令和8年2月 和歌山県議会定例会会議録 第9号(全文)
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令和8年2月 和歌山県議会定例会会議録 第9号
議事日程 第9号
令和8年3月17日(火曜日)
午前10時開議
第1 議案第1号から議案第17号まで、議案第32号から議案第49号まで、議案第54号、議案第56号から議案第59号まで及び議案第61号から議案第75号まで並びに報第1号(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第2 意見書・決議案
第3 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
第4 特別委員会閉会中継続審査の件
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会議に付した事件
第1 議案第1号から議案第17号まで、議案第32号から議案第49号まで、議案第54号、議案第56号から議案第59号まで及び議案第61号から議案第75号まで並びに報第1号(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第2 議員提出議案第1号(提出者説明等省略・表決)
第3 意見書・決議案
第4 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
第5 特別委員会閉会中継続審査の件
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出席議員(39人)
1番 高田英亮
2番 上山寿示
3番 佐藤武治
4番 鈴木德久
5番 森 礼子
6番 濱口太史
7番 井出益弘
8番 尾崎要二
9番 玄素彰人
10番 山家敏宏
11番 鈴木太雄
12番 岩田弘彦
13番 吉井和視
14番 中村裕一
15番 北山慎一
16番 坂本佳隆
18番 堀 龍雄
19番 新島 雄
20番 山下直也
21番 三栖拓也
22番 川畑哲哉
23番 秋月史成
24番 谷口和樹
25番 山田正彦
26番 坂本 登
27番 岩永淳志
28番 小川浩樹
29番 中尾友紀
30番 岩井弘次
31番 藤本眞利子
32番 浦口高典
33番 尾﨑太郎
34番 藤山将材
37番 中西 徹
38番 林 隆一
39番 片桐章浩
40番 奥村規子
41番 谷 洋一
42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
〔備考〕
17番 欠員
35番 欠員
36番 欠員
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説明のため出席した者
知事 宮﨑 泉
副知事 友井泰範
知事室長 北廣理人
総務部長 山本祥生
危機管理部長 中村吉良
企画部長 北村 香
地域振興部長 赤坂武彦
環境生活部長 湯川 学
共生社会推進部長 島本由美
福祉保健部長 𠮷野裕也
商工労働部長 中場 毅
農林水産部長 川尾尚史
県土整備部長 小浪尊宏
会計管理者 高橋博之
教育長 今西宏行
公安委員会委員長 竹山早穗
警察本部長 野本靖之
人事委員会委員長 平田健正
代表監査委員 田嶋久嗣
選挙管理委員会委員長 和歌哲也
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職務のため出席した事務局職員
事務局長 中嶋 宏
次長 橋爪正樹
議事課長 岩井紀生
議事課副課長 田中 匠
議事課議事班長 川原清晃
議事課主査 川崎競平
議事課副主査 西 智生
議事課副主査 林 貞男
総務課長 榊 建二
政策調査課長 岩谷隆哉
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午前10時0分開議
○議長(岩田弘彦君) これより本日の会議を開きます。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時0分休憩
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午後1時29分再開
○議長(岩田弘彦君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
日程第1、議案第1号から議案第17号まで、議案第32号から議案第49号まで、議案第54号、議案第56号から議案第59号まで並びに議案第61号から議案第75号まで並びに報第1号の計56件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長及び予算特別委員会委員長の報告を求めます。
文教委員会委員長小川浩樹君。
