平成13年9月 和歌山県議会定例会会議録 第6号(全文)
県議会の活動
平成十三年九月 和歌山県議会定例会会議録 第六号
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議事日程 第六号
平成十三年九月二十八日(金曜日)午前十時開議
第一 議案第百四号から議案第百十六号まで、議案第百十九号及び議案第百二十号、報第六号、並びに請願五件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第二 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
第三 議案第百十七号及び第百十八号(特別委員会設置・付託・委員選任)
第四 特別委員会閉会中継続審査の件
第五 議案第百二十一号から議案第百二十九号まで(質疑・委員会付託省略・表決)
第六 意見書・決議案
会議に付した事件
一 議会運営委員の辞任及び後任選任の件
二 議案第百四号から議案第百十六号まで、議案第百十九号及び議案第百二十号、報第六号、並びに請願五件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
三 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
四 議案第百十七号及び第百十八号(特別委員会設置・付託・委員選任)
五 特別委員会閉会中継続審査の件
六 議案第百二十一号から議案第百二十九号まで(質疑・委員会付託省略・表決)
七 意見書案
出席議員(四十四人)
一 番 新 島 雄
二 番 山 田 正 彦
三 番 佐 田 頴 一
四 番 大 沢 広 太 郎
五 番 堀 本 隆 男
六 番 宇 治 田 栄 蔵
七 番 門 三 佐 博
八 番 西 本 長 弘
九 番 坂 本 登
十 番 小 原 泰
十一 番 木 下 善 之
十二 番 永 井 佑 治
十三 番 尾 崎 要 二
十四 番 小 川 武
十六 番 橋 本 進
十七 番 生 駒 三 雄
十八 番 原 日 出 夫
十九 番 谷 洋 一
二十 番 山 下 直 也
二十二番 吉 井 和 視
二十四番 町 田 亘
二十五番 金 田 眞
二十六番 高 田 由 一
二十七番 神 出 政 巳
二十八番 玉 置 公 良
二十九番 向 井 嘉 久 藏
三十 番 野 見 山 海
三十一番 平 越 孝 哉
三十二番 下 川 俊 樹
三十三番 中 山 豊
三十四番 浜 田 真 輔
三十五番 鶴 田 至 弘
三十六番 冨 安 民 浩
三十七番 村 岡 キ ミ 子
三十八番 中 村 裕 一
三十九番 井 出 益 弘
四十 番 阪 部 菊 雄
四十一番 江 上 柳 助
四十二番 長 坂 隆 司
四十三番 森 正 樹
四十四番 飯 田 敬 文
四十五番 新 田 和 弘
四十六番 松 本 貞 次
四十七番 和 田 正 人
欠席議員(二人)
十五 番 宗 正 彦
二十一番 高 瀬 勝 助
〔備考〕
二十三番欠員
説明のため出席した者
知事 木 村 良 樹
副知事 中 山 次 郎
出納長 大 平 勝 之
理事 安 居 要
知事公室長 小 佐 田 昌 計
総務部長 稲 山 博 司
企画部長 垣 平 高 男
環境生活部長 秋 月 成 夫
福祉保健部長 白 井 保 世
商工労働部長 内 田 安 生
農林水産部長 辻 健
土木部長 大 山 耕 二
企業局長 増 田 充 孝
教育委員会委員長 目 黒 威 徳
教育長 小 関 洋 治
公安委員会委員長 高 垣 宏
警察本部長 岩 井 良 行
人事委員会委員長 青 木 孝 祐
代表監査委員 藤 谷 茂 樹
選挙管理委員会委員長 北 村 亮 三
職務のため出席した事務局職員
事務局長 田 村 徳 美
次長 佐 竹 欣 司
議事課長 北 垣 内 敬
議事課副課長 松 谷 秋 男
議事班長 露 詰 勤
議事課主査 尾 崎 善 亮
議事課主査 井 口 好 晴
総務課長 梶 本 皓 造
総務課主査 有 本 和 彦
総務課副主査 小 池 博 文
調査課長 宗 野 幸 克
調査課副課長 下 出 喜 久 雄
調査課調査員 下 野 敏 昭
(速記担当者)
議事課主任 吉 川 欽 二
議事課主任 鎌 田 繁
議事課主査 中 尾 祐 一
議事課副主査 保 田 良 春
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午前十時一分開議
○議長(井出益弘君) これより本日の会議を開きます。
この際、暫時休憩いたします。
午前十時二分休憩
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午後二時二分再開
○議長(井出益弘君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、申し上げます。
高瀬勝助君から、議会運営委員辞任の申し出が提出されております。
お諮りいたします。議会運営委員辞任及び後任選任の件を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【追加日程 議会運営委員の辞任及び後任選任の件】
○議長(井出益弘君) 議会運営委員の辞任及び後任選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。高瀬勝助君の議会運営委員の辞任を許可することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、高瀬勝助君の議会運営委員の辞任を許可することに決定いたしました。
お諮りいたします。次に、ただいま欠員となりました議会運営委員の後任として吉井和視君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、吉井和視君を議会運営委員に選任することに決定いたしました。
【日程第一 議案第百四号から議案第百十六号まで、議案第百十九号及び議案第百二十号、報第六号、並びに請願五件】
