知事記者会見 令和4年5月11日
知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します
令和4年5月11日 知事記者会見
令和4年5月11日 記者会見室
~GW明けにおける県民の皆様へのお願い~
今日は発表事項がたくさんありますけど、その前に、新型コロナの話をしておきたいと思います。お手元に参考資料をお配りしています。
ゴールデンウィークで、結構、人が出ましたが、大体、新型コロナ禍前の7割か8割ぐらいという感じがします。観光地としてはまだまだですが、随分たくさんの人が出て来られて、帰省や飲食もされたということで、これから(新型コロナの感染拡大が)がちょっと怖いです。そうは言っても、中国みたいにパシャッと経済や生活をシャットアウトすることはするべきではないと思うので、我々は、保健医療行政をきちんとやりながら、県民のご協力も得て、普通の生活をしている人が罹ったらきちんと検査と隔離をして、(感染拡大を)最小限に抑えていくことを、ずっと続けていくしかないと思います。その観点から、お配りしている(資料に記載している)二つについては、従来からお願いをしていることですが、今回のゴールデンウィーク中も結構いろいろあったので、申し上げたいと思います。
一つは、症状が出れば、通勤通学を控えて直ちにクリニックを受診してください。これはいつも言っていることですが、今回のオミクロン株は割と(症状が)軽い人が多いので、ついつい、大したこと無いだろうと思って勤務、或いは学校に行って、誰かと付き合ってしまう。こういうことがあると、結構うつります。発熱、咳、咽頭痛、倦怠感、息切れ、胸痛、どんな症状が出るか分からないので、「何か変だな」と思う時は、必ず、通勤通学は控えて、クリニックに行って診断をして欲しい。必ず、簡単に診断してくれますし、その後は、保健所その他がちゃんと面倒を見ます。特に咳は、他の人にも結構うつしやすいので、注意してください。この関係では、結構いろんなところにうつっています。学校のクラブのクラスターはいっぱい出ているし、病院でも恐らくこの関係で、医療関係者が「ちょっと体調が悪かったけど大したことないだろう」と思って行ったら、バタバタとうつっている。一回(感染が)出ると、抑え込むのが大変なので、こういうことはぜひ気をつけてください。
その次は、無症状で感染に不安を感じる人、「周りが結構罹っている」「濃厚接触者とは言われていないけど大丈夫かな」「もうじき、おじいちゃん、おばあちゃんに会いに行くけど大丈夫かな」とか、いろいろな不安を感じている人は、5月31日まで一般検査事業が無料ですから、ぜひ受けてください。
和歌山駅の地下の検査場は継続しているのか、止めたのか。
危機管理・消防課長:中止しています。
あれは中止ですが、もともとある所はみんな残ってて、薬局や事業者は、ホームページで全部公表しています。そういうところへ行くと、症状が無くても、無料で診てくれます。お医者さんの場合は、症状が無いと、「検査してください」と言っても、「どこが悪いの」というところから始まって、症状があったらお医者さんがちゃんと見てくれますが、そうでない場合は無料検査場に行ってもらうことをお勧めしたいと思います。
なお、発表していますから、皆さんもよくお分かりだと思いますが、県庁職員も(感染者が)たくさん出ています。だから、このウイルスは、今はあっちこっちにいると思った方がよろしいと思います。特に、家族の中でうつるのはどうしようもない感じですが、幸い、一例を除くと、県庁職員は、みんな注意をしていて、今私が申し上げたような感じで家に居てくれたり、検査に行ってくれたりしているので、ドカンと何十人に広がることは無い。ちょっと前に、一例だけ、なぜか知りませんが、ある部局の多くの人にうつったことがありましたが、BCPの観点から、一人一人が気をつけて、ちゃんと検査を受けるということをやってもらえば、多くには広がらずにだんだん減ってくる、こういうことを期待したいと思います。ただ、ゴールデンウィークの後、どういうことになるか、ちょっと心配です。
「データ利活用シンポジウム(DX時代の統計)」の開催
発表事項ですが、「データ利活用シンポジウム(DX時代の統計)」を開催します。6月19日、開場12時30分、13時30分から16時15分、場所はホテルグランヴィアで行いますので、皆さん、ぜひお越しください。
統計データ利活用センターが和歌山に来てくれて、特に総務省が中心ですが、政府の持っている統計を利用できる。学術的な利用はかなり進んでいて、企業としての利用はこれからになりますが、それを利用して、いろんなことに役立たせようというのが、統計の利活用です。今度はそれに、DXという武器が激しく加わってくるので、DX由来の統計への利活用を、みんなで議論しようということになっています。
