平成13年2月 和歌山県議会定例会会議録 第5号(長坂隆司議員の質疑及び一般質問)
県議会の活動
質疑及び一般質問を続行いたします。
四十二番長坂隆司君。
〔長坂隆司君、登壇〕(拍手)
○長坂隆司君 おはようございます。
議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、順次、質問させていただきます。
四日目の二番目ということで、重複も随分ありますが、私は私なりにやらせていただきます。
中心市街地活性化についてであります。
中心市街地は、さまざまな都市機能を集積し、経済活動を展開する場として、また文化、伝統をはぐくむコミュニティーの中心として、地域の発展に長く重要な役割を果たしてまいりました。しかし、近年、急速なモータリゼーションの進展、消費者のライフスタイルの多様化や人の郊外への移転、それに伴う商業施設などの郊外移転等、都市機能の郊外分散が進んでおります。
平成十年七月、大型店の郊外進出等による地方都市中心部の疲弊に対処するため、中心市街地活性化法が施行されました。車依存の社会の見直し、土地消費型開発からの脱却を目指し、TMO(タウンマネージメント機関)になる町づくり会社の設置や市民参加などにより、中心街居住の促進、駐車場整備の助成、中心商店街の強化、歩道、小公園の整備などのメニューから市町村が選ぶ方式であります。
それに先立つ同年三月、和歌山市において中心市街地の再生とぶらくり丁周辺を核とする広域商業拠点の活性化を実現するために、和歌山市中心市街地商業等活性化基本計画が策定されました。その中で、商店側の認識と消費者側の認識との差の大きさを謙虚に認めるとともに、冷静な状況把握に基づく活性化策に官民双方が協力して取り組んでいくことが必要であるとの意識改革の必要性についての指摘がなされました。
平成九年度に知事の私的諮問機関として設置された県立医科大学跡地利用懇話会が平成十年十一月に検討結果を報告書として取りまとめ、前述の流れの中、県は懇話会報告や関係機関、関係団体等の意見を参考に基本構想素案を作成し、これをもとに和歌山県立医科大学跡地利用に関する基本方針・「わかやま元気な街」整備構想が策定されたわけでございます。
基本目標として、一、高い集客力を有する商業施設の整備、二、高いアメニティー性を有する交流施設の整備、三、新たなランドマーク施設の整備、四、利便性の高い交通拠点施設の整備が打ち出されました。施設計画として、施設外観は周辺の景観と一体的に魅力ある景観を形づくるよう整備し、商業施設、宿泊施設、駐車場を基本的な構成施設とするとし、民間の事業者の企画、ノウハウを導入するため、事業計画提案競技方式により事業者を選定するという事業手法が取り入れられております。
私も、老朽化した県庁をこの際、跡地へ持ってきて、市民の立場からして市役所、消防局などと総合庁舎化してもらえたらと考えたりもしましたが、現状の厳しい財政状況の中、経費確保の問題、何よりも前より狭くなることを考えればいかがなものかと、考え直さざるを得ませんでした。
平成十二年度にこの基本方針に基づいた事業コンペが実施され、事業化が図られていくものと期待をしておりましたが、この一年の間、進められることもなく、折しも和歌山ビブレの五月六日閉店発表、そして以前より経営危機がうわさされていた丸正百貨店がこの二月二十六日に自己破産ということで、和歌山市の中心街の核となる店が姿を消していく中、周辺の商店街、ひいては和歌山市、和歌山県の経済に大きな影響を及ぼしてくることが必定である中、どうしても早急に即効性のある大胆な施策を打ち出す必要があるのではないでしょうか。
医大跡地は約一・七ヘクタールの面積があります。隣接地区は、居住住家、商業店舗、中学校、金融機関等で構成されております。居住住家は定住人口の減少、高齢化の進展が見られますし、商業店舗は移転に伴う消費需要の減少の影響を受けております。伏虎中学校については空洞化、少子化を背景にした城北、本町小学校との統廃合の問題がありますが、市の方針が決定されておりません。北側の旧別館病棟については、昭和五十九年の建築物で比較的新しいということで、撤去は行わず別途再利用の検討を行っていると伺っております。
