令和6年6月 和歌山県議会定例会会議録 第8号(全文)
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令和6年6月 和歌山県議会定例会会議録 第8号
令和6年6月
和歌山県議会定例会会議録
第8号
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議事日程 第8号
令和6年6月28日(金曜日)
午前10時開議
第1 議案第98号から議案第115号まで、報第1号及び報第2号並びに請願1件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第2 議案第118号及び議案第119号(委員会付託等省略、表決)
第3 意見書・決議案
第4 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
第5 特別委員会閉会中継続審査の件
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会議に付した事件
第1 議案第98号から議案第115号まで、報第1号及び報第2号並びに請願1件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第2 議案第118号及び議案第119号(委員会付託等省略、表決)
第3 意見書案
第4 議員派遣の件
第5 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
第6 特別委員会閉会中継続審査の件
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出席議員(42人)
1番 坂本佳隆
2番 三栖拓也
3番 秋月史成
4番 玉木久登
5番 藤山将材
6番 森 礼子
7番 井出益弘
8番 尾崎要二
9番 高田英亮
10番 佐藤武治
11番 鈴木德久
12番 濱口太史
13番 鈴木太雄
14番 冨安民浩
15番 吉井和視
16番 玄素彰人
17番 山家敏宏
18番 岩田弘彦
19番 中本浩精
20番 中村裕一
21番 谷 洋一
22番 北山慎一
23番 川畑哲哉
24番 堀 龍雄
25番 谷口和樹
26番 新島 雄
27番 山下直也
28番 小川浩樹
29番 中尾友紀
30番 岩井弘次
31番 藤本眞利子
32番 浦口高典
33番 山田正彦
34番 坂本 登
35番 小西政宏
36番 浦平美博
37番 中西 徹
38番 林 隆一
39番 片桐章浩
40番 奥村規子
41番 尾﨑太郎
42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
知事 岸本周平
副知事 下 宏
理事 田嶋久嗣
知事室長 北廣理人
総務部長 吉村 顕
危機管理部長 河野眞也
企画部長 前 昌治
地域振興部長 赤坂武彦
環境生活部長 山本祥生
共生社会推進部長 島本由美
福祉保健部長 今西宏行
商工労働部長 大川伸也
農林水産部長 立石 修
県土整備部長 福本仁志
会計管理者 高橋博之
教育長 宮﨑 泉
公安委員会委員長 竹田純久
警察本部長 野本靖之
人事委員会委員長 平田健正
代表監査委員 森田康友
選挙管理委員会委員長 小濱孝夫
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職務のため出席した事務局職員
事務局長 林 伸幸
次長(秘書広報室長事務取扱)
橋爪正樹
議事課長 岩井紀生
議事課副課長 田中 匠
議事課議事班長 伊賀顕正
議事課副主任 中阪康仁
議事課副主査 西 智生
議事課副主査 林 貞男
総務課長 榊 建二
政策調査課長 岩谷隆哉
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午前10時0分開議
○議長(鈴木太雄君) これより本日の会議を開きます。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時0分休憩
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午後1時30分再開
○議長(鈴木太雄君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
日程第1、議案第98号から議案第115号まで、報第1号及び報第2号並びに請願1件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長の報告を求めます。
建設委員会委員長山家敏宏君。
〔山家敏宏君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(山家敏宏君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案4件であります。
委員会は、6月25日、第5委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第98号、議案第106号、議案第107号及び議案第115号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、和歌山市内の梅原交差点の改良工事について、八郎山トンネル施工不良を受けての再発防止策や損害賠償請求に向けた対応、工事のやり直しに関する着工時期や竣工見込み等について、不足する自治体の土木建築職の人材確保について、県内における土木建築人材の育成について、県発注工事における県内開発技術への加点について、観光振興に寄与する木製ガードレールの整備について、景観に配慮した道路ののり面工法について、県道和歌山橋本線・県道岩出野上線の自転車通行の安全対策について、高野口野上線巴王橋の補修についてであります。
以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願いいたします。(拍手)
○議長(鈴木太雄君) 文教委員会委員長藤本眞利子君。
〔藤本眞利子君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(藤本眞利子君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件であります。
