令和7年2月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)
◆ 汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているものもあるため、人名等、会議録正本とは一部表記の異なることがあります。人名等の正しい表記については「人名等の正しい表記」をご覧ください。
令和7年2月 和歌山県議会定例会会議録 第1号
議事日程 第1号
令和7年2月20日(木曜日)
午前10時開会・開議
第1 議席変更の件
第2 会議録署名議員の指名
第3 会期決定の件
第4 議案第1号から議案第84号まで(当局説明)
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会議に付した事件
第1 議席変更の件
第2 会議録署名議員の指名
第3 会期決定の件
第4 議案第1号から議案第84号まで(当局説明)
第5 休会決定の件
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出席議員(41人)
1番 高田英亮
2番 上山寿示
3番 佐藤武治
4番 鈴木德久
5番 森 礼子
6番 濱口太史
7番 井出益弘
8番 尾崎要二
10番 玄素彰人
11番 山家敏宏
12番 鈴木太雄
13番 岩田弘彦
14番 吉井和視
15番 中村裕一
16番 北山慎一
17番 坂本佳隆
18番 中本浩精
19番 堀 龍雄
20番 谷 洋一
21番 新島 雄
22番 三栖拓也
23番 川畑哲哉
24番 秋月史成
25番 谷口和樹
26番 山下直也
27番 山田正彦
28番 小川浩樹
29番 中尾友紀
30番 岩井弘次
31番 藤本眞利子
32番 浦口高典
33番 坂本 登
34番 尾﨑太郎
35番 小西政宏
36番 浦平美博
37番 中西 徹
38番 林 隆一
39番 片桐章浩
40番 奥村規子
41番 藤山将材
42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
〔備考〕
9番 欠員
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説明のため出席した者
知事 岸本周平
副知事 下 宏
理事 田嶋久嗣
知事室長 北廣理人
総務部長 友井泰範
危機管理部長 河野眞也
企画部長 前 昌治
地域振興部長 赤坂武彦
環境生活部長 山本祥生
共生社会推進部長 島本由美
福祉保健部長 今西宏行
商工労働部長 大川伸也
農林水産部長 立石 修
県土整備部長 福本仁志
会計管理者 高橋博之
教育長 宮﨑 泉
公安委員会委員長 竹山早穗
警察本部長 野本靖之
人事委員会委員長 平田健正
代表監査委員 森田康友
選挙管理委員会委員長 小濱孝夫
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職務のため出席した事務局職員
事務局長 林 伸幸
次長(秘書広報室長事務取扱)
橋爪正樹
議事課長 岩井紀生
議事課副課長 田中 匠
議事課議事班長 伊賀顕正
議事課副主査 川崎競平
議事課副主査 西 智生
議事課副主査 林 貞男
総務課長 榊 建二
政策調査課長 岩谷隆哉
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午前10時0分開会・開議
○議長(鈴木太雄君) ただいまから、令和7年2月定例会を開会いたします。
これより本日の会議を開きます。
この際、報告をいたします。
冨安民浩君から、一身上の都合により、議員を辞職したい旨の願い出が令和6年12月26日付で提出をされました。地方自治法第126条ただし書の規定により、同年12月27日、許可をいたしました。
次に日程第1、議席変更の件を議題といたします。
議席の一部を次のように変更いたしたいと思います。
その議席番号及び氏名を職員に朗読させます。
○議事課副課長(田中 匠君) 1番三栖拓也君を22番に、2番高田英亮君を1番に、3番秋月史成君を24番に、4番佐藤武治君を3番に、5番藤山将材君を41番に、6番森礼子君を5番に、9番上山寿示君を2番に、10番鈴木德久君を4番に、11番玄素彰人君を10番に、12番濱口太史君を6番に、13番鈴木太雄君を12番に、15番吉井和視君を14番に、16番山家敏宏君を11番に、17番北山慎一君を16番に、18番岩田弘彦君を13番に、19番中本浩精君を18番に、20番中村裕一君を15番に、21番谷洋一君を20番に、22番坂本佳隆君を17番に、24番堀龍雄君を19番に、26番新島雄君を21番に、27番山下直也君を26番に、33番山田正彦君を27番に、34番坂本登君を33番に、41番尾﨑太郎君を34番にそれぞれ変更。
