知事記者会見 令和6年12月2日
知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します
令和6年12月2日 知事記者会見
令和6年12月2日 記者会見室
第49回全国育樹祭の大会テーマ等が決定
資料1(PDF形式 351キロバイト)
それでは定例会見を開きます。発表事項が3点です。一つ目は全国育樹祭の大会テーマが決定しました。大会テーマとポスター原画について募集をしたところ、大変多くの応募をいただきました。その中でLINE投票と厳正な審査の結果、お配りしている資料のとおり決まりました。大会テーマは「育てて使おう 地球に優しい 緑の資源」です。ポスター原画は和歌山市立和歌山高等学校2年生の堀尾来菜さんが最優秀賞で選定されました。優秀賞は、古座川町立三尾川小学校(5年生)の田堀まつりさんです。資料をご覧いただければと思います。
株式会社がまかつが橋本市に新工場を増設します
資料2(PDF形式 833キロバイト)
株式会社がまかつさんが、橋本市に新工場を増設していただきます。12月9日月曜日、知事室で県と橋本市長と株式会社がまかつの藤井代表取締役との間で調印式を行います。
カゴメ(株)から北山村産じゃばらを使用した野菜&果実100%ミックスジュースが全国で発売されます!
資料3(PDF形式 290キロバイト)
三つ目で、前回(野菜生活 100 有田みかんミックス)に続き、カゴメ株式会社さんが北山村産じゃばらを使用した「野菜生活 100 和歌山じゃばらミックス」を全国で来年1月14日から発売されますので、ご取材をよろしくお願いしたいと思います。また、(県庁内の)きいちゃん食堂さんでカゴメコラボメニューの提供を行いますので、来年(1月14日から1月17日まで)ですが、ご取材をお願いできればと思います。
「カイロスロケット2号機打上げ時の警戒区域・交通規制の周知」について
資料4(PDF形式 568キロバイト)
話題事項は、カイロスロケット2号機打上げ時の警戒区域、交通規制の周知についてのお知らせです。これも先週(知事記者会見で)申し上げましたが、事前にできる限りの周知を行うことで、前回(初号機打上げ時)のような延期がないように万全に準備をしたいと考えていますので、県民の皆様にもご協力をお願いしたいということです。
あと、昨日(12月1日)ですが、美浜町の町制施行70周年記念イベントでブルーインパルス(航空自衛隊のアクロバット飛行チーム)が来ました。私も行きましたが、多くの方が全国からお越しになられていて、ブルーインパルスの「追っかけ」がいて、(今で言う)「推し」の皆さんがいるということを(知りました)。大変な活況を呈し、美浜町をあげての大きなイベントになっていました。何人がお越しになられたかはおそらく美浜町で発表をされていると思いますが、煙樹ヶ浜の海岸が全部、人で埋まる光景を初めて見て、大変な賑わい(のあるイベント)でした。御坊駅からはシャトルバスで何千人、何万人単位なのか、ピストン(輸送)で運ばれていましたが、美浜町としても有意義な記念式典であったと思います。また、そういうイベントをすることによって、全国から大勢の方にお越しいただいて、その方々が煙樹ヶ浜、美浜町の美しさを見ることで、リピーターになっていただけることが期待できますので、(今回のような)イベントをきちんとやっていくことが大事だと痛感したので話題事項として申し上げました。
以上です。
質問と回答
日刊工業:カイロスロケット2号機(打上げ時)の警戒区域と交通規制で、前回初号機を打上げたときからの変更点があれば教えていただけますか。
知事:特に、大きな変更点はないと聞いていますが、担当から補足していただければと思います。
成長産業推進課長:スペースワン株式会社さんが設定するもので、正確にはそちらにお聞きいただければと思いますが、陸上、海上の警戒区域について大きな変更はないと聞いています。
一方で、(国道42号線の)交通規制は見学場の前後1kmを駐車禁止、2kmが停車禁止というのが前回でした。今回は見学場の前後3kmを駐停車禁止で、交通規制は県警本部、国土交通省のご協力も得て、広げることといたしました。
