令和7年2月和歌山県議会総務委員会会議記録(2月25日開催分)
令和7年2月和歌山県議会総務委員会会議記録(2月25日開催分)
1 日 時 令和7年2月25日(火)午前10時5分 ~ 午前11時22分
2 場 所 第1委員会室
3 出席者 委員長 鈴木德久
副委員長 三栖拓也
委 員 上山 寿示、堀 龍雄、新島 雄、長坂隆司、奥村規子
欠席委員 なし
委員外議員 なし
4 概 要
午前10時5分開会
●鈴木委員長
◎開会 宣告挨拶
◎報告 事項委員の欠席なし
◎傍聴 協議なし
◎撮影 許可3件
◎議事 議案4件
◎審査順序宣告 会計局、人事委員会、監査委員、選挙管理委員会、議会事務局、知事室、企画部、危機管理部及び総務部の
順に審査
◎会計局、人事委員会、監査委員、選挙管理委員会及び議会事務局審査宣告
◎議案に対する説明要請
●高橋会計管理者、平田人事委員会委員長、湯葉人事委員会事務局長、森田代表監査委員、楠石監査委員事務局長、
小濱選挙管理委員会委員長、
千々松選挙管理委員会事務局長及び林議会事務局長説明
●鈴木委員長
◎議案に対する質疑宣告
Q 奥村委員
財務会計システム改修に係る増額補正の内容は、どのようなものか。
A 鈴川会計課長
財務会計システムの電子決裁化を図るため、公文書管理システムとの連携のためのシステム改修を進めていた。
しかし、その改修の中で問題が発生したため、その対応に係る費用を増額補正要求するものである。
Q 奥村委員
追加の改修費用は幾らか。
A 鈴川会計課長
1935万4000円である。
●鈴木委員長
◎議案に対する質疑終了宣告
◎会計局、人事委員会、監査委員、選挙管理委員会及び議会事務局審査終了宣告
◎休憩宣告
午前10時16分休憩
午前10時17分再開
●鈴木委員長
◎再開宣告
◎知事室審査宣告
◎本会議上程前に副知事人事案件が報道されたことに対し注意
◎議案に対する説明要請
●北廣知事室長説明
●鈴木委員長
◎議案に対する質疑宣告
Q 奥村委員
万博推進課分の繰越しについて、「万博会場全体における運営規則等の発出の遅れなどにより、令和6年度に予定していた一部
の準備業務の執行が困難となった」とあるが、原因など、もう少し詳細に教えてほしい。
A 中瀬万博推進担当参事万博推進課長事務取扱
繰越し分については、令和7年10月に予定している「和歌山DAY(仮)」という催事イベントの関係で、EXPOホールという会場
内の催事施設を使用するが、その施設では、どういう搬入方法ができるのか、どのようなことができないかといった、施設のレギ
ュレーションがはっきりと博覧会協会から示されていない。
それに伴い、今年度中にイベントの詳細な実施計画を策定する予定だったところが少し遅れ、繰越しをお願いするものである。
Q 奥村委員
博覧会協会の都合により遅れたということだが、EXPOホール自体の建設の遅れと関係があるか。
A 中瀬万博推進担当参事万博推進課長事務取扱
建物自体は予定どおり出来上がっている。その建物の運用ルールの詳細を詰めきれていないということである。
Q 奥村委員
これに関連して、以前から万博会場の安全性の問題を質問しており、県での安全対策をどう考えているか。
A 中瀬万博推進担当参事万博推進課長事務取扱
安全面については、昨年から防災実施計画や会場内の救護体制等、博覧会協会においても計画は策定されているところである。
県においても、和歌山ゾーンを出展していくため、会場全体の計画との整合性を図りながら、運営の計画等を作成している段
階であり、開催に向け詳細を詰めていきたい。
Q 奥村委員
具体的に決まってきているといったことはあるか。
A 中瀬万博推進担当参事万博推進課長事務取扱
防災体制については、昨年の秋頃に防災実施計画を博覧会協会が策定している。
また、会場内の救護施設の配置や医療の対応等、救護体制の計画が策定されており、着実に開催に向け緊急時の体制は決まって
きていると認識している。
●鈴木委員長
◎議案に対する質疑終了宣告
◎知事室審査終了宣告
◎休憩宣告
午前10時27分休憩
午前10時29分再開
●鈴木委員長
◎再開宣告
◎企画部審査宣告
◎議案に対する説明要請
●前企画部長説明
