平成17年2月 和歌山県議会定例会会議録 第9号(全文)
県議会の活動
平成十七年二月 和歌山県議会定例会会議録 第九号
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議事日程 第九号
平成十七年三月十八日(金曜日)午前十時開議
第一 議案第一号から議案第十九号まで、議案第三十九号から議案第九十一号まで及び議案第九十三号から議案第百三十二号まで、報第三号から報第五号まで及び報第七号、並びに請願六件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第二 議案第百三十三号及び議案第百三十四号(委員会付託等省略・表決)
第三 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
第四 特別委員会閉会中継続審査の件
第五 議員提出議案第一号及び議員提出議案第二号(委員会付託等省略・表決)
第六 選挙管理委員及び同補充員の選挙の件
第七 意見書・決議案
会議に付した事件
一 議案第一号から議案第十九号まで、議案第三十九号から議案第九十一号まで及び議案第九十三号から議案第百三十二号まで、報第三号から報第五号まで及び報第七号、並びに請願六件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
二 議案第百三十三号及び議案第百三十四号(委員会付託等省略・表決)
三 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
四 特別委員会閉会中継続審査の件
五 議員提出議案第一号及び議員提出議案第二号(委員会付託等省略・表決)
六 議員派遣の件
七 選挙管理委員及び同補充員の選挙の件
八 意見書案
出席議員(四十六人)
一 番 須 川 倍 行
二 番 尾 崎 太 郎
三 番 新 島 雄
四 番 山 下 直 也
五 番 小 川 武
六 番 吉 井 和 視
七 番 門 三 佐 博
八 番 町 田 亘
九 番 東 幸 司
十 番 浅 井 修 一 郎
十一 番 山 田 正 彦
十二 番 坂 本 登
十三 番 向 井 嘉 久 藏
十四 番 大 沢 広 太 郎
十五 番 平 越 孝 哉
十六 番 下 川 俊 樹
十七 番 花 田 健 吉
十八 番 藤 山 将 材
十九 番 小 原 泰
二十 番 前 芝 雅 嗣
二十一番 飯 田 敬 文
二十二番 谷 洋 一
二十三番 井 出 益 弘
二十四番 宇 治 田 栄 蔵
二十五番 前 川 勝 久
二十六番 山 下 大 輔
二十七番 木 下 善 之
二十八番 原 日 出 夫
二十九番 冨 安 民 浩
三十 番 野 見 山 海
三十一番 尾 崎 要 二
三十二番 中 村 裕 一
三十三番 浦 口 高 典
三十四番 角 田 秀 樹
三十五番 玉 置 公 良
三十六番 江 上 柳 助
三十七番 森 正 樹
三十八番 長 坂 隆 司
三十九番 阪 部 菊 雄
四十 番 新 田 和 弘
四十一番 松 坂 英 樹
四十二番 雑 賀 光 夫
四十三番 藤 井 健 太 郎
四十四番 村 岡 キ ミ 子
四十五番 松 本 貞 次
四十六番 和 田 正 人
欠席議員(なし)
説明のため出席した者
知事 木 村 良 樹
副知事 小 佐 田 昌 計
出納長 水 谷 聡 明
知事公室長 野 添 勝
危機管理監 白 原 勝 文
総務部長 宮 地 毅
企画部長 高 嶋 洋 子
環境生活部長 津 本 清
福祉保健部長 嶋 田 正 巳
商工労働部長 石 橋 秀 彦
農林水産部長 阪 口 裕 之
県土整備部長 酒 井 利 夫
企業局長 楠 本 隆
教育委員会委員長 駒 井 則 彦
教育長 小 関 洋 治
公安委員会委員長 大 岡 淳 人
警察本部長 宮 内 勝
人事委員会委員長 西 浦 昭 人
代表監査委員 垣 平 高 男
選挙管理委員会委員長 北 村 亮 三
職務のため出席した事務局職員
事務局長 小 住 博 章
次長 佐 竹 欣 司
議事課長 島 光 正
議事課副課長 薮 上 育 男
議事班長 山 本 保 誠
議事課主任 尾 崎 善 亮
議事課副主査 楠 見 直 博
総務課長 土 井 陽 義
総務課主事 辻 充
総務課主事 三 田 和 弘
調査課長 宗 野 幸 克
調査課副課長 笠 松 学
調査課調査員 太 田 裕 幸
(速記担当者)
議事課主任 吉 川 欽 二
議事課主査 中 尾 祐 一
議事課主査 保 田 良 春
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午前十時二分開議
○議長(小川 武君) これより本日の会議を開きます。
この際、暫時休憩いたします。
午前十時二分休憩
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午後一時三十二分再開
○議長(小川 武君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
日程第一、議案第一号から議案第十九号まで、議案第三十九号から議案第九十一号まで及び議案第九十三号から議案第百三十二号まで、知事専決処分報告報第三号から報第五号まで及び報第七号、並びに今期定例会の請願四件、継続審査中の請願二件、計六件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長及び予算特別委員会委員長の報告を求めます。
文教委員会委員長原 日出夫君。