委員会は、6月25日、第6委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第98号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、教職員の同和(人権)研修について、差別事案の議会への報告について、学校給食無償化に係る制度設計の進捗について、県立自然博物館に係る有識者会議について、海南市が造成した県立自然博物館用地について、県立橋本高校に改編新設される探究科の内容について、県が目指す教育の方向性について、吃音のある児童に対する教育の状況について、特別支援学校の教室不足の状況について、岩出市、紀の川市における特別支援学校の併置を含めた高校再編の方針について、昨年度終了した漢字の博士試験について、小1ギャップについて、県学習到達度調査の必要性についてであります。
以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(鈴木太雄君) 総務委員会委員長鈴木德久君。
〔鈴木德久君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(鈴木德久君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案6件、専決処分報告2件であります。
委員会は、6月25日及び27日に第1委員会室において開催し、会計局、人事委員会、監査委員、選挙管理委員会、知事室、企画部、総務部、危機管理部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第98号は賛成多数をもって、議案第100号、議案第101号及び議案第112号から議案第114号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、知事専決処分報告報第1号及び報第2号は、全会一致をもって原案のとおり承認すべきものと決しました。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、監査委員関係では、補助金の監査の方法について、選挙管理委員会関係では、移動が困難な選挙人の投票機会の確保について、知事室関係では、大阪・関西万博における教育旅行支援及びメタンガスに関する万博開催期間中の安全対策について、企画部関係では、障害者芸術の福祉保健部との連携について、全国障害者スポーツ大会(SAGA2024)における熱中症対策等について、組織改正について、総務部関係では、職員研修所跡地の活用方法について、マイナ保険証の現状について、県職員に対するパワハラ・セクハラ等への対応について、危機管理部関係では、能登半島地震を踏まえた今後の被災者支援の取組について、キッチンコンテナの運搬についてであります。
以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(鈴木太雄君) 福祉環境委員会委員長佐藤武治君。
〔佐藤武治君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(佐藤武治君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案5件であります。
委員会は、6月25日、第2委員会室において開催し、環境生活部、共生社会推進部、福祉保健部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第98号、議案第102号から議案第104号まで及び議案第109号については、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、環境生活部関係では、カーボンニュートラル先進県を目指す上での企業への補助について、県内の二酸化炭素排出量及びその削減目標について、県内でツキノワグマが出没した際の対応について、地域猫対策の効果について、獣医師不足解消に向けた取組について、共生社会推進部関係では、学童保育の充実に向けた取組について、DV被害など困難な問題を抱える男性に対する支援について、「こども」の表記に関する考え方について、里親制度について、福祉保健部関係では、和歌山県立医科大学附属病院のDX化について、ヒラタ学園で発生したドクターヘリ整備措置事案及び再発防止について、ドクターヘリの夜間飛行実現への課題について、障害者支援施設における入浴サービスの改善について、「健康長寿日本一わかやま」実現に向けた取組についてであります。
以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(鈴木太雄君) 経済警察委員会委員長玄素彰人君。
〔玄素彰人君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(玄素彰人君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案6件であります。
委員会は、6月25日、第3委員会室において開催し、公安委員会、地域振興部、商工労働部と労働委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第98号、議案第99号、議案第105号、議案第108号、議案第110号及び議案第111号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
なお、当委員会から意見書案を提出することになっておりますので、よろしくお願いいたします。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、公安委員会関係では、刑法犯の検挙率向上の要因について、SNS型投資・ロマンス詐欺被害への有効な対策について、サイバー犯罪の状況及びサイバー防犯ボランティア活動について、自転車利用者の交通違反に対する取締り強化の背景について、自転車利用者に対する指導取締り方針及びルールの周知に向けた今後の取組について、電動キックボードの酒気帯び運転以外の検挙実績及び安全対策やルール啓発の今後の取組について、地域振興部関係では、eスポーツの取組支援の具体的内容について、関西国際空港と和歌山市間のリムジンバスの本数及び観光地への直結道路について、二地域居住の取組についてであります。
以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(鈴木太雄君) 農林水産委員会委員長北山慎一君。
