平成16年9月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)
県議会の活動
平成十六年九月 和歌山県議会定例会会議録 第一号
─────────────────────
議事日程 第一号
平成十六年九月九日(木曜日)午前十時開会・開議
第一 議席変更の件
第二 補欠選挙当選議員に係る議席の指定
第三 補欠選挙当選議員に係る常任委員及び特別委員選任の件
第四 会議録署名議員の指名
第五 会期決定の件
第六 議案第百二号から議案第百二十一号まで、並びに報第十三号(当局説明)
会議に付した事件
一 議席変更の件
二 補欠選挙当選議員に係る議席の指定
三 補欠選挙当選議員に係る常任委員及び特別委員選任の件
四 会議録署名議員の指名
五 会期決定の件
六 議案第百二号から議案第百二十一号まで、並びに報第十三号(当局説明)
七 休会決定の件
出席議員(四十六人)
一 番 須 川 倍 行
二 番 尾 崎 太 郎
三 番 新 島 雄
四 番 山 下 直 也
五 番 小 川 武
六 番 吉 井 和 視
七 番 門 三 佐 博
八 番 町 田 亘
九 番 東 幸 司
十 番 浅 井 修 一 郎
十一 番 山 田 正 彦
十二 番 坂 本 登
十三 番 向 井 嘉 久 藏
十四 番 大 沢 広 太 郎
十五 番 平 越 孝 哉
十六 番 下 川 俊 樹
十七 番 花 田 健 吉
十八 番 藤 山 将 材
十九 番 小 原 泰
二十 番 前 芝 雅 嗣
二十一番 飯 田 敬 文
二十二番 谷 洋 一
二十三番 井 出 益 弘
二十四番 宇 治 田 栄 蔵
二十五番 前 川 勝 久
二十六番 山 下 大 輔
二十七番 木 下 善 之
二十八番 原 日 出 夫
二十九番 冨 安 民 浩
三十 番 野 見 山 海
三十一番 尾 崎 要 二
三十二番 中 村 裕 一
三十三番 浦 口 高 典
三十四番 角 田 秀 樹
三十五番 玉 置 公 良
三十六番 江 上 柳 助
三十七番 森 正 樹
三十八番 長 坂 隆 司
三十九番 阪 部 菊 雄
四十 番 新 田 和 弘
四十一番 松 坂 英 樹
四十二番 雑 賀 光 夫
四十三番 藤 井 健 太 郎
四十四番 村 岡 キ ミ 子
四十五番 松 本 貞 次
四十六番 和 田 正 人
欠席議員(なし)
説明のため出席した者
知事 木 村 良 樹
副知事 中 山 次 郎
出納長 大 平 勝 之
知事公室長 小 佐 田 昌 計
危機管理監 白 原 勝 文
総務部長 宮 地 毅
企画部長 野 添 勝
環境生活部長 津 本 清
福祉保健部長 嶋 田 正 巳
商工労働部長 石 橋 秀 彦
農林水産部長 阪 口 裕 之
県土整備部長 酒 井 利 夫
企業局長 西 芳 男
教育委員会委員長 駒 井 則 彦
教育長 小 関 洋 治
公安委員会委員長 大 岡 淳 人
警察本部長 宮 内 勝
人事委員会委員長 西 浦 昭 人
代表監査委員 垣 平 高 男
選挙管理委員会委員長 北 村 亮 三
職務のため出席した事務局職員
事務局長 小 住 博 章
次長 佐 竹 欣 司
議事課長 島 光 正
議事課副課長 藪 上 育 男
議事班長 山 本 保 誠
議事課主任 尾 崎 善 亮
議事課副主査 楠 見 直 博
総務課長 土 井 陽 義
調査課長 宗 野 幸 克
(速記担当者)
議事課主任 吉 川 欽 二
議事課主査 中 尾 祐 一
議事課主査 保 田 良 春
─────────────────────
午前十時二分開会・開議
○議長(小川 武君) ただいまから、平成十六年九月定例会を開会いたします。
これより本日の会議を開きます。
日程第一、議席変更の件を議題といたします。
議席の一部を次のように変更いたしたいと思います。
その議席番号及び氏名を職員に朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
二十一番木下善之君を二十七番に
二十五番山下大輔君を二十六番に
二十七番前川勝久君を二十五番に
それぞれ変更
─────────────────────
○議長(小川 武君) お諮りいたします。ただいま朗読したとおり議席を変更することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま朗読したとおり議席を変更することに決定いたしました。
この際、報告いたします。
八月八日執行された那賀郡選挙区の議員補欠選挙において飯田敬文君が当選されました。
日程第二、補欠選挙当選議員に係る議席の指定を行います。
その議席番号を職員に朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
