令和5年6月和歌山県議会建設委員会会議記録
令和5年6月和歌山県議会建設委員会会議記録
1 日時 令和5年6月26日(月)午前9時59分~午前11時5分
2 場所 第5委員会室
3 出席者 委員長 玄素彰人
副委員長 北山慎一
委員 鈴木太雄、吉井和視、中村裕一、片桐章浩、高田英亮
欠席委員 なし
委員外議員 なし
4 概要
午前9時59分開会
●玄素委員長
◎開会宣告 挨拶
◎報告事項 委員の欠席なし
◎傍聴協議 なし
◎撮影許可 3件
◎議事 議案9件、継続審査を要する所管事務調査5件
◎県土整備部審査宣告
◎議案等に対する説明要請
●福本県土整備部長説明
●玄素委員長
◎議案に対する質疑及び一般質問宣告
Q 吉井委員
この間広川町長から電話があり、広川の中小河川における整備の優先課題について一度現場視察してほしいという依
頼があったため、その日程を6月15日に河川課長と相談して一か月ほど前から決めていた。それで急遽、災害があった
ので結果的に災害の現場を見に行ったということになった。
中小河川で災害があったらえらいことになるということで、視察の計画をしていたわけである。くしくも、その災害
が全国的に有名になる広川町の惨事となったわけである。私が思うに、この中小河川の予算が少な過ぎるのではない
か。ある人は私のところに電話がかかってきて、今回の広川の河川災害は人災であると言われていた。
それくらい、中小河川整備・改修の予算が少ないので、これについて県はどのように考えているのか。
A 鈴置河川課長
吉井委員から連絡があり、広川の現場を確認した。その広川を含め、県内に整備が必要な中小河川が非常に多くあ
る。県内の河川数が全部で約450河川あり、それをどこかだけを整備していくというわけにはいかないため、どこも整備
を急ぐ必要があるという中で、県としても必要な予算を確保しながら整備しているところである。
特に最近は、防災・減災国土強靱化対策ということで、5か年加速化の予算、そういったものを使いながらというと
ころである。そして、今回、広川をはじめとして浸水被害があった河川については、今後、防災・減災対策等強化事業
推進費といった予算もあるため、こういったものも要求しながら整備を推進していきたい。
要望 吉井委員
河川のほとりに暮らしている人は、口を開いたらしゅんせつをしてほしいという要望ばかりである。そこで、県とし
てはこの予算の少ない中、下流から下流からという考えで整備をやっていっているわけだが、やはり河川計画のときに
危険な箇所を、ここを直さないと浸水するというところを優先的に整備をやっていっていただきたい。
Q 吉井委員
次に知事も就任当時、いわゆるカーボンニュートラル、脱炭素のことに関して、県も企業の一つとして、取り組むと
いうことを、議会で、冒頭に言われた。
それで、この脱炭素のことについて聞く。
この木材利用の関係でJクレジットという制度があり、企業や自治体が二酸化炭素の吸収、削減をやるという事業で
ある。
私は自治体である和歌山県がJクレジットの登録をしてみてはと思う。
公共事業に木材利用、いろんな種別はあるが、まず木製ガードレールである。そして、いわゆる山腹ののり面の加工
の木材、河川の木材、そういった木材利用は広範囲にあると思う。Jクレジットについてインターネットで調べた限
り、国は森林組合や企業体で燃料に木材チップを使うようなことを想定しているが、ガードレールや木柵については、
和歌山県が事業者として登録できないのか。県の今後の見解について聞きたい。
A 山本技術調査課長
Jクレジットについては、省エネや再エネ設備の導入による温室効果ガスの排出削減や、森林管理によるCO2拠出量
をクレジットとして国が認証する制度である。
経済産業省、環境省、農林水産省が運営している。
現在、県では、森林部局においては、森林経営活動におけるクレジットの活用に向け、検討を進めているところであ
る。
委員御提案の木製ガードレール等の木製建設資材へのクレジットの認証については、利用促進や、認知の向上に有効
な手段の一つと考えている。
クレジットの認証にあたっては、CO2排出削減の算定方法や、モニタリング方法が規定された方法論が定められてお
り、方法論に沿った申請が必要である。
現時点においては、森林経営活動によるクレジット認証の方法論は確立されているが、木製建設資材への認証の方法
論は、現在のところまだ確立されていない。
