令和7年2月和歌山県議会建設委員会会議記録(3月13日開催分)
令和7年2月和歌山県議会建設委員会会議記録(3月13日開催分)
1 日 時 令和7年3月13日(木)午前9時58分~午前11時39分
2 場 所 第5委員会室
3 出席者 委員長 山家敏宏
副委員長 高田英亮
委 員 吉井和視、中村裕一、中本浩精、片桐章浩、岩井弘次
欠席委員 なし
委員外議員 なし
4 概要
午前9時58分開会
●山家委員長
◎開会宣告挨拶
◎報告事項委員の欠席 なし
◎傍聴協議 なし
◎撮影許可 3件
◎議 事 議案8件、調査議案4件、継続審査を要する所管事務調査5件
◎県土整備部審査宣告
◎議案等に対する説明要請
●福本県土整備部長、上野県土整備政策局長、市川技監兼道路局長、久保河川下水道局長、西谷都市住宅局長及び
花田港湾空港局長説明
●山家委員長
◎議案に対する質疑及び一般質問宣告
Q 岩井委員
河西緩衝緑地の河西公園にドッグランを造ってもらえないかという要望を県民から聞いている。県の考えを聞きたい。
A 米田都市政策課長
河西公園のドッグランの設置については、河西公園で犬の散歩をする人が多いということで、指定管理者から自主事業として
ドッグランを設置、運営したい旨の提案をもらっている。
県としては、ドッグランの設置が公園の機能向上や利用者の利便性向上にもつながると考えるため、設置ができるように協力して
いく。
要望 岩井委員
ドッグランとは、平たんなところに芝生があるというイメージだが、犬は山を駆け回ったりするのが好きでもあり、特段平地に
する必要もなく、木もそのまま、現状のままで囲いをするなど、なるべく経費をかけずに、ドッグランという施設を設置してもら
いたい。
Q 岩井委員
合併処理浄化槽の整備促進に2億6000万円ほどの予算がついているが、既に合併処理浄化槽を設置している家の前に公共下水道が
整備されたとき接続してもらえないといった相談がよくある。合併処理浄化槽の補助金はあると思うが、公共下水道が整備されたと
きに接続するための補助金はあるのか。これは市町村になると思うが、教えてほしい。
A 玉置下水道課長
質問の予算は、合併処理浄化槽整備の促進として、合併処理浄化槽の新設と単独処理浄化槽やくみ取りからの転換に対する補助金
として、市町村によって補助額や対象範囲は異なるが、市町村が補助したものに県が補助するための予算である。また、公共下水道
の整備促進として、市町村の下水道整備に対して、財政力指数が高いところは除くが、補助事業費の2.5%で上限が5000万円の交付
金も行っている。公共下水道への接続については、既に合併処理浄化槽を設置しているところに公共下水道が整備された場合でも、
公共下水道に接続してもらうことになる。一般的には、遅滞なく接続してもらうことになるが、それぞれの事情があり、接続しても
らえていない家庭等もある。そこは市町村と相談して、少し遅らせる場合もある。
要望 岩井委員
合併処理浄化槽を設置していると、公共下水道につないでくれない。自分の敷地内に10~30万円もかけ、工事をしてまでつなげら
れない、といった意見が多く寄せられている。たしかに合併処理浄化槽への補助金もあり、公共下水道が遅れて整備されることが問
題だと思うが、いずれはつなぐものであり、その公共下水道へつなぐときに補助金も出ないのか、といった要望もある。
市町村のことではあるが、県としても、それを後押しできるような政策を考えてもらいたい。
Q 岩井委員
空き家について、県営住宅の老朽化対策でもある住宅建設費が8.5億円ほど予算化されているが、県営住宅の空き家率はどうか。
A 古田建築住宅課長
県営住宅の空き室率について、今数値を持ち合わせていないが、空き家について、グループホームや学校の寮として使いたいと
いった相談もあることから、目的外使用により空き家を埋めていくことを考えている。