飯 田 敬 文 君 二十一番
─────────────────────
○議長(小川 武君) ただいま朗読したとおり議席を指定いたします。
この際、このたび那賀郡選挙区の議員補欠選挙において当選されました飯田敬文君を御紹介申し上げます。
二十一番飯田敬文君。
〔飯田敬文君、登壇〕(拍手)
○飯田敬文君 皆さん、おはようございます。
御紹介いただきました飯田敬文でございます。このたび、那賀郡の県会議員の補欠選挙で再度、県会のこの壇上に立たせていただきました。改めて深くお礼を申し上げる次第でございます。とりわけ、多くの那賀郡民の皆さんの温かい御支援を賜り、また県会議員の皆さん方のさまざまな激励をいただきながらこの場に立たせていただいたことを心から感謝申し上げたいと思います。
顧みましたら、私は十一年前にこの県会議員の補欠選挙でくしくも同じ当選の日でこの壇上に立たせていただいたこと、今も改めて感慨深く感じておるところでございますけれども、改めて一年半のブランクという中でこの壇上に立たせていただいたこと、重ねて感慨深いものがあると同時に、県会議員としてのその責任の重さを痛感いたしておる次第でございます。
今、地方をめぐる状況、大変厳しい状況でございますけれども、和歌山県民の安全と安心と豊かな社会づくりのために微力を尽くしてまいりたいと、このように改めて決意をいたしておる次第でございます。
皆さん方のなお一層の御支援と御鞭撻、御指導のほど心からよろしくお願い申し上げまして、あいさつといたします。まことにありがとうございました。
○議長(小川 武君) 次に日程第三、補欠選挙当選議員に係る常任委員及び特別委員選任の件を議題といたします。
常任委員及び特別委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
農林水産委員会委員
飯 田 敬 文 君
人権問題等対策特別委員会委員
飯 田 敬 文 君
─────────────────────
○議長(小川 武君) お諮りいたします。ただいま朗読したとおり農林水産委員及び人権問題等対策特別委員として指名することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、飯田敬文君を農林水産委員及び人権問題等対策特別委員に選任することに決定いたしました。
この際、さきの知事選挙において当選されました木村知事から就任のあいさつをいたしたい旨発言を求められておりますので、これを許可いたします。
知事木村良樹君。
〔木村良樹君、登壇〕(拍手)
○知事(木村良樹君) おはようございます。
平成十六年九月定例会に御参集いただき、厚く御礼を申し上げます。
まず、今月五日午後七時七分と同十一時五十七分、紀伊半島南東沖を震源とするマグニチュード六・九及び七・四、いずれも県内最大震度五弱を記録する海溝型の地震が発生いたしました。津波警報が発せられ、本県を初め全国で負傷者や避難者が出るなど、大きな混乱や不安が生じました。今回被害に遭われました方々には心よりお見舞いを申し上げます。 県では、地震発生後、災害対策本部を設置するなど厳重な警戒と初動対処に努めたところでございます。幸いにして甚大な被害は出ておりませんが、津波避難の体制や通信など、課題を残したところでございます。今回の地震を貴重な教訓として対処活動の問題点などを詳細に検証し、東南海・南海地震等の対策において今後に生かしていくよう最善を尽くしてまいります。
それでは、審議に先立ちまして、お許しをいただき、知事就任のごあいさつを申し上げたいと存じます。
先般の知事選挙におきまして県民の皆様方の信任をいただき、引き続き県政を担当させていただくこととなりました。皆様方からいただきました御支援に感謝を申し上げるとともに、皆様の期待の大きさ、責任の重大さを改めて痛感しているところでございます。今後の県政の推進につきまして私の所信の一端を申し上げますので、議員並びに県民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
我が国の景気は、回復基調を示しているとはいえ、東京や名古屋などに比べ地方ではその実感は薄く、依然として県民に漂う閉塞感は完全に払拭されているとは言えない状況でございます。このような中で政治並びに行政に求められる役割は、経済社会の構造改革の推進により真の豊かさや安らぎを感じることができる社会を構築していくことでございます。このため、これまでの中央集権型の行政システムから自己決定、自己責任を基本理念とする住民本位の新しい行政システムに転換していくことが必要でございます。それは、地方分権をさらに進め地域自立型の社会を構築することで地方は責任を持って地域経営に当たる真の分権国家を目指していくことでございます。
