平成15年12月 和歌山県議会定例会会議録 第2号(全文)
県議会の活動
平成十五年十二月 和歌山県議会定例会会議録 第二号
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議事日程 第二号
平成十五年十一月二十八日(金曜日)午前十時開議
第一 議案第百五十号から議案第百五十六号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
会議に付した事件
一 議案第百五十号から議案第百五十六号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
二 常任委員所属変更の件
三 休会決定の件
出席議員(四十五人)
一 番 須 川 倍 行
二 番 尾 崎 太 郎
三 番 新 島 雄
四 番 山 下 直 也
五 番 小 川 武
六 番 吉 井 和 視
七 番 門 三 佐 博
八 番 町 田 亘
九 番 東 幸 司
十 番 浅 井 修 一 郎
十一 番 山 田 正 彦
十二 番 坂 本 登
十三 番 向 井 嘉 久 藏
十四 番 大 沢 広 太 郎
十五 番 平 越 孝 哉
十六 番 下 川 俊 樹
十八 番 山 下 大 輔
十九 番 小 原 泰
二十 番 前 芝 雅 嗣
二十一番 木 下 善 之
二十二番 谷 洋 一
二十三番 井 出 益 弘
二十四番 宇 治 田 栄 蔵
二十五番 浦 口 高 典
二十六番 藤 山 将 材
二十七番 原 日 出 夫
二十八番 玉 置 公 良
二十九番 野 見 山 海
三十 番 冨 安 民 浩
三十一番 尾 崎 要 二
三十二番 阪 部 菊 雄
三十三番 花 田 健 吉
三十四番 角 田 秀 樹
三十五番 前 川 勝 久
三十六番 江 上 柳 助
三十七番 森 正 樹
三十八番 長 坂 隆 司
三十九番 中 村 裕 一
四十 番 新 田 和 弘
四十一番 松 坂 英 樹
四十二番 雑 賀 光 夫
四十三番 藤 井 健 太 郎
四十四番 村 岡 キ ミ 子
四十五番 松 本 貞 次
四十六番 和 田 正 人
欠席議員(なし)
〔備考〕
十七 番欠員
説明のため出席した者
知事 木 村 良 樹
副知事 中 山 次 郎
出納長 大 平 勝 之
理事 垣 平 高 男
知事公室長 小 佐 田 昌 計
総務部長 宮 地 毅
企画部長 野 添 勝
環境生活部長 津 本 清
福祉保健部長 白 原 勝 文
商工労働部長 石 橋 秀 彦
農林水産部長 阪 口 裕 之
県土整備部長 酒 井 利 夫
企業局長 西 芳 男
教育委員会委員長 駒 井 則 彦
教育長 小 関 洋 治
公安委員会委員長 大 岡 淳 人
警察本部長 宮 内 勝
人事委員会委員長 西 浦 昭 人
代表監査委員 藤 谷 茂 樹
選挙管理委員会委員長 北 村 亮 三
職務のため出席した事務局職員
事務局長 中 原 洋 二
次長 佐 竹 欣 司
議事課長 島 光 正
議事課副課長 藪 上 育 男
議事班長 鷲 山 智
議事課主任 尾 崎 善 亮
議事課主査 土 井 富 夫
総務課長 土 井 陽 義
調査課長 宗 野 幸 克
(速記担当者)
議事課主任 吉 川 欽 二
議事課主査 中 尾 祐 一
議事課主査 保 田 良 春
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午前十時二分開議
○議長(尾崎要二君) これより本日の会議を開きます。
この際、暫時休憩いたします。
午前十時二分休憩
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午前十一時二分再開
○議長(尾崎要二君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、永年在職議員に対する全国都道府県議会議長会からの表彰状の伝達を行うため、このまま暫時休憩いたします。
午前十一時三分休憩
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○事務局長(中原洋二君) ただいまから、永年在職議員に対する全国都道府県議会議長会からの表彰状の伝達式を行います。
議員在職十年以上で表彰を受けられました向井嘉久藏殿。
○議長(尾崎要二君)
表 彰 状
向 井 嘉 久 藏 殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
平成十五年十月二十八日
全国都道府県議会議長会
〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(中原洋二君) 以上で、表彰状の伝達が終わりました。
それでは、木村知事のご祝辞をお願いいたします。
〔木村良樹君、登壇〕(拍手)
○知事(木村良樹君) このたび十年以上の永年在職表彰を受けられました向井嘉久藏議員に心からお祝いを申し上げます。
これまでの議員生活を振り返られ、感慨もひとしおのことと存じます。今日に至るまで、さまざまな分野において和歌山県発展のために情熱を傾けられ、ご努力を賜ってまいりました。長年のご功労に対し感謝を申し上げますとともに、深く敬意を表する次第でございます。
現在、ご承知のように、構造改革が進められる中で、私は三位一体改革など地方分権の推進に取り組むことにより真の分権型社会の構築に努めているところでございます。今後とも、和歌山県がよりよい方向に向かうためご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、今後ますますのご活躍、ご健勝を心からお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。
どうもおめでとうございました。
○事務局長(中原洋二君) 引き続きまして、被表彰議員からごあいさつがございます。
向井嘉久藏殿。
〔向井嘉久藏君、登壇〕(拍手)
○向井嘉久藏君 ただいま、十年県議会に在職したということで表彰を受けました。非常に胸がいっぱいでございます。
