知事記者会見 令和2年11月18日
知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します
令和2年11月18日 知事記者会見
令和2年11月18日 記者会見室
令和2年度新政策「どこでもスタンド」納入式を開催します
今日は、発表事項が一つに、話題事項が一つです。
まず、発表事項は、「どこでもスタンド」ですが、写真を見ていただくと分かるんですけど、タンクローリーがガソリンを積んできた時に、ガソリンスタンドが壊れてるというようなことが、結構考えられます。災害復旧とか人命救助とかそういう時に、ちゃんと必要な車にガソリンが入ってないとえらい困るし、この辺りで給油が全くできませんということになるとえらい困ります。従って、タンクローリーが通れるようになったらという前提ですが、「どこでもスタンド」をそこへ置いて、タンクローリーに繋いで給油をどんどんやるという方式を編み出しています。(購入には)資源エネルギー庁から補助金が出ます。10分の10も出ますが、和歌山県の南の方はこういうことになりそうな感じがするんで、パッと手を挙げたら合格いたしまして、全国初の導入になります。12月21日9時半から、実演を実施するということになります。
全部で5台購入することになっておりまして、配置場所はその(資料の)下にあるようなところですが、今回は、串本建設部の庁舎のところに置いてあるものを、サンゴ台の建設部の近くで、車の通りの良さそうなところで実演します。私も行きたいというふうに思っておりますので、皆さん取材をお願いします。
令和2年度障害者作品展「紀ららアート展」を開催します!
その次は、これはもう発表しておりますし、今日の朝から始まっていますが、令和2年度の障害者作品展「紀ららアート展」を開催いたします。今年は約400点で、これは、県内在住の障害のある方に出品資格があるわけですが、これを展示いたします。どこでやるかと言うと、和歌山県民文化会館の展示室大・中・小を使ってやるのが、11月18日から22日まで。紀南に行きまして、田辺市文化交流センターたなべるの交流ホールで、11月25日から29日までやることになりました。
今年は、来られた方にアンケートを取りまして、アンケート投票で一番感動を呼んだ作品を、「紀らら感動大賞」ということにいたしますが、いろんな種類があるので、種類毎に選出して、表彰しようということになってます。一年を切りましたが、来年は国民文化祭・わかやま2021と、全国障害者芸術・文化祭わかやま大会が同時に開催されますので、一種のプレイベント的にちょっと張り切っている、こんな感じであります。
以上です。
質問と回答
NHK:「どこでもスタンド」ですが、県内の5ヶ所については、今年度中に導入されるということでしょうか。
知事:そうです。今、せっせとあちこちでやっております。いつかはちょっと私は聞いてないんですが、追ってどんどん配備していくことになると思います。予算も、今年度予算だと思います。
NHK:発表事項ではありませんが、GoToイートキャンペーンについてです。5人未満とかの人数制限をするようにというふうに、政府から検討の方針が出ておりますが、和歌山県としてのご対応はいかがでしょうか。
知事:政府から、もうそうでなければいけませんと決まったら、それはあえて反抗してというような理屈もないんですが、5人と4人で区切るというのも、そこまでやる必要は、和歌山にはないのではないかと。みんな気を付けてもらえばいい。ただ、人数が多いということですが、そこで学生さんのコンパとかは多いです。そういうことを想像されて言われてるんではないかと思いますが、現状を見ても、そこまでやることはないのではないかと、今のところは思います。
NHK:政府としても、感染拡大地域ではという、条件付けといいますかそういうふうに言ってますが、今のところ、第3波の可能性もあるというふうに。
知事:もう明らかに、第3波です。
NHK:和歌山についての、現状としては。
知事:そこは、やっぱり、第3波を無視していいというわけではない。現に、和歌山県も数人ずつぐらい、数人もちょっと上の数人ぐらいで出てますから、保健医療当局は、抑え込みに結構大変です。そうやって苦労してもらってるんで、その前提で現状があるというふうにお考えいただきたいと思います。だから、野放図にやってるとやっぱりうつることのリスクが高くなるんで、気を付けて生活や仕事をやってもらったらいいのではないかというのが、今の私の気持ちです。
朝日:明らかに、コロナが第3波の状況だとおっしゃられていましたが、県内の感染状況について、知事はどのように受け止めてらっしゃるのか、まず伺えますか。
知事:ずっと感染が収まっていない大都市がありました。大阪なんかもかなりたくさん出たし、東京なんかもっとすごかった。そうすると、経済的な活動、例えば、観光で来ていただく、買い物に来ていただく、通勤する、たまに遊びに行く、買い物に行く、そういうようなことは止めてませんから、いくら気を付けていても、どうしてもちょっとぐらいは出ます。だから、そこはもうある程度覚悟していますが、出ないにこしたことはないので、気を付けて、(感染者が)出たら関係者に協力していただいて、行動履歴をちゃんと言っていただいて、早めに感染者を特定して入院していただいて、大事に至らないようにする。これをずっと地道にやってきたわけです。1日に2人とか0人とかが続いてたから、まずこれでいいと思ってたんですが、最近はやっぱりちょっと多いし、毎日、ケースを見てますと、必ずしも直接大阪効果というわけではないのもあります。うつってきた元はそうかもしれないけど、間接的にうつってるケースもあると思いますから、ちょっと楽観はできない。
ただ、いつも発表しておりますように、PCRの検査容量や入院の容量とかを随分増やしているので、今のところは同じ考え方で、行政が中心になって頑張っていけばいいんのではないかと思っています。
