知事記者会見 令和6年10月29日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和6年10月29日 知事記者会見

令和6年10月29日 記者会見室

知事のアメリカ・ブラジル・アルゼンチン訪問について

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 それでは、定例会見を開きます。発表事項が3点です。一つは、先々週(10月15日)からアメリカ、ブラジル、アルゼンチンに訪問してきました。概要は資料のとおりで、フロリダ州では、和歌山県・フロリダ州姉妹県州提携30周年記念事業が来年ございますので、その打ち合わせと、プレイベントに(出席し)、和歌山の能面師の久保博山先生の能面を含め、和歌山出身のアーティスト作品の展示(を鑑賞)しました。併せて、フロリダ州州務長官と今後の更なる提携内容について会談を行いました。まずは、これまでの青少年交流を中心に、文化面での交流を深めていくことで調整を進めるよう合意をしました。
 昨年、(和歌山から)移住した各国の県人会世界大会を開催しましたが、ブラジルの県人会が作られて70周年、それからアルゼンチンへ移住してから110周年という節目の年ということで、それぞれの和歌山県人会の式典に参加させていただきました。ブラジルでは日本移民の方々の史料館、開拓先没者慰霊碑への参拝がメインでした。それからJICAのブラジル事務所で、今年1月から和歌山県出身で野球の指導を行っている尾嵜凛太郎隊員とも面会し、これまでの活動についてご報告をいただきました。ブラジルは日系人(人口)が270万人で、ブラジル和歌山県人会も大きな組織になっています。日系人がブラジル社会の各層、各界で大変な活躍をされていて、ブラジル国内でも日系人ということで非常に尊敬をされていることを肌で感じました。これも先人の皆さんが非常に真面目、誠実、正直にブラジル国内で事業を続けてきた結果であることに、先人の皆様に敬意を感じました。
 アルゼンチンでは日亜学院を視察しました。大変、大きな学校で、幼稚園から短大までの一貫(教育)の学校です。土曜日は一般向けの日本語講座などもされています。生徒だけで千数百人というような大規模な学校で、幼稚園児、小学生、それから高校生の皆さんとも直接お話をしました。最初は日系人のこどもさんのための教育機関としてスタートしましたが、途中から日本的な教育の良さが評価され、今では非日系人が(生徒の)過半数で、先生や責任者の方に和歌山県人会の方がおられます。アルゼンチンという地で、日本文化の良さとか、或いは教育、しつけが高く評価されるに至った、これまでのご努力に大変敬意を感じました。フロリダでは在マイアミ日本国総領事、ブラジルの在サンパウロ日本国総領事、アルゼンチンでは在アルゼンチン日本国大使と、それぞれ個別に対談をして、今後の和歌山を含む日本と各国との友好関係についても意見交換をしました。これが一つ目です。

株式会社ワーク・ライフバランスが提唱する3宣言に係る署名式を開催します!

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 二つ目ですが、株式会社ワーク・ライフバランスというところがあり、働き方改革のアドバイスをされている小室淑恵さんが社長をされています。ここが提唱する「男性育休100%宣言」、「勤務間インターバル宣言」、「女性の再就職応援宣言」を各企業(が賛同)されていています。今回、この3つ(の宣言)を人事課が中心に検討して、和歌山県として、賛同して(宣言を)するべきだということになり、3つの宣言に署名をすることになりました。ちなみに、3つの宣言を同時に実施するのは、和歌山県が初めてだそうです。なお、「男性育休100%宣言」をしている公共団体は法務省、三重県、広島県などがあります。それから(インターバル(休息時間)は)基本11時間を原則としますが、「勤務間インターバル宣言」は、こども家庭庁、岡山県などで(宣言をしています)。それから「女性の再就職応援宣言」は、東大和市が公共団体として宣言をされていると聞いています。
 和歌山県におきましては、昨年、男性職員の育休取得についてお願いをしたところ、令和4年度29.9%の育休取得率が、昨年度は63.3%まで上がりました。これは(県職員が)育休を取得する際に、必ず所属長と面談をしていて、その(面談)結果を人事課に報告する制度を作った効果もあったかと思います。また、代替職員が必要な場合は、定期的な需要調査を行っており、人事課の地道な努力が実ったものと大変感謝をしています。「勤務間インターバル宣言」は11時間休みなさいということですので、在宅勤務、時差出勤などをお願いして、称揚してきました。昨年、県職員が自発的に決めたルール「時間消費削減宣言」で17時以降に、会議をしない、新たな仕事の発注をしないとか、このインターバルの確保が実現できる可能性が非常に高まりました。11月8日に(宣言の)署名式をしますので、ご取材をよろしくお願いします。

熊野白浜リゾート空港連絡バスの実証運行について~二次交通の強化、利用者の利便性向上、更なる利用者増へ~

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 熊野白浜リゾート空港で二次交通の問題点が指摘されており、県で予算化していましたので、今回(空港連絡バスの)実証運行をします。(令和6年)11月5日から(令和7年)1月5日までの62日間です。熊野白浜リゾート空港から白浜駅も含め紀伊田辺駅まで、飛行機の到着、発着の便に合わせて運行をして、どの程度のお客様が利用されるのか、ビジネス上ペイするのかどうか、しっかり実証運行して(みたいと思います)。二次交通の点において、インバウンドを含めた観光需要に対応できる仕組みができるかどうか、大変大事な実験だと思っています。また、スタートが11月5日で、9時5分から出発式を行います。熊野白浜リゾート空港のバス乗り場付近にお集まりいただいて、ぜひご取材をいただければと思います。

