平成15年12月 和歌山県議会定例会会議録 第7号(全文)
県議会の活動
平成十五年十二月 和歌山県議会定例会会議録 第七号
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議事日程 第七号
平成十五年十二月十五日(月曜日)午前十時開議
第一 議案第百四十四号及び議案第百四十五号(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第二 議案第百四十九号及び議案第百五十七号から議案第百七十九号まで、報第八号、並びに請願一件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第三 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
第四 特別委員会閉会中継続審査の件
会議に付した事件
一 議案第百八十号
二 議案第百四十四号及び議案第百四十五号(委員長報告・同質疑・討論・表決)
出席議員(四十五人)
一 番 須 川 倍 行
二 番 尾 崎 太 郎
三 番 新 島 雄
四 番 山 下 直 也
五 番 小 川 武
六 番 吉 井 和 視
七 番 門 三 佐 博
八 番 町 田 亘
九 番 東 幸 司
十 番 浅 井 修 一 郎
十一 番 山 田 正 彦
十二 番 坂 本 登
十三 番 向 井 嘉 久 藏
十四 番 大 沢 広 太 郎
十五 番 平 越 孝 哉
十六 番 下 川 俊 樹
十八 番 山 下 大 輔
十九 番 小 原 泰
二十 番 前 芝 雅 嗣
二十一番 木 下 善 之
二十二番 谷 洋 一
二十三番 井 出 益 弘
二十四番 宇 治 田 栄 蔵
二十五番 浦 口 高 典
二十六番 藤 山 将 材
二十七番 原 日 出 夫
二十八番 玉 置 公 良
二十九番 野 見 山 海
三十 番 冨 安 民 浩
三十一番 尾 崎 要 二
三十二番 阪 部 菊 雄
三十三番 花 田 健 吉
三十四番 角 田 秀 樹
三十五番 前 川 勝 久
三十六番 江 上 柳 助
三十七番 森 正 樹
三十八番 長 坂 隆 司
三十九番 中 村 裕 一
四十 番 新 田 和 弘
四十一番 松 坂 英 樹
四十二番 雑 賀 光 夫
四十三番 藤 井 健 太 郎
四十四番 村 岡 キ ミ 子
四十五番 松 本 貞 次
四十六番 和 田 正 人
欠席議員(なし)
〔備考〕
十七 番欠員
説明のため出席した者
知事 木 村 良 樹
副知事 中 山 次 郎
出納長 大 平 勝 之
理事 垣 平 高 男
知事公室長 小 佐 田 昌 計
総務部長 宮 地 毅
企画部長 野 添 勝
環境生活部長 津 本 清
福祉保健部長 白 原 勝 文
商工労働部長 石 橋 秀 彦
農林水産部長 阪 口 裕 之
県土整備部長 酒 井 利 夫
企業局長 西 芳 男
教育委員会委員長 駒 井 則 彦
教育長 小 関 洋 治
公安委員会委員 島 正 博
警察本部長 宮 内 勝
人事委員会委員長 西 浦 昭 人
代表監査委員 藤 谷 茂 樹
選挙管理委員会委員長 北 村 亮 三
職務のため出席した事務局職員
事務局長 中 原 洋 二
次長 佐 竹 欣 司
議事課長 島 光 正
議事課副課長 藪 上 育 男
議事班長 鷲 山 智
議事課主任 尾 崎 善 亮
議事課主査 土 井 富 夫
総務課長 土 井 陽 義
調査課長 宗 野 幸 克
(速記担当者)
議事課主任 吉 川 欽 二
議事課主査 中 尾 祐 一
議事課主査 保 田 良 春
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午前十時二分開議
○議長(尾崎要二君) これより本日の会議を開きます。
この際、暫時休憩いたします。
午前十時二分休憩
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午前十一時三分再開
○議長(尾崎要二君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、報告いたします。
議案の追加提出がありました。
〔巻末の「参考資料」を参照〕
○議長(尾崎要二君) お諮りいたします。ただいま報告の議案第百八十号を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾崎要二君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【追加日程 議案第百八十号】
○議長(尾崎要二君) 議案第百八十号を議題といたします。
議案はお手元に配付しておりますので、まず当局の説明を求めます。
知事木村良樹君。
〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) ただいま上程されました議案について、ご説明を申し上げます。
議案第百八十号は、県人事委員会の委員田端淳二君が去る九月十五日に辞職したので、その後任として守屋駿二君を選任いたしたく同意をお願いするものでございます。
何とぞ、ご審議の上、ご賛同賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(尾崎要二君) 以上で、当局の説明が終わりました。
【日程第一 議案第百四十四号及び議案第百四十五号】
○議長(尾崎要二君) 日程第一、前会から継続審査中の議案第百四十四号平成十四年度和歌山県歳入歳出決算の認定について及び議案第百四十五号平成十四年度和歌山県公営企業決算の認定についてを一括して議題とし、決算特別委員会委員長の報告を求めます。