○議長(井出益弘君) 日程第一、議案第百四号から議案第百十六号まで、議案第百十九号及び議案第百二十号、知事専決処分報告報第六号並びに継続審査中の請願五件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長の報告を求めます。
総務委員会委員長小原 泰君。
〔小原 泰君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(小原 泰君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案五件、専決処分報告一件であります。
委員会は、九月二十六日、第一委員会室において開催し、医科大学、看護短期大学部、出納室、人事委員会事務局、監査委員事務局、選挙管理委員会、知事公室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百四号、議案第百八号、議案第百九号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第百五号及び議案第百十九号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。知事専決処分報告報第六号につきましては、全会一致で承認されました。
次に、所管に係る各委員の主な質問事項は、医科大学関係では、医科大学紀北分院の整備計画について、紀南地方における乳幼児を診察する医療機関について、看護短期大学部の将来構想について、医科大学の入学金、授業料の値上げについて、医科大学職員の超過勤務手当の未払いについて、出納室関係では、ペイオフ解禁に伴う資金管理について、人事委員会関係では、職員の超過勤務手当の問題について、知事公室関係では、県公館の活用について、アドバイザー会議について、紀の国ふれあいバスの周知・広報について、緑の雇用事業による地方版セーフティーネットの構築に関する意見書について、企画部関係では、ビジョンの策定について、燦黒潮リゾート構想について、コスモパーク加太の土地利用について、医大跡地利用計画について、紀北博の実施検討について、大滝ダムの負担について、バイオの研究について、総務部関係では、行政組織等検討懇話会について、職員の超過勤務手当の未払いについて、それぞれただされました。
以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。
何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(井出益弘君) 福祉環境委員会委員長浜田真輔君。
〔浜田真輔君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(浜田真輔君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案二件、前会からの継続審査分の請願一件であります。
委員会は、九月二十六日、第二委員会室において開催し、環境生活部、福祉保健部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百四号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第百十三号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第七号はさらに継続審査をすべきものと決しました。
次に、所管に係る各委員の主な質問事項は、環境生活部関係では、全国消費生活情報ネットワークシステムの更新にかかる経費について、青少年の非行防止と健全育成について、公的関与による産業廃棄物処理について、一般廃棄物焼却施設の現状と今後の対応について、廃棄物不法投棄特別監視事業の予算の減額について、タイワンザルの野生化、交雑問題等について、子ども会に対する事業費補助について、産業廃棄物処理の原則維持についてただされました。
次に福祉保健部関係では、財団法人グリーンピア南紀に対する貸付金について、出産一時金貸付制度について、介護保険料における低所得者対策について、人権啓発集会開催の経費補助について、また、本県における難病対策の取り組みについてただされました。
以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。
何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(井出益弘君) 経済警察委員会委員長大沢広太郎君。
〔大沢広太郎君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(大沢広太郎君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案一件であります。
委員会は、九月二十六日に第三委員会室において開催し、商工労働部・地方労働委員会、公安委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百四号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、所管に係る各委員の主な質問事項は、商工労働部・地方労働委員会関係では、中小企業総合事業団が廃止となった場合の対応について、中小零細企業対策について、組織及び各種施策の見直しについて、人材Uターンフェアの実績及びその改善点や問題点について、NPO等の活用について、個別的労働紛争処理における労働相談件数及びそのうちあっせんに至る件数について、環境循環型社会のためのシステムづくりについて、中小企業に対する相談活動等の充実について、企業誘致の状況及びその体制について、産業廃棄物処理施設建設に係る関係部局の協議・検討体制について、公安委員会関係では、米国の同時多発テロ事件以降の本県の警備体制について、改正道路交通法に関する解釈、運用について、交番、駐在所の統廃合について、外国人犯罪や不法滞在者の現状及びその対策について、警察官の増員について、高校生の運転免許取得の把握状況及び関係機関との連携強化について、暴走族の検挙内訳についてただされました。
