知事記者会見 令和6年4月22日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和6年4月22日 知事記者会見

令和6年4月22日 記者会見室

わかやまカジュアル・ビズ(通年での軽装勤務)の実施について

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 それでは、定例会見を行いたいと思います。発表事項は2点です。一つ目ですが、わかやまカジュアル・ビズ、通年の軽装勤務の実施について発表させていただきたいと思います。実は、例年は連休前の記者会見でクールビズの発表をしていましたが、以前から申し上げていますとおり、和歌山県は従来から通年の軽装を励行していました。従いまして、今年から特にクールビズ、ウォームビズというような言い方はしないで、1年間を通じ軽装で勤務することを特に県民の皆様にもご理解をいただきたいということで発表させていただきます。資料にありますが、目的の一つは脱炭素で、クールビズ、ウォームビズの哲学ですが、空調の電気使用量を減らすことで、脱炭素社会の実現に向けて協力していく。

それから、ノージャケット、ノーネクタイで、カジュアルな服装で勤務することで(業務の)効率が上がるということだと思います。県民サービスをより向上するために、カジュアルな形で執務をしていく。対象は全職員です。何かニックネームをつけた方がいいのではないかということで職員が考えて、わかやまカジュアル・ビズという名前をつけてくれました。これは人事課の若い職員がいくつか案を出して、秘書課副課長が選定しました。わかやまカジュアル・ビズということで浸透させていきたいと思っています。従いまして、県庁においでになる県民の皆様もできるだけラフな格好でおいでいただくようにお願いをしたいと思っています。もちろん清潔で、不快感を与えるようなことがないように、社会的常識の範囲内で行うことは当然のことです。なお、当然正庁を使うような式典、いろんな公式の場面、勲章伝達式等々、私自身もTPO(時・場所・場合)をわきまえて、案外知事はネクタイをする場面が多いので、(ネクタイをすることで)「何やねん」と言われるかもしれませんが、それはTPOですので、これについてもご理解を賜れればと思っています。これが一つ目の発表事項です。

令和6年3月20日の降雹による農林水産業被害(確定報)と支援策について

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 二つ目ですが、ご存知のとおり、3月20日に雹(ひょう)が降り、現時点で確定している農林水産業被害額がここ(資料)に書いていますように、21億5千万円で、そして被害市町村は、有田川町、印南町、みなべ町、日高川町、田辺市、白浜町、上富田町、すさみ町、主として(被害作物は)「うめ」です。
 (資料の)2枚目ですが、特別の支援策ということで、県は特別融資を実施することにいたしました。無利子の貸し付けで運転資金200万円まで、受付期間は5月7日からスタートをさせていただきます。担当課は経営支援課です。
 それから、国補助事業もございまして、被害果実の加工利用に係る生産出荷段階での掛り増し経費の2分の1の補助をしていただくような制度がございます。これも詳細は果樹園芸課でお聞きいただければと思います。
 それから、実は一番効くのが、農業保険制度というのがあり、これも、うめ農家の方はかなりの率で入っていただいています。これは自然災害など経営努力では避けられない収入の減少を補填する制度で、かなり有利な保険になっています。農業共済も収穫量が7割を下回った場合は、共済金の支払いが受けられる。これはもちろん保険料等を払うわけですが、この制度は元々全国的にも農家の皆さんにご利用いただいている制度です。
 それから、まだ足りない場合は、通常の日本政策金融公庫の農林漁業セーフティネット資金もございますということで発表させていただきます。詳細は担当課にお聞きください。
 

里親活動に対する知事感謝状贈呈式について

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 4月25日に里親活動をしていただいている皆さんに対して、知事感謝状を贈呈したいと思っています。日本では欧米先進国と違い、社会的養護の必要なこども達は施設に入る率が非常に高い。いわゆる家庭的な環境でこどもを育てるというようなことが非常に少ない稀有な国で、欧米先進国では里親を含め家庭的環境で育てるのが基本です。施設に入るのは例外です。日本は逆転していて、私も国会議員の時から里親制度を進める運動をしていましたが、なかなか少ない中で本当にご苦労されている和歌山県の里親の皆さんを表彰させていただきたいということで、初めて今年度からスタートをさせていただきます。これは話題事項です。
 以上です。

質問と回答

読売:発表項目2番目の雹被害の件で、今年はうめの不作も言われていて、この雹の被害もあってというところだと思うのですが、現状のうめ農家に対する知事の受け止めと、この被害額が20億円以上というのは、これまでの雹の被害と比べて、どれぐらいの規模なのかという2点をお願いします。

知事:今回、うめの花が咲く時期が通常よりも早かった結果として、受粉がなかなかできないということで、実のなり方自体が大変少ないという報告を受けています。そのことで生産量は明らかに減少するうえに、残った実に対して雹被害があったということですので、農家の皆様は本当に大変なことだと思います。心から残念だということで、これからも農家の皆さんには寄り添って、いろんな施策を打っていきたいと思います。

農林水産振興課長:うめに対する雹の被害額ですが、過去に遡って、平成18年3月に同じように雹が降り、その時は約26億円の被害が発生しています。今回はそれに次ぐような大きな被害状況になっています。

日刊工業:わかやまカジュアル・ビズに関してですが、今回、クールビズ、ウォームビズというような期限を設けないで年中やるというふうになった理由、この時期にこれをやると決めた理由と、やることによって、例えば、どれくらい電気代が下がるとか、もし、そういう試算をしているのであれば教えてください。

知事:まず、元々、和歌山県庁は従来から1年間軽装で勤務する前提でやっていました。5月からクールビズ、冬はウォームビズで、県庁として発表してやっていたのですが、私が知事になりましてから、元々一年中やっているのであれば、そういうことをアピールした方がいいのではないかということで、今年度、和歌山県庁は従来どおり1年間通じて軽装ですということを、従来クールビズを発表している時期なので申し上げました。その時に、人事課の若い職員がクールビズ、ウォームビズと言わなくなるので、何か名前があった方がいいだろうということで、わかやまカジュアル・ビズという名前をつけてくださったという経緯です。

 それから、当然これまでクールビズ、ウォームビズをやっていましたので、おそらく、より徹底するのは4月の1ヶ月です。4月は冷房をかけていません。そういう意味では電気代という意味での影響は直接無いかと思います。ただ、姿勢として環境に配慮して執務しましょうということを、今回徹底させる。そういうふうにご理解をいただきたいと思います。

産経:大阪・関西万博まで、ほぼ1年ということになったのですが、今、空飛ぶクルマ、有人ドローンについて、県では、来年、万博で運航されることを目指しているようですが、県の方の進展は現状ではどうなっていますか。

知事:これも連携協定をさせていただいた時に発表しましたが、年内の試運転に向けて、着実に連携を強化して事業を進めているということです。年内の試運転の時期が決まればまた発表したいと思います。

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