平成12年6月 和歌山県議会定例会会議録 第7号(全文)
県議会の活動
平成十二年六月 和歌山県議会定例会会議録 第七号
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議事日程 第七号
平成十二年七月十三日(木曜日)午前十時開議
第一 特別委員会中間報告の件
第二 議案第百二十号から議案第百三十三号まで、報第三号から報第七号まで、並びに請願四件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第三 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
第四 特別委員会閉会中継続審査の件
第五 常任委員選任の件
第六 常任委員会の委員長及び副委員長選任の件
第七 議会運営委員選任の件
第八 図書委員選任の件
第九 意見書・決議案
会議に付した事件
一 特別委員会中間報告の件
二 議案第百二十号から議案第百三十三号まで、報第三号から報第七号まで、並びに請願四件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
三 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
四 特別委員会閉会中継続審査の件
五 議案第百三十八号及び議案第百三十九号(知事説明・質疑・委員会付託省略・表決)
六 常任委員選任の件
七 常任委員会の委員長及び副委員長選任の件
八 知事退職の件
九 議長辞職の件
十 議長の選挙
十一 副議長辞職の件
十二 副議長の選挙
十三 議会運営委員選任の件
十四 図書委員選任の件
十五 意見書案
出席議員(四十六人)
一 番 新 島 雄
二 番 山 田 正 彦
三 番 佐 田 頴 一
四 番 松 本 泰 造
五 番 阪 部 菊 雄
六 番 堀 本 隆 男
七 番 門 三 佐 博
八 番 西 本 長 弘
九 番 坂 本 登
十 番 小 原 泰
十一 番 大 沢 広 太 郎
十二 番 木 下 善 之
十三 番 宇 治 田 栄 蔵
十四 番 尾 崎 要 二
十五 番 宗 正 彦
十六 番 橋 本 進
十八 番 原 日 出 夫
十九 番 永 井 佑 治
二十 番 谷 洋 一
二十一番 小 川 武
二十二番 高 瀬 勝 助
二十三番 木 下 秀 男
二十四番 町 田 亘
二十五番 山 下 直 也
二十六番 玉 置 公 良
二十七番 神 出 政 巳
二十八番 野 見 山 海
二十九番 吉 井 和 視
三十 番 向 井 嘉 久 藏
三十一番 平 越 孝 哉
三十二番 下 川 俊 樹
三十三番 江 上 柳 助
三十四番 金 田 眞
三十五番 森 正 樹
三十六番 冨 安 民 浩
三十七番 新 田 和 弘
三十八番 中 村 裕 一
三十九番 井 出 益 弘
四十 番 大 江 康 弘
四十一番 高 田 由 一
四十二番 中 山 豊
四十三番 飯 田 敬 文
四十四番 鶴 田 至 弘
四十五番 松 本 貞 次
四十六番 村 岡 キ ミ 子
四十七番 和 田 正 人
欠席議員(なし)
〔備考〕
十七 番欠員
説明のため出席した者
知事 西 口 勇
副知事 高 瀬 芳 彦
出納長 中 山 次 郎
知事公室長 大 平 勝 之
総務部長 稲 山 博 司
企画部長 安 居 要
環境生活部長 道 浦 渥
福祉保健部長 白 井 保 世
商工労働部長 内 田 安 生
農林水産部長 島 本 隆 生
土木部長 大 山 耕 二
企業局長 辻 健
教育委員会委員長 目 黒 威 徳
教育長 小 関 洋 治
公安委員会委員長 高 垣 宏
警察本部長 樋 口 建 史
人事委員会委員長 青 木 孝 祐
代表監査委員 宮 市 武 彦
選挙管理委員会委員長 谷 口 庄 一
職務のため出席した事務局職員
事務局長 田 村 徳 美
次長 蓮 池 康 宏
議事課長 北 垣 内 敬
議事課副課長 松 谷 秋 男
議事班長 露 詰 勤
議事課主査 井 口 好 晴
議事課主事 安 井 伸 彰
総務課長 佐 竹 欣 司
総務課主査 松 本 義 春
総務課主査 有 本 和 彦
調査課長 梶 本 皓 造
調査課調査員 栗 須 盛 衛
調査課調査員 高 田 和 良
(速記担当者)
議事課主任 吉 川 欽 二
議事課主任 鎌 田 繁
議事課主査 中 尾 祐 一
議事課副主査 保 田 良 春
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午前十時三分開議
○議長(下川俊樹君) これより本日の会議を開きます。
【日程第一 特別委員会中間報告の件】
○議長(下川俊樹君) 日程第一、特別委員会中間報告の件を議題といたします。
同和対策、関西国際空港、水資源対策及び半島振興過疎対策の各特別委員会から中間報告が文書をもってなされておりますが、これらはいずれもお手元に配付しておりますので、ご了承願います。
〔巻末の「参考資料」を参照〕
○議長(下川俊樹君) この際、暫時休憩いたします。
午前十時四分休憩
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午後二時五分再開
○議長(下川俊樹君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
【日程第二 議案第百二十号から議案第百三十三号まで、報第三号から報第七号まで、並びに請願四件】
○議長(下川俊樹君) 日程第二、議案第百二十号から議案第百三十三号まで、知事専決処分報告報第三号から報第七号まで、並びに継続審査中の請願四件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長の報告を求めます。
文教委員会委員長神出政巳君。
〔神出政巳君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(神出政巳君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案等二件、請願前会からの継続審査分一件であります。
委員会は、七月十日、第六委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、審議に入りました。
各委員の質疑、意見及び要望の主なものは、次のとおりであります。
まず初めに、串本町の潮岬小学校において先ごろ児童の転入により四十一人で運営されている学級があり、PTAから二学級にしてほしいと西牟婁地方教育事務所に要望があったと聞くが、その経緯はどうであったか、また柔軟な対応はできるのかとただしたのに対し、学級編制基準は現在四十人となっているが、各学校の学級設置については、市町村教育委員会からの申請を受け県が認可をするという制度が、今年度から地方分権一括法の制定により市町村教育委員会からの協議を受け、同意するという形態に変わったところである、この件については、町教育委員会から西牟婁地方教育事務所に対し、新学年が始まる四月十日時点では四十人であったが、六月五日に一名の転入があり四十一人になったため学級編制について相談があったことは承知しているが、現在のところ正式な協議には至っていない、県としては、年度途中に一つの学級を二つに割ったり二つの学級を一つにしたりすることは、学級担任が年度途中でかわること、児童生徒間の人間関係が崩れることなどの課題があることから、学級設置の変更については授業が開始される四月八日に確定することを原則として市町村教育委員会と協議を行うこととしているとの答弁があり、委員からは、教職員の配置のあり方について、新聞報道によれば国では四十人学級を維持するが、都道府県の判断を尊重し、一部の教科で学級の枠組みにとらわれず二十人程度の少人数で授業を行うという内容であったがどうかとただしたのに対し、先般出された調査研究協力者会議の報告を受け、文部省では、学級編制の標準は従来の四十人のままとしながらも、学習集団を少なくしての授業が可能となるように新たな教職員配置改善計画の検討が進められている、これにより教員一人当たりの児童生徒数を欧米並みにするとともに、学級編制とは別に二十人程度の学習集団を設定しての授業が可能となるとしている、県としては国の動向を見守りながら、早期に少人数の学習集団による授業を取り入れていけるよう各市町村教育委員会が指導し、各学校において積極的な検討がなされるよう働きかけてまいりたいとの答弁がありました。
次に、雪印の製品について、七日午後四時現在、県内の発症者は計千八百九人と報道されている、食中毒事件としては過去最悪で、全体で一万三千人、黄色ブドウ球菌のほか、セレウス菌も検出されている、この件については、企業側がわかっていながら発表しなかったり虚偽の報告をしていること、衛生管理がお粗末なことなど腹立たしいことが多い、一番の被害者は飲んで発症した人だが、販売店でも解約が殺到し、信頼を失って悲鳴を上げている、大阪府では毒素検出、虚偽報告があったことから、大阪工場の安全が確保されるまで府内の学校全校において雪印の全製品の納入を停止し、神戸市、京都市も当分の間、学校給食への使用を見合わせるとのことである、県内でも児童生徒、保護者の不安が高まっているが、現状をどのように把握しているかとただしたのに対し、このような事件に関しては原因の特定が重要である、六月二十七日、岩出保健所管内で苦情があり、二十九日に大阪から雪印製品と関係しているとの報告があり、三十日には県衛生研究所が発症者の飲み物から毒素を検出した、本県では雪印の牛乳を学校給食には使用していないが、生活衛生課、健康対策課、畜産課等々と協議しながら、六月三十日、七月七日に県内の小・中・高等学校に対し、当該乳製品に関する情報提供と児童生徒の健康管理の徹底について通知を出したところである、現在のところ学校給食関係者から給食に関して発症があった等の報告は受けていないとの答弁があり、委員からは、今の時期は暑さで体力も落ちているので今後とも十分注意してほしいとの意見がありました。
次に、四月以降、十七歳の少年のバスジャック事件を初め、岡山で野球部員を殴り母親を殺害した事件、千葉、愛知の事件などが次々と起こり、極めて憂慮すべき状況にある、同様の事件を発生させないため、教育の根本的なところから考えていくべきである、友人など周りの人を不満のはけ口として傷つけたり、迷惑を省みず行動に走ったり、親族まで死に至らしめるという青少年の心の複雑さや内面の問題がある、教育の場で、単に知識を教え込むのではなく、人間形成という視点を今まで以上に取り入れていかなければならないと思うが、教育委員会としてこれらの問題にどう取り組むのかとただしたのに対し、心の教育をさらに充実させていくことはもとより、知・徳・体のバランスのとれた人間形成を重視した教育の推進を図っていきたいと考えている、具体的には、道徳教育教材の作成、ふるさと和歌山に自信を持たせる教育の推進等を行うとともに、豊かな人間関係をつくっていくため、教科の中だけの指導でなく多面的な取り組みを進めていかなければならないと考えている、また、幼児、小学校の段階から学校、家庭、社会がそれぞれにつながりを持って育てることが大切であると考えている、新学習指導要領では「総合的な学習の時間」などの中で体験的な学習、ボランティア活動等を重視している、さらに、教育関係者だけの議論では十分でないことから、今月中にきのくに教育協議会を再発足させたいと考えており、その最初の協議課題として、幼稚園から小学校段階に至る教育のあり方を考えていきたいとの答弁がありました。