〔原 日出夫君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(原 日出夫君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案六件であります。
また、平成十七年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、三月十五日、第六委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第八十一号及び議案第八十六号は賛成多数をもって、議案第八十二号から議案第八十五号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、競技力向上対策と指導者の確保について、学校における個人情報の管理について、紀の川緑の歴史回廊推進事業について、教員の定数減について、中高一貫教育について、教育事務所の廃止について、広域人事について、近代美術館の運営について、学校における危機管理と安全確保の取り組みについて、教員の休職状況について、管理職の民間登用について、青少年の犯罪についてただされました。
以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(小川 武君) 総務委員会委員長江上柳助君。
〔江上柳助君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(江上柳助君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案三十七件、知事専決処分報告一件、請願新規受理分一件であります。
また、平成十七年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、三月十五日、第一委員会室において開催し、医科大学、看護短期大学部、出納室、人事委員会事務局、監査委員事務局、選挙管理委員会、県議会事務局、知事公室、企画部、総務部の順に当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第四十号、議案第四十一号、議案第四十五号から議案第四十八号まで、議案第五十八号、議案第九十号、議案第九十六号、議案第百二十六号及び議案第百二十七号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第三十九号、議案第四十二号から議案第四十四号まで、議案第四十九号から議案第五十七号まで、議案第五十九号から議案第六十一号まで、議案第七十八号、議案第九十三号から議案第九十五号まで、議案第九十七号から議案第九十九号まで、議案第百二十一号、議案第百二十八号及び議案第百三十二号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。知事専決処分報告報第三号は、全会一致で承認されました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第十号は不採択すべきものと決しました。
調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、医科大学関係では、法人化に向けた所感について、法人化予算について、法人化のスケジュールと今後の見込みについて、法人化の必要性について、教員の兼業について、大学院生の派遣について、医療事故に係る公表基準について、カルテの取り扱いについて、授業料の値上げについて、出納室関係では、議案第七十八号長期継続契約を締結することができる契約を定める条例について、知事公室関係では、マニフェストの進行管理について、熊野健康村構想について、企画部関係では、貴志川線問題の現状について、県立情報交流センターBig・Uに係る指定管理者制度について、総務部関係では、三位一体の改革に伴う県財政運営について、地方分権に係る自主財源の確保について、県職員の給与カットについてただされました。
以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(小川 武君) 福祉環境委員会委員長須川倍行君。
〔須川倍行君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(須川倍行君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案六件、請願の新規受理分一件、前会からの継続審査分一件であります。
また、平成十七年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、三月十五日、第二委員会室において開催し、福祉保健部、環境生活部の順に当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第六十二号、議案第六十三号、議案第六十四号、議案第六十五号、議案第六十六号及び議案第百二十八号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり全会一致をもって、議請第十一号は採択すべきものと決し、議請第九号は継続審査すべきものと決しました。
なお、当委員会から「社会保障制度の抜本改革を求める意見書(案)」が提案される運びとなっておりますので、よろしくお願いいたします。