このような基本認識のもと、二期目の県政におきましては、一期目の単なる連続線上のものではなく、これまでの取り組みをリセットし、新しい県政を開くという決意で取り組んでまいりたいと考えております。すなわち、本県を取り巻く諸課題に対し果敢に挑戦するとともに、時代の流れにマッチした政策展開、全国に先駆けた和歌山モデルの構築に努め、改革と発展の県政を進めてまいります。
今回の知事選において県内をほぼ二巡し、それぞれの地域で多くの県民の方々と触れ合い、対話を重ねてまいりました。その中で、県民と県政の間の距離や県政に対し厳しい御意見もあることを改めて感じました。そこで、県政をより身近に感じていただくためには、普通の人の感覚、常識からしておかしいと感じることがないように県政運営を県民のニーズにできるだけ合致させ、いわば県民の思いをかなえる県政を進めていくことが不可欠であると痛感したところでございます。
このため、県政への参加・参画を進める県民自治を推進し、女性やNPOが活躍できる県を目指してまいります。また、徹底した情報公開によるガラス張りの行政を進めていくとともに、県民との直接対話などのさまざまな機会を通じ積極的に意見をお聞きし、県政に生かしていきます。そして、何よりも生活、生産活動などの現場からの発想を大切にし、生活者視点から地に足のついた着実な行政を進めてまいります。
今、高野・熊野地域が世界遺産に登録されるなど、本県の新たな発展の礎は築きつつあると思っております。この世界遺産という地域資源を生かし、これを契機に観光振興や地域活性化を図り、本県の魅力を国の内外に積極的に発信していきたいと考えております。そのことで、県民の皆様が地域に自信と誇りを持つことができる和歌山の実現を図ってまいりたいと思います。
このような基本理念に基づき、私は、次のような考え方を持って今後の県政を進めてまいりたいと考えます。
その第一点目は、県政の基本方針についてでございます。
今回の知事選挙で掲げました数値目標や期限等を明示した政策宣言、いわゆるマニフェストを基本方針として位置づけたいと考えております。すなわち、政策宣言に基づき新しいことに積極的にチャレンジし、創意と工夫を凝らした独自の発想による改革と発展の県政、自立型経済構造への転換や新ふるさと創りの推進による自立と交流を図る県政、安全で安心な県民生活を確保する最小不安社会の実現を基軸にした県政の運営に取り組み、安心で活力あふれる和歌山の実現を目指してまいりたいと考えております。本県の財政状況は厳しい状況にございますが、施策の目標達成に向け最大限の努力を行ってまいります。ただし、時代の変化が著しい今日、マニフェストを金科玉条とせず、激しい時代の流れに即応した施策展開も進めてまいりたいと考えております。
第二点目は、重点的に取り組む政策についてでございます。
政策宣言に掲げた七つの重点的な分野の施策について、その一端を申し述べたいと思います。
第一に、産業振興と雇用の確保に向けた施策についてでございます。
地域経済の自立的な活性化を図るためには、地域資源を生かす、独自技術を持つといった特色ある足腰の強い産業の育成・創出が重要でございます。このため、中小企業支援や産学官の連携による新技術開発、ベンチャー企業の育成、ソフト産業等の誘致、首都圏や中国市場などの大市場をターゲットにした県産品のマーケティング戦略の強化、販路拡大などに取り組んでまいります。また、果樹王国の特色を生かした農林水産業の新しい発想による振興を図ってまいります。このように雇用創出に資する産業育成・創出対策を講じるとともに、あわせて若者、高齢者の就業を支援してまいります。
第二に、都市との交流による地域活性化に向けた施策でございます。
これまで進めてまいりました新ふるさと創り、都市との交流を促進し、地域の活性化に取り組んでまいります。具体的には、緑の雇用事業に取り組むとともに、県内の遊休農地の活用、農業をやってみようプログラムの展開などによる新規就農の促進や漁業の振興で農業や漁業分野に緑の雇用事業の考え方を展開、拡大してまいります。また、世界遺産である高野・熊野地域を初め、本県の豊かな資源を生かし、時代の要請にかなう戦略的な観光事業等を展開してまいります。
第三に、最小不安社会の実現についてでございます。
まず、発生すれば甚大な被害が予想される東南海・南海地震への対策を初めとする防災体制の整備を図るとともに、県民が安心して暮らせるような治安体制の強化に取り組みます。また、安全・安心な農産物の供給や消費者の立場に立った食品の安全を確保するトレーサビリティーシステムの充実に取り組むなど、安全・安心な県民生活の確保に努めてまいります。