私は、和歌山の二大玄関口であるJR和歌山駅と南海和歌山市駅と跡地までの距離に着目いたしました。JR和歌山駅からは一・六キロ、南海市駅からは一・二キロであります。ちなみに、いろんな専門店、食品店、レストラン、ゲームセンター、映画館等が建ち並ぶ難波駅前から心斎橋筋商店街の北端まで直線距離で約千百三十メートル、ちょうど市駅から旧医大跡地までぐらいの距離でありまして、ゆっくり品物を見ながら歩いても苦にならない距離であります。日本の主な他の商店街にしても、外国における商店街にしても、やはり商店街というのは駅前から発展しています。駅のすぐ前にセンター、セントラムといった街の中心があって、そこから商店街が広がっております。ところが、和歌山市の場合、両駅の間に和歌山市駅前商店街、本町商店街、各ぶらくり丁商店街、けやき大通り商店街、みその商店街、和歌山駅前商店街と点在しており、つながっておらず、相互の補完機能もありません。
そこで、市駅前商店街、本町商店街、各ぶらくり丁商店街やけやき大通り商店街、和歌山駅前商店街を一つのアーケード街として、あるいはそれに近い形で線で結び、約二・八キロの駅から駅までの間の楽しみながら歩くことのできる一大商店街を形成してみてはどうかと思うのであります。その大きな商店街の中心としてシンボルタワー的な役割を、先述の和歌山県立医科大学跡地利用基本方針で提案された複合施設に持たせて、まず何よりも若者が集まってくるような魅力のある高い集客力を有する商業施設、多くの人が交わることのできる交流施設、ビジネスマンや観光客も立ち寄って気軽に食事、買い物のできる役割を担ってもらってはと提案いたしたいと思います。
もちろん、現在の大きな問題点となっている駐車場を確保し、既設の駐車場をもう少し長い時間でも安心してとめておけるような安価な料金設定にしていく必要があるし、歩道の整備も必要だと思います。当然、既存の各商店の皆様には今まで以上に英知を絞っていただいて、魅力のある店舗づくりをしてもらって共存共栄を図っていっていただかなければなりません。これによってたくさんの商品選択の機会が提供でき、遠方からの観光客、ビジネス客という新しい消費者層の開拓にもつながるのではないでしょうか。
和歌山市長が再三、木村知事に要望されるように、千人の若者が中心市街地に集められる公立大学設置も結構だと思いますが、余りにもキャンパスが手狭になりまして、せっかくの若い活力をもてあました青年たちにはかわいそうですし、ドーナツ化現象のあおりを受けた付近の小・中学校の統廃合問題と連動して考えるべきかと思われます。
今、商業者だけでなく消費者の視点を大事にした中心市街地づくりが必要であります。また交流の場としても、多くの人が渋谷ハチ公前のように待ち合わせ、おしゃべりの場として、また食事あるいは会合場所、イベントの開催等に利用でき、昼間のみならず夜間でも心地よく活用できるものであればと思います。
私も、この週末、本町、各ぶらくり丁商店街へ出かけてまいりましたが、子供のころに心をわくわくさせながら歩いたときに比べると、どうしても人通りが少なかったし、店が閉まっているところも随分あることに改めて驚かされました。
周辺地域への配慮としては、何といっても和歌山城という史跡に隣接するからには、調和のとれた景観が求められることは言うを待たず、文化的な眺望地点からの景観を壊さないようにしなければなりません。そして、渋滞を引き起こさないところに何カ所か周辺の商店街との共同利用が可能な駐車場を確保することであります。
周辺商店街については、閉じた店の多いところは、例えばレストラン街にするとか、食材品街にするとか、地場産品である繊維関係の専門店街にするとか、はっきりした特徴をつけた商店街としてのアピールも必要となるでしょう。隣接の各商店街も、大型店の相次ぐ閉店で大きな危機を迎えております。ぶらくり丁も、先日より夜間八時までの営業を全店に呼びかけております。事は和歌山市だけの問題ではありません。即効性を持ち、他の市町村のモデルとするためにも、明るさ、活気を中心地商店街が取り戻すために県の全面的なバックアップがどうしても必要かと考え、あえて質問に立った次第であります。
