知事記者会見 令和7年1月28日
知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します
令和7年1月28日 知事記者会見
令和7年1月28日 記者会見室
関西パビリオン和歌山ゾーン及び催事イベントについて~2025大阪・関西万博に向けて~
資料1(PDF形式 3,448キロバイト)
それでは、定例会見を始めます。今日は発表事項が5点です。一番目は関西パビリオンの和歌山ゾーン、それから催事イベントにつきまして、概ね(内容が)固まりましたので発表させていただきたいと思います。前からご説明をしていますとおり、吉本英樹さんという若手のアーティストに総合ディレクターをお願いして、「和歌山百景-霊性の大地-」をテーマに和歌山ゾーンのコンテンツを作っていただきました。空間構成は吉本さん、映像コンテンツはイギリス在住の国際的な動画制作者であるYusuke Murakamiさん、それからフードコンテンツはパティシエで、アジアでナンバーワンの加藤峰子さん、ステージコンテンツも吉本さんが総合プロデュースをしています。資料に基づいてご説明します。
3ページで、関西広域連合パビリオンの中の一角が和歌山ゾーンになっていて、高野山や熊野古道の大木をイメージした漆で塗った高さ4mの大きなパネル(映像タワートーテム)で動画を上映します。それから真ん中がパフォーマンスをするイベントのゾーン、奥に見えるのがバーカウンターです。
4ページで、それぞれに「紀州材」、「高野口パイル」、そういうもの(和歌山県産品)を使って(和歌山ゾーンの空間構成をしています)。「和歌山ニット」でスタッフのユニフォームを作ったり、フードを提供する器は「紀州桐箪笥(の技術を生かして制作)」、それからカウンターの壁面の押し花アートは、昨年県内のこどもたちが作ってくれたものをアレンジしたものになっていたり、先ほど申し上げた(映像)タワートーテムは紀州漆器の技術である「紀州塗り」、中央の展示什器は「紀州高野組子細工」というような形で、上質な和歌山という一つのコンセプトになっていて、そういうものをふんだんに展示して、来場者に見ていただきます。
5ページで、映像コンテンツの内容がございます。
6ページで、フードコンテンツで、スイーツは加藤さんが和歌山の老舗のお店をたくさん回っていただき、自分のイメージに合うお店とコラボして、フルーツ、食材も和歌山の物を使っていただきます。これは、6品セットとドリンクがあわせて一つのプレートになっていて、基本的には予約制でカウンターで提供します。これは上質な和歌山をここでアピールしたいので、あとで万博推進課から個別のレクチャーがあると思いますが、大変いいものに仕上がっていると聞いています。上質ということで、おそらく価格は相当高くなると思います。インバウンド、県外の皆さんに上質の和歌山を味わっていただこうというのがコンセプトです。また、毎日ではありませんが、「和歌山県酒造組合連合会」と「GI和歌山梅酒管理委員会」と協力して、県のお酒を提供する日も設定をしています。
7ページで、ステージコンテンツですが、それぞれ吉本さんが調整してくれています。
8ページで、(ステージコンテンツの)スケジュールがあって、特に【コマーシャルウィーク】は、(出演者は)公募になっています。これを見ていただきますと非常に幅広く手を挙げていただいて、非常に多様性があります。「スタジオぽこ・あ・ぽこ」は有名な作業所の皆さんがちんどん屋形式で、とてもユニークなパフォーマンスをしていただきますし、「新宮市」、「県立箕島高校」、「「熊野古道」を世界遺産に登録するプロジェクト準備会」ですとか、非常に多様な皆さんに出演していただきますので、大変楽しみにしています。
9ページで、関西パビリオンの多目的エリアで行うイベントは、各振興局がそれぞれの地域の特色を発揮していただくというコンセプトになっています。
(10ページで)、(県内の)大学生(等)と7つの地域振興局が協力して、それぞれ出展テーマを1年かけて練り上げてきたものを、5月の連休の間に万博会場Team Expoパビリオンで発表します。
(11ページで)、和歌山WEEKでは、それぞれ「食」、「ものづくり」の皆さんに素晴らしい和歌山の食、物づくりを発表していただくことになっています。
(12ページで)、和歌山DAYでは、県内の高校生(の筝曲披露)、りら創造芸術高校のミュージカル、和歌山発祥の合気道(演舞)、熊野三山の祭事など、ともかく和歌山の魅力を思い切って、この期間に国内外のお客様にアピールをしていきたいと思っています。これが一つ目です。