第四に、環境・美化社会の創造に向けた施策でございます。
森林環境など本県の持つすばらしい自然を守るとともに、NPOや事業者等と連携しながら、産業廃棄物の減量化、リサイクルの促進などによる資源循環型社会への転換を図ってまいります。また、省エネの促進や新エネルギーの導入促進で地球環境保全に貢献する全国トップクラスの環境先進県を目指し、努力を重ねてまいります。
第五に、健康で心豊かな社会の推進についてでございます。
県民の皆様が健やかな生活を送るため、病気の予防に重点を置いた健康増進を図るとともに、高齢者、障害者、すべての人が健康で生きがいを持って生活を送ることができる自己実現社会を推進してまいります。また、地域における子育ての支援や障害者の自立支援などでボランティア、NPOなどと積極的に連携するとともに介護の第三者評価制度を導入するなど、サービスの充実を図っていきます。そして、すべての県民の人権が尊重される社会を目指した取り組みを推進してまいります。
第六に、人づくり、教育改革に向けた施策でございます。
これからの地域の将来と発展を担う人づくりのため、少人数学級編制、中高一貫教育、小学校から話せる英語、IT教育の充実などで確かな学力をはぐくむとともに、学校、家庭、地域が一体となって健全でたくましい子供を育てる環境づくりを進めてまいります。また、県民が生涯を通じてともに学び合える生涯学習社会の構築とともに、地域文化やスポーツの振興で心の豊かさが実感できる和歌山を実現してまいります。
第七に、県土整備、町づくりについてでございます。
本県は、道路などの生活や産業の基盤となる社会資本が全国的に見てまだまだ不十分であり、今後とも着実に整備を進めていく必要があります。厳しい財政状況を踏まえながら、県民ニーズに合致した基盤整備に努めてまいります。具体的には、開かれた和歌山を実現するため、近畿自動車道紀勢線、京奈和自動車道、府県間道路等を初め社会資本の整備を進めるとともに、生活排水処理対策など快適な生活環境づくりやバリアフリー化などユニバーサルデザインを生かした町づくり、中心市街地の活性化、渋滞対策や美しい町並みの景観保全に取り組んでまいります。
第三点目は、県政運営についてでございます。
これからは、地方は自己決定、自己責任のもと地域経営に今まで以上の大きな責任が求められることになります。しかしながら、景気は回復基調にあるとはいえ、長引く景気の低迷や一方的な国による三位一体改革の影響など、県財政を取り巻く状況は真に厳しいものがございます。
そこで、平成十六年度から平成二十年度までを財政改革実施期間と位置づけ、財政構造改革プログラムを早急に策定し、徹底的なコストの縮減や選択と集中による事業の再構築、公共事業改革や人件費の削減に取り組んでまいります。また一方、県税収入率の向上など歳入確保についても努力を続けてまいりたいと考えております。今後とも議員の皆様方を初め県民の皆様の御理解並びに御協力をいただきながら、地方分権の時代にふさわしく財政的にも自立していけるよう、赤字基調の財政構造からの脱却を目指してまいります。
県政のあり方につきましては、これからは地域経営の主体として県民から信頼される県政の実現が必要でございます。これまでの取り組みを踏まえ、職員の意識改革や情報公開の推進など、改革県庁の取り組みを一層進めることが重要でございます。また、職員の意識改革につきましては、これまで以上にコスト意識を持って仕事に取り組むこと、また自分の持てる能力を最大限に発揮し、そして自分の仕事の成果を絶えず検証し見直すことの三点の意識改革三原則(コスト・能力・成果)を徹底してまいります。
また、積極的な業務のアウトソーシングやさまざまな分野でのNPOとの協働などにより行政のあり方を見直すなど、県政の構造改革を進めていきます。あわせて、県民の県政参加を進めるとともに、創意工夫による積極的な県政のPRを行うことで県民と県庁の間の壁を取り払い、県民の皆様と一緒になって和歌山の未来をつくり上げていくことを目指してまいります。
私は、県内各地をめぐる中で、地産地消、地域福祉、子育て、防犯、観光振興などのさまざまな分野でNPO活動を初め地域住民によるさまざまな活性化の取り組みがなされていることを改めて実感をいたしました。このように地域を自分たちの手で少しでもよくしていこうという取り組みと協働し、また市町村と連携しながら積極的に応援していくことが県政の大きな役割であると考えております。
本県は県土の七七%が森林で、海岸線は約六百キロメートルに及びます。各地域の発展の歴史は大きく異なるため、一律的な施策ではなく、あくまで地域の実情に応じた活性化が必要であります。このため市町村の果たす役割は重要でございますので、行政能力の向上につながる自主的な市町村合併の取り組みを支援するなど、市町村の役割、機能の充実強化を図ってまいります。