〔北山慎一君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(北山慎一君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件及び請願の継続審査分1件であります。
委員会は、6月25日、第4委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第98号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また、請願については、配付の請願審査結果表のとおり、議請第2号は継続審査すべきものと決しました。
次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、紀州材の魅力や利用拡大に向けた取組について、学校給食へのジビエ提供の減少に対する現場の意見と学校給食でのジビエの活用に向けた県の取組状況について、熊野牛の出荷量や価格等の現状について、カメムシの大量発生を踏まえた来年度以降の対策と発生の原因究明を含めた研究体制の強化について、和歌山海区漁業調整委員会における協議の進捗状況と発言及び問題の解決に向けての県の姿勢についてであります。
以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(鈴木太雄君) 以上で、常任委員会委員長の報告が終わりました。
これより委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 質疑なしと認めます。
次に、討論に入ります。
奥村規子君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
40番奥村規子君。
〔奥村規子君、登壇〕
○奥村規子君 私、奥村規子から、議案第98号、第110号及び第111号に対する反対討論を行います。
議案第98号は、令和6年度和歌山県一般会計補正予算です。6月補正では、4億5500万円の増額で、財源のうち4億1100万円が国庫支出金です。その中で、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金は3億4400万円となっており、今回は物価高騰対策として、畜産農家と養殖事業者の配合飼料購入費への一部支援に取り組まれます。
当交付金を活用した物価高騰対策として、当初予算では、LPガスや特別高圧電力の料金支援、野菜・花卉農家への機械導入支援、学校給食費の無償化もこの中で行われ、昨年度に国から通知された交付限度額36億9000万円の多くは、既に予算化されたということです。
現在、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が払拭されない下で、社会保障の負担増や給付減が相次ぐところへ、急激な物価高騰が襲いかかり、県民の暮らしも中小企業・個人事業者の経営も大変苦しい状況に追い込まれています。物価高騰に見合う暮らしや営業への大規模かつ緊急的な直接支援が必要です。
コロナ禍では、毎年、数百億円の対策費が組まれました。それでも必要なところに支援が行き届いたとは言えません。しかし、今行われている物価高騰対策は、それに比べても、あまりにも手薄い対応と言わざるを得ません。国に対し、物価高騰対策の財源を大幅に引き上げるよう強く要望していただくとともに、県としても、一般質問で御答弁いただいたとおり、県内事業者の実態に即した施策を講じることを具体化した支援と、県民の暮らしを底から支える施策を求めます。さらに今必要なことは、インボイスを中止して、消費税を緊急に5%に引き下げることこそ重要であると考えます。
次に、議案第110号権利の放棄については、和歌山県中小企業高度化資金で貸し付けた元金の残高2億1300万円の債権を放棄するものです。ゆがんだ同和行政の下で行われた中小企業高度化資金貸付けでは、ずさんな融資審査と債権管理により、これまでも多額の債権を放棄してきました。とても県民の理解を得られるものではありません。
最後に、議案第111号権利の放棄については、和歌山県中小企業設備近代化資金で貸し付けた元金の残高160万円の債権を放棄するものです。元金が返済されない以上、賛成できません。
以上で、反対討論を終わります。
○議長(鈴木太雄君) 以上で、討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、議案第98号、議案第110号及び議案第111号を一括して採決いたします。
本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(鈴木太雄君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、議案第99号から議案第109号まで及び議案第112号から議案第115号までを一括して採決いたします。
本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(鈴木太雄君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、知事専決処分報告報第1号及び報第2号を一括して採決いたします。
本件に対する委員長報告は、いずれも承認であります。
本件をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(鈴木太雄君) 起立全員であります。よって、本件はいずれも承認することに決定をいたしました。
次に、議請第2号を採決いたします。
本請願に対する委員長報告は、継続審査であります。
お諮りいたします。本請願を委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、本請願は、委員長報告のとおり決定いたしました。
次に日程第2、議案第118号及び議案第119号を一括して議題といたします。
これより質疑に入ります。
本案について質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 質疑なしと認めます。
お諮りいたします。本案については、いずれも委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
この際、申し上げます。
収用委員会の委員及び同予備委員に係る議案については、起立により採決を行うことといたします。
