平成12年12月 和歌山県議会定例会会議録 第4号(佐田頴一議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 三番佐田頴一君。
  〔佐田頴一君、登壇〕(拍手)
○佐田頴一君 ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問をいたしたいと思いますが、その前に、先日、海外調査で香港へ行ってきたことにつきまして議長に報告書を提出いたしましたので、その内容を簡単に報告させていただきたいと思います。
 十月十八日から二十日までの二泊三日の日程で、中国・香港まで出向き、県特産カキ販売促進と調査のため、ジャスコ香港黄埔(ワンポア)店、ジャスコ香港康怡(コンヒル)店の店頭に立ち、和歌山のカキのPRと販売調査を行ってまいりました。
 私たち一行のメンバーは、カキ生産地からということで、門三佐博先生、木下善之先生、私・佐田頴一と県農林水産部から仮家参事、下林副課長、西森主査、県農から大前果実部長の計七名でありました。
 この刀根わせ柿は、ミカン生産過剰をなくすためミカンの木を切り、その後にカキを植えつけたため、今度はカキが生産多量になり、需要と供給のバランスが崩れて値崩れし、カキ生産農家は生産費用も出ない状況になってしまっています。このため、このカキを何とか輸出できないかと考えた末に、今回テストケースとして香港を選んだのであります。
 私たちは、出発に際し、三日前に神戸港より五百ケースを十五度の保冷庫に荷積みし、ジャスコ二店舗で販売を行い、約三日間で完売できました。もちろん私たち七名も、和歌山のカキのはっぴを着て、美容、がん、二日酔い、老人病等の効果のチラシを配り、食味、試食をしてもらっての販売でしたが、販売価格は一個九十円から百円程度で販売されました。そうすると、段ボールの一箱七・五キロ入りですが、三千六百円から四千円ぐらいの消費者売価になります。カキは、中国から輸入され、香港市内の果物店でも販売されておりましたが、和歌山のカキをスーパー以外で販売することは、軟化防止段ボールを使用しても販売期間は五日程度であるため、販売は不可能であると思いました。
 私たちは、帰国に際して、八百ケースを追加送付するよう県農に発注して帰ってまいりましたが、将来、カキ輸出の結論として、香港での販売価格は一個百円以内でなければならず、日本の神戸での受け渡し価格は段ボール一箱、Mで千三百円、これから運賃、段ボール代、農協手数料を差し引かれると生産農家の手取りがどうなるか、問題であります。
 今後、毎年和歌山のカキを輸出するとなると、販売の働きかけも大変必要でありますし、このジャスコだけでは余り量も消化できないことになりますので、ジャスコ以外のスーパーにもお願いして販売をすることが必要であるということを痛感いたしたわけでございます。なお、ジャスコでは、次年度から引き続き販売したいとのことであります。
 これで、和歌山のカキの香港販売のPRと販売の調査報告を終わらせていただきます。
 それでは本論に戻りまして、一般質問をさせていただきたいと思います。
 木村知事は、県民の圧倒的な支援を得て九月三日に見事知事に当選されてから早くも三カ月が経過しましたが、和歌山県の二十一世紀を託す木村県政の住みよい豊かな県づくりにこたえていくため、夢のあるプラン、ビジョンを明確に示してもらい、木村知事のもとに本県の新時代の創造を目指して邁進してほしいと願っています。
 そこでまず、二十一世紀の新時代創造を目指すための諸問題解決の基本的な考え方について質問をいたします。
 知事は、選挙の際に、よくお年寄りやハンディキャップを持った人々が楽しく暮らせる社会づくりや福祉の心を持つ政策を実行したいと述べられています。しかし、県を取り巻く政治、経済、社会の情勢はまことに厳しく、低迷する景気、解決策の見えない環境問題、県外に流出する若者たち、青少年、教育問題、少子化、高齢化、暴力団、凶悪事件、農林水産業の衰退、おくれている生活道路、福祉・医療・介護のあり方、先行き不安の財政問題等、どれを取り上げても県政の課題は山積しており、かじ取りも大変なものがあると思いますが、若いエネルギーと新しい視点に立った感覚で二十一世紀の和歌山のためにぜひとも難問題を一つ一つ解決してくれるように、一層の頑張りと一層のご活躍を期待するものであります。
 そこで、知事就任第一期目でやり遂げる重点施策として、梅枯れ、橋本産廃、雑賀崎の埋め立て延長も含めて、今流行のITを活用した新和歌山ブランドの確立、企業の誘致、農林水産業を含む経済の活性化や道路など生活を支えるネットワークの形成、高齢者、障害者が安心できる福祉社会の戦略プランの作成とその解決実現について、まず総括した知事のご所見からお伺をいいたします。
 それでは、個々の具体的な事項について質問をしてまいります。
 まず、平成十三年度予算編成についてであります。