今、私は、地域で頑張っている方々を中心にして地方が元気にならないと我が国が再び元気を取り戻すことはないという思いを強くいたしております。私自身、いま一度「和歌山から日本を変える」という改革の原点に戻って県政を進めてまいります。
県政におきましては、議会と知事は車の両輪でございます。ともに切磋琢磨しながら、これからも県政運営に臨んでまいりたいと考えております。また、私自身は、初心を忘れることなく清新な気持ちで、皆様の声をお聞きしながら県政を預かる者としての責任感、危機意識を持って身命を賭して県政に臨んでまいります。
今後とも、議員の皆様方の格段の御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げ、第二期県政のスタートに当たっての決意とお礼のごあいさつといたします。どうもありがとうございました。
○議長(小川 武君) この際、暫時休憩いたします。
午前十時二十四分休憩
─────────────────────
午前十一時十七分再開
○議長(小川 武君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
日程第四、会議録署名議員の指名を行います。
今期定例会の会議録署名議員は、十一番山田正彦君、三十番野見山海君、三十八番長坂隆司君の三君を指名いたします。
次に日程第五、会期決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から九月二十九日までの二十一日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から九月二十九日までの二十一日間と決定いたしました。
この際、諸般の報告をいたします。
知事から地方自治法第百八十条の規定による専決処分の報告、和歌山県環境基本条例第八条に基づく年次報告及び地方自治法第二百二十一条第三項に定める法人の経営状況を説明する書類の提出が、監査委員から監査の結果報告及び現金出納検査の結果報告が、また執行機関から去る六月定例会において採択した請願の処理の経過及び結果の報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
次に、今期定例会に提出された議案等は、お手元に配付のとおり、議案第百二号から議案第百二十一号まで、並びに地方自治法第百七十九条の規定による知事専決処分報告報第十三号の計二十一件であります。
〔巻末の「参考資料」を参照〕
○議長(小川 武君) 日程第六、ただいま報告の議案第百二号から議案第百二十一号まで、並びに地方自治第百七十九条の規定による知事専決処分報告報第十三号を一括して議題といたします。
まず当局の説明を求めます。
知事木村良樹君。
〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) ただいま上程されました諸議案について御説明を申し上げます。
初めに、今回の補正予算案についてでございます。
まず、さきの第二十八回世界遺産委員会蘇州会議における高野・熊野を含む紀伊山地の霊場と参詣道の世界遺産登録の意義を踏まえ、本県の世界遺産に対する基本姿勢を明確にし、これが県民の共通認識となることを目指して和歌山県世界遺産条例(仮称)の制定に向けた検討を行うための委員会を設けるとともに、世界遺産の恒久的かつ一体的な保全と活用を図る拠点施設としての和歌山県世界遺産センター(仮称)の開設に向け基本構想を策定することとしております。さらに、世界遺産に登録された熊野古道など地域資源のいやし・健康効果を活用した都市との新たな交流等による地域経済の活性化を目指す熊野健康村構想を推進するとともに、平成十六年度に国において創設された景観形成事業推進費を積極的に活用し、世界遺産関連地域の景観形成に資する事業を実施することといたしております。
次に、地震、津波の恐ろしさや災害に対する備えを教育啓発する拠点として、稲むらの火や浜口梧陵の精神を基軸にした津波防災教育センター(仮称)を広川町と県が共同して整備することといたしております。
また、橋本市のダイオキシン類による環境汚染対策を総括し、汚染土壌の処理方法と処理決定過程を和歌山モデルとして全国へ発信するため「ドキュメンタリー橋本ダイオキシン(仮称)」を出版することとしております。
最後に、空き交番の解消や急増する警察相談への迅速・的確な対応などにより県民が安心して暮らせる最小不安社会、安全安心わかやまを実現するため、交番相談員等を増員することとしております。
以上が、今回の補正予算案の主な内容でございます。