万博推進課:和歌山ゾーンのステージ出演者の中で「スタジオぽこ・あ・ぽこ」さんですが、知事から作業所(の皆さんがちんどん屋形式)というコメントがありましたが、こちらは県内で活動されているタップダンスのグループ(で別のパフォーマンス)です。
知事:タップダンスのグループです。失礼しました。
高校生用万博入場券寄附に対する知事感謝状贈呈式の開催について
資料2(PDF形式 265キロバイト)
小中学校の児童さん、生徒さんに万博の見学をしていただく(際には、入場券の)支援を県で行っています。高校生用の入場券(について)も、(今回、新たに)セイカ株式会社さん、日本生命保険相互会社さんからご寄付をいただきますので、(知事感謝状の)贈呈式を行います。ご取材をよろしくお願いします。
【県内初!】日高川水系西川を特定都市河川に指定します~流域関係者で協働して水害に強いまちづくりに取り組みます~
日高川水系西川を特定都市河川に指定します。「流域治水」の必要性が全国的に高まる中で、防災の観点から特定都市河川に指定します。(指定は)県内で初めてで、私も実は素人で、あまり(指定の)値打ちが分かっていないので、ぜひ後で担当課長にご取材をしていただいて(聞いてください)。とても大きなことだそうです。ぜひ、ご取材をいただいて、流域の水害対策に本格的に取り組めることですので、(ご取材を)よろしくお願いしたいと思います。
~使用済み天ぷら油回収実証事業~岩出・湯浅エリアに回収拠点を追加します
資料4(PDF形式 712キロバイト)
使用済み天ぷら油回収実証事業を実施していますが、これまで(回収拠点の設置は)和歌山、海南、有田エリアでした。これを来年度さらに拡げていく計画を立てています。まず(先行して)、岩出、湯浅エリアでご協力をいただけるところが資料の岩出市5拠点、湯浅町2拠点です。オークワさん、メッサオークワさん、コープ岩出さん、松源さんにご協力いただきました。早速、実施したいと思っていますので、発表をさせていただきます。
「大日本除虫菊株式会社」が2箇所目の「企業の森」事業に参画します!
資料5(PDF形式 1,376キロバイト)
「大日本除虫菊株式会社」が2箇所目の「企業の森」事業に参画をしていただきます。脱炭素先進県を目指す私どもとして、県の森林を整備していく中での「企業の森」事業には大変重きを置いています。大日本除虫菊株式会社さんが2箇所目の企業の森事業への参画を決めていただきましたので、(ご取材を)よろしくお願い申し上げます。
令和6年度広域防災拠点(物資)運営訓練を実施します
資料6(PDF形式 812キロバイト)
話題事項で、令和6年度広域防災拠点運営訓練を2月6日に実施します。ぜひ、ご取材をいただければと思っています。
以上です。
質問と回答
NHK:万博の関連で、和歌山ゾーン、和歌山WEEK、和歌山DAY、それぞれいろいろな内容が予定されているということで、総括して、和歌山の魅力も含めてどういったことを(来場者に)発信していきたいか、感じてほしいか、改めて教えていただきたいです。
知事:コンセプトの中に入っている「上質な和歌山」が我々の一番訴えたいところです。県民の皆さんにも和歌山ゾーンに来ていただきたいと思うのですが、地元の人間は地元の良さが分かりません。それは東京の人は東京タワーにのぼらないのと同じように、地元の人が地元の良さが分からないのは当たり前で、例えば、雑賀崎の灯台から見る夕日はこどものときに見ていますから、和歌山市の人は見ません。私が48歳で和歌山に戻って雑賀崎の灯台から夕日を見たときに涙が出るほど美しかったです。東京からお客さんを呼んできて(雑賀崎の夕日を)見せると、みんなびっくりします。景色で言えばそういうことです。食べ物もそうですし、歴史や文化もそうです。それは映像トーテムタワーで表現しますし、食文化はバーカウンターで提供します。我々はクオリティの高いものを持っている県だということをアピールしていきたいです。観光でお越しになられる方々も、単に景色が綺麗な温泉のある観光地(というだけで)で来ていただくのではなく、我々が提供する歴史、文化、食、或いは世界遺産にあらわれているような寛容の心、高野熊野の神仏習合の精神とか、そういう上質なものを私たちが持っているということを、自分たちでも確認をするということで、ぜひ県民の皆さんには覗いてもらいたいし、県外のご友人にもご紹介をしていただければと思っています。
NHK:もう一点、万博の開幕まであと80日ほどとなり、機運もそれぞれ高まってきている部分があるかと思います。知事ご自身の期待感、楽しみにされている部分があるのではないかと思いますが、残り80日を迎えて今どういうふうにお考えでしょうか。