世は、資金繰りに苦しむ中小企業者、中小零細商店の増加に加えて、新卒者から始まってリストラに遭った五十歳代の方々に至るまで、まさに就職難の時代であります。平成十三年度当初予算に中心市街地再活性化に向けて取り組むTMOを支援するため中小企業振興公社に設置している中心市街地活性化基金の積み増し・拡充や、商店街等の競争力強化の観点から商店街組合などが行うソフト事業を支援するため中小企業振興公社に設置している商店街競争力強化基金の積み増し・拡充といった事業がうたわれてはおりますが、以下、何点か質問いたします。
一番目、平成十年末には大丸百貨店和歌山店の撤退、この二月二十六日の丸正百貨店の自己破産、和歌山ビブレの五月六日閉店予定と、県都和歌山市の中心街の核となる店が姿を消していく中、人が集まり、夜間人口をふやし、にぎわいを生み出せるよう、県としても地域の顔とも言うべき中心市街地活性化のために、地域おこしのために、市町村、関係諸団体と手を組んで早急に即効性のある施策を打ち出す必要があると思います。
ここへ来て周辺商店街としても生き残りをかけた自助努力が必要になってきており、懸命の毎日です。従来の待つ姿勢でなく攻めの営業姿勢、商店経営者として新しい時代に対応できる後継者の定着、また移ろいやすい消費者ニーズの年代ごとの把握など、日夜頑張っておられることと存じます。そこで、知事ならではの中心市街地活性化に対する姿勢と将来ビジョンをお伺いいたしたいと思います。
二番目、県立医科大学跡地利用懇話会の報告をもとに、平成十一年に和歌山県立医科大学跡地利用に関する基本方針が策定されました。平成十二年度にこの基本方針に基づいた事業コンペの実施、事業化を図るとしていたはずですが、中断しているようにしか感じられません。今後どう進めるおつもりですか。旧施設の撤去作業、新施設着工の予定とあわせて、いま一度お聞かせください。
三番目、和歌山市長が公立大学を医大跡地へ誘致したい旨、知事へ要請されております。新聞報道の中で、千人の若者が中心地に存在する意義は大きい、SOHOや企業インキュベーターも含めて大学を中心に企業集団ができる、中心地の活性化に希望の灯をともすものと強調されたということでありますが、趣旨は理解できるものの、実際の話、付近の小中学校の統廃合問題もありますし、どうしても敷地不足の感があり、キャンパスにしろ、グラウンドにしろ、分散型の大学になってしまうし、商店街への影響といっても特定層に限られ、購買力が大きいとは言えないのではないでしょうか。前述の跡地利用基本方針の平成十三年度実施という県の方向性が示された中、慎重なお取り組みが必要だと思いますが、知事のお考えはいかがですか。
四、先ほど提案申し上げましたように、難波駅前の心斎橋筋商店街のように、歩きながら興味をそそられ思わず立ち寄ってみたくなる、手にとって見たくなる、食べてみたくなる、そんな時の経過を味わえるような商店街づくり、すなわち現状の点在した商店街を一つに結ぶ作業も必要かと思います。そのために車道を一部歩道にしたり、松江市のようにコミュニティー道路やボンエルフ、すなわち生活の場としての機能を重視した歩行者、車の共存の道路方式を畑屋敷、新内地区の一部に取り入れるなど、南海和歌山市駅からJR和歌山駅に至るまでの商店街を可能な限りつなぎ合わせ、旧医大跡地へ持ってくる商業集積複合施設を、主に若者を呼べるような、それこそITを駆使したアミューズメントゾーンを伴ったシンボルタワー的役割を持ったものにしてみてはどうでしょうか。
五番目、城北小学校、本町小学校、伏虎中学校にとどまらず、今後、中心市街地の少子化、空洞化の進展に伴う学校間の統廃合問題が各地で出てくると思われますが、これについて県教育委員会のご見解をお聞きしたいと思います。
六番目、丸正の自己破産を受けて、県は二月二十七日に丸正問題対策連絡会を設置されましたが、二百人に及ぶ従業員の雇用やあおりを受けた取引業者などの対策について、具体的にどうお考えでありますか。
以上六点、一回目の質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