この結果、補正予算額は、一般会計で二億二千七百万円余、特別会計では用地取得特別会計で一億八千五百万円、工業用水道事業会計で固定資産売却による収入二千二百万円余となっております。
続きまして、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。
まず、議案第百五号は公文書の開示義務に関し地方独立行政法人等の情報につき国及び地方公共団体の情報と同様に取り扱うこと等について、議案第百六号は県の実施機関が保有する個人情報の不適正な取り扱いに対する罰則の強化等について、議案第百七号は市町村の合併の特例に関する法律の期限後においても町としての要件に関し町村の合併に係る特例を設けることについて、議案第百九号は青少年の健全な育成を図ることを目的として青少年のインターネットの利用環境を整備するため保護者等に対し必要な努力義務を設けること等について、議案第百十四号は修学奨励金の貸与の対象者を新たに追加することについて、それぞれ所要の改正を行うものでございます。
議案第百八号は、電子自治体を推進するため、申請、届け出等の県の機関の手続について、書面による手続に加えオンラインによる手続も可能とするため、和歌山県行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例を定めるものでございます。
議案第百十五号は建設事業施行に伴う市町村負担金について、議案第百十六号は市町村の廃置分合について、議案第百十七号は訴訟の提起について、議案第百十八号及び第百十九号は工事請負契約の締結について、それぞれ議決をお願いするものでございます。
議案第百二十号及び第百二十一号は、平成十五年度の歳入歳出決算及び公営企業決算の認定をお願いするものでございます。
次に、報第十三号の平成十六年度和歌山県一般会計補正予算は、去る六月二十一日の台風六号に係る産地支援緊急対策として被災樹の改植等に係る補助や緊急融資に係る利子補給の実施について、急を要したため地方自治法第百七十九条第一項の規定による専決処分を行い、その承認をお願いするものでございます。
諸報第十五号から第十九号までは、地方自治法第百八十条第一項の規定による委任専決処分報告でございます。
このほか、環境基本条例第八条に基づく年次報告及び法人の経営状況を説明する書類を別途提出いたしております。
何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(小川 武君) 以上で、当局の説明が終わりました。
この際、新任者を御紹介申し上げます。
まず、七月十五日、公安委員会の委員長に就任されました大岡淳人君を御紹介申し上げます。
公安委員会委員長大岡淳人君。
〔大岡淳人君、登壇〕(拍手)
○公安委員会委員長(大岡淳人君) 去る七月十五日付をもちまして公安委員会委員長に再任されました大岡淳人でございます。
微力ではございますが、決意を新たにいたしまして、誠心誠意職務に邁進してまいる所存でございます。
先生方には、何とぞ御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願いを申し上げまして、ごあいさつといたします。
ありがとうございました。
○議長(小川 武君) 次に、六月二十二日、監査委員に選任同意され、七月二十一日、代表監査委員に就任されました垣平高男君を御紹介申し上げます。
代表監査委員垣平高男君。
〔垣平高男君、登壇〕(拍手)
○代表監査委員(垣平高男君) さきの県議会におきまして監査委員に御選任いただきました垣平でございます。七月二十一日から就任をいたしてございます。
もとより微力ではございますが、職務を全うするため全力を尽くす覚悟でございます。議員諸先生方の御指導、御鞭撻をお願い申し上げる次第でございます。
簡単ではございますが、あいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(小川 武君) 次に、事務局長から新任の職員を紹介させます。
○事務局長(小住博章君) 御紹介申し上げます。
県土整備部港湾空港振興局長
石 井 一 郎 君
以上でございます。
○議長(小川 武君) お諮りいたします。九月十日及び十三日から十五日までは議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小川 武君) 御異議なしと認めます。よって、九月十日及び十三日から十五日までは休会とすることに決定いたしました。
次会は九月十六日定刻より再開し、質疑及び一般質問を日程といたします。
本日は、これをもって散会いたします。
午前十一時三十二分散会