調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、福祉保健部関係では、父子家庭への児童扶養手当について、地域における介護予防の推進事業について、引きこもり者への支援について、子ども救急ダイヤルについて、検診受診率について、国民健康保険の市町村への指導について、喜びの国づくり推進事業について、精神科病院における音楽療法について、新年度予算の増減について、隣保館の運営について、重度身体障害者住宅改造助成事業について、チャレンジド就労サポート事業について、除細動器の研修について、ドクターバンク制度について、障害者自立支援法案についてただされました。次に環境生活部関係では、水質汚濁防止について、動物愛護センターにおける犬の里親になるための譲渡基準等について、和歌山県のふるさと誕生日について、鳥獣捕獲と保健所業務について、狩猟免許試験等の開催場所について、ESCO導入調査事業について、日曜日消費生活相談事業について、小学校の動物愛護教室「わうくらす」の名称について、地球温暖化防止対策と雇用促進についてただされました。
以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(小川 武君) 経済警察委員会委員長尾崎太郎君。
〔尾崎太郎君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(尾崎太郎君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案六件、請願新規受理分一件であります。
また、平成十七年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、三月十五日、第三委員会室において開催し、商工労働部・労働委員会、公安委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第六十七号、議案第八十七号から議案第八十九号まで、議案第百二十号及び議案第百二十八号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第十二号は不採択すべきものと決しました。
調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、商工労働部関係では、愛・地球博が開催される名古屋圏からの観光客誘致の取り組みについて、商工労働部に移管される土地造成事業の今後の取り組みについて、ジョブカフェの設置場所の検討や広報の充実について、委員会での事業等の説明内容について、わかやま喜集館の開館時間及び売り上げ状況について、紀陽銀行と和歌山銀行の経営統合による中小企業への影響について、公安委員会関係では、一般廃棄物いわゆる粗大ごみ等の不法投棄について、きのくに学校・警察相互連絡制度について、警察安全相談員の増員及び知事部局からの職員の派遣について、速度感応式信号機の設置状況及び増設計画についてただされました。
以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(小川 武君) 農林水産委員会委員長東 幸司君。
〔東 幸司君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(東 幸司君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案二十五件であります。
また、平成十七年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、三月十五日、第四委員会室において開催し、農林水産部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第六十八号は賛成多数をもって、議案第六十九号から議案第七十二号まで、議案第九十一号、議案第百号から議案第百十七号まで及び議案第百二十八号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、農免道路の新規採択について、市町村負担金の負担率軽減について、熊野牛について、バイオマス関係の取り組みの進捗状況について、野菜花卉活性化事業と低コスト化について、緑の雇用の恒久的対策と今後の展開について、トマト栽培農家への支援策について、試験研究機関の充実について、中国炭の輸出禁止後の炭の問題について、水産業の将来像について、漁業の担い手対策について、鳥獣害対策事業について、かつらぎ町の補助金不正受給について、漁協合併・信用事業統合の状況について、アマモ・干潟調査事業について、和歌山の果樹ブランド強化対策について、農業用水路改修について、遊休農地対策について、都市農村交流について、トマト栽培農家に対するアンケート調査結果について、カキの加工計画について、杉の無花粉苗の開発と育苗の状況について、卸売市場法、県卸売市場条例の一部改正についてただされました。
以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(小川 武君) 建設委員会委員長前芝雅嗣君。
〔前芝雅嗣君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(前芝雅嗣君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案十八件、知事専決処分報告三件、請願新規受理分一件、前会からの継続審査分一件であります。