この点については、Jクレジットを運営する小委員会でも検討が進められており、今後、小委員会での木製建設資材
へのクレジット付与の動向を注視し、森林部局と連携して、クレジットが認証されるよう検討を進めたい。
意見 吉井委員
国は木製ガードレールについて、Jクレジットの対象ということを想定しておらず、それは普及してないからだ。
木製ガードレールは、長野県と和歌山県ぐらいしかないと思うが、その理念を考えれば、当然想定すべきだ。
国のJクレジット担当部門に対して、要求してほしい。
Q 吉井委員
先般、有田郡有田川町の業者であるクスベ産業に、元会計検査院で一般経済調査会の参与である方から連絡があり、
会いたいと言ってきたらしい。
なぜ会いたいのかと聞いてみたところ、木製ガードレールの話を聞きたいということであった。
会計検査院は、公共工事でなぜ木製ガードレールなど、木製品を公共物に使わないのかと指摘してきたが、使わない
ので、何が原因かを調べているとのことであった。
自治体としては、脱炭素の観点からも、コストが高いが使うべきであるとの意見である。
それで、翌日には、有田川町清水の木製ガードレールの現場に行って、これは自治体として使うべきだと言われてい
た。
私は常々、この委員会でもそのことを言ってきた。
やはり県土整備の交付金の中で、もっと事業を拡大したいと思っており、安易に今までの鉄製ガードレールを使うこ
とは分かるが、知事が言うように脱炭素の観点から、自治体が先頭に立って、ゼロカーボンとして2030年の達成に向け
て、率先して使うべきだと思っている。
木材利用という法律も何年も前にでき、今後、和歌山県において、どのような方針で取り組むのか、部長に聞きた
い。
A 福本県土整備部長
公共工事においての木材利用だが、先ほどの私の説明の中にもあったが、木材利用マニュアルに基づき、積極的に木
材利用を進めていきたい。
昨年度も、マニュアルを少し改定し、特にガードレールや横断防止柵などについても、活用の幅が広がっているの
で、今後とも公共工事の中において、建築だけではなく、土木工事においても、積極的に使えるところは使っていくと
いう方針で取り組んでいきたい。
要望 吉井委員
河川の整備など、いろいろなところで木材利用できる箇所があるので、その工事の計画があれば、木材を利用できな
いかということを、まず協議し、またコンサルにも相談して、そういう事業を展開してほしい。
Q 中村委員
建設業界の人材育成について、私の地元の建設業界の会長から、若い社員がほとんど来ない、せっかく工事があって
も技術者がいないから仕事が取れないという状況だと聞いた。
それで調べてみると、大学は和歌山大学に建築学科ではないが建築士を養成するコースがあり、和歌山高専に土木学
科、高校は和工に土木と建築、新翔高校に土木コースしかない。
配付している、私が落選中に調べたもので多少変化しているかも知れないが、全国的に見ると、大学はそんなに多く
はないが、高校は東北地方のようにすごく多いところもあれば、近畿地方のように少ないところもある。どういう経過
でそうなったのか分からないが、近畿地方が少ないという傾向にある。
表の右上に2018と2022とあるが、これは2018年と2022年に、公共建築だけではなく民間も含めて個人の建設会社が
受注した金額を100万円単位で都道府県別に表したものである。それでいくと、和歌山県が断トツに受注が多い。これは
何を表しているのかというと、技術者が養成されないので、個人の会社が成長して大きく発展していくということが、
和歌山県では少なかったのではないかと私は考えている。
御坊市に紀南電設という電気工事会社がある。そこは昔から、御坊商工、今は紀央館だが、電気科があり電気工事の
技師を何十年もずっと養成をしてきたので、関西電力へ行ったり、メーカーへ行ったり、地元の電気工事会社にも就職
している。紀南電設は今仕事をどこでしているかと聞くと、近畿整備局管内一円で仕事をしておりすごく忙しいとい
う。そんな話を聞くと、やはり和歌山県も、全ての経済活動のもと、国土強靱化をはじめ、県民の命や財産を守ってい
く上で、建設業というものはやはり大事で、建設業の発展は、県の大きな仕事の一つにあると私は思っている。
資料2を見てください。昔の資料はネットで見るだけでは出てこないので、資料2を見てると、建設業の求人という
のはやはり多い。和歌山県内では、福祉関係、建設関係というものは業種的に多いと思う。
これは私の記憶では、恐らく20年ぐらい前も同じように土木建築の技師がいないということがあり、求職者は結構い
