平成17年6月 和歌山県議会定例会会議録 第7号(全文)
県議会の活動
平成十七年六月 和歌山県議会定例会会議録 第七号
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議事日程 第七号
平成十七年六月二十九日(水曜日)午前十時開議
第一 特別委員会中間報告の件
第二 議案第百三十五号から議案第百九十二号まで、報第八号から報第十三号まで、並びに請願四件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第三 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
第四 特別委員会閉会中継続審査の件
第五 常任委員選任の件
第六 常任委員会の委員長及び副委員長選任の件
第七 特別委員の辞任及び選任の件
第八 予算特別委員の辞任及び選任の件
第九 議会運営委員選任の件
第十 図書委員選任の件
第十一 意見書・決議案
会議に付した事件
一 特別委員会中間報告の件
二 議案第百三十五号から議案第百九十二号まで、報第八号から報第十三号まで、並びに請願四件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
三 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
四 特別委員会閉会中継続審査の件
五 議案第二百二号及び議案第二百三号(当局説明・質疑・表決)
六 常任委員選任の件
七 常任委員会の委員長及び副委員長選任の件
八 特別委員の辞任及び選任の件
九 予算特別委員の辞任及び選任の件
十 議長辞職の件
十一 議長の選挙
十二 副議長辞職の件
十三 副議長の選挙
十四 議会運営委員選任の件
十五 図書委員選任の件
十六 意見書案
出席議員(四十五人)
一 番 須 川 倍 行
二 番 尾 崎 太 郎
三 番 新 島 雄
四 番 山 下 直 也
五 番 小 川 武
六 番 吉 井 和 視
七 番 門 三 佐 博
八 番 町 田 亘
九 番 前 川 勝 久
十 番 浅 井 修 一 郎
十一 番 山 田 正 彦
十二 番 坂 本 登
十三 番 向 井 嘉 久 藏
十四 番 大 沢 広 太 郎
十五 番 平 越 孝 哉
十六 番 下 川 俊 樹
十七 番 花 田 健 吉
十八 番 藤 山 将 材
十九 番 小 原 泰
二十 番 前 芝 雅 嗣
二十一番 飯 田 敬 文
二十二番 谷 洋 一
二十三番 井 出 益 弘
二十四番 宇 治 田 栄 蔵
二十五番 東 幸 司
二十六番 山 下 大 輔
二十八番 原 日 出 夫
二十九番 冨 安 民 浩
三十 番 野 見 山 海
三十一番 尾 崎 要 二
三十二番 中 村 裕 一
三十三番 浦 口 高 典
三十四番 角 田 秀 樹
三十五番 玉 置 公 良
三十六番 江 上 柳 助
三十七番 森 正 樹
三十八番 長 坂 隆 司
三十九番 阪 部 菊 雄
四十 番 新 田 和 弘
四十一番 松 坂 英 樹
四十二番 雑 賀 光 夫
四十三番 藤 井 健 太 郎
四十四番 村 岡 キ ミ 子
四十五番 松 本 貞 次
四十六番 和 田 正 人
欠席議員(なし)
〔備考〕
二十七番欠員
説明のため出席した者
知事 木 村 良 樹
副知事 小 佐 田 昌 計
出納長 水 谷 聡 明
知事公室長 野 添 勝
危機管理監 石 橋 秀 彦
総務部長 原 邦 彰
企画部長 高 嶋 洋 子
環境生活部長 楠 本 隆
福祉保健部長 嶋 田 正 巳
商工労働部長 下 宏
農林水産部長 西 岡 俊 雄
県土整備部長 酒 井 利 夫
教育委員会委員長 駒 井 則 彦
教育長 小 関 洋 治
公安委員会委員長 大 岡 淳 人
警察本部長 宮 内 勝
人事委員会委員長 西 浦 昭 人
代表監査委員 垣 平 高 男
選挙管理委員会委員長 山 本 恒 男
職務のため出席した事務局職員
事務局長 小 住 博 章
次長 土 井 陽 義
議事課長 下 出 喜 久 雄
議事課副課長 薮 上 育 男
議事班長 山 本 保 誠
議事課主査 湯 葉 努
議事課主査 楠 見 直 博
総務課長 島 光 正
総務課主査 井 口 勝 彦
総務課副主査 辻 充
調査課長 辻 和 良
調査課調査員 太 田 裕 幸
調査課調査員 谷 脇 功 朗
(速記担当者)
議事課主査 中 尾 祐 一
議事課主査 保 田 良 春
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午前十時二分開議
○議長(小川 武君) これより本日の会議を開きます。
日程第一、特別委員会中間報告の件を議題といたします。
人権問題等対策、関西国際空港対策、防災等対策及び半島振興過疎対策の各特別委員会から中間報告が文書をもってなされておりますが、これらはいずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
この際、暫時休憩いたします。
午前十時二分休憩
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午後二時三十三分再開
○議長(小川 武君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、六月二十八日、監査委員に選任同意され、同日就任されました築野富美君を御紹介申し上げます。
監査委員築野富美君。
〔築野富美君、登壇〕(拍手)
○監査委員(築野富美君) ただいま御紹介いただきました築野富美でございます。
このたび、議員の皆様方の御賛同を得まして和歌山県監査委員に選任いただき、心から厚く御礼申し上げます。
この職務の重大さを心にひしひしと感じております。監査委員としての使命を全うするために微力ながら努力いたす決意でございますので、なお一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。
甚だ簡単ではございますが、ごあいさつにかえさせていただきます。
ありがとうございました。