一応、定員は200名ですが、会場とオンライン参加があり、会場の方は200名で締め切らせていただきますが、オンラインの方は幾らでもよくて、1万人ぐらい全国で聞いてもらったらいいのではないかと思っているので、よろしくお願いします。参加資格を限っておかないと、容量がパンクしますが、聴いているだけのスタイルのものは幾らでもいけますので、そういう意味では、これからの新しい時代のシンポジウムとして、どんどん(オンライン参加に)していったらいいのではないかと思っています。
誰が出てくれるのかというと、まず、基調講演は花王の丸山さんが、統計をどういうふうに使いながらDXを進めているか言ってくれます。それから、統計数理研究所長の椿さん、滋賀大学学長の竹村さん。滋賀大学は、国立大学としては、おそらく全国で一つ、データサイエンス学部を持っていますが、竹村さんにも来ていただきます。それから、その関係でいろいろビジネスをしている、Zホールディングス株式会社常務執行役員、というよりもソフトバンク系と言った方がいいのかもしれませんが、佐々木さんに来ていただきます。皆さんぜひ、ご参加ください。
それから、和歌山大学が、今、この分野に大いに参入しようとしています。学長としてのお考えを、述べていただきます。
「わかやま飲食店応援キャンペーン」を実施します!
次は、「わかやま飲食店応援キャンペーン」を実施いたします。飲食店は、飲食はコロナの感染の原因だと、ちょっと目の敵にされた感じがあって、確かにそういう部分もありますが、大変困っているところも多いと思います。それを少しでも元気付けようということと、もう一つは、キャッシュレスの流れをもっと加速しようという二つを兼ねて、わかやま飲食店応援キャンペーンを行います。
対象のキャッシュレス決済は、そこに書いている通りで、多少のコストもかかるので、こちらで限定的に選んだ訳では無く、いかがですかとお誘いをしたら、乗ってきたところがここです。
どんなメリットがあるかというと、(ポイントの付与として)決済金額の最大20%相当、上限が1回2,000円、期間中5,000円になっています。
奮って、キャッシュレスを使って、飲食店でいろいろ食べてください。
なお、飲食店を利用するなということは、現在、我々は全く言っておりません。大人数で騒ぐのは危ないので慎重にお願いしますと言っているだけなので、少数の方と楽しく飲食店をご利用されるのは、何も限定的なことは言っておりませんので、念のため申し上げます。
「ほんまもん体験」など豊富な観光資源を活用した体験型の修学旅行が人気 ~令和3年度 修学旅行の受入実績~
その次は、「「ほんまもん体験」など豊富な観光資源を活用した体験型の修学旅行が人気」。修学旅行は、私の子供の頃は、団体でドーンと、学校中、一斉に(行っていた)。私の場合、高等学校は、瀬戸内航路を使って九州へ行った。長崎へ行って、原爆祈念碑(※正しくは、平和祈念像)を見てきたとか、そんな感じですが、だんだん世の中が変わってきて、子供たちの個人的な体験も大事にしようとなってきています。それが、我々が目指している、ほんまもん体験観光とぴったり合うものですから、修学旅行を、ほんまもん体験観光の一つのターゲットにしようということで、努力をしてきました。
それで、おそらく新型コロナ(の影響)もあったと思いますが、令和3年度修学旅行の受入実績が過去最高になりました。かなり多くの学校、県内319校、県外256校が、令和3年度中に修学旅行で来てくださったということです。
県内でも、新型コロナが猖獗を極めていましたが、和歌山県は全国の中でも相対的に安全なところだったので、より安全なところでゆっくり子供たちを集団生活させてあげたらいいのではないですかとお勧めして、やってきました。県内小学校の8割、中学校の6割が、県内で修学旅行をしてくれたということです。
他のところからはどうだったのかというと、実は多く来られていて、次のページを見ますと円グラフがあります。割と近場ですが、近畿圏や中京圏から、和歌山は安全だし、都会の子は田舎暮らしなんかを経験させた方がいいというようなことがあったのか、たくさんの子供たちが来てくれました。これからも、もっとこういうところは伸ばしていこうと思っています。ちょっと少ないと思うのは関東圏です。県外からの修学旅行は、関東圏、特に埼玉県なんかで、東武トラベル(現在の東武トップツアーズ)なんかと組んで、アドバルーンを上げて、努力をして、各学校に、どうですかというセールスを一生懸命やったりして、だんだん流行りになってきましたが、今ちょっと少なくなっているので、こういうところも、新型コロナが収束してくるだろうという前提のもとに、もっと来てもらうように、これから努力していきたいと思います。
和歌山下津港でRORO船のトライアル輸送を実施します!