関連して委員からは、このような事件の背景には高校入試で内申書を重視し過ぎる結果ではないかという見方がある、家庭で我が子に異変があっても内申書に不利な記述がされることを懸念して保護者は担任に相談しない、内申書が重要視されるようになったころからこの種の事件が多くなってきたと思うがどうかとただしたのに対し、高校入試制度については、学力検査と調査書を基本にして合否の判定を行っている、このことは、学力検査の得点だけでなく、三年間の学校生活の中で生徒のよいところを多面的にとらえようとする趣旨からである、調査書は日ごろの学習活動のほか、特別活動、生徒会活動、ボランティア活動等の生徒のよい面を評価するものであるとの答弁があり、委員からは、保護者が子どもの生活に不安を感じたらすぐに担任を初め学校に相談するようにし、またそのことが内申書に響かないようにするという点を徹底してほしいとの意見がありました。
次に、教員採用候補者選考検査にかかわって、ことしから民間人を面接委員に登用するというが、どういう観点でどういった人選を行うのかとただしたのに対し、教員として人間性豊かで使命感にあふれ、知識、技能ともに優秀な人材を確保するため選考方法等の工夫改善を図りながら実施してきたが、今学校で起こっているさまざまな教育課題を解決するためにはこれまで以上に何事にも積極的に対応ができる幅広い視野を持った教員が求められていることから、面接委員として、教育の専門家だけでなく、より多面的な人物評価を積極的に行う観点から新たに民間人を加えて実施することとしたところであるとの答弁があり、関連して委員からは、具体的に何人くらいでどういう構成になるのかとただしたのに対し、人選については製造業、小売業、金融業等の民間企業や特別養護老人ホーム、障害者施設等の社会福祉施設など、学校以外の企業、施設の方々にもお願いするため作業を進めており、面接委員の人数等については複数で実施することとしているとの答弁がありました。
次に、田辺市内に建設予定の県総合教育センターについて、基本設計、実施設計の入札はいつ行うのか、何社が入札に参加するのか、また、もしその中に基本計画を十万五千円で落札した業者が入っているならば周囲からの疑念を招くのではないかとただしたのに対し、入札は十六社を指名しており、七月十四日に予定している、また先般の基本計画と今回の基本設計の入札は別のものと考えており、基本計画については法的に問題がないということで指名に入れているとの答弁があり、委員からは、法的に問題がないからという認識はおかしい、疑惑が持たれるようであれば思い切って不信感を払拭する必要がある、基本計画と基本設計、実施設計の指名業者を分ければどうか、教育と名のつく施設の入札についてはもっとわかりやすく透明なものでなければいけない、営利を目的としている企業でどこにメリットがあるのかとの意見や、現在公共事業についてはさまざまな疑惑が持たれており、その不信をなくすため行政改革に取り組んでいるところであるから留意するようにとの意見や、総合教育センターには十分関心があり、これからも注意して見守っていくとの意見がありました。
このほか、報第五号訴訟の提起についてに係る控訴について及び義務教育における教科書選定問題について意見、要望がありました。
以上のような審議の結果、当委員会に付託されました議案第百二十四号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決し、知事専決処分報告報第三号は全会一致をもって承認すべきものと決しました。
また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第三号は継続審査すべきものと決しました。
以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(下川俊樹君) 総務委員会委員長谷 洋一君。
〔谷 洋一君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(谷 洋一君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案一件、専決処分報告三件、請願一件であります。
当委員会は、七月十日及び十二日に第一委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、審議に入りました。
各委員の質疑、意見及び要望等の主なものは、次のとおりであります。
医科大学関係では、まず初めに、財政運営プログラムにおける医科大学繰出金の適正化について、合理化、効率化のみでは医科大学としての使命を果たせないのではないかとただしたのに対し、昨今の財政状況において医科大学は無関係というわけにはいかない、県民の皆様に大学としての機能をよく理解していただきながら、全学的にコスト意識を高め、効果的な運営に努めてまいりたいとの答弁がありました。
さらに、経済効率ばかりでは本来の目的から外れてしまい、ベッドの回転率を高めることは患者を早目に追い出すようなことにつながらないか、クリティカルパスの導入も患者の立場より経営の立場を優先していないかとただしたのに対し、経済効率だけを優先しているのではない、クリティカルパスはインフォームドコンセントと、医療ミスを少なくすること、また不必要な長期入院を避けることを目的としており、経営面よりも患者に病状をよく理解してもらうためのものであるとの答弁がありました。
次に、最近医療機関のミスが多いように思われるが、これは以前は患者、家族が泣き寝入りをしていたようなケース等が表面化してきたものなのか、それとも最近実際ふえているのかとただしたのに対し、医療に携わる者の医療事故に対する認識の変化、つまり医療事故について格段に敏感になってきていることからこのような報告も多くなってきているとの答弁がありました。
さらに、医薬分業について旧病院と新病院を比較してどうかとただしたのに対し、旧病院では約一四%であったが、新病院では一一%前後に落ちている、院外処方のメリットの一つとして待ち時間の短縮ということなどもあり、病院として院外処方を進めていきたい、また、県内の院外処方が全般的に進まないのは院外処方薬局の整備、設置状況等も一つの要因となっているのではないかとの答弁がありました。
また、新病院周辺への院外処方薬局の設置予定はどうか、将来適当な場所があれば薬剤師協会などの設置が可能かとただしたのに対し、病院は院外処方薬局を設置するわけにはいかないが、患者が当病院近くの院外処方薬局を利用できる状況が望ましく、患者動線等により病院棟の東側方面が立地条件を備えているのではないかとの答弁がありました。
次に、院内感染が話題となっているが、医大としての院内感染の対応についてただしたのに対して、大学内に感染症対策委員会を設置し、また結核、MRSA等の小委員会でマニュアルを作成し、感染予防対策を行っているところである、外部から病原菌が持ち込まれることや病原菌の複雑化、耐性菌の出現など難しいことがあるが、院内感染の防止に万全を期したいとの答弁がありました。
このほか、より充実した高度な医療機関としての県民の要望に的確に応じられるようとの要望がありました。
選挙管理委員会関係では、衆議院議員総選挙が終わったが、政党のポスターが張られたまま多く残っている、美観上からも撤去について何らかの措置が必要ではないかとただしたのに対し、内部で検討の上、適切な措置を講じたいとの答弁がありました。
企画部関係では、まず初めに、医大跡地は和歌山市の再開発の中心になるところである、西署の跡地が和歌山市のリース方式により庁舎になる、医大跡地について事業コンペを考えているとのことであるが、現在の状況はどうなっているのかとただしたのに対して、二月議会で基本方針を示した後、順次企業にコンペ参加意向の確認打診を行っている、昨今の経済状況が厳しい中、明確ではないが、何グループかが参加の方向で検討しており、できるだけ早くどういう形で実施するかも含めて方針を確定した上でコンペを実施したいと考えているとの答弁がありました。
さらに、和歌山市の活性化のために医大跡地から南海和歌山市駅周辺を含めた町づくりをし、大阪からも人が来るような町にしてもらいたいとの要望がありました。
次に、県庁内へのパソコンの設置数並びにそのネットワークの状況についてただしたのに対し、県庁内でネットワークされたパソコンは、平成十一年度現在一千百八台で、本年度四百四十台導入すると一千五百四十八台となり、全職員の三一・四%と約三分の一に配備されることとなるとの答弁がありました。
さらに、インターネットに接続するとメリットはあるのか、また全国的には本県はどれくらいの水準にあるのかとただしたのに対し、パソコンの設置の全国順位は三十七位にあり、今後の導入は財政的に厳しい状況にあるため関係課と鋭意調整中である、メリットを享受するには台数だけでなく利活用していくことが必要であるので、県庁内に設置している県情報システム推進委員会で利活用を検討しているとの答弁がありました。
続いて、全職員にインターネットを接続したらどれくらいの費用になるのかとただしたのに対し、全職員にインターネットに接続したパソコンを配置するには年間約三億円必要となるとの答弁がありました。
次に、七月一日から関空─羽田便が三往復増便され非常に便利になったが、その結果、ダイヤ間の空き時間が一番長い場合で何時間程度になったのかとただしたのに対し、関空発羽田行きの便で午前中六時間程度空き時間があったが、現在一番長い空き時間は羽田発関空行きの四時間弱となっているとの答弁がありました。
空き時間が短くなったということで大変好評であるが、乗り入れている三航空会社間の搭乗手続等、連携はどのようになっているのかとただしたのに対して、関空については九月上旬から手続カウンターが一元化されることになっている、料金等については今のところ公正取引委員会との関係で一元化ということにはなっていないとの答弁がありました。今後、料金の一元化等に努力して、利便性の向上を根気よく求めていただきたいとの要望がありました。
続いて、和歌山工科大学の進捗状況について、今年度十四億円が予算計上されているが、その内訳をただしたのに対して、十四億円の内訳は用地造成と今年度準備財団を立ち上げるのでその経費であるとの答弁がありました。
用地造成の費用がかなり大きいが、今建設業界が大変な時期にあるので、できるだけ地元業者への配慮をお願いしたいとただしたのに対して、今後いろいろな工事が出てくると思うが、そのことをも踏まえながら工事を行ってまいりたいとの答弁がありました。
総務部関係では、まず初めに、財政運営プログラムの行政の守備範囲の明確化の中で、行政と民間の役割分担の明確化と市町村等への権限移譲の推進があるが、まず行政と民間の役割分担の明確化の意味とその具体的内容はどうかとただしたのに対し、民間に適当な受け皿のある事務事業についてはできるだけ民間に委託していくということであり、具体的には事業の内容、他府県の状況、民間における受け皿の有無等を考慮しながら進めてまいりたいとの答弁がありました。
市町村等への権限移譲の推進についてはどうかとただしたのに対し、住民に身近な行政は住民に身近な市町村が行うことを基本に、地方分権一括法により移譲された項目のほか、県独自でも市町村の要望を取り入れながら移譲を進めているとの答弁がありました。
続いて、県行政の守備範囲を明確化し外部委託を推進することが県の財政面から見た場合どのようなプラスになるのかとただしたのに対して、業務の外部委託については、行政みずからが行うより民間のノウハウを活用した低コストで効率的な業務運営が可能になることが一般的には期待されるが、個別具体的にどの業務の外部委託がどの程度効果があるかについては個々に検討を要する問題であると考えているとの答弁がありました。
次に、昨年、全国町村会から市町村の合併に関し、合併パターンを作成する場合にあっては町村及び地域住民の意見を取り入れた上で作成することなどを内容とする緊急要望が行われているが、今回の広域行政体制整備調査報告書にはこの要望内容が取り入れられているのかとただしたのに対し、本調査研究においては、和歌山社会経済研究所が市町村長に対し意向調査を実施し、参考としたところである、具体的な組み合わせについてはそれぞれの市町村でさまざまな意見があり、また和歌山市を除くすべての市町村を対象として作成したことから、客観的な指標により合併パターンを作成したものであるとの答弁がありました。