るが、求めている職種は事務で、求人するほうは福祉関係や建設業であり、うまくかみ合ってない。これを雇用のミス
マッチといい、この言葉はそれこそ20年以上前から和歌山県にある。これを解消するためには、やはり人材を育成をし
ていくということが大切ではないのか。
今朝のNHKのニュースを見ても、公共インフラを維持するためには、土木建築だけではなくていろいろな技術者が必
要と言われるが、今、建設業界の人材状況を県はどう見ているのか。
A 山本技術調査課長
本県の建設業関係に関しては、平成7年で5万人のところが、令和2年で3万1000人と、全国と同じく約37%減とい
う状況である。
Q 中村委員
私は技術者が足りていないと思うが、県はどう考えているのか。
A 山本技術調査課長
先ほど数字でも示したように、地域住民の安心安全の守り手としての役割を担っているので、持続的に発展が図られ
るよう、人材の確保や人材の育成は課題と認識している。
Q 中村委員
人材を育てていくということは国交省もしており、様々な処遇改善、それから労働安全、安全衛生など、和歌山県だ
けを見ると、供給側が全く足りていないのではないか。
A 山本技術調査課長
委員指摘の供給側の数字については、需要と供給というところで、県立高等学校の土木高校の倍率も低いという状況
は把握しており、供給側としては少ない。業者が求めるところと、学校に入るところのミスマッチは、県内でもあると
考える。
Q 中村委員
国交省のホームページで見たのだが、少し古いが、民間会社が小学生のなりたい仕事をアンケートすると、大工や技
術者になりたいとの回答だった。しかし、和歌山県内では、和工へ行く人が少ないというもあり、これは大人になる段
階で、子供達が夢を持って大工になりたいとか、土木技術者になりたいと思うときには、応援をしてあげるということ
がやはり大事ではないか。
直接的に関係はないが、NHKのアナウンサーの出身地を調べると500人もいるのに和歌山県はゼロであった。アナウ
ンサーになりたいと思う和歌山の子供が1人もいないのかというとそうではないと思う。
建設業もすばらしい仕事で、きついというイメージがあるかもしれないが、昔は人力でしていたことが今はもう機械
ですることになるし、目に見えて物が残っていく。しかも、和歌山県が発展したり、また災害を防ぐという意味だと
か、経済が発展していく中で、大きなビルが建つとか、そんなときに頑張れるすばらしい仕事だと思う。県土整備部も
予算を取り、発注するだけではなく、和歌山県の発展、県民の生命財産を守るという目的だと思うので、教育委員会に
任せるだけではなく、直接担当している県土整備部もぜひ建設業界と一緒になって、人材育成を小学生のときから大学
まで含めて、県土整備部で総合的に取り組んでもらいたい。
私の印象では、高校に学科をつくるということは、普通、その学校の先生たちがつくろうと企画して、熱心にやらな
いと新しい学科はできてこないが、とにかく和工にしかないので、他の学校で新しい学科をつくろうという人はもう皆
無である。今、教育委員会で、知事の肝煎りで、産業人材を育成するという議論を始めたとあったので聞いてみると機
械工学だけだった。
ぜひ、土木建築も入れてほしい。やはり地域で必要な人材、地域で活躍してくれる人材を育てないと全く意味がな
い。ぜひ県土整備部からも声を上げてほしいと思うが部長はどう考えているのか。
A 福本県土整備部長
我々も、建設業界の持続的な発展や、継続的にその地域に建設業が残り続けることは非常に大事だと思っており、人
材確保に向けて、業界と一緒になって取り組んでいきたい。
特に、建設業界の魅力の発信であるとか、処遇の改善については今いろいろな働き方改革との関係もあり、国も県も
一丸となってやっているところである。そうした中で、建設業に入ると、具体的に言うとこれだけ給料がもらえるよう
になるということを示して、なおかつ給料が上がっていくということを見せていけるように、国の動向等も踏まえなが
ら、和歌山県としてもしっかりとやり、それと並行して、高校の定員増や新しい学科の創設など、頑張っていきたい。
Q 片桐委員
和歌山市内の都市計画道路が次々と開通し、利便性が高くなり、多くの方々が喜んでくれている。その中で、三田海
南線もこれから延伸していくと思う。南インターから市内へ入る重要な路線になるが、進捗状況と今後の見通しはどう
か。
A 鈴木道路建設課長
