令和6年12月 和歌山県議会定例会会議録 第6号(全文)
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令和6年12月 和歌山県議会定例会会議録 第6号
議事日程 第6号
令和6年12月18日(水曜日)
午前10時開議
第1 議案第142号及び議案第143号(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第2 議案第148号から議案第188号まで及び報第4号並びに請願1件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
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会議に付した事件
第1 議案第142号及び議案第143号(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第2 議案第189号(当局説明)
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出席議員(40人)
1番 三栖拓也
2番 高田英亮
3番 秋月史成
4番 佐藤武治
5番 藤山将材
6番 森 礼子
7番 井出益弘
8番 尾崎要二
9番 上山寿示
10番 鈴木德久
11番 玄素彰人
12番 濱口太史
13番 鈴木太雄
15番 吉井和視
16番 山家敏宏
17番 北山慎一
18番 岩田弘彦
19番 中本浩精
20番 中村裕一
22番 坂本佳隆
23番 川畑哲哉
24番 堀 龍雄
25番 谷口和樹
26番 新島 雄
27番 山下直也
28番 小川浩樹
29番 中尾友紀
30番 岩井弘次
31番 藤本眞利子
32番 浦口高典
33番 山田正彦
34番 坂本 登
35番 小西政宏
36番 浦平美博
37番 中西 徹
38番 林 隆一
39番 片桐章浩
40番 奥村規子
41番 尾﨑太郎
42番 長坂隆司
欠席議員(2人)
14番 冨安民浩
21番 谷 洋一
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説明のため出席した者
知事 岸本周平
副知事 下 宏
理事 田嶋久嗣
知事室長 北廣理人
総務部長 友井泰範
危機管理部長 河野眞也
企画部長 前 昌治
地域振興部長 赤坂武彦
環境生活部長 山本祥生
共生社会推進部長 島本由美
福祉保健部長 今西宏行
商工労働部長 大川伸也
農林水産部長 立石 修
県土整備部長 福本仁志
会計管理者 高橋博之
教育長 宮﨑 泉
公安委員会委員 細江美則
警察本部長 野本靖之
人事委員会委員長 平田健正
代表監査委員 森田康友
選挙管理委員会委員長 小濱孝夫
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職務のため出席した事務局職員
事務局長 林 伸幸
次長(秘書広報室長事務取扱)
橋爪正樹
議事課長 岩井紀生
議事課副課長 田中 匠
議事課議事班長 伊賀顕正
議事課副主査 川崎競平
議事課副主査 西 智生
議事課副主査 林 貞男
総務課長 榊 建二
政策調査課長 岩谷隆哉
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午前10時0分開議
○議長(鈴木太雄君) これより本日の会議を開きます。
日程に先立ち、諸般の報告をいたします。
監査委員から監査報告がありました。配付いたしておりますので、御了承願います。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時0分休憩
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午前11時29分再開
○議長(鈴木太雄君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
日程第1、前会から継続審査中の議案第142号令和5年度和歌山県歳入歳出決算の認定について及び議案第143号令和5年度和歌山県公営企業決算の認定についてを一括して議題とし、決算特別委員会委員長の報告を求めます。
決算特別委員会委員長濱口太史君。
〔濱口太史君、登壇〕(拍手)
○決算特別委員会委員長(濱口太史君) 決算特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会は、9月定例会最終日の9月27日に設置され、同定例会に提出されました議案第142号令和5年度和歌山県歳入歳出決算の認定について及び議案第143号令和5年度和歌山県公営企業決算の認定についてが閉会中の継続審査として付託されました。
委員会は、同定例会の閉会直後、議長により招集され、正副委員長互選の結果、委員長に私が、副委員長に秋月史成議員がそれぞれ選任されました。