●鈴木委員長
◎議案に対する質疑宣告
Q 奥村委員
繰越明許費の和歌山県民文化会館大規模改修の設計について、入札不調とはどういうことか具体的にもう少し教えて
ほしい。
A 額田文化学術課長
和歌山県民文化会館の設計については、応札者がいないためや、予定価格の超過などにより、入札不調となった。
その要因として、建築から50年以上経過している和歌山県民文化会館の大規模改修ということもあり、事案の難しさやその
規模といった条件が折り合わなかったのではないかと考えている。
Q 奥村委員
必要な改修であり、応札してもらえないのは県民から見ても安心安全な会館使用ということで大変な問題だと思うが、今後に
ついてはどのように検討しているのか。
A 額田文化学術課長
この入札は公共建築課が行っており、令和6年12月19日に公告、令和7年1月30日に開札された。現在、応札者による技術提
案書等の提出を受け、県土整備部 内の総合評価審査委員会評価部会等で審査が行われている。
今後は2月26日に落札決定、27日に契約を予定している。
●鈴木委員長
◎議案に対する質疑終了宣告
◎企画部審査終了宣告
◎休憩宣告
午前10時35分休憩
午前10時37分再開
●鈴木委員長
◎再開宣告
◎危機管理部審査宣告
◎議案に対する説明要請
●河野危機管理部長説明
●鈴木委員長
◎議案に対する質疑宣告
Q 奥村委員
消防救急デジタル無線システムの再整備工事の入札において、安い落札額となったのはなぜか。
A 山本危機管理消防課長
消防救急デジタル無線の再整備は、全国的にも数が少ない特殊な事業であり、事業設計段階の金額を当初予算に計上したが、費
用を抑える工夫として、工事を 三つに分割して発注した。その結果、競争性が高まり、安い落札額になったものと考える。
意見 奥村委員
入札差額を他の事業に充てることができたとも考えられるので、可能な限り、大きな入札差額は避けられた方がよいという思い
で質問した。
Q 上山委員
三つの工事を何社が落札したのか。また、異なる業者だった場合、分割したことにより業者間の連携に問題はないのか。
A 山本危機管理消防課長
三つの工事を2社が落札した。また、関係者の会議などを開くことで連携を保ち事業を進めている。
いずれも無線工事の施工に精通した業者であり、円滑な施工が確保されている。
要望 上山委員
施工管理をしっかりとお願いする。
●鈴木委員長
◎議案に対する質疑終了宣告
◎危機管理部審査終了宣告
◎休憩宣告
午前10時48分休憩
午前10時49分再開
●鈴木委員長
◎再開宣告
◎総務部審査宣告
◎議案に対する説明要請
●友井総務部長、庄中財政課長及び津呂税務課長説明
●鈴木委員長
◎議案に対する質疑宣告
Q 奥村委員
物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金が国から約43億円配分され、推奨事業メニューも示されているが、県として生活者や
事業者への支援など特徴的なことがあれば教えてほしい。
A 庄中財政課長
物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金については、エネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受けた生活者や事業者に
対して、地方公共団体が地域の実情に応じてきめ細かに必要な事業を実施する取組を支援するための交付金であり、和歌山県分と
しては令和6年度補正分で約43億円の配分を受けている。事業としては、国が提示する生活支援事業者支援メニューを基に、配分
額を全て執行できるような事業に配分している。具体的な取組としては、学校給食費の無償化、LPガス料金高騰対策支援、特別高
圧受電事業者支援などを実施している。
Q 奥村委員
県民に対して行った暮らし向きについてのアンケートによると、物価高騰で生活が非常に大変である。県外の話だが、赤ちゃん
のミルクを薄めて飲ませているというような話も聞き、そういったことが県内でもないのかなと心配している。
消費税を引き下げればよいのではないかと考えるがどうか。
A 津呂税務課長