緊急要望は合併パターンの作成を県当局と想定していると考えられるが、今回の報告書と県の業務とどう関係するのかとただしたのに対し、県としては、社会経済研究所に委託して行った調査研究を基礎として今後有識者等による懇話会を設置し、ご意見をいただきながら要綱を作成してまいりたいとの答弁がありました。
報告書には市町村合併は最も有効な手段と書かれており、合併が前提となっていると思われる、県としてはこの部分をどう考えているのかとただしたのに対し、市町村合併は住民に大きな影響を及ぼす問題であり、自主的に判断していただくのが基本と考えている、しかし、地方分権や少子高齢化の進展や市町村財政など市町村の置かれている環境も変化しており、各地域において将来の市町村のあり方を議論することが大変重要である、こうしたことから、県としては市町村の取り組みや議論の材料となる要綱を作成してまいりたいとの答弁がありました。合併の問題については市町村が主体的となるべきであり、その主体性を尊重してほしいとの要望がありました。
以上のような審議の結果、当委員会に付託されました議案第百二十号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。知事専決処分報告報第三号、報第四号及び報第六号については全会一致で承認されました。
次に、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第二号は継続審査と決しました。
以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(下川俊樹君) 福祉環境委員会委員長玉置公良君。
〔玉置公良君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(玉置公良君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案二件、請願の継続審査一件であります。
委員会は、七月十日、第二委員会室において開催し、福祉保健部、環境生活部の順に当局から説明を聴取した後、審議に入りました。
各委員の質疑、意見、要望等の主なものは、次のとおりであります。
福祉保健部関係では、まず最初に介護保険の問題が取り上げられました。介護保険制度が大きな混乱もなくスタートしたとのことであるが、個々のケースでは問題が発生している、ケアマネジャーや利用者の話では、限度額いっぱいの計画をつくるとほとんどの人が負担が重く、経済的負担能力がなければサービスを受けたくても受けられず、サービスの水準が低下している実態がたくさんあるがどうかとただしたのに対し、四月以降、各市町村長を初め関係者等と話した結果、サービスの提供が途切れることのないよう努力され、ケアプランの作成が間に合わない、要介護認定が間に合わないということでサービスが受けられないことはなかったと認識している、しかし、一部ではサービスの利用料が多くかかることから四月はサービスが少なくなったが、五月に入って徐々に定着していると聞いている、今後は低所得者の方々への対応について国に対し強く要望していきたいとの答弁がありました。
これに関連して、介護保険は本人の希望により自由にサービスのよい施設を選択できる制度であるが、施設が少なく選択できないのが現状であるがどうか、在宅要介護者には、MRSAの保菌者や酸素吸入器、ネブライザー、人工呼吸器、経管栄養等を利用している高齢者は入所を希望しても医療行為が必要ということで施設側から拒否されているのが実態であるがどうかとただしたのに対し、施設サービスの供給量の確保が必要であり、本年三月、市町村の計画を基本に県介護保険事業支援計画を作成、今後は本計画に基づき介護保険施設を積極的、計画的に整備していきたい、介護保険施設の入所についてはそれぞれ基準を設けており、治療が必要な人は病院へ入院し、治療が終了すれば入所できることになっているが、ベッドがあいており、かつ医師が治療行為が必要でないと判断した人が入所拒否されることのないよう指導していきたいとの答弁があり、これに対し委員から、実態が改善されるようにとの強い要望がありました。
次に、看護婦需給計画の見直しについて、九月に国に対し報告することとなっているが、現在どのような作業を行っているのか、看護婦の夜勤回数は国の指導で八回に努力することとなっているが、県内医療機関の半数が満たされていない、育児休暇、夏期休暇等の休日の問題や手術が多い職場もあり、職場の実態把握が大切で、その実態から需要見通しをつくるべきである、今、初歩的なミス等で医療事故が多発しており、看護婦不足は医療事故にもつながるおそれがあり、これらをどのように考えているのかとただしたのに対し、国においては看護職員の需給に対する検討会を設置し、基本方針が出されたところである、需要数については、二次保健医療圏ごと、就業先別に積み上げる等が示されており、現在県において調整中である、今後はこれらの点を十分考慮し、取り組んでいきたいとの答弁がありました。
次に、地対財特法も余すところ二年であり、これからの同和行政を県はどのように考えているのかとただしたのに対し、地対財特法は平成十三年度をもって終了、再度の延長は見込めない、現在六十余りある同和対策事業を見直し、基本的には一般施策に移行すべきであると考えており、今後見直しの基本方針を策定し、県同和対策協議会で協議決定していきたい、一般施策への移行に当たっては、基本的人権の尊重という目標をしっかりと見据え、地域の実情や事業の必要性の的確な把握に努めたいとの答弁がありました。
これに対し他の委員から、住宅資金の貸付金の償還等まだ問題が残っており、今後十分実態把握に努めてほしいとの強い要望がありました。
次に、法人の経営状況についてであるが、ビッグ愛の運営管理を法人で行っているが、現在の状況はどうか、財政健全化のための財政運営プログラムにおいて外郭団体の見直しが打ち出されているが、県の指導方針はどうかとただしたのに対し、ビッグ愛の運営管理は県社会福祉事業団に委託され、管理経費は県からの委託料で賄われている、平成十一年度においては会議室等の使用料収入が見込みを上回り、良好な経営状況となっている、経営の健全化についてであるが、財団法人グリーンピア南紀に対しては経営改善計画を策定させ経営指導を行っているところであり、社会福祉事業団については施設別に所管する課において経営の健全化を指導しているとの答弁がありました。
次に、JR紀勢線ではトイレなし列車が三十数本も運行されており、この改善について県もJR西日本や国に対し改善要望をしているが、高齢者を初めとするさまざまな方々が列車を利用しており、福祉の問題としてとらえ、JR西日本等に対しさらなる要望を行うようとの意見がありました。
次に、橋本市の産業廃棄物問題で高野口保健所内に健康相談窓口を設置しているが、その相談件数、相談内容はどうか、血中濃度測定希望者が六百人以上いると聞くが、住民の希望に対する県の基本的な考え方はどうかとただしたのに対し、健康相談窓口にはこれまで十二件の相談があり、内容の主なものは、健康に関すること、環境、農作物等に関するものである、血中濃度測定については基本的に希望者全員に実施するものとは考えていないが、地域住民の方々の健康不安を解消するため十分話し合いを行い、理解をいただくよう努めていきたいとの答弁がありました。
次に、雪印製品による食中毒発生の県内の病院、福祉施設、保育所等における現在の状況についてただしたのに対し、病院では三カ所で使用されていたが、いずれも発症事例はなかった、福祉施設では一施設が使用していたが発症事例はなく、保育所は使用しているところはなかったとの答弁がありました。
このほか、ホームヘルパーの身分保障の問題、県下でのセラチア菌による院内感染の発症事例について質疑がありました。
次に環境生活部関係では、まず橋本市における日本工業所の産業廃棄物問題の総括が部長より述べられました。総括では、日本工業所は平成六年四月ごろから自社の廃棄物を埋め立て処分するということで事業を開始、平成七年夏ごろから高野口保健所に対し悪臭や黒煙等の苦情が多く寄せられ、設備の改善や新規廃棄物の受け入れ中止等、再三の指導にもかかわらず改善されず、平成八年九月、廃棄物の搬入停止及び夜間焼却停止等の改善命令を発し、平成九年五月一日、焼却を停止させた、しかし、残された大量の廃棄物の除去が課題となり、検討の結果、財団法人和歌山環境保全公社から一億五千万円の資金援助を得、社団法人和歌山県産業廃棄物協会に依頼して搬出作業を行う予定であったが、日本工業所が敷地内への立ち入りを拒否したため、結果的に同社に搬出依頼をせざるを得なかった、結論として、このような問題を現場の一部職員に任せ、本庁には現場の情報が入らず、地域住民への説明も不十分なものであったため、県に対し不信感を募らせる結果となった、今後は、もっと地域住民と話し合いを行い、理解をいただいた上で問題解決に当たりたいとの決意が披露されました。
こうした県の総括に対し委員から、これは個人の職員ですべて引き起こされたこととなっているが、本庁の責任はどうか、本庁は現場の情報をどのようにして把握しているのか、また、余りにも業者のペースで物事が進められ、業者は厚生省に対し県の指導に従っただけであり処分は不当との審査請求をしているがどうかとただしたのに対し、今後、職員に対しては厳しく指導していくとともに、住民の声を反映させてまいりたい、厚生省に対する審査請求については現在審査中であるとの答弁がありました。
これに関連して委員から、地元住民との合意文書の中に現場処理するジオメルト工法というのがあるが、能勢町ではこれは中断している、これの実証実験はまだ十分と言えず、二次公害も心配されている、もっと実験回数を多くし、実績を踏まえ、地元住民との対話を密にし、進めてほしいとの強い要望がありました。
以上のような質疑の結果、当委員会に付託されました議案第百二十一号、議案第百二十二号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
さらに、請願につきましては、議請第七号はさらに継続審査とすべきものと決しました。
何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(下川俊樹君) 経済警察委員会委員長新島 雄君。
〔新島 雄君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(新島 雄君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、知事専決処分報告一件であります。
当委員会は、七月十日、第三委員会室で開催し、当局から付託案件等について説明を聴取した後、審議に入りました。
各委員の質疑、意見並びに要望等の主なものは、次のとおりであります。
公安委員会関係では、初めに、県下で交通事故が年々増加傾向にあるが、交通取り締まりの現状はどうなっているのかとただしたのに対し、本年六月末現在、飲酒運転、無免許運転、超高速度違反の交通三悪は約六千件を検挙しているが、去年に比べ約四百件の減少であり、総検挙件数も約五万件の検挙のうち約九千件減少している、このような取り締まり件数の減少は全国的な傾向でもあるが、内外の要因を十分検討して現場警察官が取り締まりに専念できる環境づくりに努めている、中でも交通指導取り締まりは交通事故抑止にとって即効的かつ最も効果的な対策であるとの認識に立って、小さな違反も見逃さず警告指導を徹底する一方、交通三悪の取り締まりを強化するなど、きめ細かな指導取り締まりを積極的かつ効果的に推進していくとの答弁がありました。