○議長(小川 武君) 次に日程第二、議案第百三十五号から議案第百九十二号まで、知事専決処分報告報第八号から報第十三号まで、並びに今期定例会の請願二件、継続審査中の請願二件、計四件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長の報告を求めます。
建設委員会委員長前芝雅嗣君。
〔前芝雅嗣君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(前芝雅嗣君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案十八件、知事専決処分報告一件、請願は前会からの継続審査分一件であります。
委員会は、六月二十四日、第五委員会室において開催し、県土整備部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百三十五号、議案第百三十七号、議案第百五十四号から議案第百六十一号まで、議案第百七十二号、議案第百七十三号、議案第百八十四号、議案第百八十五号及び議案第百八十八号から議案第百九十一号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決し、知事専決処分報告報第十三号についても原案のとおり承認すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第二号は継続審査すべきものと決しました。
なお、当委員会から「地方の道路整備の促進と財源確保を求める意見書(案)」が提案される運びとなっていますので、よろしくお願いいたします。
次に、所管に係る各委員の主な質問事項を申し上げますと、指定管理者制度について、国道四十二号海南─有田間の取り組み状況について、大規模津波防災総合訓練の概要について、近畿自動車道御坊─みなべ間で発生した交通事故の原因について、国道四百八十号府県間道路の進捗状況について、県道和歌山橋本線の今後の取り組みについて、紀の川流域下水道伊都浄化センター建設に伴う周辺整備計画の実施状況について、かつらぎ町広野地区の地すべり対策について、国道四百二十五号福井バイパス及び宮の瀬橋の進捗状況について、扇ケ浜総合整備事業の今後の見通しについて、災害に備えた危険予知対策と情報伝達手段についてただされました。
以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(小川 武君) 文教委員会委員長原 日出夫君。
〔原 日出夫君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(原 日出夫君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案五件、請願新規受理分一件であります。
委員会は、六月二十四日、第六委員会室において開催し、当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百三十五号、議案第百六十二号から議案第百六十四号まで及び議案第百七十四号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第十五号は採択すべきものと決しました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、教科書問題について、高校の転編入について、義務教育費国庫負担金について、教員の採用計画について、義務教育のあり方について、小中学校の統廃合について、高校再編整備計画についてただされました。
以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(小川 武君) 総務委員会委員長江上柳助君。
〔江上柳助君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(江上柳助君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案十四件、知事専決処分報告四件であります。
委員会は、六月二十四日、第一委員会室において開催し、医科大学、看護短期大学部、出納室、人事委員会事務局、監査委員事務局、選挙管理委員会、知事公室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百六十七号から議案第百六十九号まで及び議案第百七十七号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第百三十五号、議案第百三十六号、議案第百三十八号、議案第百三十九号、議案第百六十五号、議案第百六十六号、議案第百七十六号、議案第百八十六号、議案第百八十七号及び議案第百九十二号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。知事専決処分報告報第八号から報第十一号までは、全会一致で承認されました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、医科大学関係では、災害派遣用医療機器等の整備について、災害派遣時の医療体制について、地域医療への支援等について、地方独立行政法人化に係る中期目標等について、紀北分院の今後のあり方について、知事公室関係では、県民文化会館への指定管理者制度の導入について、マニフェストの進行管理について、企画部関係では、世界遺産登録一周年記念イベントについて、総務部関係では、医科大学の地方独立行政法人化後における県議会の関与のあり方について、分限退職について、退職派遣職員についてただされました。
以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(小川 武君) 福祉環境委員会委員長須川倍行君。
〔須川倍行君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(須川倍行君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案十一件、請願新規受理分一件、前会からの継続審査分一件であります。