以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。
何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(井出益弘君) 農林水産委員会委員長坂本 登君。
〔坂本 登君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(坂本 登君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案三件であります。
委員会は、九月二十六日、第四委員会室において開催し、農林水産部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百四号並びに議案第百十九号は全会一致をもって、また議案第百二十号は賛成多数をもって、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、所管に係る各委員の主な質問事項は、カキの販売状況と今後の見通しについて、狂牛病の本県への影響について、漁協の合併問題について、台風十一号による養殖マグロ等の被害について、再評価の対象になる林道の今後について、ミカンの販路拡大等について、養殖漁業に対する対策について、栽培漁業協会等、関係法人の現状について、認定農業者の認定基準について、果実の学校給食への促進について、梅改植事業について、農産物のセーフガードに対する対策について、緑の雇用事業について、水産増殖試験場について、県内畜産の堆肥を利用した土づくりについて、農業公園について、ミカンの計画生産についてただされました。
以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。
何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(井出益弘君) 建設委員会委員長山田正彦君。
〔山田正彦君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(山田正彦君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案十一件、請願は前会からの継続審査分一件であります。
委員会は、九月二十六日、第五委員会室において開催し、土木部、企業局の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百十号、議案第百十四号、議案第百十五号、議案第百二十号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第百四号、議案第百六号、議案第百七号、議案第百十一号、議案第百十二号、議案第百十六号、議案第百十九号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第一号は継続審査すべきものと決しました。
次に、所管に係る各委員の主な質問事項は、土木部関係では、災害緊急砂防事業に係る受益者負担の軽減について、特定大規模道路用地等取得事業を活用した道路整備について、市町村合併促進関連事業について、土木部関係予算の繰り越し内容について、国道四百八十号、二川ダム上流の道路整備について、県道海南金屋線鏡石トンネルルートの早期決定について、和歌山市内の交通渋滞と都市計画道路の整備について、田中町アンダー排水対策について、県営住宅の空き家募集システムの再検討について、南紀白浜空港におけるジャパン・エアショーに対する県の対応について、企業局関係では、工業用水道事業の給水量の減少について、紀の川第一工業用水道事業の海南市への施設移管について、発電の廃止について、観光レクリエーション事業の今後について、電気事業における地元市町村への交付金等についてただされました。
以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。
何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(井出益弘君) 文教委員会委員長長坂隆司君。
〔長坂隆司君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(長坂隆司君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案一件、前会から継続審査分の請願三件であります。
委員会は、九月二十六日、第六委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第百四号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第三号、第八号及び第十三号は継続審査すべきものと決しました。
次に、所管に係る各委員の主な質問事項は、スポーツ施設・設備の整備とスポーツ振興について、指導力不足教員の判定基準について、主任等の手当について、教科書選定作業について、観光学科の設置について、児童生徒の喫煙防止について、教員の年齢構成について、通学区域の見直しについて、青陵高校の体育館について、PTA等からの要望事項についてただされました。
以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。
何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(井出益弘君) 以上で、常任委員会委員長の報告が終わりました。
これより委員長の報告に対する質疑に入ります。──質疑なしと認めます。
次に、討論に入ります。
まず、村岡キミ子君から反対討論の通告がありますので、これを許可いたします。
三十七番村岡キミ子君。
〔村岡キミ子君、登壇〕(拍手)
○村岡キミ子君 日本共産党県議団を代表いたしまして、諸議案への反対討論を行います。
まず補正予算案の中では、大滝ダム建設の負担金約九千九百万円についてであります。このダムは、基本計画がたびたび変更され、事業費が積み増しされてまいりました。今回の負担金は、さきの六月議会で四度目の基本計画変更が議決されたことに伴うものであり、到底認められません。
