令和5年9月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)
◆ 汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているものもあるため、人名等、会議録正本とは一部表記の異なることがあります。人名等の正しい表記については「人名等の正しい表記」をご覧ください。
令和5年9月 和歌山県議会臨時会会議録 第1号
議事日程 第1号
令和5年9月12日(火曜日)
午前10時開会・開議
第1 会議録署名議員の指名
第2 会期決定の件
第3 議案第104号から議案第124号まで及び報第4号(当局説明)
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会議に付した事件
第1 会議録署名議員の指名
第2 会期決定の件
第3 議案第104号から議案第124号まで及び報第4号(当局説明)
第4 休会決定の件
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出席議員(42人)
1番 坂本佳隆
2番 三栖拓也
3番 秋月史成
4番 川畑哲哉
5番 藤山将材
6番 森 礼子
7番 井出益弘
8番 尾崎要二
9番 玉木久登
10番 佐藤武治
11番 濱口太史
12番 鈴木太雄
13番 冨安民浩
14番 吉井和視
15番 鈴木德久
16番 玄素彰人
17番 岩田弘彦
18番 中本浩精
19番 中村裕一
20番 谷 洋一
21番 山家敏宏
22番 北山慎一
23番 堀 龍雄
24番 谷口和樹
25番 新島 雄
26番 山下直也
27番 高田英亮
28番 小川浩樹
29番 中尾友紀
30番 岩井弘次
31番 藤本眞利子
32番 浦口高典
33番 山田正彦
34番 坂本 登
35番 小西政宏
36番 浦平美博
37番 中西 徹
38番 林 隆一
39番 片桐章浩
40番 奥村規子
41番 尾﨑太郎
42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
知事 岸本周平
副知事 下 宏
理事 田嶋久嗣
知事室長 北廣理人
危機管理監 福田充宏
総務部長 吉村 顕
企画部長 前 昌治
地域振興監 赤坂武彦
環境生活部長 山本祥生
福祉保健部長 今西宏行
商工観光労働部長 三龍正人
農林水産部長 山本佳之
県土整備部長 福本仁志
会計管理者 﨑山秀樹
教育長 宮﨑 泉
公安委員会委員長 竹田純久
警察本部長 山﨑洋平
人事委員会委員長 平田健正
代表監査委員 森田康友
選挙管理委員会委員長 小濱孝夫
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職務のため出席した事務局職員
事務局長 林 伸幸
次長(秘書広報室長事務取扱)
萩原 享
議事課長 長田和直
議事課副課長 岩谷隆哉
議事課議事班長 伊賀顕正
議事課主任 菅野清久
議事課副主査 西 智生
議事課副主査 林 貞男
総務課長 葛城泰洋
政策調査課長 岩井紀生
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午前10時0分開会・開議
○議長(濱口太史君) ただいまから、令和5年9月定例会を開会いたします。
これより本日の会議を開きます。
日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
今期定例会の会議録署名議員は、3番秋月史成君、21番山家敏宏君、35番小西政宏君の3君を指名いたします。
次に日程第2、会期決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から9月28日までの17日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(濱口太史君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時1分休憩
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午前11時0分再開
○議長(濱口太史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、諸般の報告をいたします。
知事から地方自治法第180条第1項の規定による知事専決処分報告、法人の経営状況報告書、公立大学法人和歌山県立医科大学令和4事業年度の業務実績に関する評価結果、環境白書、健全化判断比率及び資金不足比率報告書、内部統制評価報告書の提出が、監査委員から監査報告及び現金出納検査実施結果の報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