〔小川浩樹君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(小川浩樹君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案4件であります。また、令和8年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、3月12日、第6委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査をした結果、議案第54号、議案第56号、議案第68号及び議案第73号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告をいたしました。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、教育ネットワーク・ICT環境整備事業の内容について、ICT活用教育推進事業の内容について、教員のICT活用研修の取組について、教育における生成AI活用の進め方について、校務システム等のクラウド化におけるメリット及びセキュリティー対策について、英語力向上のための取組について、わかやまスクールパワーアップ事業の内容について、県立自然博物館のリニューアルについて、県立高等学校入学者選抜における私学授業料無償化の影響について、和歌山県学校施設整備基金の内容と活用について、高等支援学校の設置について、高等学校の魅力ある学校づくりに向けた改革への取組についてであります。
以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をよろしくお願いを申し上げます。(拍手)
○議長(岩田弘彦君) 総務委員会委員長玄素彰人君。
〔玄素彰人君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(玄素彰人君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案11件及び知事専決処分報告1件であります。また、令和8年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、3月12日、第1委員会室において開催し、会計局、人事委員会、監査委員、選挙管理委員会、議会事務局、知事室、企画部、危機管理部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第32号から議案第38号まで、議案第58号、議案第61号、議案第62号及び議案第74号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、知事専決処分報告報第1号は、全会一致をもって原案のとおり承認すべきものと決しました。
また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、会計局関係では、和歌山県役務提供等実績認定審査会の廃止について、財務会計システムの保守業務の発注について、知事室関係では、万博における成果の海外等への発信について、万博レガシーという言葉の「レガシー」表記及び空飛ぶクルマの名称について、第49回全国育樹祭の日程について、県外向け総合雑誌「和」の発行部数と送付先について、空飛ぶクルマの実用化と離着陸場の整備について、万博推進課廃止後の空飛ぶクルマの担当部局について、万博での収益について、企画部関係では、宇宙産業における経済効果について、私立学校の授業料が就学支援金上限を超える場合の保護者負担軽減等について、私立幼稚園の経営状況について、私立高校への授業料支援拡大の是非について、危機管理部関係では、トイレカー等の導入状況及び災害時の体制について、中央構造線による地震への対応について、総務部関係では、令和8年度和歌山県一般会計予算の増加要因について、知事の附属機関の設置及び和歌山県役務提供等実績認定審査会の廃止理由について、宗教法人の所管について、職員住宅及び知事公舎の必要性について、行政事業レビューの具体的進め方についてであります。
以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(岩田弘彦君) 福祉環境委員会委員長北山慎一君。
〔北山慎一君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(北山慎一君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案9件であります。また、令和8年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、3月12日、第2委員会室において開催し、環境生活部、共生社会推進部、福祉保健部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第44号及び議案第45号については賛成多数をもって、議案第39号から議案第43号まで、議案第66号及び議案第67号については全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、環境生活部関係では、動物愛護センターの施設機能強化について、不法投棄の現状と今後の対策について、災害廃棄物処理に係る実地訓練について、水道の基盤強化としての広域化に向けた取組について、環境衛生研究センター再整備における土壌汚染について、市町村が実施する住民向けの太陽光発電設備・蓄電池等の導入補助事業への支援について、ツキノワグマ対策の取組について、ごみ処理の長期広域化・集約化計画について、不幸な猫をなくすプロジェクトの取組について、生活環境や県民の暮らしを守るための施策について、共生社会推進部関係では、インターネット上の差別書き込みに対する啓発について、人権相談の件数とその内容について、都道府県別のジェンダーギャップ指数についての所感とジェンダー平等の取組強化について、県内の子供食堂の箇所数と今後の取組の方向性について、地域少子化対策に係る出会いの場事業の内容について、地域限定保育士制度について、潜在保育士に対する働きかけの成果について、福祉保健部関係では