要望 岩井委員
県営住宅の建設当時から生活形態も変わっていると思う。県営住宅の空き家を今の生活形態に合わせ、リノベーションした利活用
を含め検討を要望する。
また、地域の空き家についても、空き家が潰れかけている、草木が伸びている等の相談が多く、これらも地域の大きな課題になっ
ていくと思われるため、併せて利活用の検討を要望する。
Q 片桐委員
和歌山市の梅原交差点について、令和7年度予算はどういう項目で実施していくのか。
A 児玉道路保全課長
梅原交差点の交差点改良計画について、これまで地元調整等を進めてきたところである。計画に対して地元関係者の一定の理解が
得られたため、令和7年度より、社会資本整備総合交付金による新規事業化を行うため、予算を計上している。
事業内容については、令和7年度から用地取得に着手していきたい。
要望 片桐委員
五差路を早く四差路にしていきたいという要望があるので、用地取得を進めて、速やかに改良できるようにお願いする。
Q 片桐委員
和歌山市内の通学路における合同点検に基づき、歩道を整備する箇所について聞きたい。
A 児玉道路保全課長
通学路の合同点検による歩道整備箇所は、和歌山市内に4か所ある。
うち3か所は既に事業中であり、具体的な箇所は、県道新和歌浦梅原線、大浦街道であり、今福小学校の校区である。
続いて県道沖野々森小手穂線、県道和歌山野上線であり、岡崎小学校の校区になる。
この3か所では、用地取得、工事を進めているところである。残る1か所は、県道岩出海南線で小倉小学校の校区になる。
この箇所は、令和7年度に新規事業化を行うための予算を計上している。いずれの箇所も早期完成に向け事業を推進していく。
Q 片桐委員
令和7年度に熊野白浜リゾート空港の国際線の誘致について、6000万円が予算化されているが、これまでの実績と新年度の国際線
誘致の決意について聞きたい。
A 安井港湾空港振興課長
国際線ターミナル供用後の令和5年度以降の国際チャーター便の実績として、ベトナムからベトジェットエアで4便に527名、
韓国から大韓航空で22便に1512名が搭乗している。国際線誘致に関して観光局と連携して行っており、先月には韓国にて、岸本知
事が旅行会社の韓進(ハンジン)観光、航空会社の大韓航空にトップセールスを実施した。
チャーター便のほぼ満席に近い搭乗率で、その実績を背景に、韓進観光にはチャーター便継続の運航依頼を、大韓航空には今後の
チャーター便の運航と定期便就航について強く要請したところである。
県としては、韓国、ベトナム以外にも、現在の2000メートル滑走路で就航可能な台湾、中国、香港の旅行会社や航空会社にセール
スを行い、また日本支店にも訪問し、情報収集している。台湾の旅行会社や航空会社には、かなり前向きに検討をしてもらっている
状況である。
新年度においては、庁内各副課長に併任をかける予定となっており、各副課長の協力を得ながら、全庁を挙げて利用促進に取り組
む等、引き続き国際線の誘致の実現に向け努めていく。
要望 片桐委員
地元白浜町も台湾と交渉している。台湾はチャーターのみならず、将来の定期便も検討していると思うので、ぜひ実現できるよう
お願いする。
Q 片桐委員
JR和歌山駅周辺の再整備について、基本構想が、現在、策定中となっており、今年度でき上がると聞いているが、その進捗状況に
ついて聞きたい。
A 米田都市政策課長
仮称ではあるが、和歌山駅まち空間活性化基本構想について、現在、和歌山駅まち空間活性化会議において、和歌山駅及びその
周辺の現状や課題、今後の検討項目について、有識者に参加してもらいながら議論を重ね、今年度内の策定を目指して現在作業を進
めているところである。
Q 片桐委員
内容を今まとめているところかと思うが、内容に関して、JR和歌山駅及びその周辺の再整備に関するアンケートを2月28日に