 平成十三年度当初予算については、既に各部局より要求の取りまとめも終わり、知事査定直前の時期に入りつつありますが、二十一世紀における本県発展のために真に必要な事業について、当面の経済動向にも配慮しつつ、限られた財源を思い切って重点的に配分し、二十一世紀の和歌山づくりに向けた予算を編成するとの方針でありますが、私は逆に、着実な税収増加が全く望めない深刻な財政難を理由に事業投資の縮小や金のかかる事業の中止を行い、財政ばかり配慮した姿勢を打ち出せば、かえってすべての行政は失速してしまう結果にならないかと心配をしております。
 平成十三年度予算編成の基本方針を見ると、二十一世紀の和歌山づくり、財政再建への積極的な取り組み、要求基準などを示されていますが、特定経費で国の制度に基づくものは、当初予算の九五%、県単独投資で前年度当初予算の七五%、標準事務費九〇%、その他の施策費八五%となっており、財政難を理由に毎年毎年予算規模を縮小していったらどうなるのだろうか。ますます先行している他府県に引き離されるばかりになると思います。私は、予算総額を縮小せずに財政を再建できる方法を知事を筆頭に英知を絞って考えるべきで、金がないから投資事業はしないという方法はだれにでもできる手法であると思います。厳しい財政状況の中にあっても、国の支援を最大限に受けて、重要な施策はやめたり取り消したりせず、強く推し進めることが必要であり、今現在大変おくれている和歌山県をもとの姿の全国平均値まで戻す再生のチャンスと考えられます。予算総額を落とさないで、平成十三年度予算を組めないかどうか、知事にお尋ねをいたします。
 次に、県の平成十一年度予算は、全国的に見て歳入歳出は三十七位で、予算規模は類似県と比較しても大変小さな予算であります。例えば公共工事着工についても、「公共工事着工統計年度報」の平成十年度版を見ると、全国最下位の千百六十一億円で、全国で最も少ない人口の県の一千四百十六億円は本県より二百五十五億円も多く、このような状況は結果的に県道の道路改良率でも全国ワーストテンの中に入り、公共事業の絶対額もこの六年間を通じて四十三位で、他府県と比較してもインフラ整備は全くおくれているところであります。本県は、過去に何でこんなに公共事業がおくれてしまったのか、予算規模は類似県と比較して小さ過ぎるのではないか、その説明を総務部長に求めます。
 次に、新税導入計画反対についてであります。
 今、こんな不景気の中にあっても、県民はささやかな小さな幸せを願っています。しかし、厳しい県内の不況はなかなかとまっていません。二月には和工繊維の二十四億二千万円、七月には伊藤電気の十八億五千万円などの大型倒産が続き、景気の低迷は依然として出口さえ見えず、一月から六月までの県内倒産件数は八十六件、過去三十年間の中で負債総額約二百十九億六千万円と最悪であります。また、最近の公共工事の落ち込みで、これまで県内経済を支えてきた土木建築分野が振るわず、元気のあった梅や日曜雑貨、衣服、農産物分野も輸入品に押され伸び悩み、惨たんたる状況であります。さらに、IT産業、ベンチャー企業が県内に根づくような手段を講じなければならない時期に新税の導入などその環境になく、ここで明確に反対しておきたいと思います。
 この新税導入計画は、平成十二年の地方分権一括法が施行されて各自治体で課税の自主権が広がり、新税の創設に一気に動き出したため、県独自で税目を定めて新たに新税として県民に賦課しようとしている案であります。大阪府は、既に新府民税や事業税の一定税率の課税を発表しており、東京都も外形標準課税の銀行課税や高級ホテル、パチンコ台、産廃排出、ディーゼル自動車の首都高速利用にも課税する方法を計画、神奈川県も税が認める限度いっぱいの率を上乗せする方法を打ち出しています。また、他の県においても県独自の財源を探すための自主財源を検討する研究会が既に二十八道府県で計画されており、当然和歌山県もこの中に含まれ、知事も新税導入のためのプロジェクトチームをつくることを検討すると県議会でも述べています。しかし、国のバブル崩壊後、地方財政をも動員した国の景気対策に引きずられ、今日の財源不足に至った経過は県民もよく知っているところであり、国の偏った税源配分の見直しもやらず、ただ地方自治体の財政が危機だからと安易にその借金のツケを県民に回してよいものかどうか、疑問であります。
 そのため、新税案はこの状態では簡単に認めるわけにいかず、新税を賦課する方法には賛成しがたいと思います。むしろ、県民の立場からすると行財政改革が前提であると言うだろうし、景気回復にも水を差す悪い影響を及ぼすことになりかねません。さらに、東京、大阪、神奈川県のように県民所得が全国上位を占める都道府県と違い、和歌山県のような最下位クラスに位置する県民層とでは基本的に相違があり、借金負担を新県税で県民に転嫁することは無理な相談となります。知事のご意見をお聞かせください。