決算特別委員会委員長井出益弘君。
〔井出益弘君、登壇〕(拍手)
○決算特別委員会委員長(井出益弘君) 決算特別委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会は、九月定例会最終日の九月三十日に設置され、同定例会に提出された議案第百四十四号平成十四年度和歌山県歳入歳出決算の認定について及び議案第百四十五号平成十四年度和歌山県公営企業決算の認定についてを閉会中の継続審査として付託されたものであります。
委員会は、同定例会の閉会直後、議長により招集され、正副委員長の互選が行われ、委員長に私が、副委員長に向井議員がそれぞれ選出されました。
審査は、十月二十日から二十四日までの五日間にわたって第四、第五委員会室において開催され、当局から説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百四十四号及び議案第百四十五号はいずれも賛成多数をもって認定すべきものと決しました。
次に、各委員の主な質疑項目を申し上げますと、まず企業局関係では、土地のリース制度について、岩倉発電所の発電量と収支について、有田川発電事業の見通しについて、大新公園地下駐車場の経営について、日高港土地造成事業について、土地の販売促進について、佐田・岩倉発電所の発電量と料金について、各工業用水事業の料金について、五稜病院関係では、こころの医療センターの経営状況について、総括的事項では、平成十四年度決算を踏まえた予算編成方針について、企画部関係では、紀の川流域水源地域整備振興事業について、大阪府との分水協定について、企画総務費、計画調査費の不用額について、関空二期事業負担金について、教育委員会関係では、進学奨励事業及び修学奨励事業について、就職アドバイザーについて、高等学校農業科の生産物売り払い収入について、心の教室相談員について、小・中学校教員の給与費等について、選挙管理委員会関係では、昨年の衆議院議員補欠選挙における市町村交付金の算定内訳について、開票立会人や市町村職員の人件費の積算について、議会関係では、議会のテレビ放映について、医科大学関係では、先端医学研究所費について、紀北分院の老朽化について、収入未済額の内訳について、経費節減について、看護短大の手数料・証紙外収入について、病院使用料の収入未済額について、福祉保健部関係では、学童保育のクラブ数について、生活保護費の不用額について、母子寡婦特別会計の貸付金の不用額について、収入未済額の時効中断について、商工労働部・地方労働委員会関係では、中小企業振興資金特別会計の貸付金の不用額について、制度融資の融資状況について、中小企業高度化資金貸付金の延滞と回収の状況について、競輪事業の決算について、制度融資のあり方について、県土整備部関係では、土木総務費の人件費について、入札制度の改善と落札率について、シールド工事に伴う繰り越しについて、知事公室関係では、ビッグホエールの委託費と利用料について、海外移住費について、農林水産部関係では、梅枯れと改植、土づくり事業の状況について、緑の雇用推進事業について、林業改善資金について、農業改良資金について、新規就農資金の貸し付け状況について、農業集落排水事業について、環境生活部関係では、廃棄物の不法投棄監視パトロールについて、不法投棄ごみ撤収事業について、公安委員会関係では、和歌山駅・アロチ周辺のパトロール事業について、物品売り払い収入について、交通違反の反則金について、山間部及び高野龍神スカイラインにおける交通安全対策について、覆面二輪「黒豹」について、交番相談員について、総務部関係では、公共施設の耐震診断の状況及び実施計画について、市町村合併事業に係る特例交付金制度の創設に伴う基金の積み立てについて、県全体が保有する貸付金の額及びその内容について、県税の収入未済額及び不納欠損額の状況並びに滞納処分についてただされました。
以上をもちまして、決算特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(尾崎要二君) 以上で、決算特別委員会委員長の報告が終わりました。
これより、委員長の報告に対する質疑に入ります。──質疑なしと認めます。
次に、討論に入ります。
まず、松坂英樹君から反対討論の通告がありますので、これを許可いたします。
四十一番松坂英樹君。
〔松坂英樹君、登壇〕(拍手)
○松坂英樹君 日本共産党県議団を代表いたしまして、反対討論をさせていただきます。
平成十四年度は、長引く不況と将来不安という厳しい社会情勢の中、県政には県民生活を支える積極性とそして県財政の健全化が求められました。私ども日本共産党は、十四年度当初予算の審議に際し、県民福祉の向上、むだな公共事業の削減、健全財政を求めて予算案に反対の立場をとりました。今回の決算認定に当たっては、それらの点がどう予算執行で改善されたのかを注目させていただきました。
公営企業会計の決算審議では、ダムの発電事業が論議になりました。決算説明によると、有田川の二川ダム・岩倉発電所における昨年の発電量は計画の約半分でした。工業用水の使用水量も、契約水量の約六割しか使われていませんでした。自然条件や経済状況の変化に対応してきていないこれらの過大な予測のもとにできるだけダムに水をためようとするそういうダム操作の結果、洪水時の調節能力の低下や川の水がいつまでも濁るなどの指摘がされてきたにもかかわらず、根本的な検討や対策が見られませんでした。また、土地造成事業や駐車場事業においても、見通しの甘さや採算性のなさを指摘せざるを得ません。