人権啓発集会運営補助金二百万円については、依然として同和問題を柱としてとか同和を中心としてという側面を残したまま、人権概念を矮小化した姿勢での補助は到底認められません。
県税条例の一部改正は、株式譲渡所得に対して百万円を上限とした非課税制度を設けるものです。国として個人消費回復の一方策として考えられたものでありますが、個人消費の回復は多くの国民の懐が暖かくなる消費税減税などが有効だと思うのです。国の施策にのっとった本条例改正は個人消費回復につながるとは到底考えられませんし、二〇〇三年三月末までの時限措置とはいえ、税収の一部をこうした形でカットすることには納得できないものです。
使用料手数料条例の改定については、県立医大、看護短大の学生、父母への負担増が繰り返されることは避けなければなりません。
建設事業に伴う市町村負担金について、従前から申し上げているところですが、本来県が負担すべきものであり、市町村の財政状況を考えても反対せざるを得ません。
旧医大の解体撤去、県営西浜団地建築の工事請負計画について一言申し上げたいと思います。
この工事の入札に当たっては談合情報が公になりましたが、情報どおりの落札になったこと、県が調査に乗り出したものの談合の事実が確認できなかったと判断したことは、ご承知のとおりであります。旧医大の工事の落札率は、九八・〇五%という高値でした。
私どもは、県土木部、農林水産部が発注した五億円以上の工事の落札について平成十年度以降の分を調べましたが、旧医大工事のような高値での落札は何ら珍しくありません。九八%、九九%という落札が三分の二を占めるという状況です。
本県における談合情報への対応は、調査委員会が事情聴取をすること、工事費の内訳は調査委員会に提示されるだけで提出されて県民の前に明らかになることがないことなど、不十分と言わざるを得ません。未然に防ぐという点でも、指名された業者が入札前に明らかになり談合しやすい状況にあるなど、入札制度は改善の余地が多いと考えるものです。
談合による高値受注の疑いに足りる状況が続いているもとで、今回の談合情報に対してもほとんど従来どおりの対応があっただけでした。情報どおりの落札となったにもかかわらず、再入札という措置さえとられない、こういった漫然とした対応による契約を認めるわけにはいきません。
以上、主な反対理由を述べさせていただきました。反対する議案は、議案第百四号、百八号から百十号、百十四号、百十五号、百二十号です。
以上で、討論を終わります。
○議長(井出益弘君) 次に、佐田頴一君から賛成討論の通告がありますので、これを許可いたします。
三番佐田頴一君。
〔佐田頴一君、登壇〕(拍手)
○佐田頴一君 お許しをいただきましたので、自由民主党県議団を代表いたしまして、本九月定例議会に提案されている予算関係議案並びに諸議案に対しまして、賛成の立場から討論を行うものであります。なお、県民クラブ、公明党県議団、新保守クラブ、開政クラブ、二十一世紀クラブの各会派も賛成という立場で同じ認識のもとで、私の方から討論させていただきます。
木村知事は、就任後初めての昨年九月定例議会のあいさつにおいて、思い切った政策の転換を図る必要性を訴えられるとともに、県政のすべての分野において聖域を設けない徹底した行財政改革に取り組むとの決意を表明されました。以来この一年間、知事は和歌山工科系大学計画の中止や雑賀崎沖埋め立て凍結を断行されるとともに、梅生育不良問題や産廃問題では就任間もなく現地を調査し、地域住民の方々と対話を進められ、迅速に対応されたところであります。
また、平成十三年度当初予算編成においては、柔軟で斬新な発想に基づき、IT化への対応など新たな施策を思い切って展開するとともに、すべての事務事業について聖域のない見直しに大胆に取り組まれ、財政健全化に向けての目標をほぼ達成されたところであります。
知事のこうした行財政改革への取り組みは小泉内閣の構造改革に先んじるものであり、またその構造改革の論議に対しては、片山鳥取県知事と共同でいち早く地方の生きた意見を主張されるとともに、自然環境の回復・再生事業と景気・雇用対策を両立させる目的で緑の雇用事業という時代潮流にマッチした政策を北川三重県知事と共同で地方から大胆に提言されるなど、まさに県民は二十一世紀の新しい和歌山づくりに対して熱い期待を抱いているところであります。
さて、今議会に提案されております補正予算案ですが、例えば、NHKの朝の連続ドラマ「ほんまもん」で和歌山県熊野地域が舞台となる絶好の機会をとらえタイムリーにPRをするための予算や、本年六月の梅雨前線活発化等により発生した土砂災害等の再発生防止のため砂防施設を設置するための予算など、当初予算編成後に生じた特別な事情に適切に対応するものであり、また追加補正予算案は、八月二十日より二十一日の台風十一号による災害に迅速に対応するものであります。
したがいまして、これらの予算は、厳しい財政状況の中で真に必要な施策に的確に対応するためのものであり、県民の期待に十分こたえ得るものであります。また、その他の諸議案につきましても、いずれもその内容は適切なものであります。
この上は、本会議において提案されております諸議案に盛られた各般の施策の迅速かつ円滑な執行を図り、所期の成果を上げていくことによって県民の負託にこたえることが最も重要であります。
我々自由民主党県議団、そして各会派といたしましては、以上申し上げましたような認識に立ち、今議会に提出されております予算関連議案並びに諸議案について、原案のとおり成立することを期するものであります。