また、平成十七年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、三月十五日、第五委員会室において開催し、県土整備部、企業局の順に当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第七十三号から議案第七十七号まで、議案第七十九号、議案第八十号、議案第九十一号、議案第百十八号、議案第百十九号、議案第百二十二号から議案第百二十五号まで及び議案第百二十八号から議案第百三十一号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決し、知事専決処分報告報第四号、報第五号及び報第七号についても全会一致で原案のとおり承認すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第十三号は採択すべきものと決し、議請第二号は継続審査すべきものと決しました。
調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、所管に係る各委員の主な質疑項目を申し上げますと、県土整備部関係では、地震・津波に対するソフト・ハード面の取り組みについて、南紀白浜空港の利用促進について、東南海・南海地震の津波対策について、国道四十二号海南─有田間について、都市基盤となる街路整備事業について、幹線道路の渋滞解消について、用地取得事業特別会計の繰越明許費について、市町村合併に伴う県工事の指名基準の取り扱いについて、県道阪本五條線について、かつらぎ町広野地区の地すべり対策について、建設業の新分野進出に関する講演会について、県と建設業協会による災害時の応援体制について、企業局関係では、工業用水道事業についてただされました。
以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(小川 武君) 予算特別委員会委員長平越孝哉君。
〔平越孝哉君、登壇〕(拍手)
○予算特別委員会委員長(平越孝哉君) 予算特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案十九件であります。
委員会は、まず三月十一日、十四日の二日間にわたり第一・第二委員会室において開催し、総括質疑を行い、質疑終了後、直ちに議長を通じ各常任委員会に対し部局別質疑・調査を依頼したところであります。その調査結果の報告を受けて、三月十七日に第一・第二委員会室において委員会を開催し、慎重に審査いたしました結果、付託を受けました議案第一号、議案第五号、議案第十号、議案第十九号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第二号から議案第四号まで、議案第六号から議案第九号まで、議案第十一号から議案第十八号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、総括質疑での付託議案に係る各委員の主な質疑項目を申し上げますと、平成十七年度当初予算重点施策について、和歌山市北部地域の交通体系について、環境について、第三次和歌山県障害者計画について、土地造成事業の今後の方向性について、河川の濁水対策について、人権課題克服のための調査・支援事業について、教育事務所統合にかかわる指導主事の配置について、福祉施設への指定管理者制度の導入について、狩猟(わな)免許取得機会の拡大及び啓発について、教職員の手当について、海岸線に隣接している小中学校や幼稚園等の津波対策について、県内中学校の修学旅行における白浜空港の利用について、防災訓練について、和歌山県の医療について、和歌山県立医科大学の独立行政法人化について、高齢者の町づくりについて、イノシシ等鳥獣対策について、教育について、防災の取り組みについて、介護保険の改正に伴い県はどのように市町村を指導していくのか、中小企業振興資金について、水質保全と浄化槽維持管理について、地域を犯罪から守る交番の役割について、医師の養成について、地域防災計画について、里山を守る会に参加してについてただされました。
以上をもちまして、予算特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(小川 武君) 以上で、常任委員会委員長及び予算特別委員会委員長の報告が終わりました。
これより、委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
次に、討論に入ります。
まず、村岡キミ子君から反対討論の通告がありますので、これを許可いたします。
四十四番村岡キミ子君。
〔村岡キミ子君、登壇〕(拍手)
○村岡キミ子君 日本共産党県議団を代表いたしまして、反対討論をいたします。
議案第一号、五号、十号、十九号、四十号、四十一号、四十五号、四十六号、四十七号、四十八号、五十八号、六十八号、八十号、八十一号、八十六号、八十七号、九十号、九十六号、百十九号、百二十六号、百二十七号に反対の立場から討論をしてまいります。
新年度の予算は、三位一体改革の本格的な実施の予算となりました。政府は、安定的財政運営に必要な地方の一般財源は前年度とほぼ同額を確保したとしております。しかし本県の場合は、国庫補助負担金の削減に伴い、所得譲与税は全額は補てんされず、不足分は地方交付税で補うとされたものの、それにかわる臨時財政対策債の減少によって前年度並みの歳入確保には至りませんでした。真の地方分権を推進するための財源確保をより一層国へ求めていくべきです。