、生活保護事業費の増額理由について、生活保護の受給世帯数と受給者数について、災害救助・災害救援事業費の増額理由について、小児入院患者付添等環境改善事業の内容と対象の医療機関について、中山間地域における介護サービスの確保について、生活困窮者自立支援事業の相談件数と内容の変遷について、ナースセンター事業について、生活保護行政における相談窓口について、介護人材定着促進に係る物価高騰対策事業の実績について、訪問介護人材の確保策について、軽費老人ホームの整備について、障害福祉制度と介護保険制度の利用に係る仕組みについて、農業によるメンタルヘルスケア推進事業が終了したことについて、病床機能の分化連携のための体制整備について、子ども・子育て支援納付金分が保険料に上乗せして徴収されることについて、県立医科大学の院内保育について、ドクターヘリ購入を踏まえた安定運航に向けての今後の取組についてであります。
以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(岩田弘彦君) 経済警察委員会委員長鈴木德久君。
〔鈴木德久君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(鈴木德久君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案2件であります。また、令和8年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、3月12日、第3委員会室において開催し、公安委員会、地域振興部、商工労働部・労働委員会の順に当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第46号及び議案第57号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、公安委員会関係では、警察官の採用倍率の状況について、警察官志望者確保のための取組と必要な予算の確保について、分析に基づく効果的な犯罪抑止対策及び悪質巧妙化する犯罪への対策について、いわゆるゾンビタバコ等の新型薬物の県内の犯罪発生状況について、薬物事犯に対する取締りの徹底について、自転車を対象にした交通反則通告制度の周知並びに運用方針及び指導期間の有無について、電動カートの道路交通法上の取扱いについて、地域振興部関係では、コミュニティバス等を運行する事業者への影響調査などのガソリン価格高騰に伴う部の対応について、観光産業共創課を新設した目的について、高級ホテルの誘致に係る事業者からの提案状況について、観光客誘致対策事業の内容について、中国の訪日規制の影響について、インバウンド誘客の取組状況について、商工労働部・労働委員会関係では、地場産業への影響調査などのガソリン価格高騰に伴う部の対応について、県産品振興事業の内容について、中小受託取引適正化法の県内の行政指導事例及び指導の基準について、経営力強化支援事業の内容について、オープンファクトリー支援事業の内容について、県内の中小企業への支援についてであります。
以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(岩田弘彦君) 農林水産委員会委員長山家敏宏君。
〔山家敏宏君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(山家敏宏君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託された案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件であります。また、令和8年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、3月12日、第4委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第59号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、本年度梅の生育状況について、大阪・関西万博で得られた食の交流を生かした今後の取組について、わかやま紀州館のリニューアル後の実績と体験価値を高める施策について、青果物、加工食品の輸出戦略について、圃場整備の来年度以降の展開について、龍神コッコの今後の展望について、野生鳥獣と列車との衝突事故対策について、加太漁協と有田箕島漁協との操業協定について、表層型浮魚礁の設置計画について、稲作に対する支援について、近年の治山事業の不用額を含めた執行状況について、紀州材の輸出の取組について、紀州材のアラブ首長国連邦等の中近東諸国への輸出について、農林大学校林業研修部の建て替えについてであります。
以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をよろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(岩田弘彦君) 建設委員会委員長佐藤武治君。
〔佐藤武治君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(佐藤武治君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案12件であります。また、令和8年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