 次に、町村合併推進と要綱作成の活用についてであります。これは小川先輩も聞かれておりますが、私からも聞いていきたいと思います。
 平成十二年四月に地方分権一括法が施行されてから地方分権の議論が高まる中で、その受け皿となる適正規模の市町村がぜひ必要であるとの認識のもと、市町村合併を推進すべきだとの考えが強まり、ぼつぼつ合併の話が出始めています。昭和三十年の大合併では全国一万近かった市町村を一挙に三分の一の三千二百二十九に減少させた実績がありますが、平成の合併はさてどうなるのでしょうか、甚だ疑問であります。国では、町村合併を推進するため、市となる要件を大幅に緩和し、人口五万人から四万人に、さらに三万人にと引き下げ、中心市街地の形成などの三要件は適用しないと述べています。また森首相は、市町村合併はなかなか容易ではないが、何とかしなければ新時代の地方をつくることはできないと述べ、与党三党合意として市町村の合併目標を千自治体と、数値目標を明記して合併を進めています。これに対し市町村側は、全国市町村長会、全国市町村議長会とも、合併はあくまで市町村と住民の自主的な発意を基本として決して強制しないようにと強調しており、前進していないのが現状であります。
 このため、最近十年間の合併実績はただの十三件のみであり、合併の実績は余り残っておりません。県も、強引な誘導にはかえって市町村が反発すると、自主的に合併の話が発生した場合にのみ支援、指導するとの答弁を繰り返しています。そのためか合併の話は全く低調であり、合併の大きな潮流の中にあっても合併の機運の醸成を図ることは全くできていません。
 現在、県内には市の基準の五万人に達していない市が四市もあり、一万人未満の町村も二十八町村もあって、全国の市町村と比較してもいずれも小規模であり、県もこの程度の人口でもよいと考えておられるのでしょうか。まず、知事のご所見を承りたいと思います。
 今回、自治省は、具体的な市町村合併を盛り込んだ市町村合併の合併要綱を各都道府県に策定させ、本年度中に提出するよう指導しているが、和歌山県案の合併プランができ上がっているのでしょうか。他府県では、既に十道県が策定済みで、大阪府も大阪市、東大阪市を除く四十二の市町村に合併するモデル案をこの十月に公表しています。本県は、どこまで行っているのでしょうか、公表はしないのでしょうか、総務部長に質問をいたしたいと思います。
 既に自治省は、地方交付税の算定方法を見直し、人口四千人未満の町村への配分を九八年から三年間かけて段階的に削減したり、合併市町村への支援も法律で二〇〇五年三月まで、あと五年と期限を切っています。今後さらにあめとむちの政策が推し進められてくるような気がしてなりませんが、そこで市町村が実際に合併する場合は、各市町村とも財政も含めていろいろな事情があり、歴史的、文化的な経緯や将来を見据えた経済状況、住民の生活圏など十分検討しながら合併を進めなければならないと思います。
 まず、私の那賀郡を見たいと思います。
 第一案は、那賀郡六町を合併して人口十二万人の市をつくるという案がありますが、しかし最近、岩出町は単独で人口五万人の市をつくると明言しており、町内の地区懇談会でもそう説明されています。さらに、残る五町で合併するとなると、南西の貴志川町と東の那賀町では同じ郡であってもほとんど人的交流はなく、むしろ那賀町は果樹地帯で生活する粉河町と伊都郡かつらぎ町が同一生活圏であり、人的交流も大変盛んであります。一方、貴志川町も、紀の川南部を中心に、海草郡の野上町、海南市との交流が多いため、この地域への合併を望む声が強いと思います。さて、こうなると郡の枠を取り外した合併になるが、これで推進してよいのかどうか。合併要綱の合併プランをつくるに際して、町長、議会、各団体等から地域の状況を聞いたのかどうか。県の広域行政懇話会の先生方のご意見や、合併方式の基本的なつくり方、考え方を総務部長にお尋ねいたします。
 最後に、紀泉百万都市構想実現への基盤整備について質問をしていきたいと思います。
 紀泉百万都市構想づくりには、まず紀北地域の基盤整備を真っ先に、次の事業から推進しなければなりません。二十一世紀は、いよいよ具体的に実行する時期であります。
 そこで、五つの項目について質問をいたします。
 まず、JR和歌山線の整備についてであります。
 JR和歌山線の利便性の向上と活性化についてでありますが、JR和歌山線沿線の二市六町を中心に、駅及び駅周辺に利便性の高い施設等の整備を図り、利用者の拡大と鉄道を活用した町づくりを推進するため、JR和歌山線利便性向上施設等整備推進計画を策定して頑張られておりますが、先日も和歌山線開通百周年記念列車や記念イベントが開催され、市町村長らが出席して百周年を祝っていました。しかし、何としても和歌山線の利用客の確保に努め、利用客減少を食いとめなければなりません。行政側も、利用増進策として、駅前広場駐車場、駐輪場や駅進入道路の整備に努力をしておられますが、JR側もこれに対応した最大の努力をしてもらわなければなりません。私は、JR側の鉄道利用の利便性向上のために、次のような要件を整備してほしいことを県を通じてJRに要望してほしいと思います。