締め切って、県民や市民の皆さんも含めたアンケートだったと思う。私のところにもかなりの数の構想の中に入れてほしいという意
見が届けられている。少し長くなるが、かいつまんで紹介するので、こういった意見も含めて基本構想の中で検討していくのかを、
後ほど聞きたい。
店舗関係についての意見を言う。近鉄百貨店の存続。西口東口の双方に商業施設が欲しい。みその商店街を活用すること。
東口の寂れ方が県外の人に見られると恥ずかしい限り、東口にはリムジンバスとかも含めた大きな車が停めやすい駐車場が欲しい。
主要駅には必ずスターバックスがあり学生にも通勤している人にとっても利用したいので欲しい。気の利いたカフェ、電車や空港
バスの時間待ちに利用できるようなカフェを東口に欲しい。雑貨屋。駅の雰囲気は和レトロ、こういったもので統一すると綺麗だと
思う。
まだ構想なので幾つかあるが、病院や図書館、土産物屋を整えてほしい、というのが店に関する要望の集約である。
次に、駅前についての意見を言う。みその商店街の活性化。駅前に生演奏が聞けるアコースティックなコンサートができる小型
文化的な施設が欲しい。昔、駅前にあったカルチャーセンターのような人の集客や人の流れも呼び込める施設を駅前に設置して交流
拠点にしてほしい。イメージだが、和歌山県が徳川御三家五十五万石と言われるわりに、JR和歌山駅周辺に徳川らしきものが何もな
いため、例えば葵の御紋のオブジェを作るなど、こういったことも考えてみてはどうかということである。
電車を降りて通勤から大阪とかあちこちから帰ってくる人が帰ってきたときに、スーパーが無いため、共稼ぎが多いのでそういった
ものが欲しい。午後10時ぐらいまで開けるような店を並べてほしい。次に、交通に関しての意見を言う。JR和歌山駅はタクシー乗り場
も一般車の進入も不便。学校や塾の送迎の車が狭い道路に駐車しているので、こういったところも解消してほしい。
次に、設備に関しての意見を言う。東西を結ぶ地下連絡道が怖すぎる。トイレが汚すぎて暗すぎるので安全性を考えて設置をして
ほしい、高架も含めてとかそういう意味である。
次に、周辺道路に関しての意見を言う。車で西側から東口に行くのにかなり遠回りになるので、さっと行けるように整備を、高架
事業の一環だと思うが、そのように東西を結んでほしい。西口の道路事情に関しては、西口のけやき大通りと国体道路が交差する交
差点は、歩行者と車を完全分離の信号にしてほしい。この交差点は、和歌山城方面から交差点を右折する際、駅側から来るバス、
歩行者、かなり交通アクセスが渋滞になるので、とても危険な地域だと認識している。それを改善するように、この際やってもらい
たい。駐車場が少なすぎる、南海和歌山市駅に比べて少ないので、駐車場を探すのが苦労するので、その駐車場の設置についても考
えてもらいたい。地下にあるわかちか広場とつなげてイベントなどができるように、かつ活用できるように駅と一体化してもらえた
らありがたい。
これはイメージだが、JR和歌山駅を立派にしたところで、特にインバウンド客は紀中・紀南にほとんど行ってしまうということな
ので、やはり紀南地域との協力協調がなければJR和歌山駅を再整備したところで、単なる通過点になってしまうので、そういった連
絡もきっちりしてほしい。
ここまで集約して述べたが、こういう意見を含め、どういった形で検討してもらえるのか、答えてほしい。
A 米田都市政策課長
アンケートについては、実施期間が短く周知が十分ではなかった中で、多数の意見をもらい感謝している。
アンケートの結果については、現在、事務局において集計作業を進めているところであり、また、その内容を集約して、基本構
想の中にできるだけ記載できるように作業も進めているところである。また、次年度以降も、これらの意見を踏まえ、関係者との議
論の中で活用できるように考えていく。