次に、今期定例会に提出された議案等は、お手元に配付のとおり、議案第104号から議案第124号まで及び報第4号の計22件であります。
日程第3、議案第104号から議案第124号まで及び報第4号を一括して議題といたします。
まず、当局の説明を求めます。
知事岸本周平君。
〔岸本周平君、登壇〕
○知事(岸本周平君) ただいま上程されました諸議案の提案理由を説明するに先立ち、県政の最近の動きについて御説明申し上げます。
まず初めに、8月中旬に本県に上陸し、近畿地方を縦断した台風第7号の県内の影響につきましては、県内各地において暴風、豪雨、波浪により漁港・港湾施設などに被害がもたらされました。被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、頻発する自然災害に備えた県土の強靱化に取り組んでまいります。
次に、6月1日から3日にかけて発生した令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号に伴う被害からの復旧についてでございます。
災害の発生から約3か月が経過する中、公共土木施設の災害査定を進めており、県管理施設について今週中に完了する見込みです。また、交通に支障を来す箇所等については、災害査定を待たず応急復旧工事を実施しているところです。
さらに、災害救助法や被災者生活再建支援法の支援の対象となる被災された方々に対しましては、市町と共に相談体制を確立し、着実に支援を進めているところであります。
なお、農林水産業において約130億円に上る甚大な被害を受けたことから、被害を受けられた方に対し、県独自の補助事業や特別融資等により、一日も早い復旧と営農再開を支援するとともに、農地や農業用施設、森林や林業用施設などは国の災害復旧事業等を活用し、早期の復旧に向けて市町と連携し取り組んでいるところであります。
今議会におきまして、さきの6月議会に引き続き、復旧のための補正予算を提案させていただいておりますので、御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。
次に、国際交流についてでございますが、7月に香港とベトナムを訪問してまいりました。香港では、本県へのさらなる誘客や県産品の販路拡大に向けたPR活動を行いました。ベトナムには、南紀白浜空港国際線ターミナルにとって初めてとなる国際チャーター便を利用して訪問し、「文化及び観光に関する覚書」及び「ベトナムから和歌山県への人材の送出し・受入れに係る覚書」を締結したほか、和歌山県ジョブフェア2023にて、県内企業及びベトナム側の大学や送り出し機関と意見交換を実施いたしました。
また、10月5日から4日間にわたり開催する第2回和歌山県人会世界大会についてでございます。在外・国内の和歌山県人が再び一堂に会し、ふるさと和歌山とつながる様々なプログラムを通して、和歌山にルーツを持つ方々の郷土への誇りを高めるとともに、県民の皆様に、和歌山県の移民の歴史に対する理解を深めていただく機会を創出してまいります。この第2回大会は、前回大会よりも多くの在外・国内県人会からの参加を予定しており、前回大会以上に県民と県人会員との交流・つながりを深めてまいります。
次に、新しい観光産業の創造を目指し、本県の魅力を最大限に伝えるため、新しいキャッチフレーズとロゴを先月発表しました。2024年の世界遺産登録20周年や2025年の大阪・関西万博といった好機を迎えるに当たり、「聖地リゾート!和歌山」のキャッチフレーズとロゴを活用し、県内市町村、関係団体等と連携して本県の新しい観光ブランディングを行ってまいります。
次に、ENEOS和歌山製油所エリアの今後の在り方についてでございます。2022年1月にENEOS社が和歌山製油所の機能停止を発表して以降、県は同社や国、地元自治体と共に、和歌山製油所エリアの今後の在り方に関する検討会を発足させ、同エリアの将来について議論を重ねてまいりました。9月5日には中間報告が公表され、未来環境供給基地として、カーボンニュートラルを先導するGXモデル地区を目指すというグランドデザインに加え、一定の雇用規模の見通しについても皆様にお示しすることができました。10月以降も、この将来像の実現、雇用の確保・創出に向けて引き続き協議を進めてまいります。
次に、さきの6月議会で御報告しました全国育樹祭に向けての取組についてでございます。先月行われました公益社団法人国土緑化推進機構理事会において、第49回全国育樹祭を2026年に本県で開催することが正式に決定されました。これを受けまして、年度内には基本方針を策定し、来年度から開催に向けた具体的な準備作業に取りかかる予定です。