和歌山県パートナーシップ宣誓制度 自治体間連携を開始します。

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 話題事項が2点です。既に資料提供していますが、一つは和歌山県パートナーシップ宣誓制度の自治体間連携の開始です。(県内連携は)既にパートナーシップ宣誓制度を実施している和歌山県、橋本市、新宮市、那智勝浦町、串本町で、県外(連携は)164自治体です。転居した場合、これまで毎回手続きをし、(宣誓書受領証を)取り直していて不便だったので、連携している自治体に転居された場合は、その手続きを簡素にするという連携を(開始)しました。これも、ぜひご利用いただければと思います。

カイロスロケット2号機打上げ見学チケットの販売状況

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 カイロスロケットの(打上げ)見学チケットが2日(程度)で完売したご報告です。12月14日のカイロスロケット2号機の打上げは、前回も十分に配慮しましたが、渋滞緩和とか、見学に来ていただいた方々に快適に見学していただけるように、県としても関係各所と連絡をとりながら万全を期していきたいと考えています。
 以上です。

質問と回答

読売:カイロスロケットの件で、(10月)21日に発売して、(10月)24日に完売されているということで、改めて、国民の期待感をどう受け止めていらっしゃるのか、それに関連して、前回、警戒区域内に船舶が入るという事象で打ち上げが、一度延期になりましたが、今回、県として注意喚起で何か行うことはございますか。

知事:担当課に聞いていただければと思いますが、(見学者が)かなり幅広く全国から来ていただくようです。主には関西圏で、大阪府、和歌山県が多いようで、この人気は前回もそうでしたが、今回も相当期待があることに大変嬉しく思っています。前回、警戒区域の中に船が入り、発射時間までに(区域外への)退避が不可能だということで、1回目が延期されました。2回目は周知徹底を早めにしました。今回も広報を使い、できるだけ幅広く、早めに警戒区域等について周知徹底をさせていただきたいと思っています。

NHK:空港連絡バスの実証運行の件ですが、改めて、この実証運行に至った背景、この実証運行の先に期待することがあればお願いします。

知事:皆様方もご承知のとおりで、新型コロナの後、タクシー車両自体はありますが、タクシーの運転手さんが非常に少なくなってしまい、白浜のような観光地でも、夜になると配車ができないような状況でした。従って、空港、駅にもタクシーがなく、観光客の移動に不自由を感じられるようなことがございました。熊野白浜リゾート空港は1日3便、離発着の時間が決まっています。それに合わせて(移動に)不自由がないように、今回のようなバスの運行をすることで、その需要を吸収できないだろうかと思います。(バスは)空港から各所を回りながら、最後、紀伊田辺駅で(観光客が)降りるだけで、新たには乗車できません。それから、紀伊田辺駅から空港まで行くときは(各所から)乗車するだけです。お客さんを乗せて最終的に空港で降りていただくような、空港を中心としたバスの運行で、二次交通の充実を図りたいと思います。これがかなりのお客様が利用していただけるようであれば、ビジネスとしても成り立ちます。もちろんどれぐらいの度合かによりますが、イニシャルコスト、スタートのときのコストとか場合によれば、県で何かしらの補助をするようなことも含めて、ビジネスとして成り立つかどうかが、次の課題だと考えています。

読売:発表項目外で、(10月)27日に投開票された衆院選の関連で、今回、10増10減で県内の選挙区も3から2に減り、小選挙区だと2人の議員になり、県から国への要望の面で何か影響とか懸念されることがあるのかというのが一点、あとは県内の話で、特に、知事も応援されていた候補者が落選されたことで、その結果に対する受け止めをお願いします。

知事:一つ目で、まず私自身も2年前まで国会議員をしていて、和歌山全体の選挙区が3つから2つに減ることは、党派関係なく我々としては反対で、人口だけで選挙区を決めるのは、特に今回、東京が5つ増え、和歌山をはじめ地方で減ることで、地方の有権者の声がそれだけ届きにくくなります。やはり面積や、それぞれの地形とか、トータルで選挙区は決めていただいた方がいいというのは一貫して考えていますが、和歌山の選挙区が2つになることは法律で決まったことで、受け入れざるを得なかったということです。個別の選挙結果は特にコメントをする立場ではありませんが、比例区を含めて、結果として、和歌山から出ていただく国会議員の方の数は変わらなかったということです。国に対する要望活動、要請行動等について、与野党関係なく、国会議員の方のパイプは大変ありがたいもので、そういう意味で数は変わらなかったことについて、一応の安堵をしているところです。
 一方で、個別の選挙区について、特にコメントを控えたいと思いますが、新2区で申し上げますと、これまで大変政界で重きをなしてこられた二階俊博前代議士がご引退をされました。引退されたとはいえ、和歌山県の要望活動、要請行動等について、引き続き、ご協力等はお願いをしていきたいと考えています。

毎日放送:関連で、世耕さんが今まで和歌山のためにパイプとして働いてこられたと思うのですが、与党を離れたことに関する影響はどうでしょうか。

知事:影響は予測できませんが、世耕代議士には、本当にこれまで和歌山県の要望活動、要請行動等については多大なご助力をいただいてまいりました。これは、今後も変わらないと思っています。与党、野党に関わらず政治家世耕先生の人脈、影響力についても変わらないと考えています。県としては引き続きいろいろなご協力をお願いしていくということです。

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