 イ、快速電車の導入による橋本─和歌山間の時間の短縮と増便、ロ、各駅の時間待ちを少なくするために一部を複線化し電車の行き違いができるよう整備を図ること、ハ、新しく美しい新型車両の導入、ニ、和歌山線、阪和線、南海電車による相互乗り入れ計画と検討の実施などです。
 鉄道は紀泉百万都市町づくりの一番の基礎づくりであり、県民生活と密接な関係のある鉄道として、通勤のための和歌山市、大阪方面への交通の利便性向上は何をおいてもしなければならない問題でありますので、これからの和歌山線複線化の整備を含めてJR側へ強く働きかけてほしいと思いますが、企画部長に質問をいたします。
 続いて、道路問題についてであります。
 まず高速道路の京奈和自動車道の整備でありますが、現在、橋本市周辺の整備が中心でこの地域にとどまっていますが、平成五年に事業化した紀北東道路はまだ設計段階で、何も進んでいません。今度は西側からも工事を進め、那賀郡側、打田町より用地買収や工事を進めて両方で工事を着工させることにより早期に完成できる形態になると考えます。那賀郡側からも事業ができるよう国に働きかけてほしいと思います。
 次に、県道関係について質問をいたします。
 粉河町、那賀町と大阪の岸和田、貝塚市を結ぶ道路新設促進の件でありますが、現在の那賀、粉河からの県道と紀泉高原道路を結び、将来府県道として昇格させ、大阪南部への最短道路として完成させられないかどうか。また大阪南部の大型広域農道と紀の川広域農道を結ぶ府県間広域農道連絡道計画として採択できないかどうか。平成十三年一月三十一日に泉南・那賀サミットが那賀町の青洲の里で開催が決まっており、サミットは府県間ルート整備がメーンテーマとなっていますので、この機会に大阪府と協議してほしいと思います。
 県道泉佐野岩出線の残区間も早期に改修するとともに、同路線の延長の岩出橋から海南市に至る道路として四車線の計画決定を早くしてほしいと望んでいます。
 県道泉佐野打田線は大阪府側の整備がおくれているので、大阪側に強く改修促進をお願いしたいし、県道かつらぎ桃山線黒川峠の改修と法線の決定も早く進めてほしいと思います。
 県道垣内貴志川線の改修がおくれているので早く進めるようにご配慮願いたいこと、県道和歌山橋本線、粉河─龍門間地域も狭い集落の中を現道路が通っているため、常に交通事故発生寸前の状況にあります。早期にバイパス線の完成を要望したいし、JR名手駅の踏切道の拡幅は十数年経過してもまだ整備がされていません。JRとの関係もあるが、国道から駅や市街地に入る道路であるため、長く放置しないで早く改良を進めてほしいと思います。
 次に、国道についてであります。
 府県間平トンネルについては、毎年直轄代行事業として早期に採択するよう国に要望していますが、なかなか実現せず、おくれています。また国道二十四号のバイパスは、和歌山市から打田町まで完成し、現在、打田町黒土でストップしています。しかし、この道路は通勤や生活をするための道路であるため、那賀郡東部の者みんなが橋本までの東伸を望んでいます。橋本市まで京奈和自動車道に関係なく延長できないか、強く国に働きかけてほしいと考えます。
 以上、土木部長に各路線の進捗状況と解決についてお尋ねいたします。
 次に、流域下水道那賀処理区の早期着工についてであります。
 都市機能を持たせるには、下水道施設が第一です。下水道のない都市は考えられません。那賀郡は年々都市化が進行し、岩出町や貴志川町は和歌山市や大阪南部のベッドタウン化して人口の増加も著しく伸び、さらに将来においても人口増加が予想される地域であります。このため、都市の基盤施設である下水道整備が急務となってきており、住民にとっても、下水道は快適に暮らせる上での必要不可欠な施設であります。県においては、伊都処理区が平成十三年から一部使用供用されることになりましたので、今後は那賀処理区の施設を整備してほしいと思います。そのため、県も平成十三年度新規事業採択に向けて国に要望されていますが、ぜひとも平成十三年度当初より事業着手できるよう強く働きかけてほしいと思います。土木部長から、その見通しをお教えください。
 次に、県立高等学校の新設計画の要望についてであります。
 二十一世紀を託す子供たちの教育問題でありますが、那賀郡では当面する教育上の諸問題の中にあって、高校進学について教育の機会均等を願う切実な要望が地域全体の大きな関心事になっています。このため、郡PTA進路対策協議会内に新設高校検討委員会を平成十年に設置し、アンケート調査を行い、生徒の進学先の状況などを調査し、検討を進めています。