歴史のある和歌山県議会に在職させていただいて十年。あっという間の十年でございました。スムーズに政治家として歩んできたわけではございませんので、私はこの県議会に対して、皆さんとはまた違った思いというのがございます。
この県議会に私来させていただくまでに、二回の落選をしております。六年間に五回もの選挙を戦いました。私は、この六年間に五回も戦いをさしていただいた支持者の方に、本当に心からありがたいなという思いでいっぱいでございます。この議場で十年間務めさせていただいたお礼を申し上げる機会を与えていただいたのは、まさしくこの六年間に五回もの戦いをさしていただいた支持者の方々の温かいご支援のおかげだと、今も心に刻んでございます。
そういう意味で、私は市民の声、県民の声がただ一つの私の政治活動に対する支えでございますので、これを忘れず今後も邁進してまいりたいと、このように思っている次第でございます。
きょうは、このネクタイをしてまいりました。きょうの十年表彰を祝って息子夫婦がプレゼントしてくれました。ぜひしていきたいなと思ったのは、やはり家族の支えもあったからでございまして、「お父さんもうやめときよ」と、「そんな二回も落ちてやめときよ」と言うのが本来でございましょうけども、「もう一遍頑張るかい」と言うてくれた家内にも深く感謝したい。
また、私、県会に来るときに二回敗れた、そのときに温かく「市議会へもう一遍戻ってこいよ」と言うてくれた、同じ県会で戦った斉藤捷彦議員、彼も私の盟友でございます。市会へ帰ってこいよという温かい言葉を受けて、戻らしていただいてええんやろかという思いで戻りました。もう県会にはご縁がなかったんやなという思いの中で、平成五年、無投票で補欠選挙で当選させていただいた。
いろいろ思い起こすことはございます。当選させていただいて、六月議会でこの壇上で就任のごあいさつを県民の皆さんにさしていただいたときに、同じ壇上で故・岸本大先輩がこの壇上からこの議場を去るに当たってのあいさつもありました。いろいろこの十年間に本当にあったなあという思いでございます。知事さんも三人かわりました。たった十年であります。十年の歳月というのは本当に長いな、むだにしたらいかんなという思いでいっぱいでございます。
これからも一生懸命和歌山県発展のために、またひいては郷土橋本市のために一生懸命命を削って頑張らせていただきたい、このように思いますので、先輩また同僚議員の皆さん方の温かいご指導をお願いしたい。
また、知事初め当局の皆さん方の温かいお教えをいただきたい、ご協力をいただきたいと、高いところからではございますが、お願い申し上げまして、十年間の在職のごあいさつとさしていただきます。
私を支えていただきました支持者の方々、この壇上から深く深く御礼申し上げまして、ごあいさつとさしていただきます。
ありがとうございました。
○事務局長(中原洋二君) これをもちまして、表彰状の伝達式を終わります。
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午前十一時十一分再開
○議長(尾崎要二君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
【日程第一 議案第百五十号から議案第百五十六号まで】
○議長(尾崎要二君) 日程第一、給与改正条例議案議案第百五十号から議案第百五十六号までを一括して議題とし、順次、常任委員会委員長の報告を求めます。
文教委員会委員長山田正彦君。
〔山田正彦君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(山田正彦君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案一件であります。
委員会は、十一月二十七日、第六委員会室において開催し、当局から付託案件についての説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百五十五号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、付託議案に係る委員の主な質問事項を申し上げますと、ラスパイレス指数の全国順位について、人事委員会勧告による引き下げの一人当たりの平均額とその総額について、県独自の給与カットの総額についてただされました。
以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(尾崎要二君) 総務委員会委員長新田和弘君。
〔新田和弘君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(新田和弘君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案五件であります。
委員会は、十一月二十七日、第一委員会室において開催し、総務部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百五十一号から議案第百五十四号までは賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第百五十号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、付託案件に係る各委員の主な質疑項目を申し上げますと、人事委員会勧告の内容について、給与改定に伴う財政への影響額についてただされました。
以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(尾崎要二君) 経済警察委員会委員長坂本 登君。
〔坂本 登君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(坂本 登君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案一件であります。