要望 片桐委員
私も10項目ほど話をしたが、利用している立場としては、もっともな意見だと思う。多くの人から、こういう機能であるとか施設
が欲しいというような要望が来ているので、再整備の基本構想の中、あるいは基本計画に向けて、取り入れてもらうように要望する。
Q 中村委員
去年ぐらいから、御坊市内の商店の経営者から看板の設置に許可を取っていなかったというような指摘が市からあり、あとから
許可を取るというような、そういう案件が何件かあったというふうに記憶している。調べると県の条例で、運営は市町村がやってい
るということが分かった。
御坊市の担当者が熱心に取り組んでくれているのだと思うが、取り組めば取り組むほど、市民からは苦情に近い声が出てくる。
景観を大切にし、危険な看板を排除するというような観点から言えば、むしろ当然のことだが、御坊市周辺では御坊市だけがやっ
ているような感じを受け、条例は市町村が運営することになっている。県として、条例設置者として、市町村に格差が生じないよう
にしてほしい。和歌山県は自然文化の恵まれたところだから、自然や文化に調和した看板をつくったり、危険な看板を排除する、そ
んなことは必要だが、ずいぶん差があるように思われるので、どのように指導しているのか、聞きたい。
A 米田都市政策課長
屋外広告物条例は県で制定し、許可事務は中核市である和歌山市を除く全市町村に権限移譲し、各市町村で運用しているところで
ある。
指摘のとおり、市町村間の運用で差が生じてくるということは課題だと考えており、県からも市町村間で差が生じないよう、市町
村の屋外広告物の担当者等で構成する景観行政会議を通じて条例を適切に運用できるように手引きやQ&Aを作成することで周知を図
ってきたところである。今回の指摘を受け、改めて景観行政会議の場を活用して、周知を図っていきたいと考えている。
Q 中村委員
次に、県民から、のぼりを設置するのに毎月250円、しかも役所へ、毎月申請しないといけないという意見があった。
そこで、私としては、料金が適正かどうかということも、ぜひ見極めてもらいたいし、それから毎月、役所へ紙で持っていかなく
ても、ネットで申請できるように、利便性の向上も検討してほしいと思うが、それについてはどうか。
A 米田都市政策課長
手数料については、各市町村の手数料条例で定められている。申請手続きを含めた屋外広告物の適切な運用方法、利用のしやすさ
など、景観行政会議の中で市町村の意見を聞きながら議論を進め、改善が図れるところは改善ができるように検討していきたい。
Q 中村委員
議案第32号の説明の中で、刑法改正というものがあった。刑法と県土整備部は、あまり関係がないように思うが、どうか。
Q 中村委員
答弁に時間がかかるようなので、先に次の質問に行ってよいか。
●山家委員長
はい。
Q 中村委員
日高港に関し、ここ何か月かの間に埋立地に進出したいという日高地方の業者がいて、県に申し込んだが、3社いたことから入札
で決めるということになった。
日高港にはエネルギーパークがあり、これを県に返してもらい、県の借金を少しでも減らすようにし、また、エネルギーパークの
機能は公園へ移設してやればいいのではないかと思っている。それでもまだ1社余ってくる。
和歌山県には、和歌山下津港のように余っている土地もあるが、日高港としては、もう企業用地がないので、地元の御坊市議会を
はじめ、御坊の方からぜひ日高港2期を整備してほしいという声が今上がりつつある。Ⅱ期は面積が広く、1000億円単位のお金をか
けて整備するということはなかなか現実的ではないので、例えば周囲の護岸だけ造っておいて、あとは県内で発生した年間30万
立方メートルの建設発生土で埋めることはどうかと考えている。
県では、下流に流れてきたしゅんせつ土砂を山間部の土砂処分場に運んでいるが、再度流れ出すかもしれないようなことをするよ