両議案の審査は、10月30日から11月1日までの3日間にわたって予算・決算特別委員会室において実施し、当局から説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第142号及び議案第143号については賛成全員をもって認定すべきものと決しました。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、まず、一般会計・特別会計決算に関しまして、環境生活部関係では、行政代執行費用の未収金における今後の対応について、県民運動推進事業の不用額が多い理由について、不幸な猫をなくすプロジェクト事業の成果について、県有施設に太陽光発電施設を導入するための調査結果について、多頭飼育問題の担当部署について、クビアカツヤカミキリによる被害拡大防止対策の内容について、電気自動車の購入に係る入札結果について、会計局関係では、会計事務取扱事業の不用額が多い理由について、教育委員会関係では、各地域の核となる専門学科の整備状況等について、同一敷地内に併設された学校における光熱水費の算定について、部活動指導員の選定方法について、県学習到達度調査の今後の方向性について、農林水産部関係では、クビアカツヤカミキリの被害状況と対策について、農地流動化支援事業等の予算額と決算額が前年度から減っている理由について、和歌山県施設園芸用燃料価格高騰緊急対策支援金事業の不用額が多い理由について、知事直轄関係では、広報紙「県民の友」の作成時における内容のチェック体制について、和歌山未来創造プラットフォーム事業の成果について、福祉保健部関係では、生活保護制度の内容について、商工労働部関係では、わかやま地場産業ブランド力強化支援事業における県とわかやま産業振興財団の関係性について、競輪事業における今後の取組と提案について、地域振興部関係では、ふるさと生活圏活性化支援事業の成果について、移住・定住施策の効果について、TGC和歌山2024開催による効果について、共生社会推進部関係では、わかやま結婚支援事業の成果について、若者自立支援事業の内容について、児童虐待の相談件数と相談を受けた後の対応について、中核市である和歌山市への児童相談所設置に向けた検討の状況について、危機管理部関係では、消防防災ヘリコプターにおける検査と修繕の内容について、総合防災情報システムの整備状況と運用について、県土整備部関係では、予算の組み方について、物価高騰による県営住宅使用料収入未済額への影響について、議会・人事委員会・選挙管理委員会関係では、広報紙「わかやま県議会だより」の配布方法について、総務部関係では、総合庁舎管理事業の内容について、次に公営企業決算に関しまして、こころの医療センター事業会計関係では、事業会計における他会計負担金の上限について、医業収益と公共性のバランスについて、こころの医療センターが担う役割についてであります。
以上をもちまして、決算特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(鈴木太雄君) 以上で、決算特別委員会委員長の報告が終わりました。
これより委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 質疑なしと認めます。
次に、討論に入ります。
奥村規子君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
40番奥村規子君。
〔奥村規子君、登壇〕
○奥村規子君 日本共産党の私、奥村規子から、議案第142号及び議案第143号に対する反対討論を行います。
まず、議案第142号令和5年度和歌山県歳入歳出決算の認定について申し上げます。
令和5年度(2023年度)一般会計は、その年2月の財政危機警報の発出による財政見直し元年として、2月議会で創設した公債費臨時対策基金に積み立てた83億5000万円から19億5000万円を繰り入れました。予算編成過程で15%シーリングなどが動き出すのは次の年度からですが、公債費償還財源確保スキームと言われる仕組みを整えたのがこの年になります。
2022年3月に策定された新中期行財政経営プランで、150億円規模を維持すると見込んでいた財政調整基金と県債管理基金の残高が、財政危機警報では、2025年度にはマイナス5億円、2026年度はマイナス120億円になるとされました。物価高騰や金利上昇を強調していますが、国直轄事業負担金など投資的経費の増額に伴う県債借入金の増加が影響しているのではないかと指摘をしておきます。
同じく、2023年2月に創設された日本国際博覧会基金では16億6000万円を積み立て、2023年度は1億4400万円を取り崩しました。事業内容としては、関西パビリオン内の和歌山ゾーン展示に係る委託、出展に当たっての関西パビリオン建設費等の負担金、空飛ぶクルマの調査委託などです。
大阪・関西万博については、建設業の時間外労働の上限撤廃、当初の1.9倍に膨れ上がった会場建設費2350億円やインフラ整備7500億円に対する国民負担、会場・夢洲のメタンガス爆発事故や土壌汚染、地盤沈下、災害時の避難の問題、カジノ誘致とともに推し進めていることなどから、開催には反対です。ましてや、危険な万博会場に教育旅行と称して子供たちを連れていくなど、許されるものではありません。
先ほども指摘しました国直轄事業負担金は、2023年度は前年度比24.1%増額の161億円に上り、県財政の将来の大きな負担となります。国に負担の減額や廃止を引き続き求めていただきたいと思います。
その中で、毎年指摘してきた下津港湾和歌山北港区の関西電力LNG発電所は計画が行き詰まる中で、南防波堤建設だけが進められてきましたが、昨年12月に関西電力が建設中止を発表しました。総事業費300億円のうち、和歌山県はこれまで38億円を負担しました。これだけの県民負担を費やした南防波堤が負の遺産となったことは大変な問題です。