以上をもって、賛成討論とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(井出益弘君) これをもって、討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、議案第百四号、議案第百八号から議案第百十号まで、議案第百十四号、議案第百十五号、議案第百二十号を一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(井出益弘君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議案第百五号から議案第百七号まで、議案第百十一号から議案第百十三号まで、議案第百十六号、議案第百十九号を一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(井出益弘君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、知事専決処分報告報第六号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、承認であります。
本件を委員長の報告のとおり承認することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(井出益弘君) 起立全員であります。よって、本件はこれを承認することに決定いたしました。
次に、請願五件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。本請願は、いずれも委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、本請願はいずれも委員長の報告のとおり決定いたしました。
【日程第二 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査
の件】
○議長(井出益弘君) 次に日程第二、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【日程第三 議案第百十七号及び議案第百十八号】
○議長(井出益弘君) 次に日程第三、議案第百十七号平成十二年度和歌山県歳入歳出決算の認定について、及び議案第百十八号平成十二年度和歌山県公営企業決算の認定についてを議題といたします。
お諮りいたします。本案については、十三人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に、ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
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決算特別委員会委員
木 下 善 之 君
小 川 武 君
橋 本 進 君
生 駒 三 雄 君
吉 井 和 視 君
町 田 亘 君
平 越 孝 哉 君
金 田 眞 君
長 坂 隆 司 君
森 正 樹 君
神 出 政 巳 君
浜 田 真 輔 君
玉 置 公 良 君
以上十三人
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○議長(井出益弘君) お諮りいたします。ただいま朗読した諸君を決算特別委員として指名することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名した諸君を決算特別委員に選任することに決定いたしました。
【日程第四 特別委員会閉会中継続審査の件】
○議長(井出益弘君) 次に日程第四、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。同和対策、関西国際空港対策、水資源対策及び半島振興過疎対策の各特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【日程第五 議案第百二十一号から議案第百二十九号まで】
○議長(井出益弘君) 次に日程第五、議案第百二十一号から議案第百二十九号までを一括して議題といたします。
これより質疑に入ります。
本案について質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
お諮りいたします。本案については、いずれも委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
この際、申し上げます。
教育委員会の委員及び公安委員会の委員に係る議案については、順次、無記名投票をもって採決を行い、その後、土地利用審査会の委員に係る議案について、起立により採決を行うことといたします。
これより採決に入ります。
まず、議案第百二十一号和歌山県教育委員会の委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
この採決は、無記名投票をもって行います。
議場を閉鎖します。
〔議場閉鎖〕
○議長(井出益弘君) ただいまの出席議員数は、議長を除き四十三人であります。
お諮りいたします。立会人に、十三番尾崎要二君、二十二番吉井和視君、二十五番金田眞君、三十四番浜田真輔君の四君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
なお、この際、白票は無効といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
投票用紙を配付いたします。
〔投票用紙配付〕
○議長(井出益弘君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
○議長(井出益弘君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県教育委員会の委員に湯川力君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
点呼いたします。
〔氏名点呼・投票〕
○議長(井出益弘君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○議長(井出益弘君) これより開票を行います。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔開票〕
○議長(井出益弘君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 四十三票
うち有効投票 三十八票
無効投票 五票
有効投票中
賛成 三十八票
反対 なし