次に、少年犯罪に対する警察の取り組み、特に学校との連携はどうなっているのかとただしたのに対し、最近の少年犯罪の状況は件数も多いが、中身が凶悪化しており深刻な状況にあることから、重大な非行に対しては厳正な捜査で取り組んでいる、学校との連携については、警察、学校、少年補導センターの三者の連絡協議会を通じて努力しているが、学校内での非行事案は届け出がない限りわからないのが実情である、今後さらに一歩踏み込んだ形での実務的な対策会議などを行っていくとの答弁がありました。
また、学校では何をやっても許されるといった風潮があり、今のままでは学校が治外法権的になっていく危険があるが、制服警察官を定期的に派遣してはどうかとただしたのに対し、校内暴力は、原因、動機が学校教育と密接な関係にあり、本来、学校の適切な生徒指導によって未然に防止することが望ましいが、最近の少年事件は学校教育の限界を逸脱していると見られる事件も発生している、既に小学校を含め、ほとんどの高校、中学校で警察官を派遣して、薬物乱用防止教室または防犯教室等を実施しているが、今後は関係機関とも協議の上、その指導だけではなく、法と規範についても指導していきたいと考えている、少年法の改正についても国民の間で議論されていることは承知しており、関心を持って見守っている、今後も教育委員会や地域社会の協力を得ながら、関係機関と連携を密にして少年非行防止に努めていきたいとの答弁がありました。
次に、警察官に対する公務執行妨害事案や交番等に対する器物損壊事件が増加していると聞くがどうかとただしたのに対し、今年発生した事案のすべてが警察官が第一線の現場で活動中に受けた攻撃であり、警察官に対しての暴言や全くいわれのない悪意とも言えるような抗議等、言葉などによる攻撃が昨年来急増している、交番等の損壊事件については、四警察署の交番のガラスや交番に駐車中のミニパトカーを損壊させた事案や、車を盗んだ疑いで職務質問中、容疑者が急に車を発進させて捜査用車両に激突し捜査員二名に重軽傷を負わせる事案も発生している、全国的に警察に対して厳しい批判が寄せられている状況に乗じているものと考えられる、警察としては、国民の厳しい批判を真摯に受けとめ、事件事故はもとより各種の相談等に対して迅速・的確な対応に努めているが、現場の警察官、活動拠点の交番等への攻撃が続くと現場の士気の低下が危惧される、ひいては県民の方々の安全確保に大きく影響するおそれがあるため、士気の高揚に配慮した指導などを行っているとの答弁がありました。
商工労働部関係では、初めに、日銀の短観では大企業の製造業を中心に景況判断を大幅に改善する一方、中小企業の非製造業は相変わらず低位であり、景況感の二極分化が示される中、本年上半期の倒産件数も九十三件とふえている、このような県内の厳しい景気状況について県はどう判断しているのかとただしたのに対し、全国の景気は厳しい状況を脱していないが、各種の政策効果、アジア経済の回復に加え、民間企業を中心した自律的な回復が見られると景況分析をしている、大企業の製造業を中心にプラスに転じているが、大企業と中小企業の格差や業種間での格差も見られる、中でも近畿は全国に比べて厳しい状況であり、本県の社会経済研究所で調査した景気動向によると三月調査の段階でも全国に比べて低位にあり、引き続き厳しい状況にあると認識しているとの答弁がありました。
次に、雇用が厳しい中で職業安定課等が労働局に移管したが、東京の指標で画一的に雇用対策をされると県の施策ができなくなるのではないかとただしたのに対し、四月から労働局ができ、その際の役割分担として、従来からの国の業務のほか県が行っていた国の機関委任事務も労働局の業務となった、県では法律等で定められた業務及び地域の実情に応じた雇用対策などの業務を行うこととなったことを受け、四月に労政能力開発課内に雇用推進室を設け、県の施策を実施している、しかしながら、効果的な雇用対策の実施には国と県の連携が重要であり、労働関係調整会議及び雇用対策連絡調整会議を開催し、地域の雇用情勢の実情に応じた施策について意見交換し、連携を図りながら実施してまいりたいとの答弁があり、職業安定行政が国に移管したことに危惧を抱いているので、国ばかりに任すのではなく、現場を知っている県がこの実情を解消する独自の取り組みをするよう要望がありました。
関連して、きのくに人材Uターンフェアでは県内で何人ぐらいの求人があるのかとただしたのに対し、昨年の実績は四月に四十四社の参加があり、八百人余りが来場した中で五十一人、八月には百十社が参加し、千百人以上が来場した中で百五十三人の内定者が出たとの答弁があり、委員からは、より多くの求人が得られるよう努力してもらいたいとの要望がありました。
次に、香港に関して県の方からどんなミッションを行っているのかとただしたのに対し、本年度はレザーフェア、昨年十一月には紀州夢市を行ったほか、民間団体の主体的な活動として、和歌山市の青年会議所、中学生の派遣等、香港事務所を開設して以来この五月まで約三十件の実績がある、県では平成九年十一月に設立した県国際経済交流推進協議会等を通じ働きかけてまいりたいとの答弁があり、委員からは、県が主体となって多くのミッションを送り込んでほしい、また、香港では県から一名、現地スタッフ一名の計二名で非常によくやっている、その熱意を県庁として一生懸命受けとめてほしいとの要望がありました。
次に、きのくにベンチャーランド事業についてただしたのに対し、産・学・官研究交流については、地元大学等の先生方から提案されたテーマのうち企業の参加希望の多かった二十六テーマにつき研究交流会を開催するとともに、産・学・官共同研究を実施することとしている、その他、総合相談窓口の体制強化、企業家の発掘・育成事業の実施、創造法に基づく認定、経営革新法に基づく承認を行っているとの答弁があり、委員からは、創造法の認定を平成八年に受けた和歌山市内の企業が販路開拓に苦労しているので、全庁的に取り組む体制づくりをするよう要望がありました。
このほか、地場産業の育成・支援施策及び貸金業者に対する指導監督について質疑、要望がありました。
以上が、当委員会における審査の概要であります。
当委員会に付託されました知事専決処分報告報第三号は、全会一致をもって承認すべきものと決しました。
以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(下川俊樹君) 農林水産委員会委員長大沢広太郎君。
〔大沢広太郎君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(大沢広太郎君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案一件であります。
委員会は、七月十日、第四委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、審議に入りました。
各委員の質疑、意見及び要望等の主なものは、次のとおりであります。
まず、新農業基本法が制定されたのを受けて和歌山県では農業ビジョンを策定するのかどうかとただしたのに対し、本県では二〇一〇年を目標とした農業振興計画を既に策定しているが、国の基本計画に係る目標数値の見直しについて現在関係課で取り組んでいるところであるとの答弁がありました。
次に、国の施策が都市に偏らないよう留意すべきだと思うがどうかとただしたのに対し、農林水産業は人の生命の基本的な部分にかかわっている産業であるので、今後予算が減じられるようなことがあれば予算の配分等を中心に農林水産業の重要性を国に訴えていくとの答弁がありました。
続いて、循環型社会形成推進基本法の成立に伴い、農林水産部においてもリサイクル施策の確立がなされると思うが、横断的な施策の確立を図っていただきたいとただしたのに対し、循環型社会形成推進基本法の成立とともに食品循環資源の再利用等の促進に関する法律が成立しており、マスタープランを作成する、また有機性資源のリサイクル技術の開発に関する試験を農業試験場等で実施しており、堆肥としての農業面での活用においては製品の安全性及び品質の安定性が今後の課題と考えているとの答弁がありました。
次に、農業者年金の制度改正問題について、県内の農業者年金の団体が、昨年十二月の改革大綱(案)では年金支給額の平均三割カット、四十六歳以下の保険料掛け損等が生じるため、かなり反発があると聞いているが、現在の状況はどうかとただしたのに対し、過去三回開かれた国の意見交換会では、やはり年金支給額の平均三割カット、四十六歳以下の掛け損等について協議をしているとの答弁があり、委員から、農業者年金団体が要望しているものと異なる方向が国から示された場合、県は農業者の立場に立つようにとの要望がありました。
続いて、卸売市場の手数料の自由化について国で検討されているが、県内市場の卸や仲卸への影響をどう考えるのかとただしたのに対し、手数料率は開設者が業務規定の中で定めることになっており、地方市場では地場生産、地場消費のウエートも高く影響は少ないと考えているが、メリット、デメリットの両面があるので、この問題については関係団体と協力しながら対応を検討しているところであるとの答弁があり、委員から、個人出荷者が多い地方の卸売市場が存続できるような施策を考えてほしいとの要望がありました。
次に梅問題について、梅の園地において地温の高い場所や降雨状況によって土壌水分の不足などが見受けられ、これらの対策を講じるため地温、降水量の調査や土壌分析結果によって適切な指導が必要であると考えるがその実施状況はどうかとただしたのに対し、地温や土壌水分調査については総合実証園の中で実施しており、土壌分析は現地指導機関の実施分は別として、毎年百から百五十点は実施しているとの答弁があり、また、土壌の分析装置は各農協等でも整備されていると聞くが分析に携わる技術者の養成をどのように進めているのかとただしたのに対し、技術者の養成についてはこれまでも試験研究機関が普及センターや農協の関係者に研修を行い、現地での取り組みや技術指導に活用しているところであるとの答弁がありました。
関連して、梅の研究センター設置の検討に当たっては、代表者による検討だけでなく、ワーキンググループ等実務者レベルでの検討も考えられたいと思うが、今後その内容も含めて提示し、農林水産委員会での検討が必要であると思うがとただしたのに対し、基本構想の策定に際しては、うめ研究機関設置検討協議会のほかに専門家によるうめ研究機関等推進委員会を設置し、農林水産委員長にも委員として参画していただきたいと考えているとの答弁がありました。
次に梅の農地開発について、予算上厳しい面があるとの説明を受けているが、栽培指導との調整がとれていないのではないか、事業でできる部分については農林水産省へ提起するとともに、地元農家に対し、従来型の整備でいくのか、高度の整備を行うのか条件を提示し、農家が選択できるような取り組みができないのかとただしたのに対し、国は農地造成に関して縮小の方向にあり、十アール当たりの事業費にも三百万円の制限がある、それ以上のものは地元の負担がかさむことになるが、整備の水準については地元の意見を聞きながら進めていきたいとの答弁がありました。
また、農村環境の改善を進めるのはよいが、農業集落排水事業で宅内改造費などの負担ができず、公庫資金等の借り入れも困難な家庭があり事業の推進に支障が出ている、市町村では無利子融資等の検討をしているところもあるが、県として助成などの検討を行っているかとただしたのに対し、宅内改造費等の助成については公共下水道事業等とも関係するので、現在下水道課など関係課で構成するワーキンググループにおいて市町村が行う助成に対し県が助成する方向で検討を行っているとの答弁がありました。