消費税は現在8%から10%に引上げられており、この引上げ分は社会保障制度の財源に充てられている。
委員が懸念されているようなことにも広く使われているものと考えている。
Q 奥村委員
市内の中小規模の病院など医療機関が大変な状況で、軒並み赤字の状況だと聞いている。商売であれば価格転嫁が可能だが、診
療報酬は公定価格なのでそうはいかない。医療機関の経営が診療報酬も上がらない中で、物価高騰の影響を大きく受けている。
そういった業界等への支援について、基本的にどのように考えているか。
A 庄中財政課長
病院、福祉施設、介護施設といった社会福祉施設等では、公定価格の診療報酬などが定められており、価格転嫁がなかなか難し
い分野に関しては、コロナ対策以降、国の臨時交付金を活用して、光熱費、あるいは食糧費などの高騰分について一部を補助して
いる。
また、令和7年度についても引き続き取り組んでいく。
要望 奥村委員
それでも不十分な面があるので、ぜひとも、この臨時交付金を活用して、県民の声を聞いて、しっかりと取り組むことを要望し
ておく。
Q 奥村委員
自衛官募集について、県は、どのように関わっているのか。
A 千々松市町村課長
自衛隊法97条において、都道府県知事は、自衛官及び自衛官候補生の募集に関する事務の一部を行うとされ、募集期間の告示、
募集試験期日等の告示、採用試験の会場の提供、募集の広報宣伝等を行っている。具体的には、自衛官候補生の募集時に和歌山の
自衛隊の地方協力本部からの依頼に基づき、県報へ告示している。また、採用試験会場の提供については、和歌山県民文化会館の
貸出し等について一部県が支出している。募集の広報宣伝に関しては、「県民の友」への掲載のほか、県政ニュースの掲載等の資
料提供を行っており、これらの経費については委託費として同額を国から配分されている。
Q 奥村委員
保護者及び生徒への自衛官募集の通知は、市町村が行っているのか。
A 千々松市町村課長
防衛省からの生徒への自衛官等の募集への通知に関しては、自衛隊法施行令120条において、防衛大臣は自衛官又は自衛官候補
生の募集に関し必要があると認めるときは、都道府県知事又は市町村長に対し、重要な報告又は資料の提出を求めることができる
という規定があり、この法令を根拠に市町村から防衛省に必要な情報を提供の上、対象者に通知が行われている。
要望 奥村委員
保護者や生徒への自衛官募集の通知において、自衛官がどういうものなのかという説明をされていないことが問題だと思ってい
る。また、通知しないようにする除外申請という制度があることを、県として周知するよう要望する。
Q 堀委員
国庫支出金が124億7824万2000円減額されており、この詳細を説明してほしい。
A 庄中財政課長
内訳としては、土木施設災害復旧として37億円、その他に金額が大きいものから道路保全、道路改良、感染症対策、地籍調査
等で合計が124億円となっている。
Q 堀委員
補正予算は減額が多い。それは一生懸命節減に取り組んだ結果なのか、令和6年度におけるマイナス15%のシーリングの影響
なのか。この要因を説明してほしい。
A 庄中財政課長
今回の減額については入札結果や工期の延長など様々な要因があり、少なくとも15%のシーリングは関係ないと考える。
Q 堀委員
工事の遅れや入札結果などで減額補正したと理解してよいのか。必要な事業を中断していないのか。
A 庄中財政課長
詳細については、県土整備部の所管だが、例えば、必要な土木事業が工期の遅れ等があったとしても継続し、翌年度に繰り越し
て実施するなど、引き続き必要な範囲は実施すべきで、予算の都合で必要な事業を中断することはないと考える。
要望 堀委員
今後とも、安全安心な和歌山県であるように、財政課としても努力していくよう要望する。
●鈴木委員長
◎議案に対する質疑終了宣告
◎総務部審査終了宣告
◎休憩宣告
午前11時19分休憩
午前11時20分再開
●鈴木委員長
◎再開宣告
◎議案に対する採決宣告
◎議案第18号及び議案第27号については、賛成多数で原案可決、
また、議案第25号及び議案第26号については、全会一致で原案可決
◎散会宣告
午前11時22分散会