委員会は、六月二十四日、第二委員会室において開催し、環境生活部、福祉保健部の順に当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百三十五号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第百四十号から議案第百四十八号まで及び議案第百七十号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第十四号は採択すべきものと決し、議請第九号は継続審査すべきものと決しました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、環境生活部関係では、住友金属工業和歌山製鉄所の新炉建設に伴う環境対策について、指定管理者制度について、次に福祉保健部関係では、少子化対策としての男女の出会いの場づくりについて、高齢者の介護予防のための筋力向上トレーニングについて、市町村検診受診率の引き上げについて、医師確保対策について、病院群輪番制について、指定管理者制度についてただされました。
以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(小川 武君) 経済警察委員会委員長尾崎太郎君。
〔尾崎太郎君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(尾崎太郎君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案四件であります。
委員会は、六月二十四日、第三委員会室において開催し、商工労働部・労働委員会、公安委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百三十五号、議案第百四十九号、議案第百五十号及び議案第百七十五号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、商工労働部関係では、今夏の和歌山市での観光イベントとその支援について、観光客のマナー意識向上と啓発について、観光地における地震対策について、地域ブランドの育成指導について、世界遺産に係る案内板の設置と語り部のユニフォーム等について、公安委員会関係では、駐車監視員の職務とその支援について、県警のテロ対策について、第四十一回献血運動推進全国大会に伴う警衛警備に要する経費について、偽造クレジットカードの不正使用による被害状況とその対策についてただされました。
以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願いいたします。
○議長(小川 武君) 農林水産委員会委員長東 幸司君。
〔東 幸司君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(東 幸司君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案十一件、知事専決処分報告一件であります。
委員会は、六月二十四日、第四委員会室において開催し、農林水産部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百七十九号及び議案第百八十二号は賛成多数をもって、議案第百三十五号、議案第百五十一号から議案第百五十三号まで、議案第百七十一号、議案第百七十八号、議案第百八十号、議案第百八十一号及び議案第百八十三号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。知事専決処分報告報第十二号は、全会一致をもって原案のとおり承認すべきものと決しました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、青梅の価格について、漁業取り締まりについて、世界遺産の森林を守ろう基金について、農業の振興方向について、遊休農地対策について、農業への企業の参入について、食育について、トマト農家へのアンケート結果について、指定管理者制度の導入について、農業大学校の授業料徴収の考え方について、果樹産地構造改革計画についてただされました。
以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(小川 武君) 以上で、常任委員会委員長の報告が終わりました。
これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
次に、討論に入ります。
村岡キミ子君から反対討論の通告がありますので、これを許可いたします。
四十四番村岡キミ子君。
〔村岡キミ子君、登壇〕(拍手)
○村岡キミ子君 日本共産党県議団を代表いたしまして、議案第百三十五号、百六十七号、百六十八号、百六十九号、百七十三号、百七十七号、百七十九号、百八十二号、百九十号、百九十一号に対して、及び議請第十五号について、反対の立場から討論を行います。
まず、議案第百三十五号であります。
一般会計補正予算において、指定管理者導入に伴う債務負担行為の設定が行われています。これは、現在、県が設置して出資法人等公共的団体に管理委託している施設について、地方自治法の改正を受けて施設を県が指定する指定管理者に複数年次にわたって管理させるための委託費となっております。
今回債務負担で設定された金額を単年度で見てみますと、施設への措置費とわずかな県単独の加算金を含めて合計額は二十一億三千七百万円となっております。これらの施設の十七年度当初の委託費は県職員の人件費を含めて三十億五千四百万円で、指定管理者への委託費は、十七年度当初の額に比べて実に約九億円の減額、予算額比較では七〇%に削減されております。中でも、特に和歌山県福祉事業団に管理委託していた県立南紀福祉センターの重症心身障害児施設、知的障害児者施設、身体障害者療護施設では合わせて六〇%に、県直営の知的障害児、視覚・聴覚障害児入所施設の有功ケ丘学園は実に四四%に削減されるなど、福祉施設での削減額の大きさが顕著に見えます。県からの一般財源ベースで比較すると、それぞれの施設において四〇%、三〇%と、さらに削減されております。