委員会は、3月12日、第5委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第47号から議案第49号まで、議案第59号、議案第63号から議案第65号まで、議案第69号から議案第72号まで及び議案第75号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、紀淡海峡における大堤防の整備について、紀三井寺公園のネーミングライツの進捗状況について、2027年国際園芸博覧会屋外出展事業の内容と県内出展者への支援について、梅原交差点の改良について、和歌山市駅前南地区の市街地再開発事業の概要について、和歌山市友田町の再開発事業の概要について、西川河口の堤防かさ上げについて、土木建築人材の育成について、下富安団地建て替え工事に係る木材調達について、県土整備部発注工事におけるGX、DXの取組について、若年層の住宅建設を進めるための仕組みづくりについて、県道田辺龍神線仮設橋の今後の対応について、河川敷の草刈り対応について、測量設計業の技術者の確保について、県の道路脱炭素化推進計画の内容についてであります。
以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(岩田弘彦君) 予算特別委員会委員長濱口太史君。
〔濱口太史君、登壇〕(拍手)
○予算特別委員会委員長(濱口太史君) 予算特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案17件であります。
委員会は、3月10日並びに11日に予算・決算特別委員会室において総括質疑を行い、質疑終了後、直ちに議長を通じ各常任委員会に対し部局別質疑・調査を依頼しました。その調査結果の報告を受けて、3月16日に予算・決算特別委員会室において委員会を開催し、慎重に審査いたしました結果、付託を受けました議案第1号から議案第17号までは、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、総括質疑での付託議案に係る各委員の主な質疑項目等を申し上げますと、防災情報システム再構築について、地域づくりについて、建築行政について、新規就農者育成総合対策について、eスポーツの取組について、地域活性化支援事業について、部活動の地域展開について、公立学校体育館の空調設備について、ネーミングライツの導入促進について、地域完結型看護職確保ネットワーク事業について、持続可能な財政運営の実現について、教育の質向上について、和歌山の観光について、児童思春期専門病床設置事業について、薬物乱用対策について、農作物鳥獣害防止総合対策事業について、学校における保護者対応等をめぐるカスタマーハラスメントについて、地震の際の港湾の対応について、日本の建国と神話教育について、令和8年度重点施策に係る観光施策について、令和8年度重点施策に係る健康づくり及びがん対策施策について、新宮保健所串本支所の統合について、外国人材の確保・育成について、職員住宅の活用について、流域治水の取組について、脱炭素先行地域づくり事業について、内閣府スタートアップからの公共調達の推進に向けた取組について、指定管理者制度に係る諸問題についてであります。
以上をもちまして、予算特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(岩田弘彦君) 以上で、各委員長の報告が終わりました。
これより委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(岩田弘彦君) 質疑なしと認めます。
次に、討論に入ります。
まず、奥村規子君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
40番奥村規子君。
〔奥村規子君、登壇〕
○奥村規子君 日本共産党の私、奥村規子より、議案第1号、第3号、第7号、第8号、第16号、第44号及び第45号に対する反対討論を行います。
最初に、議案第1号令和8年度和歌山県一般会計予算について申し上げます。
一般会計は前年度比5.9%増の6499億円で、過去最高額です。歳入では、県税収入、地方交付税、国庫支出金、地方消費税清算金などが増えますが、収支不足の125億円を県債管理基金から取り崩します。
歳出では、人件費が6.2%、公債費が3.5%増えますが、そのほかにAIや半導体、国土強靱化、データセンターなど、成長分野に投資することを政府が進める仮称・地域未来基金を設置し60億円を、さらに地方交付税の代わりに借りた借金返済のための仮称・臨時財政対策債償還基金を設置し40億円を積み立てることが増額の要因となっています。
この先10年間の見通しでは、人件費や公債費、社会保障関係費が増加し、2023年に発出した財政危機警報の予測よりもさらに財政収支が悪化すると危機感を強調しています。地方交付税の増額など、県は国の責任で県民生活を守るよう強く訴えるよう求めます。
昨年末に国の補正予算で成立した重点支援地方交付金が和歌山県には128億円交付されます。
私、奥村規子は、1月にこの交付金の活用について、賃上げを行った全ての事業者への支援、学校・医療機関・介護施設・保育所等の給食の質の向上、省エネ家電の購入支援や生活保護世帯のエアコン設置の保証、デマンドタクシーなど公共交通への支援と医療機関などへの送迎支援、市町村をまたぐ訪問介護事業者への支援などを知事に申入れしました。