次に、一般会計、特別会計では、収入の欠損金である収入未済額の中で一番額の大きなものは中小企業高度化資金の百十億円でした。外部監査からも厳しい指摘を受けています。同和対策事業の正しい総括の上からも、貸し付け・償還の実態に対する県の責任は重大です。
決算委員会での説明によると、この十四年度に返済されるはずの百十六億円のうち一年間でたった五億円しか返済をされていません。貸し付け三十四法人のうち一円も返済していないものが十三法人もありました。到底正常な事態とは言えず、県民の理解は得られません。
最後に、全体を通して言えば、借金の返済である公債費負担比率は二二・四%と前年度と比べても一・六%増加しています。また、入札予定価格の公表など入札制度を改善したとはいえ、一億円を超えるような大型公共事業では九七%などという高値落札が多い問題や、県立施設の耐震診断では学校関係を除きこの一年間でほとんど進まなかったことなど、多くの不十分さを残しました。そして、巨額の赤字が見込まれる関空二期工事に漫然と出資と貸し付けを続けていることや、市町村合併推進として交付金の基金を二十億円も積み立てたこと、依然として県単事業で市町村負担金を求めてきたことなどは、認めるわけにいきません。
以上のような理由により、議案第百四十四号、百四十五号には反対をいたします。
以上です。
○議長(尾崎要二君) 次に、大沢広太郎君から賛成討論の通告がありますので、これを許可いたします。
十四番大沢広太郎君。
〔大沢広太郎君、登壇〕(拍手)
○大沢広太郎君 お許しをいただきましたので、自由民主党県議団を代表いたしまして、決算特別委員会委員長報告に対しまして賛成の立場から討論を行うものであります。
なお、新生わかやま県議団、開政クラブ、公明党県議団、県民クラブ、無所属クラブの各会派も賛成という立場で同じ認識のもと、私の方から討論をさせていただきます。
十一月の国の月例経済報告によれば、我が国経済は、景気が持ち直してきているものとはいうものの、業種や地域によりばらつきが見られ、本県経済もいまだ厳しいものがあります。今後、地方分権が進み、ますます地方の自主・自立が求められる中で、本県が将来にわたって発展していくためには、みずからも構造改革を進めつつ、県民の期待に的確にこたえていくとともに、国に対してさまざまな提言を行うことが必要であり、今後の知事の手腕に期待するところであります。
さて、平成十四年度予算において木村知事は、新しい時代に即応したタイムリーな施策の積極的な展開と徹底した既存事業の見直しや、平成十三年度に引き続き人件費の抑制など、財政健全化の推進の両立というまことに困難な課題にも果断かつ的確に取り組まれました。この結果、平成十四年度予算は従前にも増して効率的で効果的な執行がなされております。
以上のような認識のもと、議案第百四十四号平成十四年度和歌山県歳入歳出決算の認定に関し、主な事業の成果について見てみますと、東南海・南海地震に備えて防災体制の充実強化のため防災総合情報システム、防災行政無線の基本構想策定等に着手するほか、県民の生命を守るため県立医大にドクターヘリを導入されました。
次に、基盤整備につきましては、外に開かれた和歌山の基盤となる道路網の整備のため、京奈和自動車道、府県間道路並びに昨日南部まで開通いたしました近畿自動車道に重点的に取り組まれました。また、高野・熊野の世界遺産登録を見据え、本県の認知度の向上とイメージアップを図るため、首都圏を中心に全国に向けた戦略的観光プロモーション事業を展開されました。
さらに、福祉施策におきましては、高齢者の生きがいと健康づくりを推進する「喜びの国づくり事業」を拡充してより気軽に学べる環境や情報提供等の充実を図り、また要介護者対策として介護サービス施設の整備を推進されました。
歳入につきましても、自主財源確保のため、県税の徴収対策として平成十三年度に引き続き滞納繰り越し縮減強化月間や滞納整理強化月間を設け、収入未済額の縮減に努められるとともに、今後の財政運営の健全化確保のため懸命の努力がなされてきたところであります。
また、議案第百四十五号平成十四年度和歌山県公営企業決算の認定に関しましては、現下の厳しい経済状況の影響を受け、企業会計の各事業運営は難しい局面に立たされているものの、いずれの事業も本県の発展に寄与しているものと認識しているところであります。
したがいまして、議案第百四十四号平成十四年度和歌山県歳入歳出決算及び議案第百四十五号平成十四年度和歌山県公営企業決算のいずれの決算につきましても、適切に処理されているものと認めるものであり、県民の期待に十分こたえるものと評価するところであります。
我々自由民主党県議団そして各会派といたしましては、以上申し上げましたような認識に立ち、閉会中の継続審査となっておりました両議案について、委員長の報告のとおり認定することを期するものであります。
以上をもちまして、賛成討論とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(尾崎要二君) これをもって、討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
議案第百四十四号平成十四年度和歌山県歳入歳出決算の認定について及び議案第百四十五号平成十四年度和歌山県公営企業決算の認定についてを一括して採決いたします。
本決算に対する委員長の報告は、いずれも認定であります。
本決算を委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(尾崎要二君) 起立多数であります。よって、本決算はいずれもこれを認定することに決定いたしました。
都合により、残りの日程は明日に譲り、本日はこれをもって散会いたします。
午前十一時二十二分散会