コスモパーク加太対策事業では、毎年6億円規模で県土地開発公社に賃借料を支払ってきましたが、土地の売却で、2022年度決算では5億6290万円に、2023年度決算では4億8650万円と減額してきました。2023年度には、まとまった土地が売れたため、今年度予算額では1億5490万円まで下がっています。しかし、今年4月には土地開発公社の債務231億円を県が保証し、代位弁済しました。2024年度決算のことになりますが、見通しの甘い大型開発失敗の後処理を県民に背負わせた結果になったことを申し上げておきます。
2023年度では、新型コロナウイルス感染症が2類相当から5類感染症に移行され、あらゆる感染対策支援が打ち切られました。現在でもコロナに対応する地域医療機関の経営が厳しい状態に置かれています。
また、2014年には1万2540床あった病床を2025年までに3000床以上減らす地域医療構想によって、これまで1435床を減らしました。特に、昨年度は1年間で391床も削減しています。今後の新たな感染症に対応するためにも、地域医療体制を守るためにも、地域医療構想を撤廃するよう求めます。
コロナ禍を経て、中小零細事業者の割合が高い和歌山県では、個人経営の飲食店にお客さんが戻らないなど経営難が続いています。経営に苦しむ中小企業への直接支援を求めます。
政府は、2023年度にマイナンバー法の改正で、社会保障制度、税制、災害対策の行政事務についてもマイナンバー利用の推進を図ることを可能とし、マイナンバーの利用と情報連携についても省令改正で可能としました。それに基づき、和歌山県でもマイナンバーの利用が拡大されてきました。マイナンバーによる個人情報の漏えい問題が海外にまで発展し、医療機関でも様々なトラブルが頻発しています。国民の所得、資産、社会保障給付を把握し、徴税強化と給付削減を押しつけるマイナンバー制度の廃止を求め、その利用拡大には反対します。
教育では、教員の不足と長時間労働が深刻です。小・中・高とも少人数学級を推進するとともに、長時間労働を解消して、子供一人一人と向き合えるよう、教員の増員を独自に進めるべきです。同時に、非正規教員である定数内講師を正規教員に置き換えていくよう求めます。児童生徒が増え続けている特別支援学校・学級の教室と教職員を早急に増やすべきです。順位で過度の競争と管理を押しつける学力テストの中止を訴えます。
中小企業振興資金特別会計では、収入未済額52億6700万円のうち9割近くが中小企業高度化資金によるものです。その6割以上が同和行政のゆがみによる貸付金であり、未償還額は29億4600万円に上ります。さらに、それとは別に、2023年度までに12件、50億1200万円の債権を放棄してきました。償還に向け懸命に取り組まれていることは承知していますが、とても県民理解を得られません。
国民健康保険特別会計では、収支差引き額が2022年度52億円、2023年度50億円の黒字決算です。一方で、2023年度の国保料・税は、40代夫婦と中1、高1の子供の4人世帯のモデルケースにおいて、17市町で引き上げられ、県平均も引上げとなりました。県の主導で子供の均等割の負担軽減や無料化などを進め、国保料・税の引下げを検討するよう求めます。
次に、議案第143号令和5年度和歌山県公営企業決算の認定について申し上げます。
土地造成事業会計では、呼び込み型開発失敗で出た損失に、2009年度より毎年一般会計から1億5700万円を繰り入れています。同年度に、工業用水道事業会計から借り入れた長期借入金15億円は返済できず、2029年9月30日には償還期限を迎えます。売れない土地を抱えてきた総括と反省が必要であり、認められません。
以上で、決算の認定に対する反対討論を終わります。
○議長(鈴木太雄君) 以上で、討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
議案第142号及び議案第143号を一括して採決いたします。
本決算に対する委員長報告は、いずれも認定であります。
本決算をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(鈴木太雄君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも認定することに決定いたしました。
この際、報告いたします。
議案の追加提出がありました。
お諮りいたします。議案第189号を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議案第189号を議題といたします。
議案は、配付いたしております。
まず、当局の説明を求めます。
知事岸本周平君。
〔岸本周平君、登壇〕
○知事(岸本周平君) ただいま上程されました議案について御説明申し上げます。
議案第189号は、県監査委員岡本ゆう君が本年12月25日をもって任期満了となりますので、引き続き選任いたしたく、同意をお願いするものでございます。
何とぞ、御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(鈴木太雄君) 以上で、当局の説明が終わりました。
お諮りいたします。都合により、残りの日程は明日に譲ることにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
明日も定刻より会議を開きます。
本日は、これをもって散会いたします。
午前11時48分散会