資料5(PDF形式 284キロバイト)
その次、和歌山下津港でRORO船のトライアル輸送を実施します。
トラックは、後ろに台があってその上にコンテナが載っていて、それが前の運転台と連結されてピューと最後まで走っていくのですが、RORO船というのは、港にRORO船が着くと、まずトラックごと(船に)ポーンと入って、(運転台とコンテナを)切り離して、トラックの運転台の部分だけビューッと出てきて、後ろのコンテナと荷台だけ船で運ぶというやり方です。そうすると、一つ一つトラックで運ぶより、燃料や人手が、大変助かるわけです。燃料については、今、えらく高騰していますから、一回一回運ぶと大変なので、燃料代の節約にもなる。それから、働き方改革で運転手さんも人手不足ですが、運転手さんも、船で行くと寝られるけど、東名(高速道路)なんかずっと走って行くと寝られませんから、そういうところが非常に大きいのではないか。
和歌山下津港は、大阪港や神戸港ももちろん同じような立地地域ですが、割と空いているし、瀬戸内海と太平洋の中間点です。例えば、九州、瀬戸内、四国、中国地方から積み込んだ荷物をここで降ろして、トラックに連結することも出来るし、その逆も出来るし、そのまま積んでおいて東京まで持っていくことも出来る。それから、関西の荷物も積み込んで持っていって、東京でトラックの前部分と合体させるということが出来ます。なかなか、和歌山下津港、特に和歌山本港区は、RORO船の基地としては非常によろしいということで、港湾空港局長が一生懸命セールスをして、その結果、実験を大々的にしてみますかという話になりました。船社は、大王海運株式会社で、和歌山でやってみて、上手くいくようだったら、定期的になっていくということを、我々としては期待したいと思っています。
6月11日、18日、25日にありますので、ぜひ皆さん、取材に来てください。
次世代農業リーダー育成事業(青年リーダー育成支援事業)の募集を開始します
資料6(PDF形式 142キロバイト)
その次は、次世代農業リーダー育成事業の募集を開始します。これは、そこに書いていますが、田辺市の株式会社プラスの野田会長が、多額の寄附をしてくださった。何に使いましょうかと相談をしたら、自分の会社は農産品で事業を大きくしたので、和歌山の農業が、未来も栄えるようなことに使って欲しいということなので、そこにある目的と事業内容を見ていただきますと、これらの四つの分野について、このお金を使わせてもらってやりましょうということになりました。
一つ目は、農業体験をすることも含めた子供たちの教育で、既に取り組み中です。
二つ目は、農業者と言っても、国際感覚を持って、これから何を作ったら世界中で売れるのかということが分かっていないと困るし、彼我の競争力やマーケットの特色、日本の農産物、特に果樹がどれぐらいすごいのかということは、海外へ行ったら分かることがあるので、海外研修支援をしようということです。4月1日から(9月)30日まで、国際農業者交流協会が募集中です。
三つ目は、先進技術の習得や新技術のための施設や機器整備を、これからやっていくということです。
そして、本日から募集ですが、次世代の地域リーダーの育成ということで、地域農業の発展を目指す青年農業者が、自分で考えて、こんなことをして地域を元気にして農業を発展させたらいいのではないか、というようなことのプランを作ってもらって、そのプランを見て、それが実行可能で生産性が高いということであれば、プランを書いた人に、それをやってくださいということで500万円を差し上げます。こういうことで、コンテストをやりますが、今日から募集開始になります。
この四つのラインナップで、野田さんの意思を尊重して事業をしています。
「わかやま森林と樹木の日」記念行事について
資料7(PDF形式 132キロバイト)