委員会は、十一月二十七日、第三委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百五十六号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、付託議案に係る各委員の質疑項目を申し上げます。調整手当の改正内容についてただされました。
以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(尾崎要二君) 以上で、常任委員会委員長の報告が終わりました。
これより委員長の報告に対する質疑に入ります。──質疑なしと認めます。
次に、討論に入ります。
まず、藤井健太郎君から反対討論の通告がありますので、これを許可いたします。
四十三番藤井健太郎君。
〔藤井健太郎君、登壇〕(拍手)
○藤井健太郎君 議長のお許しをいただきまして、日本共産党県議団を代表して議案百五十一号から百五十六号までの六議案について反対の立場から討論をいたします。
いずれも人事委員会勧告に基づく給与の改正条例となっています。今回の改定が実施されれば、職員の平均給与は五年連続、年収にすると過去最高の十八万一千円の引き下げとなります。人事委員会勧告は、人事院勧告に準拠して官民格差の是正をするのが目的とされています。しかし、人事院勧告は公務員労働者のストライキ権など労働基本権制限の代償措置として機能すべきところが、今日、労働条件の引き下げを一方的に勧告して労働者側に合意を求めるという労働条件引き下げの機関になってしまっています。その社会的影響力を考えれば、民間企業も含め社会全体の賃金引き下げの役割を果たすものにもなっています。
内閣府の経済財政運営と構造改革に関する基本方針二〇〇三いわゆる骨太の方針において公務員の総人件費の抑制が掲げられ、人員削減とともに人事院、人事委員会に地域の実態を踏まえた公務員給与のあり方の見直しを進めることを要請していることから見ても、人件費抑制の機関となりつつあることは明らかです。
五年連続の引き下げで見れば平均五十万九千円の引き下げとなり、さらに本県独自の財政上の特例措置による賃金カット分を合わせると十二月からは民間ベースよりも低くなってしまいます。この間の医療や介護、年金、雇用保険など社会保障負担の引き上げなどで可処分所得はそれ以上に下がっています。さらに給与の引き下げを進めることは、消費力、購買力の一層の低下を招き、消費不況に拍車をかける結果となり、経済政策から見ても認められません。
また、条例の施行は十二月一日となっていますが、ことしの四月にさかのぼっての官民格差分を年末の期末手当で精算する方法は、不利益遡及の問題点を持っており、認めることはできません。
以上で、討論を終わります。
○議長(尾崎要二君) 次に、大沢広太郎君から賛成討論の通告がありますので、これを許可いたします。
十四番大沢広太郎君。
〔大沢広太郎君、登壇〕(拍手)
○大沢広太郎君 お許しをいただきましたので、自由民主党県議団を代表いたしまして、議案第百五十号から議案第百五十六号に対しまして賛成の立場から討論を行うものであります。
なお、新生わかやま県議団、開政クラブ、公明党県議団、県民クラブ、無所属クラブの各会派も賛成という立場で同じ認識のもと、私の方から討論をさせていただきます。
議案第百五十号は、国における特別職の職員の給与に関する法律の改正に準じ知事等の期末手当を引き下げるものであり、条例の準用により議員も同様に引き下げられるものです。また、議案第百五十一号から百五十六号については、十月八日になされた人事委員会勧告に基づき、民間準拠の考え方から職員給与の引き下げ等を行うものであります。その内容は、いずれも現下の厳しい経済情勢を勘案すると適切なものと考えます。
我々自由民主党県議団、そして各会派といたしまして、以上申し上げました認識のもと、議案第百五十号から第百五十六号について原案どおり成立することを期するものであることを申し上げ、賛成の討論とさせていただきます。
○議長(尾崎要二君) これをもって、討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、議案第百五十一号から議案第百五十六号までを一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(尾崎要二君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議案第百五十号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(尾崎要二君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
この際、申し上げます。
経済警察委員浅井修一郎君から、福祉環境委員会へ所属を変更されたい旨の申し出があります。
お諮りいたします。常任委員所属変更の件を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾崎要二君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【追加日程 常任委員所属変更の件】
○議長(尾崎要二君) 常任委員所属変更の件を議題といたします。
お諮りいたします。浅井修一郎君から申し出のとおり、経済警察委員会から福祉環境委員会への所属を変更することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾崎要二君) ご異議なしと認めます。よって、申し出のとおり委員会の所属を変更することに決定いたしました。
お諮りいたします。十二月一日から四日までは議案調査のため休会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾崎要二君) ご異議なしと認めます。よって、十二月一日から四日までは休会とすることに決定いたしました。
次会は十二月五日定刻より再開し、質疑及び一般質問を日程といたします。
本日は、これをもって散会いたします。
午前十一時二十三分散会