予算の特徴を見てみますと、歳出が全体的に抑制されている中で、震災・災害対策や少人数学級の拡充、制度融資の充実、マンモグラフィー検診車の配備、そしてドクターカーの購入、精神障害者のグループホーム開設や改修への補助の創設、建設事業に伴う市町村負担金の防災関連での軽減など、県民要求にこたえた面もあるところです。しかし、国が社会保障などの負担を次々と国民に押しつける中で、暮らしを守る県独自の積極的な施策を見ることはできません。
職員の給与カットが、ことしも提案されました。五年連続になります。将来見通しのない起債に頼った事業拡大によって招いた財政硬直化のツケを安易に職員に回すべきではありません。
教員の定数条例の改定は、百五十八人減らすものですが、児童生徒の自然減に対応した減にとどまらず、五年前に百三十人あった県単独で置いてきた教員を毎年減らしてゼロにするものであります。認めることは到底できません。減らさずに少人数学級の拡充などに充てるべきであります。
見通しの甘い開発政策や大企業優先の姿勢が生み出した財政運営も看過することはできません。
関西国際空港関連の二期工事への出資金と貸付金、大滝ダムの負担金は県民に背負わすべきではありません。
県土地開発公社が所有するコスモパーク加太用地を県が借りるようになり、新年度からその一部を利用してトマト栽培の操業が始まる予定になっています。新年度に県が土地開発公社に払う賃借料は約四億九千万円であるのに対して、企業から入る賃貸料は約一千百万円にすぎません。加えて、県内のトマト農家への支援は極めて不十分と言わざるを得ません。
河西緩衝緑地の東松江緑地は、本来企業が実施すべき事業が国、県、企業で費用を負担して行われてきました。整備された土地を買うというのは二重に税金を投入するものであり、到底認めることはできません。
部落史の編さんについてであります。ことしから史料収集を始め、十年間で仕上げるとされています。本当にこうした事業が必要なのか、公正な歴史研究ができるのか、さまざまな懸念が出されているところです。
市町村合併に関して申し上げます。地域振興基金からの交付は、その目的に照らして合併しない自治体も含めて行われるべきです。
県立医科大学と看護短期大学の授業料引き上げにも賛成できません。とどまるところを知らない学費値上げは、憲法や教育基本法が定める教育の機会均等を侵すことにつながります。
土地造成事業は新年度から知事部局に移管されますが、税金投入を懸念せざるを得ない状況を生み出した責任は重いと言わなければなりません。
条例案件について申し上げます。
国民保護法に基づく関係機関を設置し、職員の給与条例では武力攻撃災害等派遣手当を設けることは賛成することができません。国民保護法は戦時立法であります。戦争を放棄した憲法九条を持つ日本では許されないことです。
市町村の廃置分合の議案について、我が党は従前から市町村議会の議決において住民自治が発揮されていることが肝要であると申し上げてまいりました。この立場から見るとき、住民投票条例制定を求める請願が有権者の過半数の署名で提出されたにもかかわらずその願いが実現しなかったケースなど、慎重に取り扱うべきであった案件については同意することはできません。
議請第十号と十二号は委員長報告では不採択ということでありますが、それには反対であります。恒久的減税として実施されてきた定率減税が、家計収入が減少している今、縮小・廃止に向かうことは国民には耐えがたい増税です。また、正規労働者が減らされ、パート労働者が増大するもとで労働条件の改善は急務であります。請願は採択されるべきだと考えます。
以上で、討論を終わります。
○議長(小川 武君) 次に、木下善之君から賛成討論の通告がありますので、これを許可いたします。
二十七番木下善之君。
〔木下善之君、登壇〕(拍手)
○木下善之君 お許しをいただきましたので、自由民主党県議団を代表いたしまして、本二月定例議会に提案されている平成十七年度当初予算関係議案並びに諸議案に対し、賛成の立場から討論を行うものであります。
なお、新生わかやま県議団、公明党県議団、県民クラブ、無所属クラブの各会派も賛成という立場で、同じ認識のもと、私の方から討論させていただきます。
まず、平成十七年度当初予算案でありますが、自主財源としての税収の伸び悩みに加え、国の三位一体改革が進展する中、昨年に引き続き臨時財政対策債を含む実質的な地方交付税が五十二億円削減されるなど、極めて厳しい財政状況のもとの予算で編成されたことでございます。そのような中で県当局におきましては、山積する近々の課題の解決や安心で活力あふれる和歌山の実現に向けて、歳入の確保と歳出の削減の両面からあらゆる検討を行われたことと思います。その結果として、人件費、公債費など義務的経費の抑制により九十一億円、種々のコスト縮減や事務事業見直しにより三十四億円を削減するなど、財政健全化に向け最大限の取り組みがなされたことは高く評価されるものと考えております。これにより持続可能な財政の推進を図る一方で、知事が提唱する和歌山改革と発展の施策を進めるため、百十本、総額三十八億円に及ぶ新規施策の打ち出しや地震防災対策、産業振興と雇用対策など、県民生活の課題解決に向けた重点分野の取り組みに財源を思い切って配分された型の予算案となっており、本県が真の意味で自主・自立するためにかけがえのない内容であるものと認識しております。