○議長(鈴木太雄君) お諮りいたします。ただいま朗読したとおり議席を変更することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定をいたしました。
次に日程第2、会議録署名議員の指名を行います。
今期定例会の会議録署名議員は、1番高田英亮君、15番中村裕一君、39番片桐章浩君の3君を指名いたします。
次に日程第3、会期決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から3月18日までの27日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定をいたしました。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時3分休憩
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午前11時0分再開
○議長(鈴木太雄君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、諸般の報告をいたします。
知事から地方自治法第180条第1項の規定による知事専決処分報告、監査委員から監査報告及び現金出納検査実施結果の報告がありました。報告はいずれも配付のとおりであります。
次に、今期定例会に提出された議案は、議案第1号から議案第84号までの計84件であります。
日程第4、議案第1号から議案第84号までを一括して議題といたします。
まず、当局の説明を求めます。
知事岸本周平君。
〔岸本周平君、登壇〕
○知事(岸本周平君) ただいま上程されました諸議案の提案理由を説明するに先立ち、県政の最近の動きについて御説明を申し上げます。
先般、南海トラフ地震臨時情報(調査中)が再び発表され、幸いにも調査終了となり、特段の防災対応は不要とされましたが、これを受け、改めて県民の皆様に災害への備えを呼びかけたところです。
また、先月行われた陸上自衛隊中部方面隊による東海から中国、四国地方までの大規模実動演習(南海レスキュー2024)に併せて、本県でも自衛隊をはじめ関係機関と連携した医療活動訓練や災害対策本部の応急対策訓練を実施しました。能登半島地震などの教訓を踏まえ、引き続き、県民の防災意識の向上や関係機関との連携強化、避難所の環境改善など、防災・減災対策の一層の充実を図ってまいります。
今月9日から、県議会と共に韓国を訪問してまいりました。釜山広域市では、ワーケーションの普及及び推進について釜山広域市長と幅広く意見交換を行うとともに、クルーズ船運航会社に対して誘致活動を行ってまいりました。
また、ソウル特別市では、旅行会社やメディアを対象とした観光セミナー及び商談会を開催するとともに、先月にも熊野白浜リゾート空港へのチャーター便ツアーを催行いただいた旅行会社へ継続したツアーの実施をお願いいたしました。あわせて、航空会社に対しても、熊野白浜リゾート空港へのチャーター便運航や定期便化に関する要望を行ってまいりました。
2025年大阪・関西万博の開幕まで約50日となってまいりました。県といたしましては、和歌山ゾーンや和歌山DAYなどへの出展を通じ、本県の自然、人、産業、食、文化など、上質な和歌山の魅力を大いに発信し、県全体の活性化につなげてまいります。
また、その出展において多くの県民の皆様が参加されます。自らのパフォーマンスが国内外から注目を浴びる機会となり、地域の誇りの再認識につながるものと考えております。
優れた県産品を厳選し、認定、推奨する新たな制度「和歌山一番星アワード」を4月に創設いたします。「選び抜かれた県産品を全国、そして世界へ届ける」をビジョンに掲げ、認定数を絞り込み、和歌山を代表する一番星として情報発信や販路拡大の支援に取り組んでまいります。
昨年12月18日、多くの方が見守る中、カイロスロケット2号機が打ち上げられました。衛星の軌道投入という目標の達成には至りませんでしたが、大きな進歩が見られ、本県にとって記念すべき日となりました。現在、原因究明中とのことですが、近い将来の成功を期待し、県としては、スペースワン社の挑戦を引き続きサポートするとともに、関係機関と連携し、宇宙産業を地域活性化につなげられるよう取り組んでまいります。