りは、海にとどめておくほうがいいと思う。
また、産業廃棄物も大阪湾のフェニックスセンターに運んだりしているが、和歌山県版のフェニックス事業のようなものをすると
か、南海トラフ地震が来たときには広大な瓦礫処分場が必要となるので、瓦礫処分に活用するために、周囲の護岸を造っておき、土
砂処分をしながら半分ぐらいは瓦礫を埋めるという計画にしておけば、無理をしてお金をかけて進めたと言われないのではないか。
日高港の企業用地が一杯になっている上で、県として何か考えはあるか。
A 米地港湾漁港整備課長
日高港ではⅠ期で整備した港湾施設があり、企業や商工会といった地元での盛り上がりというか、Ⅰ期で整備した施設を利用して
もらうことが今の課題で、日高港周辺の地域の方々、あるいは市町との調整をしながら利用を促進していこうと考えている。
Ⅰ期の利用が促進し、港湾がどんどん活用されていくということになると、Ⅱ期の整備という形になると考えている。
要望 中村委員
日高港ができてから長い間土地が売れず、300億円の釣堀りと言われた時代もあったが、今はもう企業用地がないという状況なの
で、そのような議論を港湾空港局の中でお願いしておきたい。
Q 中村委員
白浜空港のコンサルタントの結果が出つつある。一般質問等で聞いていた。しかし、どんな事業でも採算性があって金額が出てく
ると思うが、金額以外のことしか出てこない。
滑走路が2500メートルになればいいというのは誰でも思うところだし、2500メートルよりも3000メートルがよいと思うものであ
る。しかし、白浜の山の上で物理的に限界がある中でやっていくので、その金額と、本当にその場所でよいのかということも議論し
てもらいたいと思う。
空港を大きくするだけではなく、小さい飛行機を運行するとか、LCCにきてもらう、または100億単位のお金をかけるのであれ
ば、自分たちで造るというような検討も本当はやるべきではないかと思っている。予算が出てこない、予算なしで議論するというの
は大変不思議に思うが、どういうことなのか。
A 安井港湾空港振興課長
今年度の調査については、まずその場所でできるのかどうか、2500メートルに伸ばすことが可能な地形なのか、たくさん乗っても
らえるポテンシャルがあるのかどうか、そして指摘のとおり投資効果があるのかが主な調査項目である。
工事費の金額が出てこないのは、土をどこから運ぶかで金額に差が出てくるので、今の段階では詳細な数字を伝えられない。
来年度以降に基本計画を策定する中で、より正確な数字を計算していきたい。
要望 中村委員
私は一番初めに金額が大事だと思っている。県土整備部ではないが、バイオマス発電をやるといって1年間で数千万円をかけてコ
ンサルタントに検討した結果、和歌山県の木を全て集めても量が足りないということになった。そんなものに数千万円かけなくても
分かると思ったが、そんなことにならないためにも適正な調査をお願いする。
Q 中村委員
無電柱化事業は、昔あったCAB事業とは違い、小さい管を埋めるのか。
A 児玉道路保全課長
現在はできるだけコストを縮減して延長を伸ばすため、浅層埋設等のコスト縮減による手法が全国的に導入されている。
Q 中村委員
緊急輸送路からやるということだが、地元から陳情しなくても、緊急輸送路については県が自動的にやるという理解でよいか。
A 児玉道路保全課長
緊急輸送道路で無電柱化を進めているが、緊急輸送道路もかなり延長がある。そういった中、優先順位をつけて、どこから整備を
していくかが重要となる。まず高速道路のインターチェンジから広域防災拠点、あるいは災害時にも機能する医療施設をつなぐ区間
を優先している。要望があっても、優先順位の考え方にあてはめて考えることになる。
Q 中村委員
優先順位としては、人口や輸送量、運ばれるであろう傷病者の数、緊急物資の多寡も考慮しているのか。