施設に配置する職員数は変わらないということならば、人件費単価を圧縮するために賃金の切り下げ、パートへの置きかえ、外部への下請化などが起こり、それぞれの施設で維持、努力されてきた福祉水準の安定的継続や専門性の発揮が極めて困難になることは明らかです。今回の債務負担行為の額は、十五年度の最終単価で設定をされています。国の措置費も年々切り下げられてきているもとにあっては、一層困難な状況に追い込まれることになります。したがって、県の直営施設として県が責任を負ってきた福祉施策を民間事業者に責任転嫁するような予算には到底賛同できません。
議案第百六十九号は、和歌山県税条例の一部を改正する条例であります。
その内容は地方税法の一部改正に伴うものですが、これまで恒久減税として実施されてきた個人県民税に係る定率減税の段階的廃止や六十五歳以上の個人県民税の所得百二十五万円までの非課税措置の廃止など、勤労者や年金生活者などに増税を強いるものとなっています。
今、一部景気の回復傾向が伝えられているところですが、勤労者の所得は減少を続け、年金生活者の年金所得も切り下げられるもとで、非課税措置の廃止により介護保険など他の施策の保険料負担金にも影響を与える重大な問題であります。所得が減少を続けるもとでの税や保険料の負担増は、個人生活の圧迫と社会全体の消費を一層冷え込ませることが懸念され、賛同できるものではありません。
議案第百六十八号は、新たな合併特例新法に基づく審議会の設置を定めるものです。
去る五月三十一日に告示されました総務大臣の基本指針では、都道府県に対して、従来にも増して重要な役割として合併構想の作成を求めています。生活圏域を踏まえた行政区域の形成を図ることが望ましい市町村など、合併促進への三つのケースが挙げられているところです。本県においては、五十市町村が三十市町村に減少する計画が進められてまいりました。強引な合併推進に対し住民の自主性を脅かすものとしての批判が起きているところでもあり、さらに合併だけを押しつけるような審議会の設置は不要と考えるものです。
議案第百七十七号は、吉備町、金屋町、清水町を廃止して有田川町を設置する廃置分合議案であります。議案第百六十七号、百七十三号、百七十九号及び百八十二号は、その関連議案であります。
市町村合併の議案に対しては、我が党はかねてより、市町村議会の議決において住民自治が発揮されていることが大事だということをこれまで主張してまいりました。金屋町においては、合併の是非を問う住民投票が実施され、合併賛成が多数でありました。しかし、吉備町においては、住民投票条例制定を定める直接請求が法定数の八倍の町民により行われたものの、住民投票は実現しませんでした。こういう点から見れば住民合意が図られているとは言えず、賛成できないところです。
議案第百九十号、百九十一号は、それぞれ県庁南別館の建築工事と電気工事の工事請負契約であります。
本工事の機械設備工事については、談合情報に基づいて入札のやり直しを決定されたところです。この二つの入札についても、南別館一体の設計による工事であること、いずれの落札率も機械設備工事より高い落札率であるということを踏まえ、談合の疑いなしとは言えないことから同意はできません。
教科書採択にかかわる請願第十五号について、委員長報告は採択でありました。同請願の採択には反対であります。
教科書採択が静ひつな環境のもとで外部からの圧力を排して公正に行われなくてはならないことは、当然のことです。しかし、日本による侵略戦争で大きな被害を受けた近隣諸国が侵略戦争を美化する教科書に懸念を表明したことに対し、請願者は内政干渉とも言えるような言動としています。こうした認識に立った請願を採択することは、和歌山県議会が近隣諸国の世論を内政干渉とする認識を持っているものと受けとられかねません。
また、請願者は前回の教科書採択では恐怖心を与えるような異常な事態が起こったとしていますが、文教委員会では教育委員会当局から、そういう事態はありませんと否定されているところです。
さらに、この請願提出者である新しい歴史教科書をつくる会とその会が採択を願っている歴史教科書の出版社である扶桑社が、ルール違反の教科書の売り込みを行っていることが明らかになってきました。検定前のいわゆる白表紙本が和歌山県内も含めて事前に配付されていることは、文部科学省によっても明らかにされているところです。このような静ひつな環境を乱し、教育への圧力をかけているのは、請願者を代表としている団体にほかなりません。
以上をもって、討論といたします。
○議長(小川 武君) これより採決に入ります。
まず、議案第百三十五号、議案第百六十七号から議案第百六十九号、議案第百七十三号、議案第百七十七号、議案第百七十九号、議案第百八十二号、及び議案第百九十号から議案第百九十一号までを一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議案第百三十六号から議案第百六十六号まで、議案第百七十号から議案第百七十二号まで、議案第百七十四号から議案第百七十六号まで、議案第百七十八号、議案第百八十号から議案第百八十一号まで、議案第百八十三号から議案第百八十九号、及び議案第百九十二号を一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。(「抜けてある」、「工事請負契約、百九十二号」、「議長、言うたんやろ」と呼ぶ者あり)私は言いました。この印刷が事務局のミスで漏れておりましたので、御了解願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、知事専決処分報告報第八号から報第十三号までを一括して採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、いずれも承認であります。