令和7年度当初予算につきましては、和歌山を取り巻く環境の大きな変化に対応し、学校給食費の無償化や熊野白浜リゾート空港の利用促進、防災・減災対策の強化など、県内の課題解決につながる様々な施策を実現するための予算として取りまとめました。
今年度に引き続き、重点施策の方向性として五つの柱に沿って取り組むことで、県政をさらに前へと進めてまいります。
第1の柱は、「こどもまんなか社会の推進」であります。
子育て世帯の経済的負担を軽減するため、昨年10月から開始した県内小中学校及び特別支援学校の給食費無償化につきまして、通年で実施いたします。また、多子世帯を対象とした保育料等の無償化にも引き続き取り組んでまいります。
さらに、子供食堂をはじめとする子供の居場所の充実を図るとともに、子供の意見を子供施策に反映する仕組みを構築するなど、子供に優しい社会の実現に取り組んでまいります。
第2の柱は、「成長産業の創出」であります。
宇宙産業への参画に向けて、あらゆる企業や人が集い、夢を実現していく場所であるスペースエントランスを実現するため、スペースワンを核としてロケット及び衛星関係のサプライチェーンを県内に構築するとともに、県内で活躍する宇宙産業人材が育成される仕組みをつくってまいります。
また、世界規模で進む産業構造や社会構造をクリーンエネルギー中心としたものへ転換するグリーントランスフォーメーションの動きを成長の機会と捉え、県内中小企業の脱炭素経営に向けた取組を支援するとともに、県内での太陽光発電や洋上風力発電等のクリーンエネルギーの導入促進についても取り組んでまいります。
第3の柱は、「農林水産業、観光産業をはじめとする地域産業の強化」であります。
木材生産コストの低減及び森林整備の促進のため、県代行による広域的な幹線林道の整備や市町村による林道開設等への支援により、林道整備の加速化に取り組んでまいります。
また、国内外からの誘客促進や県内産業の活性化を図るため、熊野白浜リゾート空港を活用した新たな需要喚起策を展開するとともに、空港利用者を増やすことで、将来は国内線の4往復8便化や国際線の定期便化、さらには滑走路の延伸が実現できるようしっかり取り組んでまいります。
第4の柱は、「人口減少下におけるまちづくり」であります。
にぎわいのあるまちづくりや住みやすい地域づくりを進めるため、新たに市町村が実施する駅舎や空き店舗などの施設整備を支援することや二地域居住など関係人口の拡大に向けたプロモーションの強化等を行うとともに、地域の皆さんが抱える様々な課題に対して、振興局も一緒になって向き合い、解決に向けて取り組んでまいります。
また、地域に適した公共交通体系の再構築に向けて、新たにバスの運転手確保やライドシェアの実証運行に取り組む事業者への支援を行ってまいります。
第5の柱は、「安全安心で心豊かに暮らせる社会づくり」であります。
今後30年以内の発生確率が80%程度に引き上げられた南海トラフ地震等への備えとして、被災現場から円滑に情報収集を行う通信環境を確保するためにスターリンクを配備するとともに、旧南紀白浜空港跡地の防災拠点機能をさらに充実させるなど、応援・受援体制の強化に取り組んでまいります。
また、能登半島地震の教訓を踏まえた半島防災の観点から、道路ネットワークの強化など、県土の強靱化を着実に推進してまいります。
これらの重点施策を盛り込んだ令和7年度の当初予算は、一般会計で6138億円余としております。財政危機警報下の大変厳しい財政状況や業務量適正化の観点を踏まえ、既存事業の実績や効果、効率、有効性等を検証し、事業のスクラップ・アンド・ビルドを実施することを基本として編成しております。しかしながら、今後予想される人件費、公債費、社会保障関係経費等の増加により、数年内に財政調整基金等の枯渇のおそれもあり、持続可能な県財政の運営及び必要な予算の確保のため、危機感を持ってさらなる財源捻出の取組に努めてまいります。
また、令和6年度一般会計補正予算につきましては、国の補正予算を最大限活用しつつ、69億円余を計上しております。
続きまして、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。