次に、人権施策の推進についてでございます。憲法第13条において、私たちは幸福を追求する権利を保障されております。県としましては、あらゆる人権侵害や不当な差別が行われることなく、全ての県民の人権、特にこの幸福を追求する権利が尊重される社会をつくっていきます。そのための取組として、障害者差別を解消するための新たな制度や部落差別を解消するための実効性ある仕組み及びパートナーシップ宣誓制度の導入を検討してまいります。今後、これらの導入に向けたパブリックコメントを踏まえ、県議会の御理解を得ながら進めてまいります。
次に、知事就任以来、多大な業務量や非効率な手法などが気になっておりました県庁の働き方に対し、「時間消費削減宣言~部下の時間を大切にするマネジメントのポイント~」を作成いたしました。県庁全体がこれまで以上にクリエーティブな組織となり、ワーク・ライフ・バランスの向上と県民の幸せにつながる仕事を一層推進するため、今ある業務のやり方を見直し、デジタルツールの活用等による効率化を進め、職員の時間を大切にする柔軟で効率的な働き方を実践してまいります。
続きまして、ただいま上程されました諸議案の提案理由を御説明申し上げます。
まず、議案第104号は、一般会計で総額213億3000万円の補正予算を計上しております。
主なものといたしましては、さきの台風第2号に係る海南市への災害救助費の支援をはじめ、特に農地・農業用施設及び林道など被災した農林水産施設の復旧に要する経費やその後の台風第7号により被災した漁港・港湾施設等の復旧及び修繕に要する経費を計上しております。
また、物価高騰対策として県内事業者等が取り組む新分野への参入や業種・業態転換などを支援する経費の増額のほか、首都圏における食と観光の魅力発信の強化に向けたアンテナショップ「わかやま紀州館」の拡充に要する経費を計上しております。
さらに、公共事業に係る国庫支出金の増額に伴い、幹線道路網等の整備を進めてまいります。
続きまして、条例案件等について御説明申し上げます。
議案第105号は、旅館業法の一部改正に伴い、規定の整備を行うもの、議案第106号は、本人確認情報の利用に係る事務に、外国人に対する生活保護法の規定に準じて行う保護の決定等に関する事務を加えるもの、議案第107号は、外国人に対する生活保護法の規定に準じて行う保護の決定等に関する事務において、個人番号を利用することができることとするとともに、所要の改正を行うもの、議案第108号は、旅館業法の一部改正に伴い、営業者が旅館業を譲渡する場合における旅館業の許可を受けた者の地位の承継の承認の申請に対する審査に係る手数料の額を定めるほか、所要の改正を行うものです。
次に、議案第109号は令和5年度建設事業施行に伴う市町村負担金について、議案第110号及び議案第111号は訴訟の提起について、議案第112号は損害賠償請求事件に係る和解について、議案第113号及び議案第114号は財産の取得について、議案第115号は財産の処分について、議案第116号から議案第122号は権利の放棄について、それぞれ議決をお願いするものです。
また、議案第123号及び議案第124号は、令和4年度の歳入歳出決算及び公営企業決算について認定を求めるものです。
次に、知事専決処分報告でございますが、報第4号は、県税の滞納処分として行った差押えに係る差押債権取立請求事件に関し、東京地方裁判所の判決に対して控訴を提起することについて、特に緊急を要し、議会を招集する時間的余裕がなかったため、地方自治法第179条第1項の規定による専決処分を行い、その承認をお願いするものです。
次に、諸報第20号から諸報第33号は、地方自治法第180条第1項の規定に基づく委任専決処分報告です。
このほか、法人の経営状況を説明する書類、公立大学法人和歌山県立医科大学の業務実績に関する評価結果報告書、環境基本条例に基づく年次報告書、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく健全化判断比率等の報告書及び内部統制評価報告書を別途提出しております。
何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(濱口太史君) 以上で、当局の説明が終わりました。
この際、新任者を御紹介申し上げます。
まず、6月29日、公安委員会の委員に任命同意され、7月14日、委員に就任されました竹山早穗さんを御紹介申し上げます。
〔竹山早穗君、起立・一礼〕(拍手)
○議長(濱口太史君) 次に、6月29日、人事委員会の委員に選任同意され、7月14日、委員に就任されました山田成紀君を御紹介申し上げます。
〔山田成紀君、起立・一礼〕(拍手)
○議長(濱口太史君) お諮りいたします。9月13日から15日までは議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(濱口太史君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次会は、9月19日定刻より会議を開きます。
本日は、これをもって散会いたします。
午前11時15分散会