「わかやま森林と樹木の日」の記念行事が、5月22日日曜日、13時30分から煙樹海岸多目的広場で行います。2011年5月に、全国植樹祭を、前の天皇皇后両陛下をお迎えして開きました。あの時は、東日本大震災の後で、両陛下ともすべての公式行事を慎んでおられた時でしたが、植樹祭を皮切りに、公式行事を再開された記念すべき大会で、田辺市の新庄総合公園で行われましたが、素晴らしい大会だったと思います。その時に、天皇皇后両陛下が、いくつかの樹種について、お手植えとお手播きをしてくださいました。ポットとかにやってくれたのですけど、いつまでもポットのままだと困るので、林業試験場で大事に育てています。それを、少しずつ小出しにして、各地域で記念行事の時に植樹をするというふうにしています。
目的は、記念植樹と和歌山県緑化功労賞の表彰をいたします。今年の緑化功労賞の表彰は、有田市みどりの少年団と、みなべ川森林組合の二つになります。
雨天中止ですが、13時30分から煙樹ヶ浜(※正しくは、煙樹海岸多目的広場)で行いますので、取材をしてください。
「ウクライナ人道危機義援金」について
資料8(PDF形式 71キロバイト)
ウクライナ人道危機義援金ですが、県が主宰している義援金で、1,500万円を超えました。これについては、3月23日に500万円を突破したので、先にウクライナ大使館にお届けしています。(それと)あわせて、1,500万円を超えましたので、1,000万円以上残っていますから、1,000万円をウクライナ大使館にお持ちします。また貯まってきたら、切りのいいところでお持ちするようにしたいと思っています。
今回は、5月17日14時に、県職員が、大使館にお持ちすることになります。
以上です。
質問と回答
朝日新聞:ウクライナ義援金ですが、正確には何万円なのか分かりますか。
知事:毎日変わっていくから分かりません。
朝日新聞:何日時点で大体いくらなのか、国際課に聞けば分かりますか。
知事:分かると思います。毎日集計しているかどうか分からないけど、聞いてもらっていいです。
産経新聞:修学旅行の関係です。まず、こういうプランを開発するところであったり、いろんな県内外の学校に周知するのに、かなりパワーがかかったと思いますが、そのあたり、これまでにどのような取り組みをされてきたのでしょうか。
知事:ずっと昔、こういうのを始めようと頑張っていた頃は、観光交流課の職員とかが学校巡りをしていました。一番初めは、埼玉県をターゲットにしていたので、埼玉県で可能性のあるところを、東武トラベル、現在の東武トップツアーズに教えてもらって、学校のプランを作る先生に、こういうのが良いのではないですかと説明に行くわけです。初めは、何のこっちゃとなるのですが、一つ二つ出来てくると、「あれ、良いな。」という感じになって、ブワーッと広がっていくのです。そういう地道な努力から始めたのが良かったと思います。そういうのが、例えば去年のレベルでいうと、県内の人に対しても、近畿圏の人に対しても、プランを作る先生方の間で、そういうやり方があるんだなという認識レベルが上がっています。上がっていると、例えば、東京に行こうと思っていたけど、東京に行ったらちょっと危ないから、やっぱり和歌山で、京阪神の子に田舎暮らしを経験させるといいかというようなことを考えます。その結果だと思います。
でも、ボーッとしていると、だんだん忘れられていくので、良かった話を中心にして、どんどんPRしないといけません。
産経新聞:昨年は、新型コロナの影響で、修学旅行を近隣地方でというのは一つのキーワードとして、県内の学校も県内でというような動きもあったと聞きます。これから、新型コロナ後を見据えたときに、また元の流れに戻っていくような懸念もあると思いますが、そのあたりについてはどのようにお考えでしょうか。
知事:ある程度は戻ると思います。新型コロナがあるから嫌だな、和歌山だと良いけどというところは、嫌だなが中心でそうなっていたら、嫌だなが無くなったらまた元へ戻ることはあるでしょう。ただ、私たちが子供の頃ぐらいには、遠いところへ行くのは、一生に一回しかないような時代でした。その時の(プランを)考える大人からすると、もっとそうでした。そうすると、子供たちをできるだけ遠い異なった世界、例えば、東京に連れて行く、九州に連れて行く。そういうチャンスがそんなに無いから、この際だから連れて行ったら良いと。最近で言うと、同じような考え方で、海外に連れて行ったら良いというのも、どんどん進んできました。