当初予算では、賃上げ環境整備支援パッケージとして生産性向上の設備投資や価格転嫁への支援に27億円が計上されました。働く人の賃金に必ず行き渡る制度設計とするよう強く求めます。
また、他産業との賃金格差が月8.3万円低い介護従事者への賃上げでは、協同化などの要件つきで1人最大1.9万円と低賃金の解消には程遠い状況であり、大幅な拡充を求めます。
学校給食の材料費高騰で質が低下している問題では、市町村が上乗せして単価を引き上げた分を県が支援することは評価します。さらに全市町村で実施されるよう、また、病院など他の分野でも活用されるよう働きかけをお願いいたします。
住宅向け太陽光発電・蓄電池・省エネ設備導入支援は拡充されましたが、生活保護世帯のエアコン設置保証は検討されていません。年々猛暑が深刻化する下で命に関わる問題であり、早急に検討するよう求めます。
地域医療構想により、2014年度には1万2540床あった病床が、25年度末までに2000床近くも減らされる見込みです。しかし、同年度中に約3000床を削減する目標に届いていないため、全国で11万床減らす計画とともに、様々な補助金で誘導する新たな地域医療構想が検討されています。26年度予算でも病床再編に昨年度比1億6600万円増の5億9400万円を計上しました。新たな感染症や災害に備えた医療体制の充実に向け、地域医療構想の撤廃を求めます。
後期高齢者医療の保険料は、2026年度から1人当たり年平均で5231円の負担増となります。県の財政安定化基金を積極的に活用するとともに、国庫負担の引上げを国に強く要望し、保険料を引き下げるよう求めます。
和歌山県の第9期介護保険料基準額は、県平均で月6539円と全国で6番目の高さです。介護報酬とともに国庫負担を増額し、保険料と利用料を引き下げるよう国に要望すべきです。
県制度のこども医療費助成は、いまだに就学前までとなっています。県内全市町村が高校卒業まで無料です。市町村の子供支援策を充実させるためにも、県の対象年齢を引き上げるよう求めます。
保育では、3市町で試行的に実施していたこども誰でも通園制度が全市町村で実施されます。月10時間範囲内で、保護者の就労などの要件を問わず、3歳未満児が1時間単位で保育施設に通える制度です。これまで通常保育をしたことのない事業者の参入も認められており、保育の市場化が一層促進することや、在園時間や利用頻度が違う乳幼児が出入りを繰り返すことになるため職員体制の管理や情報共有、安全面での保障などの不安があります。地域限定保育士制度とともに、小手先だけの対応ではなく、保育士の賃金大幅引上げと労働環境の改善に行政が責任を持ち、抜本的に公的保育を拡充することこそ必要です。
高校授業料は公立同様に私立でも無償化されますが、入学金や制服代、教材費、修学旅行費などの隠れ教育費はともに自己負担のままです。県独自の支援を求めます。
2025年5月1日時点では、正規教員6316人に対し、非正規教員である定数内講師が467人、非常勤講師が1050人もいらっしゃいます。正規教員に置き換えていくとともに、県独自で教職員を増やして少人数学級を進め、労働時間を短縮するよう求めます。
熊野白浜リゾート空港の現在3往復の羽田便4往復化に向けた利用促進に2億円、着陸帯幅を広げるRESA整備に5億円を計上しました。
白浜空港は昨年、特定利用空港に指定されました。県は災害対策としていますが、実態は国家安全保障戦略に基づく軍事力の強化です。特定利用空港の指定によって防衛訓練ができるよう内規が改悪され、10月には戦闘機4機の離着陸訓練が行われました。災害対策に戦闘機は必要ありません。特定利用空港の指定と莫大な費用で滑走路を延伸する計画の撤回を求めます。
2023年度まで行われていたわかやま結婚支援事業は、結婚するかしないかは自由意志であり県が踏み込む領域でないことや民間の取組が進んできたことなどから、24年度には廃止されました。しかし、26年度から、地域少子化対策強化事業の中に「出会いの場の創出」として復活させ、742万円を計上しました。
生き方の多様性が尊重される世の中が進む下で、少子化対策として出産を促すため出会いの場を行政が提供することは、ジェンダー平等社会の実現に逆行しているのではないでしょうか。
次に、議案第3号は、中小企業振興資金特別会計です。収入未済額約39億円のうち、98%の38億2000万円余りが中小企業高度化資金貸付金です。その58%が同和行政のゆがみによる貸付金であり、貸付残高は22億852万円にも上ります。さらにそれとは別に、2025年度までに16件、54億3794万円もの債権を放棄してきました。償還に向け、懸命に取り組まれていることは承知していますが、とても県民理解を得られません。
次に、議案第7号は、国民健康保険特別会計予算です。2025年度の国保料・税は、夫婦40歳代で子供2人、所得200万円、2割軽減世帯のモデルケースにおいて21市町村で引き上げられ、県平均でも引上げとなりました。30年度の保険料完全統一に向け、27年度までに市町村からの納付金ベースの統一を目指すとしています。保険料や納付金の統一はさらなる引上げにつながります。加入世帯の限界を超えている国保料・税引下げのため、国庫負担の大幅増額を求めるとともに、県としても努力するよう求めます。
次に、議案第8号は、県営競輪事業特別会計予算です。県が公営ギャンブルを運営することには反対します。