三田海南線の和歌山市和田から冬野間については、平成31年3月10日に供用している。
続く区間を令和元年度に事業化し、和歌山市冬野から海南市岡田までの2.2キロメートル間を優先的に整備を進めてい
る。そのうち、和歌山市冬野から市道本渡小瀬田線までの約1.0キロメートル間については、現在、用地取得を進めて
いる。
市道本渡小瀬田線から海南市域までの約500メートル間については、詳細設計が完了し、現在、用地測量を進めてい
る。
海南市域については、道路詳細設計が完了し、用地測量を実施していく予定である。
要望 片桐委員
用地買収も終わっていないので、見込み等は言えないと思うが、地元は期待をしているので、お願いする。
Q 片桐委員
自転車道のブルーの表示について聞く。自転車がここ走れますよみたいな矢印をサイクリングロードということでや
ってくれているんだけども、雨のときに自転車が乗り上げるというか、ここを走行してしまうと滑って転倒するという
のがこの前の雨だけじゃなくて、実は今までも何度か意見や声が届いている。これがなぜ表面化していないのかと思う
と自分で走っていて自分で転倒したということで、誰も悪くはないことから、自分が骨折したりけがしたりということ
はあるが結局どこへも届けていない。この前の大雨のときも何件か自転車で滑って転倒したということがあって、結
構、市内は混乱したこともあり、その近隣の方が手助けをしてくれたということがあった。この自転車道の自転車の走
行を示すこのブルーのマークは呼び名は分からないが、これが滑りやすいということもあり、材質はどんなものなの
か。また、こういう意見や声は県に届いているのか。
A 上柏道路保全課長
ただいまの委員の質問に対して、まず材料だが、県の材料としては、通常の区画線に対して、硬質の骨材を混入して
滑りにくい仕様としている。
また、県には雨の日によく滑ってこけるという意見はまだ届いていない。
要望 片桐委員
骨材を入れているので、多分、スリップ防止はしてくれていると思うが、実際、結構な数でこれ多分、競技者という
か鍛えて走っている方ではなくて、いわゆるママチャリみたいな、ああいう出かける方が多分、乗り上げて滑っている
ケースが多い。注意喚起をこっちからしようと思っているけれども、どんな注意喚起かはちょっと難しい。ここへ乗り
上げないように注意するとかあるいは、特定のところで転倒が起こっているケースもあるので、もしかしたらそこが凸
凹になっているとか剥がれてることもあるかも分からないが、これからもし出てきたら、ちょっと個別にそういう相談
をしたいと思うので、それは対応してもらうとして、全県的にそういうこともないか、ちょっとウオッチしておくこと
をお願いする。
Q 片桐委員
歩道の整備の関係ですけども、市内の中心を走るけやき大通りがあって、ここの歩道がタイル張りになっているとこ
ろがあり、ここも高齢者を中心に転倒が結構多い。骨折して腰を痛めたりとかいろいろな方から聞いていて、なんでか
なと見に行くと、タイルが段差というかタイル同士が段差になって、凸凹になって、ちょっとした段差で高齢の方がつ
まずいて転倒しているという事例を結構聞く。実際、そういうタイルが剥がれたところや段差になっているところが多
いので、この整備や状況についても危険防止の観点から予防してほしいと思うがどうか。
A 上柏道路保全課長
けやき大通りの歩道の平板ブロックの件については、利用者からの通報とか道路パトロールによって、平板ブロック
が剥がれたり浮いたりしているところが確認されれば適宜補修を行っている。
引き続き、利用者が安全に通行できるように、維持管理に努めたいと考えている。
要望 片桐委員
これも個別には、今、対応してくれているとの回答であった。これも先ほど指摘があったようにいろんな意味で予算
が、多分、限られていると思うので、全面的にというのは、なかなか難しいと思うが、ここは、歩いたり走ったり、ラ
ンニングしたりとかそういう方もいるので、出張された方達がJR和歌山駅から市役所向いて来るときに通行しますので
安全対策とか街の景観とかいう意味でも重要だと思う。ちょっと中期的に整備することなど考えてほしい。
Q 片桐委員
同じく、宮街道もあって、和歌山インターから市内に入る道路だがここの歩道沿いに、樹木を景観の関係で植えてい
るけども、多分、何十年も経って、植樹されてから根が恐ろしく張ってきている。根がぼこっとなってきて歩道がもう