以上のとおり、賛成多数であります。よって、議案第百二十一号はこれに同意することに決定いたしました。
次に、議案第百二十二号和歌山県公安委員会の委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
この採決も、無記名投票をもって行います。
議場を閉鎖します。
〔議場閉鎖〕
○議長(井出益弘君) ただいまの出席議員数は、議長を除き四十三人であります。
お諮りいたします。立会人に、十三番尾崎要二君、二十二番吉井和視君、二十五番金田眞君、三十四番浜田真輔君の四君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
なお、この際、白票は無効といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
投票用紙を配付いたします。
〔投票用紙配付〕
○議長(井出益弘君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
○議長(井出益弘君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県公安委員会の委員に大岡淳人君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
点呼いたします。
〔氏名点呼・投票〕
○議長(井出益弘君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○議長(井出益弘君) これより開票を行います。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔開票〕
○議長(井出益弘君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 四十三票
うち有効投票 三十八票
無効投票 五票
有効投票中
賛成 三十八票
反対 なし
以上のとおり、賛成多数であります。よって、議案第百二十二号はこれに同意することに決定いたしました。
次に、議案第百二十三号を採決いたします。
本県土地利用審査会の委員に泉屋勉君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(井出益弘君) 起立多数であります。よって、議案第百二十三号はこれに同意することに決定いたしました。
次に、議案第百二十四号を採決いたします。
本県土地利用審査会の委員に谷口しょう二君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(井出益弘君) 起立多数であります。よって、議案第百二十四号はこれに同意することに決定いたしました。
次に、議案第百二十五号を採決いたします。
本県土地利用審査会の委員に水田義一君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(井出益弘君) 起立多数であります。よって、議案第百二十五号はこれに同意することに決定いたしました。
次に、議案第百二十六号を採決いたします。
本県土地利用審査会の委員に矢倉甚兵衛君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(井出益弘君) 起立多数であります。よって、議案第百二十六号はこれに同意することに決定いたしました。
次に、議案第百二十七号を採決いたします。
本県土地利用審査会の委員に千森督子君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(井出益弘君) 起立多数であります。よって、議案第百二十七号はこれに同意することに決定いたしました。
次に、議案第百二十八号を採決いたします。
本県土地利用審査会の委員に西川泰弘君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(井出益弘君) 起立多数であります。よって、議案第百二十八号はこれに同意することに決定いたしました。
次に、議案第百二十九号を採決いたします。
本県土地利用審査会の委員に曽和利行君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(井出益弘君) 起立多数であります。よって、議案第百二十九号はこれに同意することに決定いたしました。
【日程第六 意見書・決議案】
○議長(井出益弘君) 次に、日程第六に入ります。
和議第三十五号「緑の雇用事業による地方版セーフティネットの構築に関する意見書(案)」、和議第三十六号「患者負担の増大につながる医療保険制度の改革中止を求める意見書(案)」及び和議第三十七号「リストラを規制し、雇用確保を求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
案文は、お手元に配付しております。
お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
これより採決に入ります。
まず、和議第三十五号を採決いたします。
お諮りいたします。本案を原案のとおり決することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、和議第三十六号を採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(井出益弘君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
次に、和議第三十七号を採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(井出益弘君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議はすべて終了いたしました。
議員各位には、連日のご精励を深く感謝申し上げますとともに、今後なお一層のご活躍を祈念いたします。
これをもって、平成十三年九月定例会を閉会いたします。
午後二時五十六分閉会