本件を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立全員であります。よって、本件はいずれもこれを承認することに決定いたしました。
次に、議請第十四号を採決いたします。
本請願に対する委員長の報告は、採択であります。
本請願を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立全員であります。よって、本請願は委員長の報告のとおり決定いたしました。
次に、議請第十五号を採決いたします。
本請願に対する委員長の報告は、採択であります。
本請願を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長の報告のとおり決定いたしました。
次に、ただいま採択いたしました請願を除くその他の請願二件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。本請願は、いずれも委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、本請願はいずれも委員長の報告のとおり決定いたしました。
次に日程第三、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に日程第四、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。人権問題等対策、関西国際空港対策、防災等対策、半島振興過疎対策及び予算の各特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
この際、報告いたします。
議案の追加提出がありました。
お諮りいたします。ただいま報告の議案第二百二号及び議案第二百三号を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議案第二百二号及び議案第二百三号を一括して議題といたします。
議案はお手元に配付しておりますので、まず当局の説明を求めます。
知事木村良樹君。
〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) ただいま上程されました議案第二百二号及び第二百三号は、県監査委員新島雄君、山下直也君が六月二十九日辞職いたしましたので、その後任として山田正彦君、坂本登君を選任いたしたく、同意をお願いするものでございます。
何とぞ、御賛同賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(小川 武君) 以上で、当局の説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
本案について質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
お諮りいたします。本案については、いずれも委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
これより採決に入ります。
まず、議案第二百二号和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
本県監査委員に山田正彦君を選任するにつき同意することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立多数であります。よって、議案第二百二号はこれに同意することに決定いたしました。
次に、議案第二百三号和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
本県監査委員に坂本登君を選任するにつき同意することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立多数であります。よって、議案第二百三号はこれに同意することに決定いたしました。
次に日程第五、常任委員選任の件を議題といたします。
常任委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
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総務委員会委員 新島 雄君
小川 武君
前川勝久君
大沢広太郎君
中村裕一君
藤井健太郎君
角田秀樹君
東 孝司君
以上八人
福祉環境委員会委員 尾崎太郎君
吉井和視君
向井嘉久藏君
谷 洋一君
玉置公良君
村岡キミ子君
山下大輔君
以上七人
経済警察委員会委員 町田 亘君
前芝雅嗣君
井出益弘君
宇治田栄蔵君
尾崎要二君
阪部菊雄君
森 正樹君
長坂隆司君
以上八人
農林水産委員会委員 須川倍行君
山田正彦君
藤山将材君
小原 泰君
原 日出夫君
松坂英樹君
松本貞次君
以上七人
建設委員会委員 山下直也君
門 三佐博君
花田健吉君
飯田敬文君
冨安民浩君
野見山 海君
江上柳助君
和田正人君
以上八人
文教委員会委員 浅井修一郎君
坂本 登君
平越孝哉君
下川俊樹君
浦口高典君
雑賀光夫君
新田和弘君
以上七人
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○議長(小川 武君) お諮りいたします。ただいま朗読した諸君を常任委員として指名することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名した諸君を常任委員に選任することに決定いたしました。
次に日程第六、常任委員の選任に伴う常任委員会の委員長及び副委員長選任の件を議題といたします。
常任委員会の委員長及び副委員長の選任については、委員会条例第六条第二項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
総務委員会委員長 前川勝久君
同副委員長 藤井健太郎君
福祉環境委員会委員長 玉置公良君
同副委員長 尾崎太郎君
経済警察委員会委員長 森 正樹君
同副委員長 前芝雅嗣君
農林水産委員会委員長 藤山将材君
同副委員長 須川倍行君
建設委員会委員長 花田健吉君