A 児玉道路保全課長
電柱が倒壊して道路が閉塞すると発災後の迅速な対応に支障が生じる。人命が最優先のため、自衛隊等が県外から救援に来た際に、
速やかにキャンプを張って救助を展開する、あるいは救急車で負傷者を運んできたとき、災害時に機能している医療施設へスムーズ
に入れるといった観点で、先ほど言った区間を優先している。
要望 中村委員
この件は、改めて説明してもらいたい。
A 久保河川下水道局長
議案第32号の刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備等に関する条例、これは、和歌山県浄化槽補修点検業者の
登録に関する条例、それから砂防指定地の管理に関する条例の所要の改正ということである。
改正の内容については、議案書の条例等の9ページ、10ページに記載のとおり、罰則のところで、懲役という言葉を拘禁刑という
言葉に、条例の記載を全て刑法の記載に合わせるというような改正の内容である。
Q 中村委員
条例の内容について、拘禁刑になった人は、県のほうの何かに参加できなくなるや特別にお金を払えなど、そういう罰則の規定を
定めたものか。
A 久保河川下水道局長
議案書の条例等の9ページにあるように、罰則については、この第3条5項の規定に反して秘密を漏らした者は、こういう罰則に
処せられる、というような条例の記載になっている。この記載項目に違反して秘密を漏らした者は1年以下の、もともと懲役となっ
ていたところが、拘禁刑という表現に今回改正するというものである。
●山家委員長
議案第32号の刑法改正については、都市住宅局も同様ということで理解した。
Q 中本委員
橋本市の橋本小学校前の紀の川右岸の堤防で、1メートルほど低いところが300数メートルあり、かさ上げ工事をしているが、工
事の残り区間について、進捗状況と今後の予定を教えてほしい。
A 千野河川課長
紀の川右岸の橋本小学校前の約330メートル区間における国の堤防かさ上げ工事の進捗状況については、令和5年度に着手し、
約65メートルが施工済と聞いている。残る約265メートルの区間については、今年6月の契約を目指し、現在工事発注の準備中と国
から聞いている。
契約後は、小学校の遊具の移設、それから堤防沿いの水路の付け替え工事等に着手し、出水期明けの10月中旬以降から堤防本体の
かさ上げ工事を行い、令和7年度末の完成を目指すと聞いている。
要望 中本委員
紀の川は国の直轄であり、岩出の頭首工から始まり藤崎頭首工も工事を進めており、これから九度山の調査に入って、最後に橋本
市の小田頭首工へという流れで工事を進めていくと聞いている。河川の工事は下流から進めていくということは重々分かっているが、
1日でも早く小田までいけるように、国への働きかけをお願いしたい。
Q 中本委員
都市公園について聞きたい。選抜高校野球が始まる。和歌山県からは、市立和歌山高校と智辯和歌山高校、近畿6府県のうち2校
が出るということはすばらしいことだと思うので、皆さん応援してあげてほしい。
和歌山県は高校野球において、和歌山中学校、海草中学校から始まり、非常に歴史のある県である。そして野球王国和歌山と言わ
れるぐらい高校野球では名を馳せている。
高校野球の聖地である紀三井寺公園野球場は、設立からもう60年ぐらいたっている。先ほど老朽化対策ということで、野球場だけ
ではなく、公共施設は老朽化対策をやっていくとの説明であったが、個人的には、やはり駐車場が狭く、陸上競技場もある。いい対
戦カードのときには、駐車場に一旦車を止めても、国体道路まで出るのに時間がかかってしまう。個人的にはいろいろと思っている
し、近畿大会などが回ってくるとき、他府県から来た人も「ちょっとグラウンドね」というような意見もある。
県民からはナイターが明るいなど、昔と違って近くにかなり家も建ってきているが、県民からの意見は届いていないか。
