまして、新人十名で清新自民党県議団を結成し、県議会の改革や県勢進展のため取り組んできましたことも懐かしい思い出の一つです。
当時は、今日に比べ道路事情が非常に悪く、国・県・市町村道の新設や拡張が大きな課題でした。また、高校生急増期でもあり、県立高校の増改築、新設、私学の誘致など、県民の大きな要望でございました。また、関西国際空港関連の取り組みも県政の最重要課題でありまして、本議場においても議論の多かったことも思い出の一つでございます。当時、県議会においても、県民の要望解決のために高速道路対策などの各種議員連盟の設立が盛んに取り組まれたときでございます。
今日、地方の時代が強く叫ばれているとき、三位一体の改革への取り組みなど、私どもの責務が大変重要な大きなときでございます。私どもは、本日の栄誉を胸に、県民の声が県政にストレートに反映されるべく、初心忘れずの姿勢を堅持して、健康に留意の上、微力を尽くしてまいりたいと考えております。
どうか、皆様方の変わらぬ御指導と御支援のほどをお願い申し上げ、意を尽くせませんが、お礼のあいさつといたします。ありがとうございました。
○事務局長(小住博章君) これをもちまして、表彰状の伝達式を終わります。
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午前十一時四十二分再開
○議長(吉井和視君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、新任者を御紹介申し上げます。
まず、十月十八日、教育委員会の委員長に就任されました樫畑直尚君を御紹介申し上げます。
教育委員会委員長樫畑直尚君。
〔樫畑直尚君、登壇〕(拍手)
○教育委員会委員長(樫畑直尚君) 去る十月十八日付をもちまして教育委員会委員長に選任されました樫畑でございます。
もとより微力ではございますが、改めてその職責の重さを自覚し、本県教育の振興のため、誠心誠意職務に精励いたす所存でございます。
今後とも、一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
○議長(吉井和視君) 次に、十月四日、教育委員会の委員に任命同意され、十月十五日就任されました湯川力君を御紹介申し上げます。
教育委員湯川 力君。
〔湯川 力君、登壇〕(拍手)
○教育委員(湯川 力君) 去る十月十五日付をもちまして教育委員会委員に選任されました湯川でございます。
もとより微力ではございますが、ただいま教育改革の真っただ中にある教育委員会にあって、本県教育の振興、充実、発展のために全力を尽くしてまいりたいと考えてございます。
皆様方の今後ともの御指導、御支援、御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。ありがとうございました。
○議長(吉井和視君) 次に、新任の職員を御紹介申し上げます。
十月十三日、警察本部長に就任しました辻義之君を御紹介申し上げます。
警察本部長辻 義之君。
〔辻 義之君、登壇〕(拍手)
○警察本部長(辻 義之君) 十月十三日付で和歌山県警察本部長を命ぜられました辻でございます。
県民生活の安全と平穏を確保するため、微力ではございますが、全力を尽くす所存でございますので、皆様方の御指導と御支援を賜りますようお願い申し上げます。
簡単ではございますが、就任に当たってのあいさつとさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(吉井和視君) これで、本日の会議を終わります。
明日も定刻より再開し、給与改正条例議案議案第二百三十六号から議案第二百四十一号までを日程といたします。
本日は、これをもって散会いたします。
午前十一時四十六分散会