同副委員長 山下直也君
文教委員会委員長 浅井修一郎君
同副委員長 浦口高典君
─────────────────────
○議長(小川 武君) ただいま朗読した諸君を各常任委員会の委員長及び副委員長として指名することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立全員であります。よって、ただいま指名した諸君を各常任委員会の委員長及び副委員長に選任することに決定いたしました。
次に日程第七、特別委員の辞任及び選任の件を議題といたします。
人権問題等対策、関西国際空港対策、防災等対策及び半島振興過疎対策の各特別委員から、辞任の申し出があります。
お諮りいたします。特別委員の辞任については、これを許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に、ただいま欠員となりました特別委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
人権問題等対策特別委員会委員 山下直也君
前川勝久君
花田健吉君
藤山将材君
前芝雅嗣君
飯田敬文君
野見山 海君
雑賀光夫君
江上柳助君
松本貞次君
山下大輔君
以上十一人
関西国際空港対策特別委員会委員 小川 武君
山田正彦君
向井嘉久藏君
下川俊樹君
小原 泰君
宇治田栄蔵君
尾崎要二君
浦口高典君
阪部菊雄君
村岡キミ子君
森 正樹君
和田正人君
以上十二人
防災等対策特別委員会委員 尾崎太郎君
新島 雄君
吉井和視君
門 三佐博君
平越孝哉君
井出益弘君
中村裕一君
玉置公良君
藤井健太郎君
新田和弘君
長坂隆司君
以上十一人
半島振興過疎対策特別委員会委員 須川倍行君
町田 亘君
浅井修一郎君
坂本 登君
大沢広太郎君
谷 洋一君
冨安民浩君
原 日出夫君
松坂英樹君
角田秀樹君
東 幸司君
以上十一人
─────────────────────
○議長(小川 武君) お諮りいたします。ただいま朗読した諸君を特別委員として指名することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名した諸君を特別委員に選任することに決定いたしました。
次に日程第八、予算特別委員の辞任及び選任の件を議題といたします。
予算特別委員会の各委員から、辞任の申し出があります。
お諮りいたします。予算特別委員の辞任については、これを許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に、ただいま欠員となりました予算特別委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
予算特別委員会委員 新島 雄君
山下直也君
小川 武君
前川勝久君
浅井修一郎君
向井嘉久藏君
下川俊樹君
花田健吉君
藤山将材君
飯田敬文君
井出益弘君
宇治田栄蔵君
冨安民浩君
野見山 海君
玉置公良君
雑賀光夫君
森 正樹君
新田和弘君
長坂隆司君
以上十九人
─────────────────────
○議長(小川 武君) お諮りいたします。ただいま朗読した諸君を予算特別委員として指名することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名した諸君を予算特別委員に選任することに決定いたしました。
〔議長退席、副議長着席〕
○副議長(向井嘉久藏君) この際、報告いたします。
ただいま、議長小川武君から議長辞職願が提出されました。
お諮りいたします。議長辞職の件を本日の日程に追加し、議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(向井嘉久藏君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議長辞職の件を議題といたします。
まず、その辞職願を朗読させます。
〔職員朗読〕
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辞職願
私こと
このたび都合により和歌山県議会議長を辞職いたしたいので許可されるよう願い出ます
平成十七年六月二十九日
和歌山県議会議長 小川 武
和歌山県議会副議長 様
─────────────────────
○副議長(向井嘉久藏君) 小川武君の議長の辞職を許可することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○副議長(向井嘉久藏君) 起立全員であります。よって、小川武君の議長の辞職を許可することに決定いたしました。
小川武君から発言の許可を求められておりますので、これを許可いたします。
五番小川 武君。
〔小川 武君、登壇〕(拍手)
○小川 武君 議長のお許しをいただきましたので、一言お礼を申し上げたいと思います。
先ほど伺いまして、昨年の六月二十三日、皆さん方の御推挙をいただきまして、歴史と伝統に輝く和歌山県議会議長に選任していただきました。その十日後、七月七日に紀伊山地と参詣道が世界遺産に登録されました。和歌山の宝が世界の宝になったわけであります。また秋には、ブラジル、カナダの県議会に御招待されました。熱烈歓迎でありまして、感動いたしました。
ことしに入りまして、市街中心地、医大の跡地にロイネットホテルが商業施設として開業していただきました。また、地方分権改革により町村合併が進みました。半島振興も延長されました。そのほか明るいニュースが大変多い中で、財政問題とか高速の延長、これからの課題も非常に多いものがあります。(「貴志川線もある」と呼ぶ者あり)貴志川線の問題、いろいろ問題が山積いたしております。いわば、一つの変革期であります。
そうしたときに、県都和歌山市の五十六代目の議長、そしてまた今回、県議会議長を大過なしに終えることができました。これも、議会の先輩、同僚の皆さん方、木村知事を初めとする当局の職員の方々、そして今日まで支えていただきました県民の方々、家族の皆さん、この機会に心から厚くお礼を申し上げたいと思います。