次に、現在国で検討中の林業基本法改正案は林業の憲法とも言うべきものであり、この法案の中に資源循環型施策の充実という考え方を盛り込ませるべきだと考えるがどうかとただしたのに対し、現在の国での検討内容は木材生産機能のみならず森林の多面的な機能の高度発揮という観点に立っており、その中で循環型という新しい考え方があらわれてきた、改正法案の中でも自然に優しい循環するエネルギーのもとである木材資源の有効活用という新しい思想が取り入れられると考えているとの答弁がありました。
また、木造施設を建設する場合、国や県の助成制度はないのかとただしたのに対し、現在のところ公共施設の木造化については市町村に対し助成を行っており、また、公共土木事業における木材の利用については本年度新たに木製ブロックや木製幕板型枠の利用推進に取り組むこととしているとの答弁がありました。
次に煙樹ケ浜の松くい虫防除の効果についてただしたのに対し、薬剤散布によって被害は最小限に食いとめられ、防除の効果はあったとの答弁がありました。
さらに関連して、西山地域の松の樹種転換の事業については森林組合等の作業員を雇用して行うべきではないかとただしたのに対し、松の木の伐倒等は山仕事に精通した森林組合等を活用するよう町とも協議していきたいとの答弁がありました。
次に、中層式浮き魚礁投入後の成果はどうかとただしたのに対し、平成十二年三月に三基設置し、平成十二年、十三年の二カ年で効果調査を実施する、漁業者の話では、梶取崎ではシイラが、潮岬ではカツオがついていると聞いているが、市江崎では都合により引き上げているとの答弁がありました。
関連して、浮き魚礁一基にトラブルがあったと聞いているがどうなのか、また浮き魚礁について今後はどう進めるのかとただしたのに対し、設置水深に問題があったようだが、八月末には再設置する、また、二カ年の調査結果を踏まえ、国で実施される事業採択に向けて積極的に取り組み、平成十四年度以降に中層式浮き魚礁の設置を展開していきたいとの答弁がありました。関連して、効果調査とあわせて漁協を通じて浮き魚礁のPRをもっと行うようにとの要望がありました。
また、海洋深層水について、他県では商品化の展開等積極的に進めている事例もあるが、本県のその後の取り組みはどうかとただしたのに対し、先行している他所にない特徴づけが必要であるため、今後の取り組みの方向等の検討を行うワーキングを六月二十日に開催したところであり、平成十二年七月に第一回試験採水を行い、基礎的な調査研究に着手することとなっているとの答弁がありました。
続いて、海を埋め立てた場合の漁業者への補償と漁業権について、及び県漁業協同組合連合会の役割は何かとただしたのに対し、地先では共同漁業権に基づく漁業や許可による漁業等が営まれており、海域を埋め立てることによる漁場の喪失や漁業資源に影響を及ぼす場合には漁業補償の対象となっている、漁業補償の配分は過去の水揚げ実績等によりそれぞれの組合内でのコンセンサスを得て決めている、また、県漁業協同組合連合会は経済事業を初め各漁協への指導事業等を行っており、共同漁業権についてはそれぞれの漁協が管理しているとの答弁がありました。
このほか、農地費の繰越額が大きい理由、野生鳥獣による農作物への被害、漁港用地の管理方法についての質疑がありました。
以上のような審議の結果、当委員会に付託されました議案第百二十五号については全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決しました。
なお、当委員会から資源循環型施策の充実に関する意見書案が提出される運びとなっておりますので、よろしくお願いをいたします。
以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(下川俊樹君) 建設委員会委員長木下善之君。
〔木下善之君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(木下善之君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案九件、請願は継続審査分一件であります。
委員会は、七月十日、第五委員会室において開催し、企業局、土木部の順に当局から説明を聴取した後、審議に入りました。
各委員の質疑、意見、要望の主なものは、次のとおりであります。
企業局関係では、保有土地について以前からも売却を進めるよう要望しており、ある程度進展していると思うが、経過等については今後とも報告されたいとの要望があり、またこれに関連して、土地の売却については、商工労働部との連携、民間活力の利用、PRの方法を工夫するなど、企業局として一層努力されたいとの要望がありました。
土木部関係では、まず和歌山下津港湾岸道路の早期取り組みの必要性についてただしたのに対し、和歌山下津港湾岸道路については、湾岸道路整備促進議員連盟の方々のご指導をいただき、土木部として鋭意勉強していきたいとの答弁がありました。
これに関連して、本道路を新規施策としてとらえず、今までに当然すべきであったという認識のもとに土木部挙げて積極的に取り組んでほしいとの要望がなされました。
次に、国道四百八十号のかつらぎ町平から大阪側へのトンネル、及び梨子ノ木トンネルの進捗状況、今後の取り組みについてただしたのに対し、府県間トンネルについては大阪府と連携調整を図りながら整備手法も含めて検討してまいりたい、梨子ノ木トンネルについては、トンネルの必要性等を整理し、国に要望してまいりたいとの答弁がありました。
また、県道阪本五條線の奈良県側の取り組み状況はどうかとただしたのに対し、待避所等の現道対策を行うため平成十二年度に予算化を行い、地元調整を進めているところであると聞いているとの答弁がありました。
さらに、議案第百二十七号、百二十八号、百二十九号のトンネル工事について、その工期はどうか、地形や掘削方法から工事期間中の変更契約が予測されるのではないか、また地元業者への下請発注についてどのように取り組んでいるのかとただしたのに対し、工期については、それぞれ二年七カ月、一年三カ月、三年である、トンネルの設計に当たっては地表部の地質調査等を行っているが、精度的に十分とは言えず、変更増が必要となる場合もある、下請については、県民所得の向上、景気押し上げのため、部長名で県内業者を選定するよう本工事契約時に要請する文書を手渡しているとの答弁がありました。
これに対して、指導は当然であるが、資材の運搬等にも幅広く地元業者に波及効果があるようにしていただきたいとの要望がなされました。
続いて京奈和自動車道について、紀北東道路の進捗状況はどうかとただしたのに対し、紀北東道路については昨年度より地元測量、調査のための事業説明会を実施しており、二地区を除く三十一地区において了解を得ている、今年度には測量・調査が完了した地区から予備設計に着手したい、今後地元との設計協議に入り、完了した地区から用地幅ぐいの設定を行っていく予定と聞いているとの答弁がありました。
次に、国道三百七十号に関連して築地阪井線の重根区画整理事業の促進についてどう取り組むのか、また阪井バイパスは区画整理事業の後に対応するのかとただしたのに対し、重根区画整理事業については平成十四年までとなっているが、平成十九年までとすることで国と協議している、早期の完成を目指して組合を指導していきたい、阪井バイパスについては重根区画整理事業と併行して実施することが可能である、海南市、地元役員の協力を得ながら都市計画決定に向けて努力しているところである、決定後は事業の早期着手に努めてまいりたいとの答弁がありました。
続いて、JR海南駅の鉄道高架に関連して、残事業の側道整備について、その箇所と見通しはどうかとただしたのに対し、高架側道一号線は藤白から築地阪井線までの千五十メートルであり、平成十二年度末供用開始を目指して全線工事中である、高架側道二号線は日方川南からトンネルまでの五百五十メートルであり、本年九月末までに橋脚を設ける予定である、高架側道三号線は海南高野線から藤白までの千三百九十メートルであり、未供用の日方川から海南金屋線の区間を本年九月末に完成の見込みであるとの答弁がありました。
次に近畿自動車道紀勢線の照明及び舗装について、昨年十二月に委員会で要望したがその後の状況はどうかとただしたのに対し、関西空港分岐以南の照明施設の設置及び舗装補修の推進については、昨年十二月の議会後、日本道路公団和歌山管理事務所長に対し文書で要望を行った、その結果、和歌山インターチェンジから海南インターチェンジ間の上下三千メートルについては昨年度より舗装補修を実施しており、八月中旬に終わる予定である、また今年度より和歌山インターチェンジから北側についても必要な箇所について補修を実施していくと聞いている、照明施設についても引き続き機会あるごとに要望してまいりたいとの答弁がありました。
これに対し重ねて、照明施設については平成十一年度では設置されていない、今後は残った予算での対応ではなく年度当初から箇所づけされるよう働きかけるとともに、全線において道路両側で規定に沿った設置を要望すべきではないかと土木部の考えをただしたのに対し、安全面だけでなく和歌山のイメージアップのためにも照明施設について土木部としても鋭意取り組んでまいりたいとの答弁がありました。
同じく、近畿自動車道紀勢線の海南─吉備間四車線化に関連して、影響を受ける下流の河川事業等については担当する各課において十分な調整を図られたいとの要望がありました。
また、大手ゼネコンの債務が取りざたされている中でゼロ金利解除の方向が決定的な動きがあり、これによる建設業界への影響並びに公共事業への影響についてどう考えるのかとただしたのに対し、ゼロ金利解除の方向は認識している、バブル崩壊の後遺症によりゼネコンの財務内容は悪く、また厳しい財政状況の中で公共事業も減少し、経営環境がより厳しくなってくる、また、経営事項審査でも有利子負債が多いと点数が下がるように改正され、ゼネコンの淘汰の時代が来ている、公共事業への影響については、ゼネコンの倒産により工事の中断、おくれが予想される、したがって、これらの情報収集、危機管理体制の確立が重要である、県内企業については、受注機会の拡大を図り、体力をつけておく必要があると考えているとの答弁がありました。
続いて、LNG火力関係の仮設備工事に関連して、機材運搬用として紀の川右岸道路が地元の反対により利用が難しいと聞くが土木部としてどう取り組んでいるのかとただしたのに対し、国道二十六号から西防埋立地に向けての紀の川右岸道路は河川堤防の上を通るルートで、地元に対し説明会を開催し、今後、道路、橋梁などの調査設計並びに用地買収を行っていきたい、なお、関西電力が予定しているLNG火力関係の仮設備工事に係る道路は住友金属構内を通過して行われると聞いているとの答弁がありました。
次に、緊急雇用対策の一環として二月議会に計上された放置艇の実態調査についてただしたのに対し、緊急雇用特別交付金を活用した放置艇解消緊急対策事業による実態調査の結果、和歌山下津港エリアに二千五百三十隻の放置艇が確認され、また二十カ所の収容可能地が確認できた、この事業により約四百人・日の雇用を生み出すことができた、今年度も引き続き調査を行うこととしているとの答弁がありました。
これに対し、今後、放置艇はふえることはあっても減ることはない、放置艇として取り締まるだけではなく、係留場所を確保し景観を保持することが重要である、係留場所の確保と指定、係留料金等について早急に案をまとめていただきたいとの要望がありました。
次に、和歌川河川公園、紀三井寺運動公園等の植栽等を含めた適切な管理のあり方はどうかとただしたのに対し、既存の公園については適切な管理のための取り組みを進めてまいりたい、新規に整備する場合はワークショップなどの手法を用い、住民の意見を反映してまいりたいとの答弁がありました。