職員の給与及び手当等に関するものとして、議案第33号及び議案第34号は、知事及び副知事の給与について、期末手当の支給割合を改めるとともに、給料及び期末手当の額を減ずる期間を延長するもの、議案第35号、議案第60号、議案第62号、議案第63号及び議案第67号は、職員、企業職員、教育職員、市町村立学校職員及び警察職員の給与について、その給料月額の改定、配偶者に係る扶養手当の廃止及び子に係る扶養手当の増額並びに地域手当の級地区分及び支給割合並びに交通機関等に係る通勤手当支給限度額の見直し等を行うとともに、期末手当及び勤勉手当の支給割合を改めるほか、所要の改正を行うものです。
次に、法令等の一部改正等に伴うものとして、議案第43号は、道路交通法の一部改正に伴い、身体障害者等に対する自動車税の環境性能割及び種別割の減免を受けようとする者がしなければならない運転免許証の提示を免許情報記録個人番号カードの提示によることができることとするもの、議案第49号は、宅地造成等規制法等の一部改正により、特定盛土等または土石の堆積による災害を防止するための措置が講じられること等に伴い、特定事業の許可の基準を改めるとともに所要の改正等を行うもの、議案第50号は、宅地造成等規制法等の一部改正に伴い、太陽光発電事業実施予定者が作成し、知事の認定を受けなければならない太陽光発電事業計画の認定の基準の見直しを行うとともに、規定の整備を行うものです。
次に、その他のものとして、議案第45号は、知事の附属機関として和歌山県推奨県産品審査委員会及び和歌山県振興局所管公募型プロポーザル方式等事業者選定委員会を設置するもの、議案第55号は、新宮医療圏に所在する基幹型臨床研修病院で臨床研修を受けている医師で、当該臨床研修を修了後、新宮医療圏に所在する公的医療機関に勤務しようとする者に対して貸与した研修資金について、その返還に係る債務を免除するもの、議案第57号及び議案第58号は、和歌山県営競輪事業運営基金を設置するとともに、所要の改正を行うもの、議案第66号は、新たに和歌山県立新翔くろしお中学校を設置するもの、議案第68号は、県民等の平穏な生活を保持することを目的として、住居等の付近をみだりにうろつくことを該当行為に追加する等、嫌がらせ行為の内容を見直すとともに罰則を強化するほか、所要の改正を行うもの、議案第69号は、地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部改正に伴う宅地建物取引業の免許の申請等を電子情報処理組織を使用する方法により行う場合の手数料の額の設定等を行うものです。
次に、議案第70号及び議案第71号は、建設事業施行に伴う市町村負担金について、議案第72号は、関西広域連合規約の一部の変更について、議案第73号は県道路線の認定について、議案第74号は包括外部監査契約の締結について、議案第75号及び議案第76号は訴訟の提起について、議案第77号及び議案第78号は指定管理者の指定について、議案第79号は、和歌山県と富田川治水組合との間の公平委員会の事務の委託について、議案第80号及び議案第81号は権利の放棄について、議案第82号は、公立大学法人和歌山県立医科大学定款の一部変更について、議案第83号及び議案第84号は工事請負変更契約の締結について、それぞれ議決をお願いするものであります。
次に、諸報第1号から諸報第11号までは、地方自治法第180条第1項の規定に基づく委任専決処分報告です。
何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(鈴木太雄君) 以上で、当局の説明が終わりました。
この際、新任者を御紹介申し上げます。
令和6年12月19日、監査委員に選任同意され、12月26日、就任されました河野ゆう君を御紹介申し上げます。
監査委員河野ゆう君。
〔河野ゆう君、登壇〕
○監査委員(河野ゆう君) ただいま御紹介にあずかりました監査委員の河野でございます。
さきの12月議会におきまして、再任に御同意いただきましたこと、厚く御礼申し上げます。
再任に当たり、改めて監査委員としての職責の重みを深く心に留めて、あえて、決して仕事に慣れずに誠心誠意努めてまいる所存でございます。
議員の先生方におかれましては、引き続き御指導、御鞭撻賜りますようお願い申し上げまして、御挨拶といたします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(鈴木太雄君) お諮りいたします。2月21日は議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定をいたしました。
次会は、2月25日定刻より会議を開きます。
本日は、これをもって散会いたします。
午前11時17分散会