今後は、一議員として和歌山県勢発展のために、県民の幸せのために、一生懸命頑張っていくつもりであります。どうか、皆さん方にはなお一層の御指導と御支援をいただきたいと思います。
最後になりましたが、皆さん方のますますの御健勝と御活躍を心から祈念いたしまして、お礼のごあいさつにかえたいと思います。
本当にありがとうございました。
○副議長(向井嘉久藏君) ただいま議長が欠員となりました。
お諮りいたします。議長の選挙を本日の日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(向井嘉久藏君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議長の選挙を行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
○副議長(向井嘉久藏君) ただいまの出席議員数は、四十五人であります。
お諮りいたします。立会人に、八番町田亘君、十八番藤山将材君、三十五番玉置公良君、四十四番村岡キミ子君の四君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(向井嘉久藏君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
なお、この際、白票は無効といたします。
投票用紙を配付いたします。
〔投票用紙配付〕
○副議長(向井嘉久藏君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
○副議長(向井嘉久藏君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
点呼いたします。
〔氏名点呼・投票〕
○副議長(向井嘉久藏君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○副議長(向井嘉久藏君) これより開票を行います。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔開票〕
○副議長(向井嘉久藏君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 四十五票
うち有効投票 四十五票
無効投票 なし
有効投票中
吉井和視君 四十一票
村岡キミ子君 四票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は十二票であります。よって、吉井和視君が議長に当選されました。(拍手)
ただいま当選されました吉井和視君が議場におられますので、本席から議長に当選されましたことを告知いたします。
六番吉井和視君。
〔吉井和視君、登壇〕(拍手)
○吉井和視君 ただいま和歌山県議会七十六代目の議長に御選任いただきまして、本当に心より感謝を申し上げます。
浅学非才の身でありますが、誠心誠意努力して頑張る所存でございますので、よろしくお願いを申し上げます。
さて、私たち地方が求めてやまなかった地方の時代の確立、地方分権がようやくスタートいたしました。皮肉なことでありますけれども、国の危機的な財政状況がこの地方分権を後押しするという形になっております。しかし、中央集権、百数十年続いた東京一極集中、官僚の壁は、まだまだ大きいものがあります。
そんなときに当たり、住民と身近な私たち地方の議会が、この国の形を変換する、そういったものを逆に提案しなければならない大変重要な時期であると考えております。そのときに当たりこの和歌山県議会の議長に選任していただいた私は、皆さん方に御協力と御支援をいただいて、そしてまた木村知事と力を合わせて真の地方自治確立のため、誠心誠意頑張って県民にこたえたいと考えております。
まだまだ浅学非才ではございますが、皆さん方の御支援をいただくことを最後にお願いを申し上げまして、議長就任のごあいさつにかえさせていただきます。
ありがとうございました。
〔副議長退席、議長着席〕
○議長(吉井和視君) この際、報告いたします。
ただいま、副議長向井嘉久藏君から副議長辞職願が提出されました。
お諮りいたします。副議長辞職の件を本日の日程に追加し、議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
副議長辞職の件を議題といたします。
まず、その辞職願を朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
辞職願
私こと
このたび都合により和歌山県議会副議長を辞職いたしたいので許可されるよう願い出ます
平成十七年六月二十九日
和歌山県議会副議長 向井嘉久藏
和歌山県議会議長 様
─────────────────────
○議長(吉井和視君) 向井嘉久藏君の副議長の辞職を許可することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立全員であります。よって、向井嘉久藏君の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。
向井嘉久藏君から発言の許可を求められておりますので、これを許可いたします。
十三番向井嘉久藏君。
〔向井嘉久藏君、登壇〕(拍手)
○向井嘉久藏君 昨年六月に皆さんの御推挙を賜りまして、小川議長のもとで副議長ということで勉強させていただきました。この一年間、あっという間の一年でございました。なれない議長席につかしていただいて、無我夢中で務めてまいったつもりでございますが、何せ至らぬ者でございます。皆様方にいろいろ御批判あったと思うんですが、どうぞこらえていただきたいと思います。
ちょうど、議会に初当選さしていただいて今で十二年でございます。そんな折に、節目というんですか、そんなときに副議長をさしていただいて、こうしてまたこの演壇から皆さん方に辞職のごあいさつをさしていただく、まことに光栄の至りでございますし、また副議長としては議長に恵まれたというふうに思っております。大変熱心な方の御指導を得まして、私、また一皮むけたんじゃないかというふうに自負しております。