次に、議案第16号は、土地造成事業会計予算です。毎年指摘してきた2009年度に工業用水道事業会計から借り入れた15億円は、日高港工業団地やあやの台用地で売却が決まり、さらに、26年度にもあやの台用地の売却が見込まれることで、ようやく全額返済の見通しが立ちました。しかし、26年度も企業債残高17億6500万円の負債が見込まれ、2009年度から始められた一般会計から1億5700万円の繰入れは続けられます。呼び込み型開発の失敗で抱えた負債であり、認められません。
最後に、議案第44号国民健康保険事業費納付金条例の一部改正及び第45号後期高齢者医療財政安定化基金条例の一部改正は、いずれも子ども・子育て支援法の改正に伴うものです。国のこども・子育て支援加速化プランの財源総額3.6兆円のうち1兆円を医療保険から徴収し、所得の低い人ほど負担割合が高くなる国保料・税にも上乗せして徴収します。後期高齢者医療保険料でも子ども・子育て支援金に係る上乗せが行われます。本来、子育て支援は医療保険の対象ではなく、公的医療保険の目的から大きく逸脱します。
政府は子育て支援などと称していますが、実際は高額療養費やOTC類似薬の負担増とともに社会保障費を抑制するものです。和歌山県として第一に掲げる「こどもまんなか社会の実現」を本気で進めるのであれば、全額公費負担で行うべきではありませんか。これらのことから、二つの条例改正には反対します。
以上で、議案に対する反対討論を終わります。
○議長(岩田弘彦君) 次に、佐藤武治君から賛成討論の通告がありますので、許可いたします。
3番佐藤武治君。
〔佐藤武治君、登壇〕(拍手)
○佐藤武治君 議長のお許しをいただきましたので、今議会に提案されている令和8年度当初予算関係議案及び諸議案に対し、賛意を示す自由民主党県議団、改新クラブ、公明党県議団を代表して、賛成の立場から討論させていただきます。
まず、令和8年度当初予算案についてであります。
県が昨年12月に策定した新総合計画の初年度に当たる令和8年度の当初予算案は、同計画で掲げる目指す将来像「人口減少や気候変動に適応した、持続可能で心豊かな和歌山」及び「個人が尊重され、あらゆる分野で個性輝く和歌山」の実現に向けた施策を中心に編成されております。
その中で宮﨑知事は、知事として初めての予算編成において、特に力を入れた項目として、こどもまんなか社会の実現、次世代型産業構造への転換、人口減少に適応した社会システムの構築の3点を挙げられました。
まず、こどもまんなか社会の実現には、全国的に不足している保育人材の確保に向けた施策や、子育てに係る経済的負担を軽減するための学校給食費の無償化などの施策が盛り込まれており、子供を産み育てやすい環境整備のさらなる進展が期待をされます。
また、国際社会で活躍できる人材や成長産業を支える人材の育成に取り組むとともに、県内初となる高等支援学校の開校準備に着手するなど、未来を担う子供たちの主体的な学びを支える施策の充実が図られているものと思います。
次に、次世代型産業構造への転換では、新たに地球温暖化等への適応に向けた農林水産業の技術開発に取り組むとともに、県内中小企業の脱炭素経営に向けた取組への支援や、環境に配慮した製品へのポイント制度を拡充するなど、脱炭素先進県の実現に向けた取組が強化されております。
また、今後ますますの成長が期待される宇宙産業の推進や洋上風力発電の実現に向けた調査、観光関連データの活用による観光地経営の高度化など、変化する社会の潮流に対応しつつ、本県の地域特性や地理的条件を生かして産業を活性化するための施策が盛り込まれており、今後の県勢発展につながることを大いに期待するところです。
最後に、人口減少に適応した社会システムの構築については、幅広い産業分野で外国人材を受け入れるための施策や、ドクターヘリの機体購入など、持続可能な医療・介護の提供体制の確保につながる施策、広域的な観点で公共交通を再構築するための施策などに取り組むこととされております。
人口減少や超少子高齢化といった大きな流れが避けられない中で、持続可能な社会システムの構築については急務であり、これらの施策は和歌山県の将来のために不可欠なものであると考えます。
このほか、国の交付金を活用した幅広い物価高騰対策や紀伊半島一周高速道路などの道路ネットワークの強化にも取り組むなど、令和8年度当初予算案は、新たな総合計画の初年度にふさわしい和歌山県の明るい未来につながる予算であると考えております。
一方、本予算案における収支不足額は、昨年度を大幅に上回る125億円となり、併せて公表された財政収支見通しによれば、令和10年度には県の貯金である財政調整基金、県債管理基金が枯渇する見込みとなっております。
県は、令和5年2月に財政危機警報を発出し、全庁を挙げて歳出削減や歳入確保に取り組んでこられたと認識しておりますが、正直な感想として、その効果がはっきりと目に見える形にはなっていません。
警報の解除基準については、現在策定中の行財政改革・組織力強化プランに定められることとなっておりますが、その基準をクリアすることは容易ではないでしょう。
今後も厳しいかじ取りが続くと思いますが、宮﨑知事の強力なリーダーシップの下、県民生活への影響に配慮しつつも、より一層コスト意識を高めていただき、県勢発展に向けた政策の実現と持続可能な財政運営を両立していただくことを期待しております。
その他の諸議案については、企業等からの寄附金を基金に積み立て、県内高校生の留学を支援することにより、次世代を担うグローバル人材を育成するための条例制定や、県立体育館をはじめとしたスポーツ施設のネーミングライツに係る命名権料を基金に積み立て、施設整備やスポーツ振興に充てることを可能とするための条例改正など、いずれの議案も時宜にかなったものであります。