これより採決に入ります。
まず、議案第118号和歌山県収用委員会の委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
本県収用委員会の委員に仲谷美幸君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(鈴木太雄君) 起立全員であります。よって、議案第118号は同意することに決定いたしました。
次に、議案第119号和歌山県収用委員会の予備委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
本県収用委員会の予備委員に西直哉君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(鈴木太雄君) 起立全員であります。よって、議案第119号は同意することに決定いたしました。
次に日程第3、和議第22号「民間ロケット打上げ事業の円滑な実施に向けた環境整備を求める意見書(案)」、和議第23号「半島振興法の延長を求める意見書(案)」、和議第24号「地方財政の確保と充実を求める意見書(案)」、和議第25号「地域における『こども誰でも通園制度』の制度拡充等を求める意見書(案)」、和議第26号「聴覚補助機器等の積極的な活用への支援を求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
案文は、配付のとおりであります。
お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に、討論に入ります。
奥村規子君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
40番奥村規子君。
〔奥村規子君、登壇〕
○奥村規子君 私、奥村規子は、和議第25号「地域における『こども誰でも通園制度』の制度拡充等を求める意見書(案)」に対する反対討論を行います。
こども誰でも通園制度は、生後6か月から3歳未満児を対象に、保護者の就労要件を問わず、時間単位で保育を利用できる制度です。現在、実施されている試行的事業の本格実施を見据えた要綱案では、1人当たり月10時間を上限に、施設や月、曜日、時間を固定する定期利用、もしくは固定しない自由利用、またはその組合せ方式を採用することができ、設備基準や保育内容、職員配置は、一時預かり事業と同様の基準とされ、利用者負担は1時間300円程度となっています。
自由利用方式では、アプリを使い、全国どこでも臨時に保育が利用でき、1時間単位で別の事業所に預けることも可能です。保育士にとっては日替わり、さらには時間ごとに新たな子供を受け入れざるを得ない負担があり、子供にとっては、特定の大人との安定した関わりが必要な発達段階にある下で、深刻なストレスを受けます。さらに、保育における事故発生率は預け始めが多く、34%が入園、入所から1か月の間に集中しています。預け始めの状態が継続される下で、保育士の体制が通常より半分でよいとされる基準では、子供の安全は保障されません。
本意見書案では、制度導入を前提に、職員配置や設備基準を満たし、地域事情を配慮した利用時間、医療的ケアに必要な職員加配への財政措置などが求められていますが、私は、こども誰でも通園制度そのものに問題があると考えるため、賛成できません。
こども誰でも通園というのであれば、現制度の下で、保護者がどれだけ働いているかなどで対象を絞る保育の必要性の要件を見直し、全ての子供に質の確保された保育を保障できるようにすべきです。そのためには、まず、保育士を増やすための賃金引上げ、労働環境の改善、看護師の配置、それらを実現するための十分な予算の確保など、公的な保育の仕組みを抜本的に強化することこそ必要です。
日本政府は、国連子どもの権利委員会から、子供の権利の保障が不十分であるという勧告を繰り返し受けています。子どもの権利条約を批准してから28年たちますが、その精神を生かした施策や普及が進んでいません。子どもの権利条約に掲げられた生命、生存及び発達に関する権利、子供の最善の利益を保障する姿勢に立って、子ども・子育て政策を進めるべきであることを申し上げ、反対討論を終わります。
○議長(鈴木太雄君) 以上で、討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、和議第25号を採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(鈴木太雄君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、和議第22号から和議第24号まで及び和議第26号を一括して採決いたします。
お諮りいたします。本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
お諮りいたします。議員派遣の件を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
議員派遣の件を議題といたします。
お諮りいたします。本件については、配付のとおり議員を派遣することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に日程第4、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。配付のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に日程第5、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
お諮りいたします。防災・国土強靱化対策特別委員会、人権・少子高齢化問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・地方創生対策特別委員会及び予算特別委員会の各特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木太雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議は全て終了いたしました。
議員各位には、連日御精励をいただき、深く感謝を申し上げます。
気候不順の折、健康には十分御留意の上、御活躍されますよう祈念いたします。
これをもって、令和6年6月定例会を閉会いたします。
午後2時3分閉会