A 米田都市政策課長
指摘のとおり、紀三井寺公園も還暦を迎え、年月もたってきており、県としても老朽化対策に追われているのは事実である。
また大きなイベント、特に高校野球のイベントのときは年間20日ほどであるが、駐車場がいっぱいになってしまうということで、
地域の住民からもいろいろと意見をもらっており、指定管理者とともに対応を進めているところである。
要望 中本委員
要望になるが、財政危機警報も出ており、この野球だけを取ってみても、今、少年野球に自分も携わっているが、生徒が減って合
同チームを組むなど、かなりこれから少子化が進み、なかなか厳しい状況だと思う。
小学生から中学生になれば、中学校の軟式野球では、ほとんど生徒がいなくて硬式野球チームに多くの選手が移っている。次に、
高校生になれば、県外に出ていく生徒がかなり多い。いろいろ教育関係にも言っているが、野球はやっぱり和歌山県の高校でやって
ほしい、というのが私の願いである。
財政危機警報、少子化、いろいろと問題はあると思うが、和歌山県の運動公園って何か中途半端で、他府県に行ったら、総合運
動公園というすばらしい施設があると思う。実際に、この間も、松山市の坊っちゃん球場に調査に行ってきた。維持管理などいろい
ろと課題はあると思うが、要望として、老朽化もかなり進んでいる状態で、なかなか一遍にはいかないと思うが、どうか一考しても
らえたらと思う。よろしくお願いする。
Q 高田副委員長
私から2点聞きたい。
まず、県道かつらぎ桃山線の道路改良事業について、今までずっと取り組んでいるが、この事業の進捗状況はどうか。
A 東道路建設課長
県道かつらぎ桃山線の紀の川市中鞆渕から桃山町黒川の区間については、特に通行に支障となる約3.6キロメートル区間で事業を実
施している。このうち中鞆渕地区の約1.3キロメートル区間については、現在、用地取得を進めている。黒川峠下鞆渕側の約1.3キロ
メートルの区間については、令和5年7月に完成している。また、黒川峠黒川側の約1.0キロメートルについては、令和5年11月まで
に約0.6キロメートルの区間が完成し、現在、残る約0.4キロメートルの用地取得を進めるとともに、用地取得が完了した箇所から、
順次工事を進めている。令和7年度は残る用地取得や工事を進め、早期完成に向け取り組んでいく。
要望 高田副委員長
あの箇所の路側は谷が深いところもあって、なかなか難しいと思うが、地元住民も早期完成を期待しているので、これからもよろ
しくお願いする。
Q 高田副委員長
貴志川支所前の交差点、県道岩出野上線と和歌山橋本線の渋滞対策の進捗状況を聞きたい。
A 児玉道路保全課長
貴志川支所前交差点の渋滞対策については、紀の川市と協議を行い、沿道状況を踏まえるとハード整備による対策は、現時点では
困難だということで一致した。
そこで、実施可能なソフト対策について協議を行い、信号の調整による対策を行うことで警察と協議を行った。
11月末に信号の青時間の調整を行ったところ、以前より渋滞は緩和するなど一定の効果が見られている。県としては引き続き、
交通状況を注視していく。
要望 高田副委員長
信号を改良してくれたので、渋滞も少し緩和してきていると思う。周辺も住宅や建物が多い中、今後とも何か方策等があれば、
検討をお願いする。
●山家委員長
◎議案に対する質疑及び一般質問終了宣告
◎議案に対する採決宣告
◎議案第61号、議案第70号、議案第73号、議案第75号、議案第77号、議案第78号、議案第83号及び議案第84号
は、全会一致で原案可決
◎調査議案に対する意見聴取意見 なし
◎調査報告に対する採決宣告
調査議案については、「適当である」旨、報告することに決定
◎県土整備部審査終了宣告
◎継続審査を要する所管事務調査宣告異議なし
◎閉会宣告
午前11時39分閉会