 現在、既に那賀高校千三百二十名、粉河高校千百二十名、貴志川高校八百名の生徒を抱えるマンモス校となっており、将来三校だけで対処し得ない事態が予想されます。このため、新設学校の規模、学科、学校の位置等についても協議し、学年五学級二百名の三学年計六百名規模の学校を想定し、現在の那賀高の国際科、粉河高校の理数科や看護科、福祉科、総合科なども含めた全県一区の高校として発足できないだろうかと考えます。
 現在、紀北地区では、高野山、初芝橋本、信愛、近大和歌山、開智、和歌山智辯高へ進学する生徒も含めて、平成十二年三月卒業生で千四百十九名、全体の一〇・九%が私学に進んでいます。今後、公立学校に生徒をとどめるためにも、那賀郡にできれば中高一貫制をモデルとした学校をぜひ新設できないかどうか、教育長に質問をいたします。
 最後に、紀北博覧会の開催の可否についてお尋ねをいたします。
 南紀熊野博は、県と紀南十六の市町村で盛大に開催されて大変な成功をおさめられたが、紀南博に続いて紀北にも博覧会との声が強まり、前知事西口さんの公約として紀北地区でも開催することになっていましたが、この約束事は西口知事の引き継ぎ事業として今も紀北博覧会計画は県当局で生き続けているのでしょうか。まず、知事にお聞きします。
 開催となると、いつごろ、どこを中心に、どんな方法で開催するのか、ぼつぼつ決めていく必要があります。紀北地域は、今まで紀南のように余り観光の方は力を入れず、観光ガイドにも紹介されていないのが現状でありますが、伊都郡の高野山、真田幸村庵、那賀郡の華岡青洲、粉河寺、根来寺など、紀の川地域の歴史、文化、風土のある伝統的な生活、山、川の豊かな自然が体験できる地域であり、紀北地域にとっても、大都会に近いこともあって大成功疑いなしの博覧会になると確信しています。そのためにも、各地域が一体となって連携をとりながら、今からでも取り組むための諸準備も必要となります。現在どんな紀北博覧会を企画してくれているのか、企画部長にお伺いをいたします。
 以上、少しの時間で質問をしただけでも、これだけの大きな事業や仕事が残っています。平成十三年度は予算額を落とさないで早期に各事業が完成できることをお願いして、質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
○副議長(尾崎要二君) ただいまの佐田頴一君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) 二十一世紀の新時代創造を目指すための諸問題解決の基本的な考え方についてのご質問でございます。
 ご指摘のとおり、日本を取り巻く社会経済情勢は目まぐるしく変化をしており、本県にとっても極めて厳しい二十一世紀の幕あけを迎えようとしております。私は、このような変化の時代に県政を担当させていただくに当たり、当面する懸案事項である梅の生育不良、橋本市の産業廃棄物、雑賀崎の埋め立て等の解決に向け、住民の方々との対話と迅速な対応を基本に全力を傾注して取り組んでいるところでございます。
 今後の県政運営に当たっては、県財政再建のため聖域なき行財政改革を実施するとともに、さまざまな地域との交流や連携を促進する交通・通信ネットワークの整備、IT技術を活用した新しい産業の創出・育成、高齢者を初めとしただれもが安心して暮らせる社会の構築、潤いや安らぎを感じさせる快適な環境づくり、情報化、国際化等に対応した人づくりを基本的な考え方とし、国の内外に開かれた新しい和歌山創造に向けたビジョンづくりに積極的に取り組んでまいりたいと存じます。いずれにいたしましても、和歌山県に勢いをつけることを二十一世紀の課題として取り組んでまいりたいと考えております。
 次に予算編成について、二十一世紀の和歌山づくりに向けた予算でございます。
 平成十三年度当初予算は現在作業中でございますが、県税収入を初め、歳入面において厳しい状況が見込まれるところでございます。しかしながら、来年度は新たな世紀の扉を開く重要な予算でもあり、県民福祉の向上を図り、時代を先導する事業を積極果敢に推進していくことが肝要であると考えております。
 このため、来年度予算の総額につきましては不透明なところがございますが、国庫補助事業の導入等に最大限努力するなど、二十一世紀の和歌山づくりに係る各般の施策を力強く展開するためにも、知恵を出し、工夫してまいりたいと考えております。
 なお、現在各部から来年度予算について目玉になるような事項を募集しておりまして、今後各部長との協議を経て、来年度の予算では目玉をつくっていく。やはりお金がない、お金がないということでしり込みしていては活力が出ませんので、そういう面にも力を入れた予算にしてまいりたいと考えております。