また、その他の諸議案につきましても、厳しい財政状況を勘案した職員の給与カット継続などに係る条例改正や世界遺産の保存及び適切な活用についての基本理念の条例化、合併に伴う市・町の廃置分合に係る案件など、いずれも時宜にかなっており、必要かつ適正なものであります。この上は、これら諸議案に盛り込まれた各般の施策を迅速に執行し、成果を上げることが県民の負託にこたえる上で最も肝要と考えるところであります。
我々自由民主党県議団、そして各会派といたしましては、以上申し上げた認識のもと、今議会に提案されている平成十七年度当初予算関係議案並びに諸議案について原案どおり成立することを期するものであることを申し上げ、賛成討論とさせていただきます。
○議長(小川 武君) これをもって、討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、議案第一号、議案第五号、議案第十号、議案第十九号、議案第四十号、議案第四十一号、議案第四十五号から議案第四十八号まで、議案第五十八号、議案第六十八号、議案第八十号、議案第八十一号、議案第八十六号、議案第八十七号、議案第九十号、議案第九十六号、議案第百十九号、議案第百二十六号及び議案第百二十七号を一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議案第二号から議案第四号まで、議案第六号から議案第九号まで、議案第十一号から議案第十八号まで、議案第三十九号、議案第四十二号から議案第四十四号まで、議案第四十九号から議案第五十七号まで、議案第五十九号から議案第六十七号まで、議案第六十九号から議案第七十九号まで、議案第八十二号から議案第八十五号まで、議案第八十八号、議案第八十九号、議案第九十一号、議案第九十三号から議案第九十五号まで、議案第九十七号から議案第百十八号まで、議案第百二十号から議案第百二十五号まで及び議案第百二十八号から議案第百三十二号までを一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、知事専決処分報告報第三号から報第五号まで及び報第七号を一括して採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、いずれも承認であります。
本件を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立全員であります。よって、本件はいずれもこれを承認することに決定いたしました。
次に、議請第十号を採決いたします。
本請願に対する委員長の報告は、不採択であります。
本請願を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長の報告のとおり決定いたしました。
次に、議請第十二号を採決いたします。
本請願に対する委員長の報告は、不採択であります。
本請願を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長の報告のとおり決定いたしました。
次に、ただいま採決いたしました請願を除くその他の請願四件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。本請願をいずれも委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、本請願はいずれも委員長の報告のとおり決定いたしました。
次に日程第二、議案第百三十三号及び議案第百三十四号を一括して議題といたします。
これより質疑に入ります。
本案について質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
お諮りいたします。本案については、いずれも委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議案第百三十三号及び議案第百三十四号を一括して採決いたします。
本案をいずれも原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に日程第三、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に日程第四、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。人権問題等対策、関西国際空港対策、防災等対策、半島振興過疎対策及び予算の各特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に日程第五、議員提出議案第一号議会の議員の報酬の特例に関する条例の一部を改正する条例案及び議員提出議案第二号和歌山県議会委員会条例の一部を改正する条例案を一括して議題といたします。
議案は、お手元に配付しております。
お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議員提出議案第一号及び議員提出議案第二号を一括して採決いたします。
本案をいずれも原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(小川 武君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
この際、報告いたします。