だけど、考えてみたら、今は結構、家族で旅行をします。それから、特に高額所得者でなくても、お金を貯めて、仲間と海外、東南アジアに行ったり、太平洋諸国に行ったり、そういう人たちも若い人なんかで結構います。そうすると、(修学旅行で)遠くへ行く目的がそんなにあるかと、だんだん思うでしょう。そうすると、今一番欠けているのが、子供たちの成長のためのイマジネーションです。それは、都会の中で生活しているけど、それだけが社会のすべてでは無い。田舎があり、田舎で苦労しているおじいちゃん、おばあちゃんも居て、そこには温かい人情もあるとか、田舎ではこんなふうに暮らしているとか、そういうことを知るのは、そんなにあることではないと思います。そうすると、そういう人は相変わらず来てくれる可能性があります。そこは大いにアピールして宣伝をするということでしょう。
NHK:一昨日、ロシアのプーチン大統領が演説をして、県内在住のウクライナ人の方で心を痛めた人もいると思いますが、そうした方たちに、和歌山県として何かの支援、これからどういう形でサポートしていきたいなという思いはあるのでしょうか。
知事:基本的に、ウクライナの方がどのぐらいいらっしゃるかは、国際課を中心にして把握しています。将来、避難民が来られた時に、そういう方に少し汗をかいていただくこともあり得ると思うので、そういう方々とのコンタクトは取っています。何か具体的にと言われると別に無いのですが、心が通っているんだよということについては、常にお示ししてあげたら良いのではないかと思います。
日刊工業新聞:和歌山下津港のRORO船トライアル輸送について教えてください。これの積荷は、どういった物を想定していますか。
知事:今のところは、あまりよく分からないのですが、和歌山県で言えば、東京へ持って行っているような工業製品とかが対象かと思うけど、実は、和歌山県の荷物だけ持って行く必要は無い。大阪の南の方とかから、和歌山港まで持って来て、そこで積んでも良い訳ですから、そうなると、何が入ってくるか。いずれにしてもコンテナですが、分かりません。
日刊工業新聞:6月のトライアル輸送の荷量は、まだ見えていないということですか。
知事:正確には。だけど、多分、全く何も無いと実験失敗になるので、港湾空港局長の方で、ある程度目算を付けていると思います。分かりませんと言ったのは、最終的にどういう組成になるか分かりませんと言っているので、多分、ここは参加してくれるだろうというようなところについては、ある程度目星はついているので、取材に行って聞いてください。
日刊工業新聞:RORO船は、泉北が関西圏の拠点となっているが、そこに対する和歌山の優位性というのは、どういうところになってくるのか。
知事:空いていることかな。泉北も和歌山も、そんなに差はないです。だけど、そこへ持って行くということを考えると、泉北と言っても大阪の中心ですから、結構、交通渋滞とかがあります。そういう点では、こっちはかなり楽ですから、大阪の南の方も含めて利用できるのではないかという気はします。
日刊工業新聞:和歌山下津港というと、広い港であり、拠点港として、有田も下津港という言われ方をします。有田のエネオスが終了した後の、港の活用策というのは、今どのようにお考えですか。
知事:そんなことは、今頃聞かれても分かりませんと言うしかない。そんな生易しい話ではありません。
NHK:連休明けの新型コロナの感染者のことです。増えている傾向にあると思いますが、わかやま飲食店応援キャンペーンへの影響とか懸念は考えておられますか。
知事:もちろんそうです、(感染拡大が)大爆発になってきたら、また考え直さないといけないかもしれません。だけど、おそらく、そこまではいかないのではないか。先ほど、こういう点では注意してくださいと言ったことを、一生懸命、きちんと守ってくださったら大丈夫ではないかと思います。