日刊工業:続けて、カイロスロケット2号機の打上げが今月ですが、改めて和歌山県内への影響など期待をお伺いできますか。
知事:民間ロケット射場は、全国でも初めての挑戦です。なかなか民間ロケット(打上げ)は(成功が)難しいということです。イーロン・マスクも(ロケットの打上げに)3回失敗しています。初号機の打上げの成功確率は仄聞(そくぶん)したところ、大体5割と聞いています。2号機でも、それが6割5分ぐらいにしか上がらないということですので、過度な期待(を持つことを)私は戒めています。スペースワン株式会社さんに聞きますと、前回の打上げで得た教訓をずいぶんといかして、準備をされているということですので、成功確率は高いと思います。成功しますと、既にお聞きしている範囲では、来年の打上げの需要がしっかりとあると伺っています。また小型の人工衛星の需要はとてもたくさんあって、それこそ2030年代には年間30回ぐらいの打上げが確実に予想できるとスペースワン株式会社さんから聞いています。また、一部で報道がありましたように、射点を増やすとか、いろいろな準備も内々にされているというふうにも伺っています。そうなりますと2030年代半ばになれば、組立工場や部品工場も、東牟婁郡中心に現地に立地することが期待できます。和歌山県として、脱炭素産業に加えてロケット産業も集積させていきたいし、その可能性は非常に高いというふうに期待をしています。
読売:発表項目外ですが、先日、和歌山県元職員と現職の県会議員の方が、地方公務員法違反で逮捕される事案がありました。当日も(知事の)コメントが出されていましたが、改めて受け止めというところと、まだ、事件の全容が分からない中ですが、県職員に対し、何か再発防止策を講じたか、もしくは何か講じられるご予定があるのか、教えてください。
知事:本件について、元県職員が逮捕されたことは大変残念に思います。捜査の進展を見守りたいと思っています。当然、日本の法律制度では、疑わしきは罰せずということで、推定無罪でありますので、それについてはしっかりと捜査を見守りたいし、捜査の協力は全面的に行っていきたいと思っています。その上で、今回報道されている部分だけで見ますと情報漏洩ということですので、公務員の守秘義務違反という最も基本的なルールを破っているわけです。これは、特別に研修をするようなレベルの問題ではなくて、本来公務員として守るべき基本的なことですので、これについては、来年4月の新人研修も含め普段の研修の中で、公務員としての本来守るべき基本(ルール)については、これまでもやっていますし、これからもしっかりと研修をしていきたいと思っています。いずれにしても状況が分かりませんので、捜査に協力をして、捜査が進展し、裁判でいろいろなことが分かってきた場合に、それを受けて、いろいろと見直すべきところは見直していきたいと、そのように考えています。
NHK:カイロスの件ですが、警戒区域等、前回同様ということで、前回は船舶の進入で延期という事態にもなりましたが、今回、又はこれからの打上げについてどのような部分に期待をされていますか。
知事:基本的に警戒区域に入らないでくださいというのは、お願いベースです。つまり法律で(警戒区域に)入ってはいけないという禁止規定があるわけでもありませんし、もちろん当然それをし(守ら)なかったからといって罰則がないわけです。あくまでもお願いベースなので、実は高市衆議院議員が内閣府特命担当大臣(宇宙政策)だったときに、今後ロケットの打上げの回数が増えるので、できれば法律で縛れるようなことをお願いできないかと直接要請したことがあります。そのときの高市元大臣の回答は法律改正になると時間も掛かるため、ガイドラインがあるので、ガイドラインをしっかりと守っていただくようなことで、対応していきたいということでした。まずは、今回もガイドラインに基づいて対応したいと思っています。早め、早めに周知徹底をすることで、前回2回目はスムーズにいきましたので、今回も、早め、早めの周知徹底で運用上やっていきたいと考えています。