議員派遣申し出書の提出がありました。
お諮りいたします。ただいま報告の議員派遣の件を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議員派遣の件を議題といたします。
文書は、お手元に配付しております。
お諮りいたします。本件については、会議規則第百十三条の規定により、お手元に配付しております文書のとおり議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
日程第六、選挙管理委員及び同補充員の選挙の件を議題といたします。
三月三十日をもって任期が満了する和歌山県選挙管理委員及び同補充員の選挙を行います。
まず、選挙管理委員の選挙を行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
○議長(小川 武君) ただいまの出席議員数は、四十六人であります。
お諮りいたします。立会人に、十番浅井修一郎君、二十四番宇治田栄蔵君、二十六番山下大輔君、四十五番松本貞次君の四君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
なお、この際、白票は無効といたします。
投票用紙を配付いたします。
〔投票用紙配付〕
○議長(小川 武君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
○議長(小川 武君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の住所及び氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
点呼いたします。
〔氏名点呼・投票〕
○議長(小川 武君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○議長(小川 武君) これより開票を行います。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔開票〕
○議長(小川 武君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 四十六票
うち有効投票 三十七票
無効投票 九票
有効投票中
山本恒男君 十二票
宗 正彦君 十一票
森本明雄君 八票
諸木良介君 六票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は三票であります。よって、山本恒男君、宗正彦君、森本明雄君、諸木良介君、以上の四君が本県選挙管理委員に当選されました。
次に、補充員の選挙を行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
○議長(小川 武君) ただいまの出席議員数は、四十六人であります。
お諮りいたします。立会人に、十番浅井修一郎君、二十四番宇治田栄蔵君、二十六番山下大輔君、四十五番松本貞次君の四君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
なお、この際、白票は無効といたします。
投票用紙を配付いたします。
〔投票用紙配付〕
○議長(小川 武君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
○議長(小川 武君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の住所及び氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
点呼いたします。
〔氏名点呼・投票〕
○議長(小川 武君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○議長(小川 武君) これより開票を行います。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔開票〕
○議長(小川 武君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 四十六票
うち有効投票 三十七票
無効投票 九票
有効投票中
辻本圭三君 十二票
上山義彦君 十一票
向口睦美君 八票
青山喬一君 六票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は三票であります。よって、辻本圭三君、上山義彦君、向口睦美君、青山喬一君、以上の四君が本県選挙管理委員会の補充員に当選されました。
次に、日程第七に入ります。
和議第三十七号「社会保障制度の抜本改革を求める意見書(案)」を議題といたします。
案文は、お手元に配付しております。
お諮りいたします。本案については、提出者の説明等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
和議第三十七号を採決いたします。
お諮りいたします。本案を原案のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議はすべて終了いたしました。
長期間にわたる各位の御精励に心から感謝を申し上げます。
皆様方には、御自愛の上、県勢発展のためにますますの御活躍を賜りますようお願い申し上げます。
これをもって、平成十七年二月定例会を閉会いたします。
午後二時四十四分閉会