知事:私は前回の万博のときは中学2年生で、二つのことに感動しました。一つは「外国が本当にあるんだ」(と思いました)。(当時は)中学2年生で何も分からないものですから、大勢の外国の人を見たのが初めてで、外国のパビリオンに行って、いろいろな文化や歴史が違う国があるということに感動しました。もう一つは動く歩道、携帯電話、或いは人間洗濯機とか(最先端の技術)です。今回も人間洗濯機があるようですが、最先端の技術に触れて、びっくりするし、楽しかったということです。(現在では)外国の経験はありますが、もう一度、中学2年生(の気持ち)に戻って最先端の技術に触れるのが楽しみです。いろいろなパビリオンがそれぞれ今準備をされています。外国のパビリオン、国内のパビリオンも機会があれば回って、中学2年生(の気持ち)に戻りたいと思っています。
NHK:もう一点だけ、県としても万博推進課を設け、万博に力を入れてきたと思います。残りの期間で、どのように準備を進めていきたいか、その辺りの意気込みを改めて教えてください。
知事:中身は、吉本総合プロデューサーに全ておまかせしていて、一切口を挟んでいません。最後にどんな感じでまとまるのかは任せていて、詳細が分からないためドキドキしています。ただ、万博推進課の職員の皆さんがフルサポートしています。元気の良い職員ですので、とても良いものに仕上がるだろうと思います。ただ、やっぱりさっき言ったフードコンテンツも予約制のため、始まって予約がないというわけにはいかないです。2ヶ月余りで事前周知をどの程度できるか、どれだけ県内外に宣伝、広報ができるか、これからの課題にしたいと思います。
読売:特定都市河川ですが、今回指定されることで防災などの観点から知事の期待感を教えていただきたいのと、今回は日高川水系西川ですが、今後、他の川の指定に向けても動かれていくのかを教えてください。
知事:特定都市河川に指定すると、まず市町と共同で計画を作るので、関係者の共同作業で、関係もより深まるというのが一つあります。それから、1,000m2以上の(土地)開発行為をする場合は、雨水を吸収するための雨水貯留浸透施設が必要になってきます。そういう意味でも、この指定をすることで洪水を防ぐ効果が高まることになります。任意制度として、水田の保全や、建物の部屋を浸水想定より高くするような土地利用規制も可能になります。そのあたりは今後市町と相談しながら、より安全で、安心な暮らしができるような体制を組めるきっかけになりますので、そういう意味で期待をしています。特に、特定都市河川に指定されますと県や市町の水害対策に対する重点的な国の支援も期待できますので、大変大きなことだと思います。なお、今後、他の河川について、特定都市河川の指定に該当するようなところがあるのかどうか、これはしっかりと研究しながら、水害対策の一環として進めていきたいと思っています。
日刊工業:天ぷら油回収実証事業の件で、先行して7月から和歌山、海南、有田エリアで回収が進んでいますが、回収の現状がどのように進んでいるかをお聞きしたいのと、今回、追加で岩出、湯浅エリアを拡大した狙いと、今後、どれくらいまで拡げていきたいか、4月からも何かする予定があるのかとか、その辺りの未来の状況も教えていただければと思います。
知事:まず、今モニターで登録している方が大体2,400人ぐらいです。7月から始めて、毎月回収量が増えてきています。7月が約460Lでしたが、12月は約1,100Lまで回収量が増えてきていますので、大変ありがたいことだと思っています。県民の皆さんのモニター(登録者)数も増えていますが、これは県民の皆様の意識が大変高まってきていること(結果)だと思っています。一応、(将来的には)有田市のENEOSさんに最終的には使っていただくということですので、(回収した油の)運搬のことを考えると紀北エリアをまず中心で進めていきたいと思っています。今回は、岩出、湯浅エリアで(回収拠点の追加設置)をやりました。これは来年度からということで準備を進めていましたが、(実施が)可能だということが分かったエリアについて(回収拠点の設置が)早い方がいいわけですので、(今回)進めることになりました。今後も紀北地域を中心に、できる限り協力するお店(回収拠点)を増やしていきたいと思っています。これはまた連携協定を結んでいる業者の方の回収能力と(回収エリアの)バランスを取っていかなければいけませんので、そこは先方と相談しながら、回収範囲を拡げていくということで、着実に進めていきたいと思っています。