知事記者会見 令和6年9月2日
知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します
令和6年9月2日 知事記者会見
令和6年9月2日 記者会見室
「2040年の和歌山を語る会~熟議~」参加者募集を行います
資料1(PDF形式 953キロバイト)
それでは、定例会見を開きたいと思います。発表事項で、実はこれまでもお話をしてきましたが、2040年を目標に新たな「総合計画」を作るということで、来年9月を目途に作業を進めています。県庁内の作業は淡々と行っていますが、資料のとおり「2040年の和歌山を語る会~熟議~」ということで、できるだけ県民の皆様のお話、ご意見もいただきたいので「熟議」を開きたいと思っています。日程は2枚目の資料のとおり、10月13日から12月14日まで、9ヶ所で振興局を中心に行います。時間はかなり掛けますが、「熟議」(の参加人数)として、30人ぐらいが適当ではないかということで、30人ぐらいで、18歳以上の県民の皆様に広くご参加を募りたいと思っています。ぜひ、和歌山の未来について「ひとこと言いたい」ということであれば応募していただければと考えていますので、よろしくお願いいたします。
第49回全国育樹祭の協賛金等を募集します
資料2(PDF形式 253キロバイト)
第49回全国育樹祭が2年後に(開催)で、今回実行委員会が立ち上がり、その際にも実行委員の皆さんにお願いをしましたが、協賛金等お金という形でも、またいろんな資材の提供、ボランティア的なお願いもあると思います。物品協賛、広報・PR協賛、その他の協賛ということで募集をいたします。よろしくお願い申しあげます。
以上、2点です。
私から1点だけお米の話を少しさせていただきたいと思います。今、県民の皆さんからも県庁に「なかなかお米が手に入らない場合がある」というお問い合わせをいただいています。私も金曜日(8月29日)の夕方、近くのスーパーマーケットへ行きましたが、お米の売り場は確かに棚が空っぽでした。店員さんに聞きますと、大体週1回ぐらいで(お米が)入荷して、半日ぐらいで売れてしまう状況だということで、お話を伺っています。県内の卸売業者の皆さんにお伺いしたところ、(お米の)欠品はないということです。従って、飲食店を含め大口のお客様は契約をしていますので、契約をしているお客様については全く問題なく契約どおりお届けをしています。
それから、今回、南海トラフ地震臨時情報、台風がありましたので多くの皆さんが買いだめをされたということがあります。これはオイルショックの時のトイレットペーパーと同じで、物はありますが、いっぺんに買いだめをされるので商品が商店から消えるという現状だろうと思います。卸売業者の皆さんもスーパーから契約以外に注文を受けた場合も、数量は制限を当然しないといけませんが、ある程度、一時的なご注文にも数量制限をしながらですが、お応えをしていると聞いています。また、新米が既に出始めています。特に、南(の地域)で既に収穫されていて、通常で、大体9月中旬ぐらいには新米が年間の4割ぐらいが出荷されるということです。卸売業者の皆さんに聞きますと、遅くとも9月中旬には消費者レベルでも正常化するのではないだろうかというふうにおっしゃっています。そういう状況で、(お米が)足りないことはないので、消費者の皆さんもあまり買い急ぎされないようにということです。ただ、価格が上がっていることは問題だと思います。関西広域連合等を通じて、政府に対しては価格の問題については問題提起をしていきたいと考えております。
以上です。
質問と回答
NHK:災害への備えというところでお伺いします。先日の台風10号では和歌山県も少なからず影響がありましたし、今(9)月4日には紀伊半島豪雨から13年というタイミングになります。改めて、県民の方に呼びかけをお願いします。
知事:今回の台風10号はこれまでとは違った動き方をしましたが、幸い紀伊半島は結果としては大きな被害はなく、少し落石がありましたが、県内(の被害)は3ヶ所だけで、すでに問題は解決をしています。これはある意味運が良かったわけで、これからも台風がきましたら、「和歌山県防災ナビ」アプリ(の利用)も含めて、早め、早めに情報を取っていただき、早め、早めの避難を心がけていただきたいと思います。また、先ほどのお米の話ではありませんが、備蓄については怠りなくしていただいていると思いますが、それでも再度のご確認を(お願いします)。今、和歌山県職員、市町村職員も含めて約半年間、能登半島へ応援に行った中で、いろんな勉強をしたことを危機管理部でまとめていまして、できれば来年2月ぐらいには、県の防災のあり方の見直しの報告書を出したいと思っています。まずは9月中に中間報告的なものを出したいと思っています。それも含めて県民の皆さんに周知徹底をしていきたいと思っています。
産経:発表項目外の質問ですが、大阪で特に問題になりましたが、水道の汚染物質PFAS(有機フッ素化合物)の調査を環境省から都道府県に依頼があって、9月ぐらいまでに取りまとめるという話を聞いています。和歌山県内の調査結果で、何かそういうような異常について知事は伺っていますか。
知事:現在、担当課で調査中だと聞いています。それが出てきましたら、きちんと報告をしたいと思っています。現状ではまだ調査中という理解をしています。
毎日:発表項目の「熟議」ですが、新たな「総合計画」策定の段階で県民の皆様からお話を伺うのは、初めての取組かと思いますが、どのようなお話を聞きたくて、どのように新たな「総合計画」に活かしていきたいか、知事のお考えをお聞かせいただければと思います。
知事:「熟議」ということで、県民の皆さんの方にご意見やアイデアをいただくのですが、当然これと並行して、市町村長の皆さん、或いは各経済団体を含め、いろんな各層の皆さんからもご意見を聞くというやり方を今考えています。できるだけ幅広く聞くのと同時に、担当課で人口推移とかある程度の事実関係の資料も作っています。そういうものを基に、2040年に向けて、少なくとも人口が減るというようなことを考えますと、我々にとって都合の悪い事実もたくさんあります。不都合な真実という言葉がありますが、そういうデータも県民の皆様と共有して、それについてどう考えていくのかを議論したいと思っています。それで前から申し上げていますが、人口が減ること自体は問題ではないわけです。元々、日本は人口が少なくて明治維新の時は3千3百万人、戦後は7千数百万人からスタートしているわけですから、人口が少ないことが問題ではありません。ただ、例えば、年齢構成が変わっていくと、同じ1億人でも、人口の中で占める高齢者の割合、高齢者の(年齢が)65歳からがいいのか、75歳からがいいのか議論したいと思っていますが、その比率が違ってきています。或いは就業構造です。農業など1次産業に就労している方は戦後すぐで5割、6割でしたが、今は5%、1割を切っています。就業構造の違い等々が問題で、それらは政策で解決をしていかざるを得ないわけです。人口が減っても問題はないですが、いろんな構造、人口構造、或いは就業構造、そういうものについてどのように政策的に解決していったらいいのか、県民の皆さんと議論をしていきたいと思っています。
毎日:先ほど、知事からお米の話で価格の上昇が問題だということですが、一部で備蓄米の放出を求めるような声もあるように聞いています。知事としての考えはいかがでしょうか。
知事:本当にお米が足りないときが過去にありました。備蓄米は、基本的には本当に(お米が)足りない時に出すという建付けだと考えています。備蓄米で価格調整をするような制度には必ずしもなっていないと考えていますので、価格政策は価格政策として別途考えていくべきだろうと思っています。