また、和歌川と土入川のしゅんせつについてただしたのに対し、和歌川については水質に悪影響を与えている底泥のしゅんせつを行ってまいりたい、土入川については係留船舶等の対策も含めて検討してまいりたいとの答弁がありました。
また、財政的な問題もあると思うが、河川修繕、道路維持について予算の組み方を検討し、台風シーズンまでに対応してほしいとの要望がありました。
このほか、県道花園美里線の地蔵トンネルの見通しについて、国道三百七十号と国道四百二十四号との交差点の改良状況について、県道海南金屋線の重根地区の改良について等の質疑が交わされました。
以上のような審議の結果、当委員会に付託されました議案第百二十三号及び議案第百二十六号から議案第百三十三号までは、全会一致をもって可決すべきものと決しました。
知事専決処分報告につきましては、報第三号及び報第七号は全会一致をもって、また報第五号は賛成多数をもって、それぞれ承認すべきものと決しました。
また、請願については、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第一号は継続審査すべきものと決しました。
なお、当委員会から道路特定財源の堅持等に関する意見書案が提案される運びとなっておりますので、よろしくお願いをいたします。
以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をよろしくお願い申し上げます。
○議長(下川俊樹君) 以上で、常任委員会委員長の報告が終わりました。
これより、委員長の報告に対する質疑に入ります。──質疑なしと認めます。
お諮りいたします。ただいま議題となっております案件について討論の通告がありませんので、これより直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(下川俊樹君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
これより採決に入ります。
まず、議案第百二十号から議案第百三十三号までを一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(下川俊樹君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、知事専決処分報告報第五号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、承認であります。
本件を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(下川俊樹君) 起立多数であります。よって、本件はこれを承認することに決定いたしました。
次に、報第三号、報第四号、報第六号及び報第七号を一括して採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、いずれも承認であります。
本件を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(下川俊樹君) 起立全員であります。よって、本件はいずれもこれを承認することに決定いたしました。
次に、請願四件を一括して採決いたします。
本請願は、いずれも委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(下川俊樹君) ご異議なしと認めます。よって、本請願はいずれも委員長の報告のとおり決定いたしました。
【日程第三 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件】
○議長(下川俊樹君) 次に日程第三、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(下川俊樹君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【日程第四 特別委員会閉会中継続審査の件】
○議長(下川俊樹君) 次に日程第四、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。同和対策、関西国際空港対策、水資源対策及び半島振興過疎対策の各特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(下川俊樹君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
この際、報告いたします。
議案の追加提出がありました。
〔巻末の「参考資料」を参照〕
○議長(下川俊樹君) お諮りいたします。ただいま報告の議案第百三十八号及び議案第百三十九号を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(下川俊樹君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【追加日程 議案第百三十八号及び議案第百三十九号】
○議長(下川俊樹君) 議案第百三十八号及び議案第百三十九号を議題といたします。
議案はお手元に配付しておりますので、まず当局の説明を求めます。
知事西口 勇君。
〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) ただいま上程されました議案第百三十八号及び百三十九号は、県監査委員高瀬勝助君、森正樹君が七月十三日、辞職いたしましたので、その後任として木下善之君、冨安民浩君を選任いたしたく、同意をお願いするものであります。
何とぞ、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(下川俊樹君) 以上で、当局の説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
本案について質疑はありませんか。──質疑なしと認めます。
お諮りいたします。本案については、いずれも委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(下川俊樹君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
これより採決に入ります。
まず、議案第百三十八号和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
本県監査委員に木下善之君を選任するにつき同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(下川俊樹君) 起立多数であります。よって、議案第百三十八号はこれに同意することに決定いたしました。
次に、議案第百三十九号和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
本県監査委員に冨安民浩君を選任するにつき同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(下川俊樹君) 起立多数であります。よって、議案第百三十九号はこれに同意することに決定いたしました。
【日程第五 常任委員選任の件】
○議長(下川俊樹君) 日程第五、常任委員選任の件を議題といたします。
常任委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
総務委員会委員
堀 本 隆 男 君
木 下 善 之 君
永 井 佑 治 君
高 瀬 勝 助 君
井 出 益 弘 君
鶴 田 至 弘 君
神 出 政 巳 君
玉 置 公 良 君
以上八人
福祉環境委員会委員
山 田 正 彦 君
阪 部 菊 雄 君
尾 崎 要 二 君
向 井 嘉 久 藏 君
村 岡 キ ミ 子 君
冨 安 民 浩 君
松 本 貞 次 君
以上七人
経済警察委員会委員
新 島 雄 君
松 本 泰 造 君
大 沢 広 太 郎 君
谷 洋 一 君
町 田 亘 君
中 村 裕 一 君
飯 田 敬 文 君
野 見 山 海 君
以上八人
農林水産委員会委員
佐 田 頴 一 君
坂 本 登 君
小 原 泰 君
木 下 秀 男 君
高 田 由 一 君
江 上 柳 助 君
原 日 出 夫 君
以上七人
建設委員会委員
門 三 佐 博 君
西 本 長 弘 君
宇 治 田 栄 蔵 君
宗 正 彦 君
橋 本 進 君
中 山 豊 君
森 正 樹 君
和 田 正 人 君
以上八人
文教委員会委員
小 川 武 君
吉 井 和 視 君
平 越 孝 哉 君
下 川 俊 樹 君
金 田 眞 君
大 江 康 弘 君
新 田 和 弘 君
山 下 直 也 君
以上八人
─────────────────────
○議長(下川俊樹君) お諮りいたします。ただいま朗読した諸君を常任委員として指名することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(下川俊樹君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名した諸君を常任委員に選任することに決定いたしました。
【日程第六 常任委員会の委員長及び副委員長選任の件】
○議長(下川俊樹君) 次に日程第六、常任委員会の委員長及び副委員長選任の件を議題といたします。
常任委員会の委員長及び副委員長選任については、委員会条例第六条第二項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
総務委員会委員長 永 井 佑 治 君
同副委員長 神 出 政 巳 君
福祉環境委員会委員長 向 井 嘉 久 藏 君
同副委員長 山 田 正 彦 君
経済警察委員会委員長 松 本 泰 造 君
同副委員長 飯 田 敬 文 君
農林水産委員会委員長 佐 田 頴 一 君
同副委員長 坂 本 登 君
建設委員会委員長 和 田 正 人 君
同副委員長 宇 治 田 栄 蔵 君
文教委員会委員長 山 下 直 也 君
同副委員長 吉 井 和 視 君
─────────────────────
○議長(下川俊樹君) ただいま朗読した諸君を各常任委員会の委員長及び副委員長として指名することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(下川俊樹君) 起立全員であります。よって、ただいま指名した諸君を各常任委員会の委員長及び副委員長に選任することに決定いたしました。
この際、報告いたします。
知事西口勇君から、退職の申し出がありました。
お諮りいたします。ただいま報告の知事西口勇君の退職の件を本日の日程に追加し、議題といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(下川俊樹君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【追加日程 知事退職の件】
○議長(下川俊樹君) 知事西口勇君の退職の件を議題といたします。
まず、その申出書を朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
辞 職 願
私儀
健康上の理由により辞職いたしたく同意下さいますようお願いいたします
平成十二年七月十三日
和歌山県知事 西 口 勇
和歌山県議会議長 下 川 俊 樹 殿
─────────────────────
○議長(下川俊樹君) お諮りいたします。知事西口勇君の退職の件につきこれに同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(下川俊樹君) 起立全員であります。よって、本件はこれに同意することに決定いたしました。
この際、西口勇君から発言の申し出がありますので、これを許可いたします。
西口 勇君。
〔西口 勇君、登壇〕(拍手)