これを糧に、また一層県政に励みまして、皆さん方に愛される議員として、また活躍のできる議員として頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞ今後とも皆さん方の温かい御指導、御支持をお願い申し上げまして、甚だ簡単粗辞でございます、また県会職員の方々には大変お世話になりましたことを心から感謝申し上げまして、ごあいさつとさしていただきます。
ありがとうございました。
○議長(吉井和視君) ただいま副議長が欠員となりました。
お諮りいたします。副議長の選挙を本日の日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
副議長の選挙を行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
○議長(吉井和視君) ただいまの出席議員数は、四十五人であります。
お諮りいたします。立会人に、八番町田亘君、十八番藤山将材君、三十五番玉置公良君、四十四番村岡キミ子君の四君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
なお、この際、白票は無効といたします。
投票用紙を配付いたします。
〔投票用紙配付〕
○議長(吉井和視君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
○議長(吉井和視君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
点呼いたします。
〔氏名点呼・投票〕
○議長(吉井和視君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○議長(吉井和視君) これより開票を行います。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔開票〕
○議長(吉井和視君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 四十五票
うち有効投票 四十五票
無効投票 なし
有効投票中
大沢広太郎君 四十一票
藤井健太郎君 四票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は十二票であります。よって、大沢広太郎君が副議長に当選されました。(拍手)
ただいま当選されました大沢広太郎君が議場におられますので、本席から副議長に当選されましたことを告知いたします。
十四番大沢広太郎君。
〔大沢広太郎君、登壇〕(拍手)
○大沢広太郎君 一言ごあいさつを申し上げたいと思います。
ただいまは歴史と伝統のある和歌山県議会副議長に選任をいただきまして、まことにありがとうございます。まだまだ微力な私でございますが、吉井議長を補佐して、そして和歌山県発展のために頑張ってまいりたいと思います。
どうか、これからも御指導、御鞭撻をいただきますように心からお願いを申し上げまして、まことに簡単粗辞でありますが、ごあいさつにかえます。どうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました。
○議長(吉井和視君) 次に日程第九、議会運営委員選任の件を議題といたします。
議会運営委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
議会運営委員会委員 新島 雄君
小川 武君
門 三佐博君
平越孝哉君
小原 泰君
飯田敬文君
谷 洋一君
尾崎要二君
中村裕一君
浦口高典君
藤井健太郎君
森 正樹君
和田正人君
以上十三人
─────────────────────
○議長(吉井和視君) お諮りいたします。ただいま朗読した十三人の諸君を議会運営委員として指名することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名した十三人の諸君を議会運営委員に選任することに決定いたしました。
次に日程第十、図書委員選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。図書委員会の委員については、議会運営委員の兼任とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に、日程第十一に入ります。
和議第三十八号「地方の道路整備の促進と財源確保を求める意見書(案)」、和議第三十九号「住民基本台帳の閲覧制度の早期見直しを求める意見書(案)」、和議第四十号「和歌山大学への観光系学部の設置を求める意見書(案)」、和議第四十一号「シベリア抑留者未払い賃金の支払いを求める意見書(案)」、和議第四十二号「台湾からの観光客に対する査証免除を求める意見書(案)」及び和議第四十三号「都道府県議会制度の充実強化に関する意見書(案)」を一括して議題といたします。
案文は、お手元に配付しております。
お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
これより採決に入ります。
まず、和議第三十八号を採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(吉井和視君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決いたしました。
次に、和議第三十九号から和議第四十三号を一括して採決いたします。
お諮りいたします。本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉井和視君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議はすべて終了いたしました。
議員各位には、連日御精励をいただき、深く感謝を申し上げます。
気候不順の折、健康には十分御留意の上、御活躍されることを祈念いたします。
これをもって、平成十七年六月定例会を閉会いたします。
午後三時五十九分閉会