かなり凸凹になって、ウォーキングのときなど転倒しているとかあるいは、地元の方からも要望があると思うがこの根
を何とかしてほしい。それに対して、県も結構、対応をきっちりとしてくれており、個別の対応、あるいは伐採という
ことを順次進めてくれているが、恐らく、ここの整備とともに、共同溝の計画があると思う。こういった共同溝の計画
と歩道の整備についての考え方と今後の状況を教えてほしい。
A 上柏道路保全課長
鳴神木広線の無電柱化事業については、令和4年度から測量・設計を実施しているところである。今後、この樹木の
伐採も含めて、地元や関係機関と協議をして、協議が整った後に工事に着手していく予定である。
なお、歩道の根の起き上がりに伴う危険な箇所については、現地を確認し、歩行者や自転車の通行に支障を来して緊
急性のある箇所については、順次対応していきたい。
Q 高田委員
県道和歌山橋本線、それと県道野上岩出線の交差するところ、紀の川市の貴志川支所前の信号のところ、そこから南
側に信号があるが、そこの交差点が物すごく渋滞を、時間帯によっては、渋滞を起こしている。今まで、県、国で、岩
出橋を改修してもらった。また、貴志川の諸井橋も立派なものを作ってもらった。そのおかげで、大型車とかが県道野
上岩出線、それから県道和歌山橋本線のところに、多く車が走るようになってきた。そこで、だいぶ渋滞をしていると
思うので、今後、そこの状態解消のための対処方法、今後の見通しなど、教えてほしい。
A 上柏道路保全課長
県道岩出野上線の貴志川支所前交差点から神戸交差点までの区間の渋滞対策につきましては、昨年度、紀の川市から
の要望を受けて、今年度から交通量や渋滞状況などを把握するための交通量調査を行っていきたいと考えている。
今後、この調査結果を踏まえて、商業施設とか店舗や家屋が連担していることから、紀の川市や地元の意見を聞きな
がら、どのような対策が可能か検討していきたいと考えている。
Q 鈴木委員
高野龍神スカイラインの2度にわたる全面通行止めが起こった際に、県当局で、まず、地元要望に対して、片側通行
の形にはなったが、迅速に取り組んでくれたことに、まず感謝を申し上げたい。本当にありがとう。
龍神地域にとってみると、本当に観光面、そしてまた、龍神だけではなくて、和歌山県全体にとっても、世界遺産を
つなぐルートとして、本当に重要な基幹道路の一本でもあり、そういった意味でも本当に迅速な対応はありがたかった
と思っている。
そこで、1点だけ質問するが、この道路開設をして、私、地元の方々から、50年ぐらい経過しているんではないかな
ってことを聞いている。そういった中で、この2度にわたる通行止めっていうことが、ここ近年、続いたので、その保
全という意味で、この地域にとってはなくてはならない道路でもあるし、観光面、端的に言うと、経済面で、本当に影
響が出る道路でもある。この道路は、その考え方というか、今後、その保全をしていく、調査をするって言ったら簡単
に聞こえるが、この道路への対応、それを見越した上で、道路の在り方を聞きたい。
A 上柏道路保全課長
開設してから何年たつかっていうのは、私もちょっと記憶になく分からない。今回の2カ所の崩落を受けて、県とし
ても、順次、のり面対策とか、橋梁の補強とか、行っているところだが、箇所数が多すぎて間に合っていないっていう
のが現状である。
そういう中でも、何とかしていきたいなとは思ってはいるが、まだ、どうするか結論は出てない状況である。
要望 鈴木委員
本当に、その都度、迅速な対応を今回してもらったし、また、できるような状況であったので、本当に、そういう意
味では、今回はありがたかったなっていうふうには思っている。これからはそういった意図もしっかり持ってもらい、
対策に向けて協力的に、国へも働きかけをしてもらいたいと思う。また、なんで田辺の県会議員がこんなことを言うか
というと、経済面での問題の繰り返しになるが、影響っていう伊都地域よりも、大きいように感じているので、そうい
った意味で、僕のほうから話をしたということで、理解を最後にしてもらいたいと思う。私も頑張るので、一緒に頑張
ってもらいたい。
●玄素委員長
◎議案に対する質疑及び一般質問終了宣告
◎議案に対する採決宣告
◎議案第78号、議案第86号から議案第88号まで及び議案第91号から議案第95号までについては全会一致によ
り原案可決
◎県土整備部審査終了宣告
◎継続審査を要する所管事務調査宣告 異議なし
◎閉会宣告
午前11時5分閉会