 次に新税導入計画についてでございますが、昨今の極めて厳しい財政状況の中で、地方税財源の充実確保は地方分権を推進する上で重要な課題であり、このような状況の中で地方公共団体が独自に新たな税源を模索することも一つの大きな時代の流れではないかと考えております。本県におきましても、他府県の事例を調査分析するなど幅広い観点から研究を進めている段階でございますが、いずれにせよ、新たな税を導入するには県民の方のご理解を得ることが何よりも重要でありますので、行財政改革のなお一層の推進に努めながら研究してまいりたいと考えております。
 なお、新税の導入につきましては最近非常に厳しい状況が出てきておりますし、景気の動向そしてまた、まず行政改革を行ってからということもあります。それから、先ほどご指摘のありました和歌山県の状況も十分考慮に入れて考えていかないといかんと考えておりますので、十分研究は続けてまいりますけれども、慎重な対応を考えております。
 次に市町村の合併について、適正規模はというご質問でございます。
 議員ご指摘のように、本県におきましては小規模な市町村が比較的多い状況にございます。本格的な地方分権の時代を迎え、住民に身近な総合的な行政サービスを提供する市町村の役割がますます重要となっておりますが、国、地方を通じた厳しい財政状況のもと、市町村が将来にわたって行政サービスの水準を維持し、新しい行政需要に的確に対応していくためには市町村の規模を拡大することが求められているものと考えております。県内の各地域の将来を展望するとき、本県におきましても市町村の合併を推進していくことが必要であると考えております。
 なお、市町村の合併につきましては今後要綱を示してまいりますけれども、県といたしましても、今後極めて地方の財源が厳しくなっていく上で、和歌山県の市町村がどうあるべきかをもう一度真剣に考えて、その中で市町村合併についても真剣な取り組みをしてまいりたいと考えております。
 次に紀北博開催の可否ということでございますが、ご指摘のとおり、紀北地域は豊富な歴史、文化資源を有した地域でありますので、これらを生かした当地域の活性化方策については、現在種々検討しているところでございます。
 私といたしましては、大阪府南部との地域交流のさらなる推進や、世界遺産登録に関連して紀北地域全体の歴史、文化資源を国の内外に向け情報発信を図るための、例えばリレーイベントを実施するなど、この地域の魅力を積極的にアピールする方策を講じていきたいと考えているところでございます。
○副議長(尾崎要二君) 総務部長稲山博司君。
  〔稲山博司君、登壇〕
○総務部長(稲山博司君) 予算規模が類似県に比べて小さ過ぎるのではないかとのご質問にお答え申し上げます。
 各都道府県の普通会計ベースでの決算状況を取りまとめた平成十年度の都道府県決算状況調べによる重立った項目の全国比較を見てみますと、歳入歳出規模で三十九位、県税収入は四十一位、補助、単独を合わせた投資的経費で三十九位となっておりますが、投資的経費の人口一人当たりを見ますと十九位ということになってございまして、自主財源が乏しいなど財政力の弱い中で、予算規模や公共事業等の投資的経費の確保についても努力してきているものと認識しております。いずれにいたしましても、公共事業等投資的経費につきましても、これまで以上に各事業の効率性、緊急性、効果等を厳しく見直し、限られた財源を優先順位づけに基づき、思い切って重点配分していくことが重要であろうと考えております。
 続きまして、合併についての二項目のご質問に一括してお答えをいたします。
 平成十一年度において、和歌山社会経済研究所に対し広域行政体制整備調査を実施委託し、その中で各広域市町村圏ごとに客観的な要素である市町村の人口、市町村間の距離、市町村のつながりや一体性を基本とし、市町村長などのご意見も参考とさせていただきながら市町村の合併パターンを作成したところでございます。この中には、郡の区域をまたぐパターンも含まれているところでございます。また、その調査結果につきましては広く公表させていただいたところでございます。
 現在、こうした成果をもとにいたしまして、学識経験者、民間有識者、行政関係者で構成する広域行政懇話会を設置し、合併の必要性や合併パターンのあり方などについて活発なご議論をいただきながら、合併パターンを含む県としての市町村合併推進要綱の策定を鋭意進めているところでございます。今後、策定いたしました要綱については市町村や住民に広く公表し、機運の醸成に努めてまいりたいと考えております。
○副議長(尾崎要二君) 企画部長安居 要君。
  〔安居 要君、登壇〕
○企画部長(安居 要君) 紀泉百万都市構想実現への基盤整備のうち、まずJR和歌山線の整備に係るご質問にお答えいたします。
 和歌山─橋本間を通しての快速電車の導入につきましては、和歌山線が単線であるため、快速電車を増便した場合、普通電車の遅延問題があり、その解決策としての行き違い設備の新設等による一部の複線化につきましては、事業採算性、地元負担、沿線市町村の機運の盛り上がりなど、さまざまな課題があります。また新しい車両の導入につきましては、現在、七十二本のうち一部ではありますが、既に置きかえられております。