○西口 勇君 お疲れのところ、特に議長のお許しをいただき、発言の機会を賜りまして、また議員各位には、平成十二年度六月定例議会に上程させていただきました諸議案につきまして、本日可決承認いただきましたことに厚くお礼を申し上げます。
初めに、今日まで多大なるご支援、ご協力を賜ってまいりました議員初め県民の皆様方に、心から感謝を申し上げたいと存じます。
また、先ほど、私の知事退任についてご同意をいただきまして、ありがとうございました。
思えば、平成七年十一月、知事に当選させていただき、以来、多くの皆さん方のご協力のもと、「真の心」を政治信条に全力で県政を進めてまいりました。県民の皆さんの声をできる限り県政に反映させること、このことを心に誓い、新しい試みやさまざまな施策の実施など、私なりに努力をしてきたつもりであります。
しかしながら、昨年夏、それまで走り過ぎてきたせいもあり、思わぬことでありましたが、体調を崩し、入院、休養をさせていただくという事態に陥り、大変ご迷惑をおかけいたしました。そうしたときに、本当に多くの皆さんから叱咤激励のお言葉をいただき、私はこの厳しい時代の転換期にあって、引き続き和歌山県の発展のために頑張ることを決意いたしました。
昨年秋の知事選挙では、多くの県民の皆さんのご支持を得て知事に再選させていただきました。以来、二十一世紀に輝く和歌山県の発展のために数々の課題に果敢に挑んでいく挑戦の県政を進め、その「挑戦」という言葉にみずからを鼓舞させ、奮い立たせながら取り組んできたところであります。
しかし、当初、早期に回復する見込みであり、またそのための努力もし、精いっぱいの気力で頑張ってまいりましたが、体調の回復が思うに任せず、十分な活動ができず、議会を初め県民の皆さんに申しわけなく存じております。
今、流動する社会情勢の中で県政も極めて重要な時期にあるとき、体調が戻らず十分な行動や力を発揮することができない自分自身に腹立たしく、こんなことでいいのか、果たしてこれで県民の皆さんの期待にこたえていると言えるのか、苦しみ、悩み、考え続けてまいりました。
その結論として、この体調では知事としての職務を全うできず、県民の皆さんにかえってご迷惑をおかけすると思い、この際、知事を退任する決意を固めました。
県議会を初め、ご支持をいただきました多くの皆様の負託にこたえることができず、まことに申しわけない次第でありますが、心からおわびを申し上げ、ご理解をいただきたいと存じます。任期途中で退任せざるを得ないことに断腸の思いでありますが、お許しをいただきたいと存じます。
百八万県民の皆さん、先人から引き継いできたこのふるさと和歌山県は、どこにも負けない、すばらしいふるさとであります。そして、無限の可能性と不変の輝きを持っております。どうか、自信と誇りを持ち続けてください。
そして、議員の皆さん、議会と行政は県政の両輪であります。どうかこれからも大いにご活躍いただき、和歌山県を新しい時代に導いていただくようお願いをいたします。
これまでの皆さん方のご支援に心から感謝を申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
皆さん、本当にありがとうございました。
○議長(下川俊樹君) 次に、宗正彦君から発言の申し出がありますので、これを許可いたします。
十五番宗 正彦君。
〔宗 正彦君、登壇〕(拍手)
○宗 正彦君 お許しを得まして、一言、発言させていただきたいと思います。
ただいま、西口知事から退任の意思表明がございました。突然のことで、私自身も大変驚いています。
西口知事におかれましては、四年七カ月前、県民の大きな支持を得られ、知事に当選されました。就任後は、一貫して開かれた県政の実現と、だれもが住んでよかったと実感のできるふるさとを築くことに全精力を傾けられ、知事として力強く県政を進めてこられました。
この間を顧みますると、我が国の社会経済情勢は、バブル経済の破綻、あるいは金融再編等、非常に厳しい状況が続き、本県におきましても大変困難な、難しい時期であったと思います。
そうした中、西口知事は県政の各般にわたり積極的に取り組まれ、道路整備を初めとする交通体系の整備、健康福祉施設の整備あるいは人づくりなど、大きな成果をおさめてこられました。
まず、県民からの要望の強い交通体系の整備でありますが、県内二時間、域内六十分道路交通ネットワークを標榜され、湯浅御坊道路の開通、国道三百十一号の全線改良、さらには地域に密着した県道、農道、林道などの整備を進められ、本県の道路交通事情は大きく進展してまいりました。また、近畿自動車道紀勢線、京奈和自動車道等の高速道路も着々と進み、世紀のプロジェクトである紀淡海峡大橋についても、その実現に向けて前進してまいりました。また、JR紀勢線の高速化や、九月には二千メートル化開港が予定されている南紀白浜空港のジェット化、さらには日高港湾整備など、陸・海・空の交通基盤整備が着実に進んできております。
健康福祉の面では、和歌山県立医科大学附属病院が統合移転整備により新しく生まれ変わり、県立高等看護学院の移転整備や和歌山ビッグ愛の完成、そして高齢者、障害者などの各施設の充実を図るとともに福祉のまちづくり条例を制定され、障壁のないバリアフリーの町づくりに対する際立った熱意を示してこられました。
産業の振興につきましても、バブル崩壊後の不況の波に対応するため、金融不安に対する危機管理体制の確立、融資枠の拡充など、迅速な対応で影響を最小限にとどめることができたと思います。工業技術センターの再編整備も完了し、研究施設などの誘致も進め、ベンチャー企業など新産業の推進を積極的に進めてこられました。農林水産業では、各試験場などでさまざまな改良を進め、効率的な経営を支援したり、市場に対するアピールを続けられるなど、その振興に全力で取り組んでこられました。
教育、文化、スポーツなど、人づくりについても力を注がれ、和歌山大学システム工学部や近畿大学生物理工学部の充実など、高等教育機関の機能向上に尽力され、また全国分校サミットの開催など、ユニークな試みで学校教育や地域づくりに新たな機運を盛り上げられました。さらに、ビッグホエールの完成は大規模なイベントが可能となり、そこで開催されました第一回CIOFFアジアこどもフェスティバルは、文化、教育、国際理解に絶好の機会を提供し、青少年の健全育成に大きく貢献されました。
冒頭申し上げましたとおり、西口知事は、開かれた県政を掲げられ、県民のさまざまな声を聞くことに精力的に取り組まれました。その一つがファクス、パソコンによる知事への提言や女性一〇〇人委員会、動く県庁など、新しい制度の創設であります。また、新しい県民運動「感動わかやま21」を提唱され、ふるさとづくりに対する機運を盛り上げてこられました。
そして、県民みずからがふるさとづくりに参加し、和歌山県の自然、歴史、文化を大きくアピールしたのが南紀熊野体験博の開催でありました。三百万人を超える参加者が県内外から集い、テーマでありました「癒し」という言葉が昨年の日本新語・流行語大賞にも選ばれるなど、大きな評価を受けられました。そして何よりも、西口知事が言い続けてこられました、地域の住民みずからがすばらしいふるさとをつくろうという意識を高めることに大きな役割を果たしたと思うのであります。このことは、次の時代に必ずや引き継がれていくものと信じてやみません。
これまで述べさせていただいたことは、西口県政の成果のほんの一部でございますが、この厳しい時代によくぞここまでなし遂げていただいたというのが率直な私の気持ちでございます。
西口知事は、うそのない、偽りのないまことの心、真心を政治信条に、その真摯な姿勢から絶大なる信頼を得てこられました。だれよりもふるさとを愛し、和歌山県の発展に情熱を注いでこられ、また人一倍責任感の強い性格でございますから、この退任の表明に至るまでには、考えに考え抜かれ、悩みに悩み、苦しんでこられたものと思われます。その姿が目に浮かんでまいります。さらに、心中をお察しいたしますと、私の胸も痛み、残念きわまりない気持ちでいっぱいでございます。
同じ世代に生まれ、同じ世代に育ち、忌まわしき戦争というものの体験を肌で感じ、青春をともに青年団活動にささげて、幾多の苦難の中を通り過ごしてきた者同士として、過去の道程を思い起こしたとき、惜別の情去りがたく、万感胸に迫るものがございます。本当にご苦労さまでございました。
この時期に退任されるそのことは、和歌山県にとっても大きな損失であると思います。しかし、任期途中の退任表明であり、お体が心配されるところでございます。どうか今後は、治療に専念していただきまして、一日も早く健康なお体を取り戻していただくことを願ってやみません。
今日まで和歌山県のために死力を尽くしてこられ、多くのご功績を残してこられた西口知事に心からの感謝を申し上げまして、和歌山県議会を代表してのお別れの言葉とさせていただきたいと思います。
ご清聴ありがとうございました。
〔議長退席、副議長着席〕
○副議長(宇治田栄蔵君) この際、報告いたします。
ただいま、議長下川俊樹君から議長辞職願が提出されました。
お諮りいたします。この際、議長辞職の件を本日の日程に追加し、議題とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(宇治田栄蔵君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【追加日程 議長辞職の件】
○副議長(宇治田栄蔵君) 議長辞職の件を議題といたします。
まず、その辞職願を朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
辞 職 願
私こと
この度、都合により和歌山県議会議長を辞職いたしたいので許可されるよう願い出ます。
平成十二年七月十三日
和歌山県議会議長 下 川 俊 樹
和歌山県議会副議長 殿
─────────────────────
○副議長(宇治田栄蔵君) 下川俊樹君の議長の辞職を許可することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○副議長(宇治田栄蔵君) 起立全員であります。よって、下川俊樹君の議長の辞職を許可することに決定いたしました。
下川俊樹君から発言の許可を求められておりますので、これを許可いたします。
三十二番下川俊樹君。
〔下川俊樹君、登壇〕(拍手)
○下川俊樹君 議長職を辞するに当たり、感謝を込めて、心から一言ごあいさつを申し上げたいと思います。
平成十一年五月臨時議会におきまして、先輩議員そして同僚議員の皆さんのご信任をいただいて、歴史と伝統そして権威ある第七十代の和歌山県議会議長として就任をさせていただきました。そして、宇治田副議長とともに、活力ある議会、そして円満で安定した議会運営のために努力を積み重ねてきたところであります。その間、本当に議員の皆さんには大変なご指導とご鞭撻、ご助言を賜りました。心から厚くお礼を申し上げたいと思います。
自来、振り返ってみますと、西口勇県政とともに、知事のお供を二年間させていただきながら、スペインのサンティアゴで熊野古道との提携も経験をさせていただきました。そして、オープンエリア型の熊野体験博、三百二十万以上の全国の方をお迎えしての大変な盛況、そして熊野の名を日本全国に知らしめたこの博覧会に紀南選出の議長として地元の人と一緒に参加をさせていただきましたことは、大変感激も深く、一生の思い出になると思います。
まことに残念なことは、知事が辞職されることが今議会予想もしていない事態でありましただけに、断腸の思いがいたします。ただいま宗先生から議員全員の気持ちをお伝えいただきましたが、本当に二年間にわたり、いい経験といい勉強をさせていただいた皆さんに心からお礼を申し上げて、感謝のごあいさつとさせていただきます。
ありがとうございます。
○副議長(宇治田栄蔵君) ただいま、議長が欠員となりました。
