知事記者会見 2025年8月27日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

2025年8月27日 記者会見室

宇宙アクションプランを策定しました!~スペースエントランス構想~

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 今日の記者会見ですが、発表事項1つと話題事項が2つです。まず、「宇宙アクションプラン」を策定しました。「スペースエントランス」構想であります。和歌山県に宇宙産業を集積するということをずっと言っているのですが、その行動指針として「宇宙アクションプラン」を、紀南地域の10市町村と共同検討して策定いたしました。現在、串本町でスペースワン株式会社がロケット打上げを始めておりまして、本県に宇宙産業のイメージが醸成されつつあります。世界的に成長著しい宇宙産業の集積に向けて、市町村と連携した宇宙のまちづくりを進めていきたいと思っています。

 アクションプランの7ページでは、和歌山県が目指す宇宙のまちの姿をお示ししています。「あらゆる企業や人が和歌山県を通って宇宙と関わり、夢を実現していく未来」を描き、本県が宇宙への玄関口、いわゆる「スペースエントランス」となることを目指しています。

 このプランの策定に当たりまして、スペースポート紀伊(スペースワン株式会社のロケット発射場)がある紀南地域の10市町村に、各地の資源や特色を活かした宇宙産業集積の方針をお示しいただきました。詳細は9ページをご覧いただきたいと思います。

 その上で、宇宙産業集積に向けた7つの重点推進テーマを整理し、「2040年に本県が目指す姿」と「2030年頃までの中期的アクション」を設定しました。テーマ別のアクションは、10ページ以降をご覧ください。

 今後、本プランに基づき、各市町村や事業者等の関係機関と連携して、本県が魅力ある宇宙のまち「スペースエントランス」となることを目指して取り組みを進めてまいります。

「宇宙シンポジウム in 串本」を開催します!~宇宙へ届ける「荷物」の活用方法~

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 話題事項の1つ目です。この宇宙と関連があるのですが、今年も「宇宙シンポジウム in 串本」を開催いたします。「宇宙シンポジウム in 串本」は、8月31日日曜日(午後)1時から、串本町のメルキュール和歌山串本リゾート&スパで開催いたします。今回はJAXAの古川聡宇宙飛行士や小型衛星ベンチャーの代表、準天頂衛星「みちびき」の専門家に講演いただきます。また、串本古座高校の生徒による発表や、スペースワン社の現状報告も行われますので、ぜひ皆様のご取材をお願いしたいと思います。

県産ブランド和牛の PR に向けた催しを開催します!!

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 最後の話題事項ですが、県産ブランド和牛のPRに向けた催しを開催いたします。県産ブランド和牛、熊野牛と紀州和華牛なのですが、和牛の認知度向上及び消費拡大を目的とした「わかやま 肉マルシェ」と「わかやまMEAT UPフェア」を今年度から初めて開催いたします。こういうのは初めてです。ですから皆さん方、ぜひ取材していただきたいと思います。「わかやま 肉マルシェ」は県産ブランド和牛だけでなく、県内の様々な畜産物が一堂に集まるフードイベントです。また、「わかやまMEAT UPフェア」は、県内の県産ブランド和牛取扱店を味わいながら巡っていただくフェアで、期間中には参加店舗を巡ってスタンプを集めるデジタルスタンプラリーも実施し、抽選で県産ブランド和牛商品が当たります。既に資料提供もしていますが、フードイベントは8月30日の土曜日、31日の日曜日の2日間。フェアは9月6日土曜日から11月30日(日曜日)までの開催となっておりまして、内容は資料のとおりです。和歌山が誇る2つのブランド和牛をはじめ、地元和歌山の地で育てられた畜産物を、ぜひこの機会に味わっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

質問と回答

日刊工業:宇宙アクションプランに関して、今回2040年に目指す姿、その下に2030年(頃)までの中期的なアクションを設定したとあります。今回設定されて、今後これをどのように具体的なものに落とし込んでいくのか、関係者とどのように話し合いを進めていかれるのか、そこら辺をよろしくお願いします。

知事:アクションプランの実現に向けた第一歩としては、県内企業が宇宙関連産業に参入していくということを目的として、「宇宙まちづくり推進事業」というのを今年度から実施しているのですが、そういったことからまず始めていくということ(を考えています)。この事業でポテンシャル調査とか、事業者や市町村向けにセミナーとかワークショップを実施していきますということであり、具体的にはそんなところから始めていくのかなと(思います)。宇宙に関する人材育成、串本古座(高等学校の宇宙探求コース)ももう今度(令和8年度)3年目になります。そういうこともありますので、そこからいきなりというのもなかなか難しいものもあると思うのですが、そういう受け入れ先も作らないといけないし、そこに参加、入っていける人というのも作っていかないといけない。これから夢は膨らむのですが、なかなか難しい話だと思います。頑張っていきたいと思います。

NHK:宇宙アクションプランの策定に関して、今後このアクションプランを進めていく意気込みと、進めていく上での課題になりそうなことがあればお願いします。

知事:課題はたくさんあると思うのですが、とにかく宇宙産業というのは、2040年には140兆(円)と言われているような大変大規模な市場です。日本では本当に数少ないロケットの発射場があるということで、すごくアドバンテージを持っていると思っており、大きな都市からのアクセスもなかなかいいということで、メリットもかなりあるのではないかと思っています。そういうこともあって、宇宙アクションプランというのを作っていったわけなのですが、もちろん第一次産業をしっかりと進めていくというのが私の目的なのですが、やはり新しい産業というのもどんどん受け入れていかないといけないし、そういう意味では最も有望な産業になるのかなということで、しっかりと(取り組んで)いきたい。課題というのは、参入企業がどれだけ集まるのか、それからどれだけ県外から来てくれるのか、それからどのような人たちを人材として出していけるのか、たくさん課題がありますが、1つ1つ解決していきたいと思っています。

共同通信:このアクションプランを進めていく上で、この計画にも書いてありますが、スペースワン社の射場で結構高頻度にロケットが打上げられるということが前提として、その上で立てられていると思うのですが、少し前回の打上げから時間も経っていますが、現状、知事がロケットについて何かお伺いしていることがあればということと、次の打上げなどスペースワン社に期待することなどを教えていただければと思います。

知事:「もう大丈夫ですよ」というふうに言いたいのですが、なかなかそれは(難しく)、スペースワンさんが一生懸命考えていただいている。前のいけなかった部分の反省点を踏まえて、それを克服すべく研究しているということは聞いています。近々だと私たちは思っていますが、それがいつ打ち上がるのかはわからないです。今度はもううまくいくのではないかと思っていますが、それでもずっと応援していきたいと思っていますし、やはり最高頻度で年30回ぐらい(の打上げ)とも聞いておりますので、そういうふうになることがもちろん前提になるのでしょうが、早くから準備をしておかないと対応(できない)。飛び出したよね、でも何もできてないよねというのではどうしようもないので、しっかりと受け入れ体制を作っておきたいと思っています。頑張って飛ばしていただけたらなと(期待しています)。

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