ただ、ちょっと影響が大きくなってるんで、例えば、学校で感染した時は、クラス(単位で休みにする)とか休校していただく。それから、飲食店で明らかにそこが発症の源だと思うようなところは、名前を公表させていただいて名乗り出ていただくとか、そういうことをやらないといけない状況にあります。それから、福祉施設とか病院は、ものすごく気を付けていただいた方がいい状況にあります。ですから、前よりは、さらに気を付けて(ほしい)と思っています。
朝日:重ねてですが、第2波の時と比べて、感染者の年齢層も上がっている。これからより寒くなってきて、閉め切るような状況も増えてくると思いますが、今後に向けての危機感とか、どういったことを考えてますか。
知事:第2波の時は、第1波が激しかったので、春が来たような感じで、若い人がちょっと羽目を外した感じがありました。みんなが治っていてうつってないと思ってたら、そのうちの1人や2人がまだ残っていて、若い人に広がったというのが多かった。今回は、若い人もそれなりに注意はしておられるんで、前みたいに羽目を外してというのは少ないと思います。だけど、寒いし乾燥しているから、やっぱり感染しやすい状況は前以上なので、一般に、気候的にも環境的にも、うつりやすい環境にはなってるのではないかと。今言われたように、室内を閉め切ってというのもありますので、年配の方にもうつる可能性は高くなってるということでしょう。
その時に、前以上に注意してもらいたいのは、クリニックとか病院の発見機能は、ものすごく高くなってます。第1波、第2波よりも高くなってるので、ちょっと熱があるとか、ちょっと変だと思うような人は、早速、かかりつけ医、もしくはそれがなかったら県庁のダイレクトコールに、まずは電話していただいて、診てもらうのが大事だと思います。
実は、早く発見できたら、その人が次にうつす可能性がうんと減る。長く我慢してると、その間に、家族、友達、職場などにうつっていって、そのうちの何人かが知らなくて、福祉施設とか病院とかへ(ウイルスが)入ったらこれは大事になります。多分、我慢してた人は、そういう種類の方ではないと思います。普通の体が強い人を相手にしてるような仕事をしておられるんで、まあ大したことないだろうというふうに思っておられるかもしれませんが、うつった方が次にうつす時に、ものすごくリスクが高くなることがあるので、熱が出たとか、なんか味覚がちょっと変わったとか、何か変だと思ったら、とにかく受診してください。それも、大病院ではなくてかかりつけ医に行ったら、ちゃんと整理できるようになってます。そういうことです。
時事:GoToイートとGoToトラベルの件でもう一度確認ですが、政府から要請は来ているけれども、知事としては、現時点で人数制限をするおつもりはないということですか。
知事:要請が来ているというより、要請するという情報があります。(その)要請というのは、聞いてみるという情報があります。5人以上は対象にしませんとした方がいいですか、しないほうがいいですか、と聞いてみようというふうに政府が言っておられた。その情報は知ってます。聞かれたら、いやそこまではしなくてもいいと思いますけどというふうに、現時点では思っています。
産経:関連して、和歌山県の自粛(要請)のレベルについてです。県外客の受入自粛として、周辺で40人以上複数日という条件があり、これが長いこと到達し続けてるような状況ですが、県として県民への自粛要請については、今のところはしない。
知事:自粛というのも、一律に、もう県外往来は駄目とか、県へ行くな来させるなとか、1種類に決めておられるでしょ。4月5月ぐらいはまさにそうでしたが、夏の時も度重ねて言っておりますけど、いろいろな対応があります。夏の中盤以降、大阪なんかで結構流行ってるのが収束しなかったから、その流行ってるところへ行って、飲食をしたり、接待を伴う飲食店に行ったりするのを、できるだけ止めてくださいというのはずっと続けてるので、今もその体制でいいのではないかと思ってます。
産経:大阪なんかは、GoToイートを5人未満でやってほしいという話だったり、多人数での会食を制限するよう要請するような方針になってます。和歌山県は、現状でそこまでしないという話だと思いますが、第1波の緊急事態宣言時に、越境パチンコの問題など、いわゆる、条件に差があると引き込んでしまう、呼び込んでしまう可能性があるというような話をされていました。
これから忘年会シーズンを迎える前に、会食の条件が大阪と和歌山で違えば、会食しに来てしまうことも想定されると思いますが、そのあたりについてはいかがですか。
知事:それは、論理的に可能性はあると思います。その時に、判断材料になるのは、どのぐらいこれは大変な状況かということだと思います。とにかく、大阪の人が来たらすぐうつるような状態であれば、それはやっぱり合わしておかないといけない。あの時は、とにかく人が移動したらもう絶対にいけませんということだったので、和歌山と大阪の制度が違えば移動は必ず起こるから、その移動が起こったら困るという前提で、制度を合わすことにしました。
ただ、今を考えたら、飲食したら必ずうつるということでは、必ずしもないと思います。大阪もそうです。だけど、度重ねて繁華街なんかで起こってるケースが大阪にはあるだろうから、そこはちょっとまず人数制限してみようということだと思います。ですから、必ずという状況になれば制度を合わせないといけないけど、そこまでではないと思うので、今のところ、制度を合わす必要は、今日時点でないように思います。
産経:今後、さらに感染者数が県内で増えたり、実際に大阪から来た人たちが、和歌山でクラスターを発生させるというような事例が出てきたら、
知事:たくさん出てきたら、これはもうちょっとまずい。じゃあ大阪の手段が、5人以上は駄目であるとすれば、同じように合わしておかないとまずいことになるでしょう。