お諮りいたします。この際、議長選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(宇治田栄蔵君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【追加日程 議長の選挙】
○副議長(宇治田栄蔵君) 議長の選挙を行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
○副議長(宇治田栄蔵君) ただいまの出席議員数は、四十六人であります。
お諮りいたします。立会人に、十二番木下善之君、三十番向井嘉久藏君、三十七番新田和弘君、四十五番松本貞次の四君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(宇治田栄蔵君) ご異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
なお、この際、白票は無効といたします。
投票用紙を配付いたします。
〔投票用紙配付〕
○副議長(宇治田栄蔵君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
○副議長(宇治田栄蔵君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
点呼いたします。
〔氏名点呼・投票〕
○副議長(宇治田栄蔵君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○副議長(宇治田栄蔵君) これより開票を行います。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔投票点検〕
○副議長(宇治田栄蔵君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 四十六票
うち有効投票 四十六票
無効投票 なし
有効投票中
阪部菊雄君 四十一票
村岡キミ子君 五票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は十二票であります。よって、阪部菊雄君が議長に当選されました。(拍手)
ただいま当選されました阪部菊雄君が議場におられますので、本席から議長に当選されましたことを告知いたします。
五番阪部菊雄君。
〔阪部菊雄君、登壇〕(拍手)
○阪部菊雄君 一言、御礼のごあいさつを申し上げます。
ただいま、議長に選任されました。心から厚く御礼申し上げる次第でございます。
思えば、残すところあと百七十一日で新しき二十一世紀が訪れてまいるこの重要なときに議長にご選任いただきましたこと、身の引き締まる思いがいたすわけでございます。輝く歴史と伝統と権威ある和歌山県政の第七十一代目の議長といたしまして、議員の皆様、そしてまた県職員の皆様方に心からご協力を賜りますようお願い申し上げますと同時に、和歌山県勢浮揚のため、住んでよかった和歌山県建設のために、私も全力を傾注いたしまして努力いたす覚悟でございます。
どうぞ皆さん、江湖の忌憚なきご叱正とご支援、ご交誼を賜りますよう心からお願い申し上げまして、粗辞簡単でございますけれども、御礼のごあいさつにかえます。
ありがとうございました。
〔副議長退席、議長着席〕
○議長(阪部菊雄君) この際、報告いたします。
ただいま、副議長宇治田栄蔵君から副議長辞職願が提出されました。
お諮りいたします。この際、副議長辞職の件を本日の日程に追加し、議題とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【追加日程 副議長辞職の件】
○議長(阪部菊雄君) 副議長辞職の件を議題といたします。
まず、その辞職願を朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
辞 職 願
私こと
この度、都合により和歌山県議会副議長を辞職いたしたいので許可されるよう願い出ます。
平成十二年七月十三日
和歌山県議会副議長 宇治田 栄 蔵
和歌山県議会議長 殿
─────────────────────
○議長(阪部菊雄君) 宇治田栄蔵君の副議長の辞職を許可することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(阪部菊雄君) 起立全員であります。よって、宇治田栄蔵君の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。
宇治田栄蔵君から発言の許可を求められておりますので、これを許可いたします。
十三番宇治田栄蔵君。
〔宇治田栄蔵君、登壇〕(拍手)
○宇治田栄蔵君 副議長を辞職するに当たりまして、一言、御礼の言葉を申し上げます。
昨年五月、臨時議会におきまして皆さん方から副議長に選任をいただき、まことにありがとうございました。あれから一年、下川議長のもとで県勢の発展のために、議長ともどもこの一年間、本当に頑張ってまいりました。
その行政の先頭に立たれました西口知事が、本日辞職されました。あの激しい五年前の選挙戦を勝ち抜いて県民の心を我が心として今日まで県政を担ってこられたその西口知事が、志半ばにして本日辞職されるということは、本当に断腸の思いであると存じます。これからは一県民として、県政を見守り、そして助言をいただき、見守っていただきたいと、私からお願いを申し上げます。
私はこの一年間、副議長としては十分な働きをできなかったかもしれませんけれども、皆さんに支えられ、そしてご指導いただいて、本当に有意義な一年を過ごさせていただきました。まだまだ未熟でございますけれども、皆さん方のご指導、ご鞭撻をいただきましてこれからも頑張ってまいりたいと思いますので、皆さん方、どうぞよろしくお願いをいたします。
本日はまことにありがとうございました。
○議長(阪部菊雄君) ただいま、副議長が欠員となりました。
お諮りいたします。この際、副議長の選挙を本日の日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【追加日程 副議長の選挙】
○議長(阪部菊雄君) 副議長の選挙を行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
○議長(阪部菊雄君) ただいまの出席議員数は、四十六人であります。
お諮りいたします。立会人に、十二番木下善之君、三十番向井嘉久藏君、三十七番新田和弘君、四十五番松本貞次の四君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
なお、この際、白票は無効といたします。
投票用紙を配付いたします。
〔投票用紙配付〕
○議長(阪部菊雄君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
○議長(阪部菊雄君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
点呼いたします。
〔氏名点呼・投票〕
○議長(阪部菊雄君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○議長(阪部菊雄君) これより開票を行います。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔投票点検〕
○議長(阪部菊雄君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 四十六票
うち有効投票 四十六票
無効投票 なし
有効投票中
尾崎要二君 四十一票
鶴田至弘君 五票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は十二票であります。よって、尾崎要二君が副議長に当選されました。(拍手)
ただいま当選されました尾崎要二君が議場におられますので、本席から副議長に当選されましたことを告知いたします。
十四番尾崎要二君。
〔尾崎要二君、登壇〕(拍手)
○尾崎要二君 ただいまは、先輩、同僚の皆さんの温かいご配慮によりまして、歴史と伝統ある和歌山県議会の副議長にご選任を賜り、まことにありがとうございました。
もとより微力でありますけれども、今、大きな節目のときでもございます。議長を補佐し、議会の円満な運営に努めてまいる覚悟でございますので、変わりませぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げて、ごあいさつといたします。
ありがとうございました。
【日程第七 議会運営委員選任の件】
○議長(阪部菊雄君) 次に日程第七、議会運営委員選任の件を議題といたします。
議会運営委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
─────────────────────
議会運営委員会委員
大 沢 広 太 郎 君
宇 治 田 栄 蔵 君
小 川 武 君
町 田 亘 君
吉 井 和 視 君
向 井 嘉 久 藏 君
下 川 俊 樹 君
鶴 田 至 弘 君
中 村 裕 一 君
新 田 和 弘 君
飯 田 敬 文 君
原 日 出 夫 君
以上十二人
─────────────────────
○議長(阪部菊雄君) お諮りいたします。ただいま朗読した十二人の諸君を議会運営委員として指名することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名した十二人の諸君を議会運営委員に選任することに決定いたしました。
【日程第八 図書委員選任の件】
○議長(阪部菊雄君) 次に日程第八、図書委員選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。本件については、議会運営委員の兼任とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
【日程第九 意見書・決議案】
○議長(阪部菊雄君) 次に、日程第九に入ります。
和議第十五号道路特定財源の堅持等に関する意見書案、和議第十六号資源循環型施策の充実に関する意見書案、及び和議第十七号JR紀勢本線のトイレなし普通列車撤廃を求める意見書案を一括して議題といたします。
案文は、お手元に配付しております。
お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
これより、採決に入ります。
まず、和議第十五号を採決いたします。本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、ご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(阪部菊雄君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、和議第十六号、和議第十七号を一括して採決いたします。
本案はいずれも原案のとおり決することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議はすべて終了いたしました。
閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
西口知事には、今後とも健康に十分ご留意をいただき、和歌山県のさらなる発展のためお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
また、連日ご精励いただきました議員並びに関係各位に深く感謝申し上げますとともに、時節柄、一層のご自愛を祈念いたします。
これをもって、平成十二年六月定例会を閉会いたします。
午後四時二十二分閉会