我々自由民主党県議団をはじめ、賛意を示す各会派といたしましては、以上申し上げた認識の下、今議会に提案されている令和8年度当初予算関係議案及び諸議案について、原案のとおり成立することを期するものであることを申し上げ、賛成の討論とさせていただきます。(拍手)
○議長(岩田弘彦君) 以上で、討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、議案第1号、議案第3号、議案第7号、議案第8号、議案第16号、議案第44号及び議案第45号を一括して採決いたします。
本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(岩田弘彦君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第9号から議案第15号まで、議案第17号、議案第32号から議案第43号まで、議案第46号から議案第49号まで、議案第54号、議案第56号から議案第59号まで及び議案第61号から議案第75号までを一括して採決いたします。
本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○議長(岩田弘彦君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、知事専決処分報告報第1号を採決いたします。
本案に対する委員長報告は、承認であります。
本件を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(岩田弘彦君) 起立全員であります。よって、本件は承認することに決定いたしました。
この際、報告いたします。
議員提出議案の提出がありました。
議案は、配付のとおりであります。
お諮りいたします。議員提出議案第1号を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(岩田弘彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議員提出議案第1号和歌山県議会会議規則の一部を改正する規則を議題といたします。
お諮りいたします。本案については、提出者の説明等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(岩田弘彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
これより採決に入ります。
議員提出議案第1号を採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(岩田弘彦君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に日程第2、和議第44号「地方の活力となる『責任ある積極財政』の推進を求める意見書(案)」、和議第45号「二地域居住の促進に伴い住民税、介護保険制度など住民票を前提とする制度の見直しを求める意見書(案)」、和議第46号「持続可能な林業を実現するための予算確保を求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
案文は、配付のとおりであります。
お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(岩田弘彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
これより採決に入ります。
まず、和議第44号を採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(岩田弘彦君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、和議45号及び和議46号を一括して採決いたします。
お諮りいたします。本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(岩田弘彦君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に日程第3、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。本件については、配付のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(岩田弘彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に日程第4、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。防災・国土強靱化対策特別委員会、人権・少子高齢化問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・地方創生対策特別委員会及び予算特別委員会の各特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(岩田弘彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議は全て終了いたしました。
議員並びに関係各位には、連日の御精励に深く感謝申し上げます。
皆様方には、健康に御留意の上、県勢発展のため、ますます御活躍されますよう祈念いたします。
これをもって、令和8年2月定例会を閉会いたします。
午後2時24分閉会