 次に、和歌山線、阪和線、南海電車による相互乗り入れにつきましては、JRと南海の車体幅の違い、信号保安設備の違いなど施設面での問題等、実現に向けて課題が数多くあります。しかしながら、議員ご指摘のとおり、これら鉄道の利便性向上は県民生活にとりまして非常に重要なことと考えます。県といたしましては、引き続き和歌山線活性化検討委員会とともに、和歌山線の利便性向上につきまして、JR西日本に対し積極的に働きかけを行ってまいりたいと考えております。
 次に紀北博開催の可否でございますが、知事の答弁にもございましたように、紀北地域につきましては、地域の方々が中心となって大阪府南部との地域交流をさらに深めていただくことにより活性化を図りたいと考えております。
 また先日、高野山を含む紀伊山地の霊場と参詣道が文化庁の世界遺産暫定リストに登録されたところですが、紀北地域につきましては、都市近郊にありながら、紀の川を初めとする自然や粉河寺、華岡青洲など豊富な歴史、文化資源が広く存在する地域でありますので、それらを生かし、歴史的名所などをつなぐルートづくりや、農作業などを通じた体験型交流、伝統的行事をつなぐリレーイベントなど、地域の魅力を積極的に情報発信する方策を検討しているところであります。
 以上です。
○副議長(尾崎要二君) 土木部長大山耕二君。
  〔大山耕二君、登壇〕
○土木部長(大山耕二君) 紀泉百万都市構想実現への基盤整備のうち、道路問題についてのご質問に順次お答えします。
 まず京奈和自動車道は、府県間道路と相まってはしご状の道路網を形成し、紀泉百万都市構想の実現には必要不可欠な道路であると考えています。このうち紀北東道路につきましては、現在建設省において測量調査及び予備設計を実施しております。今後、順次地元との設計協議に入り、了解地区より用地買収に着手する予定と聞いております。京奈和自動車道の各区間の事業展開につきましては、県といたしましても、紀北地域の道路網を踏まえて優先順位の検討を行い、より効果的、効率的に整備が図られるよう国へ働きかけてまいります。
 粉河町、那賀町から岸和田市、貝塚市に至る道路を新設し府県道とするご提案につきましては、地域の幹線道路網の構成など検討事項が数多くあり、これらをまず整理する必要がありますので、今後、将来の道路網計画の中での課題として考えてまいります。
 県道泉佐野岩出線の整備につきましては、今議会で補正予算を上程し、今後とも重点的に整備促進を図ってまいります。また、岩出橋から海南市への南伸につきましては、今後関係する市町の町づくりをもとに、将来の土地利用計画や交通需要を含め、路線の位置づけについて検討してまいりたいと考えております。
 次に、県道泉佐野打田線の大阪側の整備につきましては、先月の阪和開発連絡協議会で早期整備をお願いしたところであり、今後とも粘り強く働きかけてまいります。
 県道かつらぎ桃山線の黒川地内につきましては、現在バイパス部の整備促進を図っているところであり、残る未整備区間につきましては、今後、地元関係者のご協力を得ながらルートの調整を行ってまいりたいと考えております。
 県道和歌山橋本線では、遠方、荒見地内及び県道垣内貴志川線では野田原地内と高尾地内の整備を進めております。このうち、遠方、荒見地内と高尾地内の整備につきましては、今議会で補正予算を上程し、整備促進を図ってまいります。
 県道西川原名手市場線の踏切拡幅につきましては、JRとの協議の中で隣接する都市計画道路の整備方針や周辺踏切の統廃合が求められており、今後、町とともにJRと協議してまいります。
 国道四百八十号府県間トンネルにつきましては、取りつけ道路となる県側のバイパス工事を進めるとともに、大阪府の事業の進捗を考慮しつつ、連携調整を図りながら整備手法も含めて検討してまいります。
 国道二十四号の打田町から橋本市までの間につきましては、国道二十四号バイパスとして京奈和自動車道の整備が重点的に進められており、新たな国道二十四号バイパスの整備は非常に厳しい状況にあります。
 次に、流域下水道早期着手についてのご質問にお答えします。
 那賀郡六町を対象とした紀の川中流流域下水道につきましては、平成十三年度より事業着手できるよう国に対し強く要望を行ってきたところであります。今後も引き続き、事業採択に向けて強く働きかけてまいります。
 以上でございます。
○副議長(尾崎要二君) 農林水産部長島本隆生君。
  〔島本隆生君、登壇〕
○農林水産部長(島本隆生君) 道路問題のうちの府県間広域農道連絡道計画についてお答えいたします。
 紀の川地域の広域農道は、那賀、伊都地域をエリアとする紀の川広域営農団地において、紀の川右岸と左岸に広域農道を建設し、農作物等を広域農道から県道泉佐野岩出線あるいは国道三百七十一号を利用して京阪神へ出荷輸送する効果性のある計画として承認をされたものであります。このため、議員ご提案の新たな府県間広域農道連絡道につきましては、費用対効果の確保や大阪府との調整が難しく、農道としての実施は困難と考えてございます。