○議長(阪部菊雄君) ただいまの長坂隆司君の質問に対する当局の答弁を求めます。
知事木村良樹君。
〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) ただいまのご質問にお答えを申し上げます。
先ほども浜田議員のご質問にお答えしたわけでございますけれども、現在、全国の各都市で中心市街地の商業機能の空洞化が進んできております。モータリゼーションの進展など、社会の構造の変化という仕方のない面もあるわけでございますけれども、そこで生活なさっている方がおられるわけですし、そしてまた商店街そのものが持っているフェース・ツー・フェースという、これからの二十一世紀に非常に大事にしていかなければならないいい面もあるわけですから、私もこれは何とかしていかないといかんという、非常に危機感を持って事に当たる必要があると考えております。
和歌山市におきましても中心市街地の活性化法に基づいていろいろな取り組みをしているところでございますけれども、お話にもありましたように、丸正の破産であるとか、ビブレの五月の閉店など、中心であるぶらくり丁を取り巻く商業環境に大きな悪影響を及ぼすのではないかということ、非常に心配しているところでございます。
先ほども申しましたけれども、全国に数は少ないものの、活性化に成功している例もあるわけです。ITを活用したり特色を出す──先ほど議員のご質問の中にありましたように、専門店街をつくるということによって活性化を取り戻した例として名古屋の大須商店街というのがあって、これはわずか二十年前に電気街をつくったことによって今非常に活気のある商店街になっているということもあるので、県としましては、初めからだめだと決めてかかるのじゃなくて、やはり新しい発想で取り組んでまいりたいというふうなことを思っているところでございます。
次に、医大跡地のことでございます。
これにつきましては、当初、今年度の平成十二年度に事業コンペを実施し、事業者を決定する予定としておりましたけれども、長期にわたる景気の低迷もあり、都市型ホテルを含めた提案をいただける企業の見通しが不透明であったために、コンペの実施時期を慎重に見きわめてきたところでございます。旧施設の撤去が平成十四年秋にも完了すると見込まれるため、粛々とコンペの実施に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。
次に、公立大学の医大跡地への立地要請についての見解でございます。
大学を含め、基本方針以外の利用提案を排除するというわけではございませんけれども、これまでの経緯もありまして、県としてはできるだけ早く事業コンペを実施し、地域の活性化に役立つものにしていきたいと考えております。
それから、JR和歌山駅と南海市駅を結ぶ一大商店街づくりとシンボルとなる商業集積複合施設をつくるということに関するご質問でございます。
ご指摘のとおり、中心市街地の活性化のためには、お話にありましたような思い切った発想が必要であると私自身も考えております。医大跡地に想定される複合施設を集客の核として、回遊性のある町をつくることが重要でございます。医大跡地の利用に当たっても、周囲に歩道としての機能を有する公開空地を設けるなど、ゆったりと楽しくいろんな人が集まってきて歩けるというふうな周辺整備を促進してまいりたいと、このように考えております。
○議長(阪部菊雄君) 商工労働部長内田安生君。
〔内田安生君、登壇〕
○商工労働部長(内田安生君) 丸正の従業員の雇用と取引業者対策についてでございます。
今回の丸正の自己破産を受け、県といたしましては、丸正問題対策連絡会を設置し、従業員の雇用問題や取引事業者等への影響について、速やかな対応を図ることといたしました。具体的には、二月二十八日に県内経済団体及び和歌山労働局、並びに雇用・能力開発機構和歌山センターに対し、従業員の雇用対策について協力要請を行ったところであります。
三月二日には、和歌山労働局との間で雇用対策連絡調整会議を開催し、雇用保険手続、再就職に係る説明会の開催及び職業相談等、また関連企業における雇用調整を防止するための雇用調整助成金制度が適用されるよう協議を行ったところでございます。