 以上でございます。
○副議長(尾崎要二君) 教育長小関洋治君。
  〔小関洋治君、登壇〕
○教育長(小関洋治君) 県立高等学校の新設計画についてでございますが、県内の中学校卒業生徒数は、今後長期にわたって減少傾向が続くと予想されます。那賀地方におきましても、短期的には横ばいで推移し、中長期的には減少すると見込まれます。したがって、現在の段階では県立高校を新設する計画はございませんが、今後の地域環境の変化による人口増とそれに伴う生徒数の推移や各高校の実情等を見きわめながら、慎重に研究してまいりたいと考えております。
 また、那賀地方は交通の利便性があり、通学可能な範囲に選択できる学校が多く、これまで伊都地方及び和歌山市等、隣接地域にある高校を含め、特色ある学校づくりを行ってまいりました。引き続き魅力ある学校づくりを進めるとともに、各校の適正規模化に努めてまいりたいと考えております。
 中高一貫教育につきましては、平成十三年四月から古座、古座川地域と龍神地域でそれぞれ連携型の一貫教育を行います。今後とも、全県的な視野に立って計画的に中高一貫教育校を整備してまいりたいと考えております。
○副議長(尾崎要二君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 三番佐田頴一君。
○佐田頴一君 ただいまご答弁、本当にありがとございました。
 ただ、三つだけもう一度。イエスかノーかで結構ですから。詳細な説明は要りません。
 まず京奈和のバイパスの問題ですけれども、これは那賀郡からも工事を進めていただけませんかという質問でした。今、伊都郡が中心ですけれども、那賀郡からも事業ができるように国の方へ働きかけてくれないのか、くれるのかということを一点、土木部長にお聞きしたいと思います。
 それから、教育長に。新設高校の問題ですが、子供がふえないからもうつくらないんだ、那賀郡がふえてきたら和歌山市と伊都郡へ行けと、こういう全く冷たい答弁でございました。
 私は、そんなことを言うているわけではありませんで、今、那賀郡では那賀高校でも千三百二十人おるんです。粉河高校に千百二十人もおるんです。同じ県立高校でも三百人台の高校もあるんです。だから、適正規模にするためにも新しい高校が要りますよと私は言うているんですよ。
 僕が聞いたところでは、那賀郡には飯田先生、山田先生がおりますけれども、私が県会へ来てから十年ぐらいこの話をずっとやっているんですよ。だから、今ごろそんな話を聞くとは思いませんでした。伊都へ行け、和歌山へ行けという話は今初めて聞いたんですけれども、そんなことはでなしに、やっぱり那賀郡にも真剣に──しかし那賀郡は一番人口がふえているんですからもう少し。那賀郡は高校が三つしかないんですから、少ないんです。それで、那賀郡の皆さんが騒いでいるんです。何とか那賀郡にもう一つ高校をつくってくれよということも、私ら県議三人が十年来お願いに行っているんですよ。
 もういいかげんに検討を終わって那賀郡へつくるということを言うてほしかったということでございますので、再度要望しておきます。
 もう一つ、紀北博の問題です。
 これは今、知事さんからご答弁いただいたんですけれども、紀北地域でするのかせんのか、イエスからノーか、これを聞かせてもらわなかったら。私たちは、紀北博はできますと認識しているんですよ。だから、そのことについてもう少し明確にご答弁をいただきたい。
 以上でございます。
○副議長(尾崎要二君) 以上の再質問に対する当局の答弁を求めます。
 企画部長安居 要君。
  〔安居 要君、登壇〕
○企画部長(安居 要君) 紀北博開催の可否の問題でございますが、議員ご主張の趣旨は十分理解しておりますが、できるだけ努力をしてまいります。
○副議長(尾崎要二君) 土木部長大山耕二君。
  〔大山耕二君、登壇〕
○土木部長(大山耕二君) イエス、ノーというお尋ねでございますが、お尋ねの那賀郡の区間を含めた優先順位の検討を行いまして、より効果的、効率的に整備が図られるよう国へ働きかけてまいりますので、ご理解をお願いいたします。
○副議長(尾崎要二君) 答弁漏れはありませんか。──再々質問を許します。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(尾崎要二君) 以上で、佐田頴一君の質問が終了いたしました。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 明日も定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午後二時四十三分散会

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