また、取引業者等への資金調達の円滑化を図るため、県信用保証協会等に協力を働きかけるとともに、中小企業信用保険法に基づく倒産事業者の指定等について、近畿経済産業局に対し強く要請したところでございます。
現在、国において早急に倒産事業者の指定がなされるよう鋭意手続を進めていただいてございます。さらに、今回の事態が関係事業者に大きな影響を与えることから、この連絡会で県の制度融資である経営安定資金の拡充について検討を進めるとともに、近隣商店街等の事業者に対しても取引事業者同様、県信用保証協会の別枠保証の対象とすべく、関係機関とともに影響の調査の実施を行います。
今後とも、関係機関との連携を密にしながら、地域経済に及ぼす影響を最小限にとどめるため、積極的な対応を図ってまいります。
以上です。
○議長(阪部菊雄君) 教育長小関洋治君。
〔小関洋治君、登壇〕
○教育長(小関洋治君) 小中学校の統廃合につきましては、基本的には設置権者である市町村教育委員会の自主的な判断によりますが、その実施に当たっては、学校の規模や通学の距離、時間及び教育的効果など、さまざまな要素を十分考慮する必要があります。また、学校が地域の振興に大きな役割を果たしていることから、地域の意見にも十分耳を傾けることが大切であるのは言うまでもありません。
教育委員会といたしましては、学校の統廃合を行う場合、こうしたことを十分に踏まえた上で対応するよう、必要に応じて市町村教育委員会に対して助言をしてまいります。
○議長(阪部菊雄君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
四十二番長坂隆司君。
○長坂隆司君 ご答弁いただきました。
事業コンペの実施について、明るい兆しが見えてきたと先日伺いました。名乗りを上げた民間企業が複数出てきたということだと思いますが、市民、県民に夢と希望を与える意味でも、平成十三年度始まって早々にもコンペ実施にかかっていただきたいと思います。
とにかく、民間事業者による建設、施工、経営計画までも含めた事業コンペは和歌山県では初めてということであり、民間のノウハウや資金力を活用した今後の民間活力プロジェクト展開に大きな弾みをつけてくれるのではないでしょうか。期待しております。
両駅を結ぶ一大商店街づくりについては、答弁いただいたように、回遊性すなわち楽しみながら歩けることが一つの大きな条件だと思います。その核となるのが、事業コンペで採用されるべき商業集積複合施設です。ゆっくり歩く中で、見たり、耳を澄ませたり、体を使ったり、買い物をしたり、飲食を楽しんだり、おしゃべりしたり、そんな体験のできる、昼も夜も中心市街地へ人を呼び込む仕掛けを選定できる、しかもむだのない事業コンペになるよう当局に要望いたします。
学校の統廃合問題につきましては、中心市街地のかつてのマンモス校も、生徒の数が多いときの三分の一から四分の一に激減いたしております。学校予算の厳しい状況の中で、あいた教室や施設を地域で有効活用するのでなければ、維持費を考えてみても非常に効率のよくない使い方と言わざるを得ません。
市の教育委員会、地元自治会、そして小学校、中学校のPTAの方々とのひざ突き合わせた対話の中で真剣に中心市街地の活性化を考えて、情緒にとらわれない統廃合問題の議論を導き出していく時期に来ているのではないでしょうか。それだけに、県教育委員会の強力なリーダーシップのもと、市教育委員会へ小中学校の統廃合問題を俎上に乗せるための積極的なアドバイス、ご指導を要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
○議長(阪部菊雄君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で長坂隆司君の質問が終了いたしました。
これで、午前中の質疑及び一般質問を終わります。
この際、暫時休憩いたします。
午前十一時七分休憩
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